業務を効率よく行うために、物流倉庫会社に依頼を検討する方も多いでしょう。しかし、自社の予算に合う物流倉庫を見つけられないと、追加の費用が発生する可能性があります。
この記事では、格安で依頼できる物流倉庫会社を10社紹介します。物流倉庫の費用や会社選びのコツも解説するので、最適な倉庫会社で業務効率化を図りたい方は参考にしてみてください。
物流倉庫の利用にかかる費用
物流倉庫では、下記のように固定費、変動費がかかります。
項目 | 相場 |
固定費 | システム利用料:2万~5万円/月 業務管理料:1万~5万円/月 倉庫保管料:3,000~7,000円/坪 |
変動費 | 入庫料:10~40円/個 梱包・発送料:550~1,300円/個 |
項目ごとに解説していくので、チェックしてみてください。
固定費の相場
物流倉庫の委託には、下記の固定費が発生します。
項目 | 相場 |
システム利用料 | 2万~5万円/月 |
業務管理料 | 1万~5万円/月 |
倉庫保管料 | 3,000~7,000円/坪 |
システム利用料をはじめ、業務管理料や倉庫保管料が含まれます。一般的に、倉庫の立地や規模、設備の充実度によって固定費は大きく変動するのが特徴です。
都市部にある倉庫は賃料が高く、地方にある倉庫は比較的安価で提供される場合が多いです。また、冷蔵倉庫や特殊な設備を備えた倉庫の場合は、さらに費用が高くなる傾向があります。
固定費は安定した支出となるため、長期的なコスト管理を行う必要があります。
変動費の相場
変動費は物流倉庫の利用状況によって変わる費用のことで、具体的には下記の費用が発生します。
項目 | 相場 |
入庫費用 | 10~40円/個 |
出荷料 | 10~30円/個 |
梱包料 | 150~300円/個 |
配送料 | 400~1,000円/個 |
扱う商品の量や頻度によって変動しやすいのが特徴です。月間出荷数が多いと作業費用が増加しますが、大量取引による割引が適用されるケースもあります。
項目ごとに費用を正確に把握し、効率的にコストを管理することで、無駄な費用が発生する心配もなくなるでしょう。
費用を抑えたい人におすすめの格安物流倉庫会社10選
格安で依頼できるおすすめの物流倉庫会社を10選紹介します。
会社名 | 倉庫所在地 | 業務内容 |
株式会社フェスム | 埼玉県(5拠点) | トータルロジスティックサポートなど |
株式会社大崎 | 群馬県館林市神 奈川県厚木市 宮城県仙台市 石川県金沢市 大阪府高槻市 | 入出荷業務・保管・梱包・流通加工・在庫管理・検品・キッティングなど |
ディーエスピー株式会社 | 埼玉県 | 物流アウトソーシング・倉庫保管・TC、DC運営販促展開の企画、提案、代行・情報加工DM発送代行・運送 |
株式会社桜井流通センター | 埼玉県入間郡三芳町東京都板橋区埼玉県和光市 | 商品管理、発送業務代行(宅配発送)梱包作業、アセンブリシュリンク作業、DM便発送 |
株式会社LOGI・フロー 福岡物流センター | 福岡県 | 輸入貨物の通関~倉庫~配送業務まで一貫して物流代行を対応 |
ディーエムソリューションズ株式会社 | 東京都八王子市東京都日野市 | 物流ソリューションサービス【ウルロジ】を展開、商品入庫から出荷作業まで一連の業務をスムーズに対応 |
株式会社信成 | 埼玉県所沢市 | 倉庫保管から発送まで |
株式会社三協 | 大阪府東大阪市大阪府寝屋川市大阪府大東市奈良県生駒郡 | 物物流業務全般、物流コンサルティング、倉庫運営代行など |
株式会社ダイゴ | 埼玉県三郷市 | 物流コンサルタント業、倉庫業、荷造り・梱包・発送事業など |
株式会社スクロール360 | 茨城県つくばみらい市 埼玉県北葛飾郡 静岡県浜松市中央区 大阪府大阪市 北海道千歳市 | 入出荷業務:保管・梱包・在庫管理・検品・検針返品業務 流通加工:シュリンク加工・賞味期限管理・アソート加工・ラッピングささげ業務 |
会社によって対応可能な業務や得意分野は異なるため、自社の商品や目的に最適な会社を見つけるための参考にしてみてください。
株式会社フェスム
関東を中心に、通販物流やEC物流を展開している会社です。柔軟な対応力に自信を持っており、スポット作業から大規模プロジェクトまで対応しています。
また、次世代型の在庫管理システムを導入することで、顧客の業務負担を大幅に軽減できるのも魅力。サービス内容も幅広く、さまざまなニーズに対応しています。
初期費用0円でスムーズな導入も実現させており、地域関係なく迅速な対応と低コストで依頼可能です。
株式会社大崎
昭和23年に創業した物流会社で、長年培ってきた物流技術やノウハウを活かし、企業に最適なプランと最高水準のサービスを提供しています。入出庫や保管のみではなく、流通加工や検査業務、梱包資材などの提案も可能です。
在庫や入出庫管理には、倉庫管理システムを活用した運用を行っているのが特徴です。作業ミスを防止し、在庫精度の向上が期待できます。
ディーエスピー株式会社
顧客満足度、従業員満足度の日本一を目指している物流企業です。人との関わりを大切にして「無理です無し」「出来ません無し」のゼロ回答無しのロジスティクスを提供しています。
新本社に移転後は、保管スペースと作業スペースが広がり、セキュリティ体制も万全なため多くの顧客から信頼を得ているのが特徴です。
株式会社桜井流通センター
65年間に渡り、さまざまな商品を取り扱い、企業に最適な物流業務を行っている会社です。長年の経験から得たノウハウをもとに、作り上げたシステムを利用しているのが魅力。安全かつスピーディーな提案をしてくれます。
