アパレル物流倉庫おすすめ9選!失敗しない選び方を解説

アパレル業務の効率化を目的に、物流倉庫の活用を検討している方もいるでしょう。

今回はアパレル業界で働く方へ向けて、アパレル商品の扱いに強い物流倉庫サービスを9つ紹介します。

またアパレル向けの物流倉庫を選ぶ上で、大切なポイントも解説。ポイントを理解しないまま物流倉庫を活用した場合、コストが膨れ上がる可能性があります。

アパレル物流倉庫の導入で失敗したくない方は、ぜひ最後までご覧ください。

アパレル物流倉庫おすすめ9選

各物流倉庫を比較しやすいように、取扱商品ジャンルと顧客対応地域の2つをまとめて一覧表にしています。

アパレル以外の商品を取り扱う場合や、顧客対応地域、倉庫所在地を考慮しながら、自社の希望に沿った物流倉庫を導入しましょう。

以上を踏まえて、おすすめのアパレル物流倉庫サービスは以下の9つです。

会社名取扱商品対応地域
株式会社クリコマ
・アパレル商品
・服飾雑貨婦人
・紳士
・ベビー
・子供バッグ
・靴
・アクセサリー 等
首都圏
株式会社LOGI・フロー 福岡物流センター雑貨アパレル食品(常温)九州
コントラクト株式会社・化粧品
・医薬部外品
・アパレル
・バック
・靴
・宝飾品
・時計 等
関東圏(納品先は全国)
住商グローバル・ロジスティクス株式会社
・各種通販(TV・カタログ・EC)
・アパレル
・雑貨
・スポーツ用品
・化粧品
・精密機器
・食品等
全国
PXC株式会社
・アパレル
・雑貨
・飲料(常温保管のみ)
全国
LogisiticsPlusJapan株式会社
・ITパーツ
・輸入雑貨
・化粧品
・医薬品
・精密機械
・生活雑貨
・アクセサリー
・アパレル
・玩具
・ペット用品
・スポーツ用品 等
関東圏中心
(その他、海外対応可能)
株式会社アジェクト
・家電
・日用品
・雑貨
・事務用品
・アパレル
・菓子
・青果
・建材
・精密部品 等
関東、関西、中国地方、九州全域・沖縄
公共ロジスティックス株式会社
・食品
・雑貨
・アパレル
・住宅建材 等
全国
株式会社共立・繊維衣料
・ファッション雑貨
・米穀類
・工業製品
・生活雑貨 等
近畿
(倉庫所在地は奈良県)

