EC事業が軌道に乗りはじめ、日々の発送業務に追われていませんか?
業務負担が大きい場合は、入荷から配送までアウトソーシングできる「発送代行サービス」を活用するのがおすすめです。
発送代行サービスを活用することで、本来注力したい業務に専念し、お客様に喜んでもらえる提案を追求できるようになります。
そこで今回は、EC向け発送代行サービスを厳選して10社ご紹介します。
サービスの特徴やメリット、選ぶポイントなども合わせてお伝えしていますので、ぜひ参考にしてください。
EC出荷代行とは?
EC出荷代行とは、ネットショップの商品発送や在庫管理などの物流業務を外部にアウトソーシングできるサービスのことです。
近年では、「3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)」と呼ばれる外部の第三者が物流業務全般を担う形態も一般的になりつつあります。
委託業者により依頼できる範囲は異なりますが、次のような業務の代行を委託することが可能です。
- 入荷・入庫
- 商品保管
- 在庫管理
- 流通加工
- 検収・検品
- 出荷・出庫
- 返品
- カスタマーサポート
これによりEC業務の負担の軽減に役立ち、重要な業務に専念できるようになります。
EC出荷代行を活用するメリット
EC出荷代行を活用することで、3つのメリットがあります。
- 物流コストを削減できる
- 物流品質の向上につながる
- 倉庫スペースを節約できる
まず、これらのメリットについて把握しましょう。
物流コストを削減できる
一般的に自社ですべての物流業務を完結させる場合は、人件費や配送費などの負担が大きくなります。
それに対して発送代行業者は、さまざまな会社から依頼を請け負っています。
大量の出荷を行うため、機械化やルートの最適化などによって、効率的に配送費や人件費などのコストを抑えているのです。
またアウトソーシングすれば、梱包や荷積などに時間をかけずに済みます。
配送費用や業務にかかる時間など、さまざまな面で物流コストの削減に役立つでしょう。
物流品質の向上につながる
発送代行業者は、物流に関する豊富な知識とノウハウを持ったプロです。
品質管理を徹底し、商品が適切に保護されるように梱包や発送が行われます。
また、間違いが起こらないよう業務フローを最適化し、リスクマネジメントが実施されていることが多い傾向です。
さらに適切な配送手段の選択によって、配達遅延の防止に努めています。
これにより品質が一定に保たれ、適切な配送スケジュールに基づいて商品を届けられるようになります。
倉庫スペースが節約できる
発送代行サービスには、保管や在庫管理などの業務が含まれています。
自社で配送業務を行うとなると、スペースを圧迫することになりますが、アウトソーシングすれば在庫を抱える必要がありません。
空いたスペースは、保管や業務などに有効活用することが可能です。
また、商品は自社になくとも、情報の共有によって正確な在庫数を把握できます。
このように発送代行サービスを活用すれば、効率的にEC業務を回せるようになるのです。
EC出荷代行を活用するデメリット
出荷代行を利用すれば多くのメリットが得られますが、次のようなデメリットもあります。
- 自社の物流ノウハウが蓄積されない
- イレギュラーへの対応が難しい
- 顧客と直接コミュニケーションを取る機会が減少する
自社で行っていた業務を外部に委託することになるため、物流ノウハウが失われる可能性があります。
またイレギュラーに対して柔軟に対応できない場合が多く、スムーズに対処できないと顧客に迷惑をかけてしまうでしょう。
アウトソーシングを検討する場合は、自社内でマニュアルを共有するなどして、ノウハウが失われないようにすることが大切です。
有事の際は、迅速に対応してもらえる代行業者を選ぶようにしてください。
また任せきりではなく、顧客ニーズを把握できる体制を整えましょう。
デメリットを軽減するためには、依頼先と信頼関係や協力体制が築ける依頼先を選定することが重要です。
EC出荷代行業者を選ぶポイント
EC出荷代行業者を選ぶ際、下記のポイントを意識することで、最適な依頼先を探せます。
- コスト削減できるか
- 顧客ニーズに対応できるか
- 商品に適した品質管理を行ってくれるか
