スマートフォンやSNSの普及とともに、動画は日常に自然と溶け込みました。通学・通勤の移動中、休憩時間、週末のリラックスタイムまで、あらゆる瞬間に動画が再生され、生活のリズムやコミュニケーションの一部を担っています。もはや動画は“楽しむもの”や“情報を得るためのもの”を超え、欠かせない生活習慣となりつつあります。
こうした背景を踏まえ、厳選された動画・映像制作会社を紹介するBtoBマッチングサイト『一括.jp(https://emeao.jp/ikkatsu-column/recruit_video_success_cost_tips/ )』は、20代の男女100名を対象にアンケート調査を実施しました。調査は「動画視聴頻度」「好まれるジャンル」「利用デバイス」という3つの視点から、20代ならではのリアルな視聴習慣を浮き彫りにしています。
これから動画活用を検討する企業にとっても、すでにマーケティング施策として取り入れている企業にとっても、若年層への理解を深め、より響くコンテンツ設計につなげるためのヒントとなるはずです。
調査結果1:YouTubeやSNSなどで配信される動画を、普段どのくらいの頻度で視聴しますか?※短時間の視聴や“ながら見”も含めてお答えください。

- 最も多かったのは「1日に何度も動画を視聴する」で、全体の46.0%(46人)を占め、日常生活の中で動画視聴が習慣化している人が半数近くに上ることが分かります。
- 次いで「ほとんど視聴しない」が25.0%(11人)となり、動画視聴をほぼ行わない層も一定数存在しており、視聴習慣の有無がはっきり分かれる傾向が見られます。
- 「ほぼ毎日1回視聴する」は15.0%(15人)で、日常的に動画を利用する層をさらに押し上げています。
- 一方、「週に3〜4日程度視聴する」は8.0%(8人)、「週に1〜2日程度視聴する」は3.0%(3人)、「月に数回程度」は3.0%(3人)と、週単位や月単位の視聴頻度にとどまる層は少数派でした。
調査結果2:普段よく視聴する動画のジャンルはどれですか?※複数選択可(注1)

- 最も多く視聴されているジャンルは「エンターテインメント(バラエティ・ドラマ・アニメ・映画など)」で41.0%(41人)と、幅広い娯楽コンテンツへの高い関心がうかがえます。
- 次いで「音楽関連(ミュージックビデオ・ライブ映像など)」が30.0%(30人)となり、音楽視聴も定番の選択肢となっています。
- 「ゲーム(実況プレイ・eスポーツ・ゲーム解説など)」は26.0%(26人)で、高い支持を集めている様子が見られます。
- また、「Vlog・日常動画(生活の記録・ルーティン紹介など)」は24.0%(24人)と、個人発信型のコンテンツも一定の人気があります。
- 一方、「ニュース・時事問題」は13.0%(13人)、「教養・学習」は12.0%(12人)と、情報収集や学びを目的とした視聴は少数派で、「スポーツ」は9.0%(9人)にとどまりました。
調査結果3:普段動画を視聴する際によく利用するデバイスはどれですか?※複数選択可

- 最も利用されているデバイスは「スマートフォン」で63.0%(63人)と圧倒的多数を占め、動画視聴が日常的にモバイル中心で行われていることがうかがえます。
- 次いで「パソコン(デスクトップ/ノート)」が27.0%(27人)となり、作業環境や自宅での視聴に利用されている様子が見られます。
- 「タブレット」は18.0%(18人)で、スマホより画面が大きく携帯性もあるため、一定の支持を得ています。
- さらに「ゲーム機(PlayStation、Switchなど)」が16.0%(16人)、「インターネット接続されたテレビ(スマートテレビ含む)」が15.0%(15人)と、大画面や専用機での視聴も一部で楽しまれています。
- 一方、「その他」は2.0%(2人)にとどまり、利用デバイスはスマートフォンを中心に複数端末を併用する傾向が見られます。
まとめ:20代の動画習慣から逆算するマーケティング戦略
今回の調査では、20代の動画視聴傾向が「高頻度・娯楽中心・スマホ主体」という3つの軸で明確に表れました。特定の時間帯に限らず、日常のあらゆる場面で動画を視聴しており、従来型の若年層向けコンテンツ提供だけでは、この世代の行動パターンを十分に捉えきれないことが分かります。
- 「1日に何度も視聴する」層が多く、スキマ時間やながら視聴が生活習慣として定着。
- エンタメ・音楽・ゲームなど、没入感を得られる娯楽コンテンツを好む傾向。
- 視聴デバイスはスマートフォンが中心で、外出先でも容易にアクセス可能。
これらの傾向は、20代をターゲットとした動画施策を検討するうえで重要な示唆を与えます。特に、スマートフォン視聴を前提にした短尺かつテンポの良い構成、共感や自己表現を促すテーマ設計、SNSとのシームレスな連動は、この層との接点を強化する有効な手段です。さらに、ストーリーテリングや感情に訴える演出を組み合わせることで、ブランドへの好意度や関心度を高め、長期的なファン化につなげられます。今後は、こうした施策を戦略的に組み合わせ、20代市場における認知拡大と顧客エンゲージメントを同時に実現することがポイントとなりそうです。
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