では、1つずつ詳しく紹介します。

株式会社クリコマ|アパレル専門物流のパイオニア

「株式会社クリコマ」は、1975年に設立したアパレル専門物流のパイオニアとも言える企業です。

アパレルに特化した物流技術を強みとしており、店頭感覚と包装技術とアパレル商材の熟知した扱い方により、EC対応をサポートします。

また、QTEC(製品検査の検査機関)と連携している東日本唯一の物流企業で、QTEC基準の検品技術と環境により、安全性の高い商品を店頭まで届けます。

株式会社LOGI・フロー 福岡物流センター|ピース単位の出荷に強み

「株式会社LOGI・フロー 福岡物流センター」は、九州の小売チェーン向けの物流センター入れに強みを持つ企業です。

通関〜倉庫〜配送まで一気通貫で物流業務を手掛けることで、ローコストでの物流を実現。流通加工の作業も対応可能で、きめ細かいサービスを提供しています。

また入庫・出庫・保管の商品履歴はクラウド上で管理。外出時や商談時等でも、すぐに在庫情報を共有できます。

コントラクト株式会社|ワンストップ物流を実現

「コントラクト株式会社」は“物流のすべてを、ひとつの物流で”を基本に、複雑な作業を伴うワンストップ物流を得意とする企業です。

通常物流サービスに加えて検査・流通加工・補修・ラべリング・組立などの複数拠点での業務も物流サービスにプラス。

アパレル商品においては、X線検査器だけでなく、大量商品の補修や納品先ごとのネームタグ管理など、幅広く対応可能です。

住商グローバル・ロジスティクス株式会社|商社系総合物流企業の強みを活かす

「住商グローバル・ロジスティクス株式会社」は住友グループに所属しており、商社系総合物流企業の強みを活かしたサービスを提供しています。

延べ1,000名規模の通販物流センターには、適材・適所・適数を意識して最適な人員を配置。季節ごとのイベントpに対しても、柔軟に対応可能です。

また、カスタマー属性に合わせた同梱物やチラシの封入など、周辺業務のアウトソース(BPOサービス)にも対応しています。

PXC株式会社|自社物件を使った物流拠点を運営

PXC株式会社は、主にオンラインショップの物流業務を得意とする企業です。

数種類のWMS(在庫管理システム)を活用した倉庫管理により、顧客の希望に合わせた対応が可能。

もともとは店頭プロモーションからスタートした企業のため、店頭販促物のデザイン・設計・製作などの支援も得意としています。

LogisiticsPlusJapan株式会社|世界中のサプライチェーンを網羅

「LogisiticsPlusJapan株式会社」は、世界50か国の拠点を結ぶネットワーク網を駆使するグローバル物流企業です。

流通の最先端である米国で26年間培った実績とノウハウをもとに、物流のラストワンマイル(最終拠点からエンドユーザーへの物流サービス)を提供します。

また、世界屈指のアパレル企業の導入実績も豊富。各店への納品や本国とのデータ連携による在庫管理も可能です。

さらに、協力業者による補正&補修技術などに対しても高評価を得ています。

株式会社アジェクト|増収増益が続く物流ベンチャー

「株式会社アジェクト」は、関東を中心とした輸配送の物流サービスを提供するベンチャー企業で、全国各地に24センター、延べ32,000坪を保有。WMS・データ分析による保管の配置に加え、幅広い収納スペースを確保しています。

また、倉庫内はロケーション管理されており、複雑な作業や少量多品種・大型商品の管理など、幅広いパターンの商品管理にも対応しています。

公共ロジスティックス株式会社|商品の特性に応じた物流サービスを提供

「公共ロジスティックス株式会社」は、商品の特性に合わせた柔軟な対応が強みの物流サービス企業です。

季節限定の商品やイベント関連の商品といった、取扱量の変動性が高い商品でも対応可能。さらに、商品の詰合せ・値札付け・検品・包装といった流通加工業務にも対応しています。

また、交通アクセスの利便性、輸配送コストの最小限化、人材の集めやすさといった立地の優位性を生かすことで、効率的かつスピーディな物流サービスを提供しています。

株式会社共立|メーカーとして培ってきた高い品質管理を提供</h3>

「株式会社共立」は1946年の設立以来、メーカーとして培ってきた高い品質管理を武器に、顧客の希望に寄り添った物流サービスを提供する企業です。

輸入通関・検品・備品取付〜アソート・センター納品といった物流業務における一連の流れを、高い品質管理のもとでサポート。

「品質検査や手直しが大変。面倒な仕分け作業を効率化したい」といった悩みを、品質管理のノウハウとシステムを活かし解決へと導きます。

アパレル物流倉庫を選ぶ際のポイント

アパレル物流を選ぶ際のポイントは、以下の3つです。

  • アパレル特有の課題に対応しているか
  • アパレル物流倉庫の実績はあるか
  • 希望するサービス範囲に対応可能か

1つずつ詳しく見ていきましょう。

アパレル特有の課題に対応しているか

アパレル物流倉庫を選ぶ際は、選定先となる企業がアパレル特有の課題に対応しているかを確認します。

特有の課題内容ポイント
コスト高商品の特性上、保管・配送・梱包といったコストがかかりやすいコスト削減のための具体的な対策方法を確認する
在庫管理が困難トレンドの移り変わりが早い上に、カラーやサイズといった分類も多いため、在庫管理が困難になるリアル店舗とECの在庫管理を、一括で任せられるかを確認する
出荷業務が煩雑生地の汚損、サイズ、カラーなど、検品作業が多いため出荷業務が煩雑になる検品の体制に抜かりがないかを確認する
(最新システムの導入や人間による検品など)
返品対応に手間がかかるサイズ違いやイメージ違いなど、他ジャンルと比べ返品される割合が高くなりがち返品業務についての具体的な対応策を確認する

上記のポイントを参考にアパレル物流倉庫を選定すれば、導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。

