LINEMO(旧LINEモバイル)は法人契約できる?法人利用する注意点

LINEMO(旧LINEモバイル)は料金が安くLINEも使い放題のため、うまく活用すれば経費を削減できます。

また、ソフトバンクの通信回線を利用できるため通信品質も良いです。

この記事では、LINEMO法人契約の可否や利用の注意点、メリット・デメリットについて紹介しています。

「LINEMOで経費削減したい」「契約時の注意点が知りたい」方は、ぜひ参考にしてください。

LINEMOは法人契約できない!

LINEMOは法人契約できません。公式サイトで正式に回答されています。

しかし法人名義でなくとも、法人用携帯として利用できるため、その方法をご紹介します。

LINEMOを法人で利用するなら個人で契約する

LINEMOは個人名義で契約しても、法人携帯として利用できます。

個人名義であっても、事業用に使用した料金であれば法人の経費として計上可能です。

法人のクレジットカードで料金を支払えば、経費処理もしやすいでしょう。

法人名義にこだわる方はソフトバンクかY!mobileを契約しよう

経費計上の観点で法人名義にこだわる方は、同グループのソフトバンク・Y!mobileであれば法人契約が可能です。

どちらもLINEMO同様、ソフトバンクの通信回線を利用できるため、通信品質も安定しています。

どちらを選ぶか悩まれる方は、

  • データ通信無制限プランが欲しいならソフトバンク
  • データ量が3〜35GBでよければY!mobile

と、データ量を基準に判断しましょう。

関連記事:ソフトバンクで法人契約するメリット・デメリット!手順や必要書類も紹介

LINEMOを個人契約して法人使用する3つの注意点

LINEMOで法人携帯として使用する際、注意点が3つあります。

  1. クレジットカードは契約名義人と同一名義でないと契約不可
  2. 留守番電話・電話転送にサービス料220円かかる
  3. 同一名義の契約上限数は5回線まで

上記の項目が気になる方は、LINEMOの利用に満足できない可能性があります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.クレジットカードは契約名義人と同一名義でないと契約不可

法人利用を前提に個人名義で契約する場合、契約者名義と法人のクレジットカードの名義が異なると契約できません。

LINEMOは契約者の名義とクレジットカード名義を一致することを契約条件としているため、必ず同一名義にしておきましょう。

2.留守番電話・電話転送にサービス料220円かかる

LINEMOで留守番電話・電話転送を使うには月額220円(税込)かかります。

法人携帯で利用するなら、通話は必須のためサービスに加入したいところ。

大手通信会社では無料で使えるサービスも、LINEMOでは料金が発生する点に注意しましょう。

3.同一名義の契約上限数は5回線まで

LINEMOは、同一名義で契約できる数は5回線までです。

上限数が少ないため、法人規模によっては回線数が足りないでしょう。

その場合は、ソフトバンクやYmobileなどの法人契約できる通信会社を検討してください。

LINEMOを契約するメリット3つ

LINEMOを契約するメリットは3つあります。

  1. ソフトバンク回線と同じ通信品質
  2. スマホプランならデータ超過後も1Mbpsで通信可能
  3. テザリングが無料

他の格安SIMと異なる点も多いため、それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.ソフトバンク回線と同じ通信品質