また、出荷後の配達状況が気になる方には、スピーディーに調査して報告する付帯サービスも用意しているので安心です。さらに、依頼は小ロットから可能で、定期業務やスポット業務、イベント業務なども対応しています。
株式会社LOGI・フロー 福岡物流センター
通関、倉庫、配送業務まで一貫して物流業務を手掛けることで、ローコストでの物流を可能にしています。流通加工も得意としているのも特徴です。
また、入庫や出庫、保管の商品履歴はクラウド上で共有できるため、外出時や商談時でも即座に在庫を確認できます。通販物流では、最小1坪から最大120坪までと対応領域が広いのも魅力です。
>>株式会社LOGI・フロー 福岡物流センターの詳細はこちら
ディーエムソリューションズ株式会社
顧客の課題や要望を捉え、解決に向けてサポートを提案してくれる会社です。月間10万個以上の発送実績を誇り、迅速に物流ソリューションサービスを提供しています。
発送業務だけでなく、受注業務や決済サービスなどの幅広い支援が可能です。当日13時までの出荷指示分は、当日発送が可能なのもポイントです。
さらに、初めての外注でも安心して依頼できるように、倉庫見学やWMSのレクチャーなどのフォロー体制を整えています。
株式会社信成
顧客に信頼されるベストパートナーとして、物流業務を展開している会社です。社名には「信頼されて成長する」という意味合いを込めています。
佐川でのBtoBの配送料が他社よりも安く提案できるのが魅力です。保管だけでなく発送まですべて対応可能なため、低価格で一貫して業務を依頼したい方に適しています。
商品登録後の発送や在庫管理に関するアドバイスもしてくれるので、疑問や不安なことがある際は気軽に相談可能です。
株式会社三協
倉庫現場で小さな改善を積み重ね、独自の誤出荷ゼロ体制を磨き上げてきた会社です。月間平均出荷数は12万件を超えており、顧客のコスト・ストレス・手間を減らす工夫がされています。
また、東大阪および奈良エリアを中心に9拠点で活動しており、どれも大阪市内から30分圏内の利便性の高いエリアです。しかし、地価の安い物件を所有していることで、他社よりも保管料の削減を可能にしています。
さらに、独自開発したEC物流システムを活用することで、物流作業がシンプルかつ標準化されるのもポイント。作業者の熟練度に一切頼らない業務運営を実現し、アルバイトスタッフだけでオペレーションをまかなえるようになったため、固定の人件費も大幅に削減可能です。
株式会社ダイゴ
中小企業、個人事業主に向けてさまざまなサービスを提案している会社です。人手不足や荷物の管理で困っている方は、気軽に相談できるのが魅力です。
発送業務を中心に業務を展開していますが、スポット配送や流通加工、検品などにも対応しています。また、小ロットや省スペースの委託も可能です。
1パレットであれば、保管料金は1ヶ月2,300円からです。商品に適している保管管理を提案してくれるため、コストを抑えて物流業務を委託したい方に向いています。
株式会社スクロール360
創業80年のノウハウを活かし、高品質なおもてなし物流で売り上げアップをサポートしてくれる会社です。徹底的な業務改善と効率化によって、コスト削減を可能にしています。
また、独自の倉庫管理システムを駆使し、品質で品質の高いサービスを提供しているのもポイント。要望や成長段階に合わせた「カスタマイズ物流」で、顧客体験の向上やリピート化の促進をサポートしてくれます。
格安物流倉庫会社選びで失敗しないコツ
格安の物流倉庫会社を選ぶ際は、下記のコツをおさえておきましょう。
- 自社にとって必要なサービスを提供しているか
- セキュリティ対策は万全か
- 万が一に備えて、保障や保険を利用できるか
安さだけで選んで後悔してしまわないように、事前にチェックしてください。
自社にとって必要なサービスを提供しているか
商品の保管だけでなく、ピッキングや梱包、発送代行など、自社に必要なサービスを提供しているか確認しましょう。必要なサービスが不足していると、別途外注するコストがかかったり、顧客満足度が低下したりする可能性があります。
反対に、不要なサービスに対して費用を支払うのも避けましょう。自社の業務フローに適したサービスを提供している会社を選ぶことで、業務効率が向上し、コスト削減につながります。
セキュリティ対策は万全か
商品の盗難や破損を防ぐため、24時間監視カメラの設置や、出入り管理システムの導入など、万全のセキュリティ対策が取られているかを確認しましょう。
また、火災や自然災害に対する対策も確認するのがおすすめです。防火設備や緊急避難計画の整備など、過去のトラブル対応の実績もチェックしておくと安心です。
格安だからといってセキュリティを軽視せず、自社の商品や情報を安全に管理できる体制が整っているかを慎重に検討しましょう。
万が一に備えて、保障や保険を利用できるか
倉庫会社が提供する保険制度や、万が一の際の保障内容について詳しく調べ、納得できる保障があるかを確認しましょう。また、追加の保険オプションがあるなら、自社のリスクに応じて適切な保険に加入するのもおすすめです。
保障や保険に加入しておけば、トラブル発生時にも迅速かつ適切に対応できて安心です。
まとめ:自社に最適なサービスを提供している物流倉庫会社を選ぼう
物流倉庫は、企業のコスト管理や業務効率化に直結する大切な要素です。固定費や変動費を把握し、コスパのよい選択をしましょう。
また、自社が必要とするサービスを提供しているか、セキュリティ対策が万全であるか、さまざまな要素を確認するのも大切です。本記事を参考に、自社に最適な倉庫会社を選び、効率的で安全な物流運営を実現しましょう。