アパレル物流倉庫の実績はあるか

アパレル物流倉庫の導入は、よりアパレルに対しての実績が豊富な企業を選びましょう。

アパレル特有の課題が多いため、荷物を管理する物流企業にも、商品に対しての知識やスキルが求められます。

実績が多い企業は、アパレル特有の事情を理解しているため、細かな要望にも柔軟に対応してもらえます。

「アパレル企業の実績が豊富、大手アパレル企業が導入している」など、、豊富な実績がある企業を選ぶのがポイントです。

希望するサービス範囲に対応可能か

アパレル物流倉庫を選定するポイントとして、選定先の企業が自社が希望するサービス範囲に対し、どこまで対応できるかも重要です。

選定先の企業がサービス範囲外の場合、物流業務の効率化につながらない可能性があります。

流通加工の種類・検品や検針のクオリティ・導入システムの機能など、サービスの内容と範囲を具体的に確認しておきましょう。

アパレル物流倉庫の料金相場

アパレル物流倉庫の料金相場を、下記9つの項目に分けて解説します。

項目相場
システム利用料2万〜5万円
手数料1万〜5万円
保管料4,000円〜7,000円
入庫料1点につき10円〜30円
デバンニング料2万〜3万円
検品料1点につき10円〜30円
ピッキング料1点につき10円〜30円
梱包料1点につき150円〜300円
配送料首都圏:400円〜500円
北海道・沖縄:700円〜800円
離島:1,000円〜

では、1つずつ料金相場を見ていきましょう。

システム利用料

商品管理に必要なシステム手数料は、およそ2万円〜5万円ほどが相場です。

荷物の種類や個数、ステータス状況の管理に必要な「WMS」のシステム手数料として、基本料金に含まれます。

手数料

業務管理料は手数料の代わりとなるもので、1万円〜5万円前後が相場と言われています。

システム利用料に手数料を加えたものが、物流倉庫を利用する上でベースとなる料金です。また手数料は、月々の出荷件数に応じて変動します。

保管料

保管スペースにかかる料金で、4,000円〜7,000円前後が相場です。

なお、保管スペースは倉庫の立地条件により変動します。そのため首都圏よりも地方の方が、保管料も低く設定されています。

入庫料

入庫料とは、商品の仕分けや入庫にかかる料金のことで、相場は商品1点につき10円〜30円ほど。

ただし、入庫料は商品の需要によって相場が変動するため、市場需要が高い商品の場合は相場より高くなるケースもあります。

デバンニング料

デバンニング料とは、コンテナから荷物を積み下ろす際のフォークリフト作業にかかる料金のことで、2万円〜3万円前後が相場です。

フォークリフトの扱いに技術が必要なことや、荷崩れ時の対応なども発生することから、入庫料と分けて請求するケースがほとんどです。

検品料

商品の検品にかかる料金で、相場は1点につき10円〜30円ほどです。

ただしアパレル商品は汚損・サイズ・カラーなど、一般的な商品と比べて細かく検品する必要があるため、相場よりも高額になりがちです。

ピッキング料

保管していた商品を取り出す作業にかかる料金で、相場は商品1点につき10円〜30円です。

ただし同梱物がある場合は、商品20円+チラシ10円といったように、ピッキング料に加算されます。

梱包料

一般的なダンボールに収まる商品であれば、相場は1点につき150円〜300円が相場。料金には資材代金や手数料、緩衝材なども含まれています。

また、ラッピング作業が必要な場合は、別途料金が発生するケースもあります。

配送料

運送会社に支払う料金で、物流会社を経由して支払います。配送料は発送先の地域により、料金体系が異なっています。

下記は一般的なサイズのダンボールを配送する場合の、各地域における配送料の相場です。

配送先相場
首都圏400円〜500円
北海道・沖縄700円〜800円
離島1,000円〜

また、運送会社に依頼するのではなく、自社トラックとドライバーで配送を担う物流企業もあります。

関連記事:倉庫利用の費用や相場は?料金体系および注意点を解説

まとめ:相場や対応の内容を加味してアパレル物流倉庫を選ぼう

アパレル物流倉庫の導入を検討する際は、特有の課題に対応できる業者を選ぶのがポイントです。

加えて、アパレル商品の実績が豊富な物流企業に依頼することで、細かな要望に対しても柔軟に対応してくれる可能性があります。

アパレル商品は一般的な商品と比べ特性が異なるため、依頼費用も高額になりがちです。とはいえ、物流倉庫を活用することで、大幅な業務の効率化につながります。

本記事で紹介したおすすめのアパレル物流倉庫を参考に、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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