ECサイト運営者におすすめの物流代行サービス10選

ECサイトの運営に必要な業務量が多く、悩んでいる運営者の方は多いのではないでしょうか。

本来ECサイトの運営者はコア業務にリソースを使った方が、競合に対して競争優位性を築けます。

この記事では、ECサイト運営者が利用すべきおすすめの物流代行サービスと選び方について解説します。

業務量の多さに困っているECサイトの運営者はぜひ最後まで読み、代行サービスを活用しましょう。

ECサイトの運営に必要な物流代行サービスとは

物流代行サービスとは、ECサイトの運営に必要な物流業務を代行するサービスを指します。

物流業務は配送がイメージしやすいですが、それ以外にも多くの業務が含まれるのを知っているでしょうか。

ECサイトに必要な業務と、物流代行サービスに依頼できる業務について解説します。

ECサイト運営に必要な業務

ECサイトの運営に必要な業務は以下の通りです。

細かいものまで含めると、さらに必要な業務は増加します。

また、ECサイトの運営を始めると、売上の拡大とともにそれぞれの業務負荷も高くなることも認識しておきましょう。

EC物流サービスが代替する業務

EC物流サービスには、大きく分けて2種類あり、それぞれ代行する業務が異なります。

違いは以下の通りです。

• 3PL：物流に関する業務
• フルフィルメント：EC運営に関わるすべての業務

倉庫の確保など物流に関する業務であれば、どちらのサービスも幅広く対応します。

なお、フルフィルメント型サービスは多種多様なサービスがあり、代行できる業務範囲は企業ごとに異なるため、選ぶ際は気をつけましょう。

ECサイト運営者が物流代行サービスを比較する7つのポイント

ECサイト運営者が物流代行サービスを選ぶ際、比較すべきポイントは以下の7つです。

• ECサイトとのシステム連携の可否
• 代行可能な業務範囲
• 料金と料金体系
• 問い合わせ可能な時間
• 対応可能な商材
• 物流倉庫がある地域
• 契約期間