LINEMOはソフトバンクと同じ通信回線を利用できます。

元々、LINEMOは「LINEモバイル」の名前でサービス提供していました。

しかし2022年3月にソフトバンクに吸収されMNO事業者になりました。

そのため一般的な格安SIMと異なり、通信制限がなく、安定した通信が使えます。

2.スマホプランならデータ超過後も1Mbpsで通信可能

毎月20GBまでデータが使えるスマホプランなら、データ超過しても1Mbpsで通信できます。

この機能は、大手通信会社の大容量プラン(50GB以上)でなければ提供されていません。

スマホプランであれば超過後も、テキストベースのやり取りなら引き続き快適に利用できます。

3.テザリングが無料

LINEMOは料金プランのデータ量を上限にテザリングが無料で使えます。

テザリングは格安SIMにより設定ができないこともあるので、パソコンを利用する方にはおすすめです。

LINEMOを契約するデメリット3つ

LINEMOを契約するデメリットは3つあります。

  1. 端末は別で用意する必要あり
  2. 2.ショップのサポートを受けられない
  3. 3.キャリアメールが使えない

LINEMOは若年層をターゲットにしており、大手通信会社のようにフルサポートが受けられる訳ではありません。

それぞれのデメリットを解説します。

1.端末は別で用意する必要あり

LINEMOで端末の販売はされていません。契約できるのはSIMカードのみです。

法人携帯で利用したい場合は、自身で端末を用意しなければなりません。

端末とSIMカードをセット購入すれば割引を受けられる通信会社もあるため、端末代金と合わせて料金がお得か見極めが必要です。

2.スタッフのサポートを受けられない

LINEMOはソフトバンクのサブブランドですが、ショップでは取り扱っておらずスタッフのサポートもありません。

そのため、用途にあったプランやオプションは自分で選択します。

また故障などのトラブル時も自らネットで解決方法を調べたり手続きしたりする必要があります。

LINEMOはネットで自己解決できるスキルがある方向けです。

3.キャリアメールが使えない

LINEMOはMNO事業者ですが、キャリアメールの提供がありません。

キャリアメールとは、ドコモならdocomo.ne.jpなど通信会社独自のメールアドレスです。

もしキャリアメールを使いたいなら、大手通信会社に月額料金約300円を支払えば通信会社問わず使用できます。

LINEMOの料金プラン・オプション

料金プランはスマートフォンのみ提供されており、音声の基本料金とデータ通信料金の一体型。

LINEMOの料金プランは2つあります。

  • ミニプラン
  • スマホプラン

LINEMOは、インターネットのセット割引や複数回線割引など恒常的な割引がありません。

ミニプラン

ミニプランの基本情報は以下の通りです。

利用可能データ量3GB
月額(税込)990円
社内通話無料(国内通話)
そのほかの国内通話:22円/30秒
SMS送受信:1回あたり3.3円~
国内SMS:1回あたり100円~

データ量3GBと少なめですが、メール中心なら問題なく使用可能。

また3GBで990円はMNO事業者の中では最安です。

スマホプラン

スマホプランの基本情報は以下の通りです。

利用可能データ量20GB
月額料金2,728円
社内通話無料(国内通話)
そのほかの国内通話:22円/30秒
SMS送受信:1回あたり3.3円~
国内SMS:1回あたり100円~

データ量20GBの中容量プランです。

クラウドでの書類の管理やダウンロード、出先でテザリングを使用する程度であれば問題ありません。

通話定額オプション

LINEMOは、通話料が定額になるオプションが2つあります。

  • 通話準定額
  • 通話定額

ビジネス利用なら通話は必須のため、オプションを一緒に契約しておきたいところ。

ソフトバンクでも同様のオプションを提供していますが、割込電話など一部サービスの内容が異なるので注意しましょう。

準通話定額

準通話定額の詳細は以下の通りです。

無料通話時間5分以内
月額料金550円
5分を超過した場合22円/30秒の通話料が発生

準通話定額は、無料通話時間が5分に制限されています。

ソフトバンクの通話定額オプションと比較し330円安いです。

通話定額

通話定額の詳細は以下の通りです。

無料通話時間無制限
月額(税込)1,650円

通話定額は、時間無制限に通話できるオプションです。

こちらもソフトバンクと比較すると、330円安く設定されています。

割込電話などのサービスが不要で通話だけ無料にしたい方はLINEMOの方がおすすめです。

LINEMOで契約する手順とポイント

LINEMOで法人契約する手順についてポイントと合わせて解説します。

  • 申し込みに必要なものを準備する
  • オンラインストアで申し込む
  • 法人名義からLINEMOへの乗り換え

個人契約のため、他の会社と比べて手続きに違いはありません。

しかし、法人携帯として利用するにあたって注意点がありますので説明します。

申し込みに必要なものを準備する

個人契約をするために、必要書類を準備しましょう。

必要な書類は以下の通りです。

個人を証明する書類*1
(いずれか1点)
・運転免許証
・マイナンバーカード
支払い方法・クレジットカード
・口座振替
連絡先・パソコンのメールアドレス
*1:現住所の記載があるもの

パソコンのメールアドレスは契約時に必須です。法人用のメールアドレスを用意しましょう。

また、経費処理するのであれば、事業用に使用した証拠として法人名義のクレジットカードなどで支払いましょう。

オンラインショップで申し込み手続きを行う

LINEMOはオンラインのみで申し込みが可能です。

SIMカードの種類、利用予定の機種、料金プラン、各サービスを選択し、名前などの必要事項を入力すれば申し込み完了です。

利用予定の機種を選択する理由は、利用開始時にネットワークの設定が必要なためです。

その際OS別で設定方法が異なり、同封されるチラシが変わるため機種を選ばなければなりません。

なお、予定していた機種を変更しても、公式サイトを見ればどちらの設定方法も記載されているのでご安心ください。

法人名義からLINEMOへの乗り換え

既に法人名義で携帯を持っている方がLINEMOに乗り換える場合、契約している通信会社で個人名義に変更する必要があります。

名義を変更する場合、料金プランや割引サービスの提供条件が異なることが多く、原則引き継ぎはできないため注意しましょう。

名義による乗り換え可否は以下を参考にしてください。

乗り換え元→乗り換え先乗り換え可否
個人契約→個人契約
法人契約→法人契約
個人契約→法人契約
法人契約→個人契約

まとめ:LINEMOは個人契約でも法人携帯として利用できる

LINEMOは法人契約できませんが、個人契約した回線を法人携帯として利用できます。

法人利用する場合、支払い方法は法人名義にし、法人利用であることを証明できるようにしておきましょう。

また、格安SIMでありながら通信品質がよく、スマホプランであればデータ超過後も1Mbpsの速さで快適に通信可能です。

一方、端末の販売はしておらず、申し込みはオンラインのみです。

そのため、故障時などトラブルがあった際は自身で解決できるネットリテラシーの高い方におすすめです。