- 複数の業者を比較検討する
これらのポイントを踏まえ、自社に合った業者を選定してください。
コスト削減できるか
発送代行サービスは、作業の効率化やコストダウンにつなげられる一方で、物量や内容によってはかえって費用がかさむことがあります。
そのため業者の料金体制を把握し、自社に適合する依頼先を選ぶことが重要です。
一般的に発送代行サービスには「固定費」と「変動費」があります。
たとえば「倉庫使用料」や「システム利用料」などが固定費、「梱包費」「配送料」などが変動費にあたるといった具合です。
しかし、どの項目が「固定費」や「変動費」になるのかは業者によって異なります。
そのため、契約の際に内訳やサービス内容をよく確認しましょう。
不明瞭な点があると「思ったよりもコストが圧迫してしまった」といった事態になりかねません。
昨今では、小ロットや季節的な需要への対応など、柔軟なサービスを用意する業者も増えています。
上記を踏まえ、自社の運用実態に即した業者を見つけるようにしましょう。
顧客ニーズに対応できるか
EC運用においては、顧客ニーズに合わせてサービスをカスタマイズしてもらえるかも重要です。
たとえばチラシやメッセージカードの挿入、ギフトラッピングなどを依頼したい場合もあるかもしれません。
また、返品対応が必要になることもあるでしょう。
しかし、業者によっては決まったプランが用意されていて、個別のニーズには対応できない場合があります。
そのため、事前に柔軟な対応かどうかを確認し、自社の要件に合ったサービスの提供が受けられるかを確認することが必要です。
商品に適した品質管理を行ってくれるか
自社が扱う商品に適した品質管理が行われるかも重要なポイントです。
倉庫には種類があり、保管できるものとできないものがあります。
たとえば温度の変化によって商品の品質が変化する場合は、室温が一定に保たれる倉庫を選ぶ必要があるでしょう。
自社の商品が保管できるか、必ず確認してください。
複数の業者を比較検討する
発送代行サービスを選定する際は、複数の業者を比較検討してください。
料金形態やサービス内容、評判などを比較することで、最適な業者を選択できます。
また気になったサービスや倉庫を見つけた際は、担当者に話を聞いたり、現地を訪れてみたりすることで、比較材料が増やせます。
自社の大切な商品を預かってもらう依頼先を選ぶため、慎重に見極めましょう。
EC物流おすすめ代行業者10選
EC物流を委託できるおすすめの代行業者は下記の通りです。
企業名 | 特徴 |
株式会社クリコマ | 流通加工からカスタマーサービスまで対応可アパレルのノウハウが豊富丁寧な梱包が強み |
コントラクト株式会社 | 化粧品・アパレル・雑貨小物など対応可医薬部外品製造可豊富な機材で幅広い加工に対応 |
住商グローバル・ロジスティクス株式会社 | WMSによるリアルタイムでの把握が可能データ分析による改善も実施 |
株式会社信成 | 書籍・雑貨・インテリア用品・造作家具・食品・イベントブースの材料など幅広い品目の取り扱いニーズに合わせて柔軟に対応 |
株式会社トモダ企画 | 物流加工から広告やPOPなどの販促、メール対応やカスタマサポートまで対応可キャンペーン運用サポートサービスあり |
ロジスティクスプラスジャパン株式会社 | 米国に本社を構えるグローバル企業国内輸送から海外輸送まで多彩な方法で入出荷可能 |
株式会社ダイゴ | 物流業務から通販サイトの立ち上げ、コンサルティングまで対応小ロット&省スペースから利用可能 |
田中商事ロジスティクス株式会社 | チャーター便あり・当日配送等24時間対応繁忙期のみなど柔軟なニーズに対応 |
株式会社創業サービス | 物流から印刷業まで対応カタログやマニュアルの仕上げ・配送まで可能 |
株式会社タナカ流通企画 | EC物流を扱う代行サービス会社少ない荷物でも対応可 |
ここから、それぞれの詳細をみていきましょう。
株式会社 クリコマ
株式会社クリコマは、アパレル通販の物流を扱う企業です。
事業者ごとの物流フローやスケジュールに合わせたプランを提案。豊富なネットワークで、必要なものを必要な分だけ揃えられるシステムを構築しています。
EC専門のチームがあり、ささげ業務(採寸・撮影・商品説明の執筆)まで対応可能です。