ここではそれぞれ比較すべき要素について解説します。

ECサイトとのシステム連携の可否

ECサイトと物流管理システムとの連携可否は、業務工数に大きく影響します。

この他、業務負荷が高まると人的エラーのリスクも高まりますが、システム連携しておけば心配ありません。

自社のサイトとの連携可否は事前に調べておきましょう。

代行可能な業務範囲

大体可能な業務範囲はEC物流サービスによって異なるため注意が必要です。

たとえば、商品の入庫についても違いがあります。

サービスによっては在庫用商品の入庫は可能でも、クレームなどを理由にした返品商品の受け入れは不可なども考えられるでしょう。

求めるサービスがない場合も、代替案の提示ができるサービスもあるため、妥協できるポイントと合わせて検討しましょう。

料金と料金体系

企業によってEC物流サービスにかかる料金は異なります。

料金の項目は以下のようなものがあります。

• 入庫検品料
• 梱包料
• 配送料
• 倉庫の利用料
• システム利用料

このほか料金体系も様々です。

毎月固定の場合もあれば、従量課金制の場合もあります。

料金の比較には、サービスレベルに合った適切な料金を知ることが大切です。

都度見積もりが必要な企業が多く手間はかかりますが、相見積もりを取りましょう。

問い合わせ可能な時間

受注や出荷のトラブルがあった際、すぐに相談できる体制があるサービスを選びましょう。

ECサイトは24時間いつでも注文可能なため、トラブルも時間を問わず起こる可能性があるためです。

たとえば、クレームがあったお客様に対し、夜中でもその日に出荷できたか否かで心象は大きく変わります。

できる限りトラブルを起こさない高品質なサービスと同様に、緊急時に対応できるか否かは注視しておくと安心です。

対応可能な商材

扱う商品によって、保管や配送の条件が変わります。

たとえば、食品を扱う場合、冷蔵施設や冷蔵トラックなどの用意が必要です。

また、医療用の商品を扱う場合、クリーンルームが求められることもあります。

また、長年の経験から得た、その商品を扱う上で必要な知識やスキルも大切なため、実績のあるサービスの方が良いです。

物流倉庫がある地域

物流倉庫のある地域は、以下の優先順位で確認しましょう。

• 自社商品の生産工場の近くにある
• 複数の物流拠点がある

自社商品の生産向上から倉庫への配送コストを抑えるために、できる限り近い場所に倉庫をもつサービスを選びましょう。

前者の条件を満たした上で、BCPの観点で、複数の物流拠点をもつサービスがあればより良いです。

これは災害やシステム障害があった際のバックアップとして活用できます。

契約期間

解約までの期間が長すぎるサービスは避けた方がいいです。

EC事業は店舗運営と違い、初期費用が小さく、撤退がしやすい利点があります。

万が一の時に撤退できるサービスを選ぶ方が、EC事業に挑戦しやすくなるでしょう。

ECサイト運営者におすすめの物流代行サービス10選

物流代行サービスを展開する企業は多くありますが、おすすめの企業を10社紹介します。

下の表に、得意なジャンルと対応可能な地域はまとめているため詳細をご確認ください。

株式会社クリコマ

株式会社クリコマは1975年に設立した、アパレル専門物流のパイオニアといえる企業です。

40年以上、アパレル業界の物流に特化した実績とノウハウを強みとしています。

提供サービス

株式会社クリコマが提供する主な業務は以下の通りです。

• 梱包、配送
• 検品、不備があった際の補修
• 撮影、採寸、原稿作成といった、ECサイトに記載する情報作成業務
• オペレーション構築
• 在庫管理
• カスタマーサポート

この中でも、高精度の検品と補修の技術は、アパレル業界に強いクリコマの特徴的なサービスといえます。

費用

株式会社クリコマは料金表を公開していません。

お客様に合わせた個別の見積もりが必要です。

株式会社クリコマの詳細はこちら

株式会社桜井流通センター

株式会社桜井流通センターは65年にわたり多種多様な商品の物流代行を請け負っているEC物流サービス企業です。

中小企業ならではの機動性や柔軟性を最大限に発揮し、お客様の希望に沿った物流サービスを提供できます。

提供サービス

株式会社桜井流通センターが提供する主な業務は以下の通りです。

• 受注データの処理
• 入庫、検品
• 保管
• 流通加工
• 梱包
• 発送

受注データはメールやチャットアプリ、インターネットダウンロードサービスなど、お客様が指定する方法で連携できます。

ECサイトとのシステム連携ができない場合も、受注データを自動送信する設定をするだけで、発送依頼を自動化できる点は大きなメリットです。

費用

株式会社桜井流通センターは料金表を公開していません。

お客様に合わせた個別の見積もりが必要です。

株式会社桜井流通センターの詳細はこちら

株式会社トモダ企画

株式会社トモダ企画は梱包・発送から、キャンペーンのPOP作成までトータルでサポートする物流ソリューション企業です。

キャンペーンによる販促を行う際に必要な業務を広く代行できます。

提供サービス

株式会社トモダ企画が提供する主な業務は以下の通りです。

• 梱包の提案
• データ加工
• 出力、POP制作
• システム連携
• 梱包
• 配送
• コールセンター
• 保管、廃棄

保管場所として、化粧品や医薬部外品を扱うクリーンルームを有しています。

全フロアへのカメラ設置やICカードによる入室制限など、セキュリティ対策も万全です。

費用

株式会社トモダ企画は料金表を公開していません。

お客様に合わせた個別の見積もりが必要です。

株式会社トモダ企画の詳細はこちら

株式会社三協

株式会社三協はお客様の「コスト・ストレス・テマ」の削減を目指すD to C物流のアウトソーシング企業です。

一人の担当者が業務の設計から稼働までを統括して行うことで、一貫した高品質なサービスを提供しています。

提供サービス

株式会社三協が提供する主な業務は以下の通りです。

• EC物流、D to C物流
• スイーツ物流、お菓子物流
• 化粧品物流、コスメ物流
• アパレル物流、ファッション物流
• 医療機器物流、メディカル物流
• 通販物流（通信販売物流）
• 物流アウトソーシング
• 物流センター運営代行
• 受注代行（受注管理代行）

