【世代別調査】40代ビジネスパーソンに聞いた“対面への本音”~活用シーンは信頼形成・緊急対応・意思決定~(法人携帯マッチングサイト『一括.jp』調べ)

近年、リモートワークやオンラインツールの定着により、働き方は「対面かオンラインか」を業務や場面に応じて柔軟に使い分けるフェーズへと移行しています。そうした中で、企業やチームの中核を担う40代のビジネスパーソンが、対面コミュニケーションをどのように捉え、どのような場面で必要と感じているのかは、実務レベルの意思決定や組織運営を考える上で見過ごせないポイントとなります。

そこで今回、厳選された法人携帯・会社携帯業者を紹介するビジネスマッチングサイト「一括.jp(https://emeao.jp/ikkatsu-column/docomo_corporate_contract_tips/ )」は、40代の会社員100人を対象にアンケート調査を実施。「どの程度重要だと感じているか」「なぜ重要だと感じるのか」「どんな場面で特に効果的か」という3つの観点から、働き盛り世代が捉える“対面コミュニケーションのリアル”を明らかにしました。

本記事を通じて、現場のリアルな対面意識を把握することで、今後のコミュニケーション設計やチーム運営における判断精度が高まり、組織全体の連携力や定着率の向上にもつながるヒントが得られるはずです。

調査結果1:オフィスでの「対面コミュニケーション」はどの程度重要だと感じますか。

  • 最も多かったのは、「ある程度重要」と回答した方で、全体の51.0%(51人)を占めました。「非常に重要」と答えた方も28.0%(28人)おり、合わせて約8割の方が、対面でのコミュニケーションを業務上「重要」と感じていることがわかります。
  • リモートワークが浸透してきた昨今においても、対面のやり取りに価値を感じている方は依然として多いようです。
  • 一方で、「あまり重要ではない」(10.0%)、「全く重要ではない」(11.0%)と答えた方も全体の約2割を占めており、対面に依存しない働き方が一部で広がっている様子もうかがえます。

調査結果2:なぜ対面コミュニケーションが重要だと考えていますか。※Q1で「非常に重要/ある程度重要」と回答した人が対象(複数回答可:注1)

注1:本設問は複数選択式ですが選択肢は3つまでに制限しています。これにより、対面コミュニケーションが重要だと考える要因をより明確に把握できるようにしています。
  • 最も多かったのは、「誤解や行き違いが起こりにくく、意思疎通がスムーズ」で、全体の49.4%(39人)でした。対面でのやり取りは、相手の表情や声の抑揚なども含めて情報を受け取ることができるため、情報伝達の精度が高まりやすいと感じている人が多いようです。
  • 次いで、「信頼関係を築きやすく、人間関係が深まりやすい」が45.6%(36人)、「表情や声のトーンなど非言語情報が伝わりやすい」が44.3%(35人)となっており、対面コミュニケーションが人間関係の構築においても重視されていることがわかります。
  • また、「その場で疑問や課題を解決でき、意思決定が早い」は36.7%(29人)となっており、スピード感が求められる業務において、対面の即時性が評価されていることもうかがえます。
  • そのほか、「チームの一体感や協力体制を強化できる」(16.5%・13人)、「偶発的な会話(雑談)から新しい発想や情報が生まれやすい」(8.9%・7人)といった項目も見られ、業務外の側面でも対面ならではの価値を感じている人が一定数いるようです。
  • 一方で、「対面だとモチベーションが上がる」は5.1%(4人)、「会社の文化や価値観を共有・体感しやすい」は7.6%(6人)と比較的少数にとどまりました。

調査結果3:仮に対面で行う場合、特に効果的だと感じる場面を教えてください。(複数回答可:注2)

注2:本設問は複数選択式ですが選択肢は3つまでに制限しています。これにより、対面コミュニケーションが有効だと感じる場面をより明確に把握できるようにしています。
  • 最も多かったのは、「顧客・取引先との初対面や重要商談」で、全体の39.0%(39人)でした。信頼構築や関係性のスタートとなる場面では、対面による丁寧なコミュニケーションが重視されていることがうかがえます。
  • 次いで、「トラブル発生時や緊急対応」が37.0%(37人)、「部署間・職種間での調整や連携が必要な場面」が35.0%(35人)となっており、状況判断や柔軟な対応が求められる局面では、対面のスピード感や臨機応変さが有効と感じている人が多いようです。
  • また、「新規プロジェクトや施策の立ち上げ」(20.0%・20人)や「評価面談や1on1などフィードバック重視の場面」(17.0%・17人)では、初期の関係づくりや信頼関係を築く場面において、直接顔を合わせて意図や背景を共有することの有効性が評価されていると考えられます。
  • 一方で、「該当なし(思い当たらない)」と回答した人も22.0%(22人)おり、必ずしも特定の場面で対面が必要とは感じていない層も存在しています。
  • 「ブレインストーミングや創造的な議論」(8.0%・8人)や、「全社会議・社内行事など文化・価値観の共有」(5.0%・5人)といった項目は少数にとどまり、形式にこだわらない場面や非業務的な交流においては、対面の必要性は相対的に低いようです。

まとめ:対面コミュニケーションの価値は「関係構築」と「意思疎通の質」

  • 今回の調査の結果、対面コミュニケーションは多くの人にとって業務上欠かせない要素と捉えられており、特に信頼関係の構築やスムーズな意思疎通において、その重要性が高く評価されていることがわかりました。
  • 実際、「ある程度重要」「非常に重要」と回答した人は全体の約8割に上っており、リモートワークが進むなかでも対面の価値は依然として高い水準を保っています。その理由としては、「誤解や行き違いを防げる」「非言語情報が伝わりやすい」「信頼関係を築きやすい」といった、相互理解や感情面のつながりを重視する意見が多数を占めました。
  • また、対面が特に効果的とされる場面としては、「顧客や取引先との初対面・商談」「トラブル発生時の対応」「部署間の調整」など、信頼とスピードが求められる局面が中心となっており、対面での情報伝達の“確実性”や“即時性”が求められる傾向が見受けられます。
  • 一方で、「該当なし」と答える人も一定数おり、働き方の柔軟性を重視する層が存在していることも示されています。
  • こうした傾向を踏まえると、業務の性質や目的に応じて対面とオンラインの手法を適切に使い分ける運用設計が、今後のコミュニケーション体制において重要な視点となりそうです。あわせて、画一的なルールの適用ではなく、職種やチームの特性に応じた柔軟な対応を検討することも、組織運営上の実効性を高めるうえで有効と考えられます。こうした取り組みが、働き方の多様化と生産性向上を両立させるための鍵となりそうです。