速達は、普通郵便よりも早く配達できるサービスです。
通常、配達までには2〜3日かかりますが、速達を利用すれば、半日から1日早く届けられます。
しかし、当日中に郵便物を届けたい場合にも、速達は有効なのでしょうか?
本記事では、速達サービスについて詳しく紹介します。郵便物を確実に当日配達する方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
郵便局の速達サービスとは
速達は、普通郵便よりも郵便物を早く配達できるサービスです。
配達日数は地域によって異なりますが、最短で翌日の午前中までに届けられます。
普通郵便は休日は配達されませんが、速達の場合は土日祝も配達されます。
発送日が土日祝を挟む場合は、速達を利用すれば通常よりも早く届けることが可能です。
速達を利用できるサービスは以下のとおりです。
【郵便物】
第一種郵便物 | 手紙 |
第二種郵便物 はがき | はがき |
第三種郵便物 雑誌などの定期刊行物 | 雑誌などの定期刊行物 |
第四種郵便物 学術刊行物など | 学術刊行物など |
【ゆうメール】
- ゆうメール
- 障害者用ゆうメール
速達と併せて利用できるオプションサービスも用意されています。
- 書留
- 特定記録
- 代引引換
- 引受時刻証明
- 配達証明
- 内容証明
速達の出し方
速達を出す際は、郵便窓口に直接持ち込むか、切手を貼ってポストへ投函してください。
料金不足で返送されることがないよう、必ず重さを量って、正しい金額分の切手を貼りましょう。
縦長の郵便物やゆうメールなら表面右上に、横長の郵便物なら右側に、速達の印として赤い線を引きます。
もちろん、スタンプや手書きで「速達」と書いても対応してもらえます。
利用料金
速達は通常かかる郵便料金とは別に、速達料金が必要です。
例えば、重さ80gのA4サイズ定形外郵便物を速達で送る場合は、郵便料金140円+速達料金260円=400円分の切手が必要です。
【郵便物(手紙・はがき)】
重さ | 料金 |
---|---|
250gまで | +260円 |
1kgまで | +350円 |
4kgまで | +600円 |
【ゆうメール】
重さ | 料金 |
---|---|
1kgまで | +330円 |
郵便物の料金は郵便局のホームページで調べられるので、ぜひ利用してみてください。
受付時間
午前の差し出しなら12時まで、午後に差し出す場合は窓口の引受締切時刻まで受け付けています。
時刻は事業所によって異なるため、利用する際はホームページを確認するか、直接問い合わせるとよいでしょう。
郵便局で今日出した速達はいつ届く?
郵便局で今日出した速達が、当日配達される可能性は低いです。
県内でも最短で翌日の午前まで、県外なら翌日中に配達されます。
以下の項目で、詳しく解説します。
県内なら最短で翌日の午前中
配達先が県内の場合は、最短で翌日の午前までに届きます。
午前中までに窓口で速達の手続きをすれば、当日中に配達してもらえるのではないか?という声もありますが、確実とはいえません。
郵便局ホームページのお届け日数検索機能で調べると、午前・午後どちらに郵便物を差し出しても、翌日の午前に届く結果になります。
まれに当日中に郵便が届く場合もありますが、基本的には翌日以降の配達となるため、注意が必要です。
県外の場合でも翌日中に届く
配達先が県外の場合でも、最短で翌日の午前、遅くても翌日中には届きます。
距離が遠いほど届くまでの日数も長くなるため、場合によっては翌々日になる可能性もあります。
距離の例 | 午前に差し出し | 午後に差し出し |
---|---|---|
北海道旭川市→東京都渋谷区 | 翌日午前 | 翌日夜間 |
北海道旭川市→沖縄県那覇市 | 翌日午後 | 翌々日午前 |
配達日数の目安が知りたい方は、郵便局のホームページにあるお届け日数検索を利用してみてください。
速達は土日祝でも配達される?
