テレワークやハイブリッド勤務が定着しつつある今、20代の若手社員はどのような働き方を理想とし、現場でどんな課題を感じているのでしょうか。多様化するライフスタイルや価値観の影響を受け、職場や働き方に求めるものも大きく変化しています。
そこで今回、厳選した業者を紹介する法人携帯マッチングサイト「一括.jp(https://emeao.jp/ikkatsu-column/rakuten/ )」は20代会社員100名を対象にアンケートを実施。希望する勤務スタイルや、テレワークで感じているメリット・デメリット、そして現場で直面するリアルな悩みや課題まで、多角的に調査しました。
本記事では、調査で明らかになった“等身大の声”をもとに若手社員の働き方観や今後の課題、理想の勤務環境づくりのヒントを詳しく解説します。テレワークやハイブリッド勤務の導入を検討中の方はもちろん、既に導入済みでさらなる働き方の見直しや環境改善を目指している方も、ぜひご参考ください。
調査結果1:あなたの希望に最も近い働き方は、次のうちどれですか?

- 最も多かったのは「会社や業務内容に応じて柔軟に決めたい(特に自分のこだわりはない)」で24.0%(24人)となっており、若い世代では、働き方そのものに強いこだわりを持たず、状況や会社の方針に合わせて柔軟に働き方を選びたいという志向が顕著です。
- 続いて「基本はテレワークだが、週1~2日程度はオフィス勤務したい」(23.0%・23人)や「基本はオフィス勤務だが、週1~2日程度はテレワークしたい」(21.0%・21人)も多く、フルリモートやフル出社よりも『ハイブリッド型』の働き方が人気であることが分かります。
- 「完全にテレワーク中心の働き方を希望する」(17.0%・17人)、「完全にオフィス勤務を希望する」(15.0%・15人)はやや少数派ですが、それぞれのスタイルに明確な希望を持つ人も一定数存在していることがうかがえます。
調査結果2:あなたがテレワークを行う際に最も魅力を感じることはなんですか?(複数回答可:注1)

- 最も多かったのは「通勤時間や移動の負担が軽減される」(36.0%・36人)という回答でした。移動のストレスや時間のロスが減ることを、若い世代は特に大きなメリットと捉えている様子がうかがえます。
- 「自宅で集中して作業ができる」(22.0%・22人)、「自分のペースで仕事ができる(時間の柔軟性)」(20.0%・20人)も多く、場所や時間に縛られない働き方を重視する傾向が見て取れます。
- さらに、「家庭やプライベートとの両立がしやすくなる」(15.0%・15人)、「職場の人間関係に気を遣わなくてよい」(9.0%・9人)、「場所にとらわれず自由な環境で働ける」(8.0%・8人)といった声もあり、働く環境の快適さやストレスの少なさが評価されています。
- 一方、「テレワークに特に魅力は感じない(オフィス勤務がよい)」(27.0%・27人)と答えた人も少なくありませんでした。全員がテレワークを望んでいるわけではなく、対面のコミュニケーションや職場での仕事に価値を感じている層も存在します。
調査結果3:あなたがテレワークを行う際に最も不安やデメリットに感じることはなんですか?(複数回答可:注2)

- 最も多かったのは「上司や同僚とのコミュニケーションが取りにくくなる」(28.0%・28人)という回答でした。テレワーク下では情報共有やちょっとした相談がしづらくなることが、20代の働き手にとっても大きな課題となっていることが分かります。
- また、「自宅では集中できず、かえって業務効率が下がる」(21.0%・21人)や「IT機器・ツール操作や接続トラブルが不安である」(18.0%・18人)など、作業環境やIT面への不安も根強いようです。
- 「運動不足・健康面への悪影響が心配である」(17.0%・17人)や「労働時間とプライベート時間の区切りが難しい」(12.0%・12人)といった声もあり、生活リズムやワークライフバランスの維持に悩む人も一定数いました。
- 「仕事の評価が正当にされるか心配である」(10.0%・10人)という意見もあり、リモート下での公正な評価体制に対する不安も見られます。
- 一方で、「特に不安やデメリットはない(問題なくテレワーク可能)」(28.0%・28人)という回答も“コミュニケーションが取りにくくなる”と並んで最多となり、テレワークに前向きな層も目立ちました。
まとめ:「選択肢の時代」へ ~ 若手社員が示す新しい働き方の価値観 ~
(1)柔軟な働き方を求める20代のリアルな本音
- 今回の調査では、「フルリモート勤務」を理想とする若手は決して多数派ではなく、むしろ業務や会社の状況に応じて柔軟に働き方を選びたいという意見が大半を占めました。
- 特定の働き方に固執するのではなく、その時々で最適な環境を選ぶことこそが、若手社員にとって理想の勤務スタイルとなっています。この傾向から浮かび上がるのは、多様な価値観やライフスタイルが浸透した今、個人が「働きやすさ」を自由に追求できる柔軟性が企業に求められているという現実です。
(2)テレワークがもたらした「新たな課題」と企業が向き合うべきポイント
- 一方で、テレワークの導入がもたらした課題も鮮明になりました。コミュニケーション不足による業務の非効率化や、評価体制への不安、さらには健康面でのリスクといった問題が顕著に見られます。
- こうした課題への対策なしには、せっかく導入したテレワークも逆効果となりかねません。企業には、「オンライン・オフラインを問わないシームレスな情報共有の仕組み」や「個人のパフォーマンスを適切に把握し、公正に評価できる制度」を構築する責任があります。
(3)若手社員の定着と活躍を促す「これからの働き方改革」とは?
- 企業が若手人材の定着と活躍を促すためには、単なる制度改革にとどまらず、日常的に若手の声を反映し続ける姿勢が不可欠です。「ITサポート体制の強化」「コミュニケーションツールの充実」「柔軟な勤務制度」など、社員一人ひとりの現実に即した改善策が求められています。
- 働き方改革の真の目的は、生産性の向上やコスト削減だけではなく、社員が安心してその能力を最大限に発揮できる環境づくりにあることを忘れてはなりません。「若手社員の本音」を出発点として企業文化をアップデートし続けることが、持続可能な成長と競争力強化につながるのです。
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