裾上げや名入れ刺繍などのアパレル通販業者に嬉しいサービスが充実しています。
コントラクト株式会社
コントラクト株式会社は、「化粧品・コスメ」「アパレル・雑貨小物」などを主に扱う企業です。
化粧品・医薬部外品製造許可を取得した倉庫を所有。法定指示ラベルの貼付・検査・添付文書の封入などの加工作業も依頼できます。
また、インハウス型運営のサービスを提供しており、すでに自社の倉庫がある場合でもアウトソーシングすることが可能です。
住商グローバル・ロジスティクス 株式会社
住商グローバル・ロジスティクスは輸出入にも対応できる物流会社です。
独自開発したWMSを導入しており、データ分析による改善を繰り返すことで、無駄のない効率的な作業を実現しています。
主な取り扱い品目は、一般雑貨や衣料品、農水産品、精密機器、食品など多岐に渡ります。
また世界各地に物流拠点があり、輸入品にも対応可能です。
グローバルな物流管理システムと豊富な経験を備えたスタッフにより、全面的なサポートが受けられます。
株式会社信成
株式会社信成は、商品の保管・梱包・配送までをワンストップで提供している企業です。
雑貨や家電、インテリア用品、家具、食品、イベントブース材料などのさまざまな商品を取り扱っています。
関東近郊から、全国配送まで対応可能。人とのつながりを大切にしている企業で、ささいな点でも相談しながら協力体制を築ける点が魅力です。
株式会社トモダ企画
株式会社トモダ企画は、埼玉県所沢市に位置する物流会社です。
物流加工を中心に、広告やPOPなどの販促媒体の制作やキャンペーンのサポートまで行っています。
また、コンタクトセンターサービスの利用も可能で、メールでの問い合わせやカスタマーサポートまで任せられます。
物流から販促まで、多様なニーズにおける業務負担の軽減が可能です。
ロジスティクスプラスジャパン株式会社
ロジスティクスプラスジャパン株式会社は、米国に本社を構えるグローバル企業です。
ITパーツ、輸入雑貨、化粧品、医薬品、精密機械、生活雑貨など多彩な品目を取り扱っています。
化粧品や医薬品などにも対応可能。
世界30ヵ国にわたるグローバルネットワークを駆使し、海外倉庫の活用ができます。
国内では関東圏を中心に、きめ細やかなサービスを実施しています。
株式会社ダイゴ
株式会社ダイゴは、倉庫業や物流コンサルタントを行う企業です。
物流倉庫に商品を預けたら、出荷指示を行うのみで、入荷から梱包・発送まで一連の業務を担ってくれます。
化粧品、建築資材、パソコン機器、食品など多種多様な特性を持つ商品に対応。
また、小ロットから委託可能な点もメリットの一つ。小規模事業者のサポートも充実しています。
利益を改善するためのコンサルティングも受けられ、EC事業を成功させるための協力体制が築けます。
田中商事ロジスティクス株式会社
田中商事ロジスティクス株式会社は、一般貨物自動車運送事業を営む会社です。
商品の保管から流通加工、検品、返品対応、梱包発送などさまざまな業務に対応してもらえます。
またチャーター便があり、急な荷物の配送もスピーディに配達。繁忙期のみや1日だけといった細かな要望にも応えてもらえる点が魅力です。
株式会社倉業サービス
株式会社創業サービスは、入荷から出庫までワンストップで依頼できる企業です。
袋詰めやシール貼り、化粧箱のセット、商品ごとのアソートなど多彩なニーズに対応した流通加工を実施しています。
また印刷業も行っており、カタログやマニュアルなどを仕上げて配送することも可能です。
ECだけでなく社内物流にも対応してもらえるため、異なる事業所にも荷物を届けられます。
株式会社タナカ流通企画
株式会社タナカ流通企画は、ECをメインにサポートしている発送代行会社です。
少ない荷物や、遠方でも臨機応変に対応してもらえます。
長年培ってきた梱包ノウハウによって、高い物流品質を維持し、正確な在庫管理を実現しています。
まとめ:自社にとって最適なEC出荷代行サービスを選ぼう
EC向けの発送代行サービスを厳選してご紹介しました。
アウトソーシングの内容や規模によって、料金システムや費用は変わってきます。
最適な業者に依頼するためにも、相見積もりを取るようにしましょう。
一括.jpでは、本記事で紹介した企業の詳細を簡単に一括で問い合わせ可能です。ぜひご活用ください。