通常、普通郵便は休日配達されませんが、速達は土日祝でも配達可能です。
金曜日に速達を出した場合は、翌日の土曜日に配達されます。
つまり、土曜日に速達を出しても最短で日曜日中には届きます。
ただし、土曜日に速達を出す場合は、ポストへの投函ではなく窓口で出しましょう。
郵便ポストは、それぞれ集荷される回数と時間が決められています。
もし、速達郵便を投函したポストが1日1回しか集荷されない場合、引き受けが遅くなります。
そのため休日に速達を出す場合は、直接窓口に差し出すのがおすすめです。
受け取り時に不在だった場合はどうなる?
速達が配達された際に受取人が不在の場合は、郵便受けに投函されます。
荷物が郵便受けに入らない、書留の場合などは、不在票が投函されます。
確実に当日配達するなら新特急郵便がおすすめ
今日出した郵便物をどうしても当日中に配達したい場合は、「新特急郵便」を利用するとよいでしょう。
「新特急郵便」とは、午前中までに差し出された郵便物を、当日の午後5時ごろまでに配達するサービスです。
郵便局で荷物を差し出す際に新特急郵便を利用する旨を伝えれば、基本料金を含む一律834円で利用できます。
集荷にも対応していますが、利用する際は事前登録が必要です。
利用上の注意点
新特急郵便は、利用可能地域と取り扱いできるサイズが限られています。
利用可能な地域は以下のとおりです。
- 札幌市内(南区の一部を除く)
- 東京都区内
- 名古屋市内
- 大阪市内
- 福岡市内(中央区および博多区のみ引受可能)
長さ60cm、3辺の合計が90cm、重さ4kg以内であれば取り扱い可能です。
なお、新特急郵便サービスは2023年3月31日をもって終了します。以降は利用不可となるので注意してください。
首都圏であればバイク便でも当日配達が可能
バイク便とは、首都圏や大阪市などの大都市部でよく利用される配送方法の一つです。
オートバイを使用して、書類や小型の荷物を運びます。
発送から数時間以内に届けてくれるので、郵便物をどうしても当日中に届けたいときなど、緊急を要するケースに適しています。
自動車と違って渋滞に巻き込まれにくく、差し出し時間がお昼を過ぎたとしても、確実に当日配達できます。
配達できる荷物のサイズは?
バイクの荷箱に収まる大きさであれば、配達可能です。
具体的にいうと、縦35cm×横58cm×高さ48cmが目安。重さは15kg~20kgが上限です。
配達可能なサイズは業者によって異なるため、利用する前に確認しましょう。
なお、複数の荷物を運ぶ「混載便」では、配達できるサイズがより小さくなるため注意が必要です。
バイク便を利用する流れ
バイク便を利用する流れは以下のとおりです。
いざというときスムーズに利用できるよう、事前に把握しておきましょう。
(1)バイク便会社に集荷を依頼する
バイク便会社に電話またはWebサイトから集荷を依頼します。
(2)荷物の梱包と伝票を用意する
集荷依頼が完了したら、配達員が到着するまでに荷物の梱包と伝票作成を済ませておきましょう。伝票が手元にない場合は、集荷依頼時に伝票がないことを伝えると、配達員が持参してくれます。
(3)配達員に荷物を渡す
配達員が到着したら、荷物と伝票を渡して料金を支払います。
完了報告が欲しい旨を配達員に伝えておけば、配達後に電話やメールで報告してくれます。
利用上の注意点
バイク便は、郵便局の速達よりも利用料金が割高になる点に注意してください。
郵便局の速達は500円前後で利用できますが、バイク便の場合は最低でも1,000円台です。
また、利用できる地域も限られています。
バイク便は長距離配送には向いておらず、比較的狭いエリアを移動するのに長けています。
そのため、首都圏内や大阪市内など、大都市部のみ対応していることが多く、それ以外のエリアでは対応していません。
まとめ:当日中に届けたいならバイク便を活用しよう!
速達は、普通郵便よりも早く配達できるサービスです。
しかし、配達されるのは早くても翌日の午前なので、当日中に荷物を届けたい場合には不向きでしょう。
確実に当日配達したい場合は「バイク便」がおすすめです。
自動車と違って渋滞に巻き込まれにくく、差し出し時間がお昼を過ぎても確実に当日配達できます。
利用地域が大都市部に限られること、料金が割高なことが難点ですが、当日中に荷物を届けたい場合は、ぜひ活用してみてください。