さまざな業界に対して、必要なサービスを幅広く提供します。

自社開発したクラウド型の在庫管理ツールを利用することで、ECサイトと実店舗の在庫状況をリアルタイムに反映した出荷対応が可能です。

費用

株式会社三協は料金表を公開していません。

お客様に合わせた個別の見積もりが必要です。

LogisiticsPlusJapan株式会社

LogisiticsPlusJapan株式会社は米国ペンシルバニア州に本社があるグローバル物流企業です。

世界50か国の拠点を結ぶネットワークを有するため、海外進出を目指す企業のサポートを得意とします。

提供サービス

LogisiticsPlusJapan株式会社が提供する主な業務は以下の通りです。

• 空港輸送サービス
• 海上輸送サービス
• 国内輸送サービス
• 倉庫サービス
• 通関サービス
• その他サービス

物流サービスはフルフィルメント型で提供しています。

海外の税務コンサルティングなど、グローバル企業ならではのサービスも利用可能です。

費用

LogisiticsPlusJapan株式会社は料金表を公開していません。

お客様に合わせた個別の見積もりが必要です。

LogisiticsPlusJapan株式会社の詳細はこちら

株式会社ダイゴ

株式会社ダイゴは中小企業や個人事業主を対象に物流サービスを提供している企業です。

フルフィルメント型のサービスも提案しており、中小企業が抱える多種多様な悩みを解決します。

提供サービス

株式会社ダイゴが提供する主な業務は以下の通りです。

• 通販支援（フルフィルメントサービス）
• 発送代行
• DM発送代行
• ダイゴプライム
• Amazon FBA対応

通常はEC物流業務を中心に行っていますが、その他スポット発送や流通加工、検品、

アッセンブリ、海外発送にも対応できます。

費用

株式会社ダイゴで公開されている料金は以下の通りです。

保管倉庫（常温管理）

ダイゴプライム

この他のサービスは料金の提示をしていません。

お客様に合わせた個別の見積もりが必要です。

株式会社ダイゴの詳細はこちら

田中商事ロジスティクス株式会社

田中商事ロジスティクス株式会社は商品の配送をメインに行う物流代行サービス企業です。

配送に関するオプションを多数用意しており、お客様にあった提案ができます。

提供サービス

田中商事ロジスティクス株式会社が提供する主な業務は以下の通りです。

• 企業専属定期便、ルート配送
• 積載車車輛運搬事業
• チャーター便・当日配送等（24時間対応可能）
• 引越便
• センター間輸送・店舗配送
• その他付帯業務

ルート配送は効率的に商品を運べますが、コストが割高になりがちです。

一方、田中商事ロジスティクス株式会社のサービスでは、コストを抑えてルート配送を取り入れられます。

費用

田中商事ロジスティクス株式会社は料金表を公開していません。

お客様に合わせた個別の見積もりが必要です。

田中商事ロジスティクス株式会社の詳細はこちら

ベースフード株式会社

ベースフード株式会社は「かんたん・おいしい・からだにいい」のすべてを叶える新しい主食を開発しているフードテック企業です。

EC事業の運営で得たノウハウを活かして物流サービスを提供しています。

提供サービス

ベースフード株式会社が提供する主な業務は以下の通りです。

• 物流代行
• 物流コンサルティング

費用

ベースフード株式会社は料金表を公開していません。

お客様に合わせた個別の見積もりが必要です。

ベースフード株式会社の詳細はこちら

株式会社タナカ流通企画

株式会社タナカ流通企画は通販事業者向けの発送代行業務を行う総合物流企業です。

官公庁から委託された配送代行業務を受託しており、情報セキュリティは高水準で満たしています。

提供サービス

株式会社タナカ流通企画が提供する主な業務は以下の通りです。

• 荷受、検品
• 不良品修復
• ピッキング
• 商品に合わせたセット組み
• 配送

通販事業者向けのサービスとして、季節やイベントなどによる在庫数の変化に柔軟な対応ができます。

費用

株式会社タナカ流通企画で公開されている料金は以下の通りです。

この他のサービスは料金の公開をしていません。

お客様に合わせた個別の見積もりが必要です。

株式会社ネクストライナー

株式会社ネクストライナーはDM発送代行に特化した企業です。

企画やデザインなどDMに関わる業務をまとめてサポートもできます。

提供サービス

株式会社ネクストライナーが提供する主な業務は以下の通りです。

• DM発送代行
• 封入・宛名入力、ラベル貼り・折加工作業
• 物流センター代行
• ダイレクトマーケティングのサポート
• 法人データの提供
• DMの企画、デザイン
• FAXDM送付

DMに特化しているため幅広い業務を代行可能です。

費用

株式会社ネクストライナーで公開されている料金は以下の通りです。

この他のサービスは料金の公開をしていません。

お客様に合わせた個別の見積もりが必要です。

株式会社ネクストライナーの詳細はこちら

ECサイト運営者は物流代行サービスを利用しよう

ECサイト運営者は、自社に適切な物流代行サービスを利用することで、コア業務に集中でき、高品質な物流も実現できます。

この記事では、物流代行サービスを選ぶ際に比較すべきポイントについて紹介しました。

紹介したポイントをおさえることで適切なサービスを見つけられます。

まずは複数社にお試しで見積もりを依頼し、紹介した比較ポイントについて比べてみましょう。

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