「映像制作を依頼したいものの、フリーランスか制作会社で迷っている」
このようなお悩みはありませんか?
映像制作を外部に依頼する際、費用や納期が気になる方も多いでしょう。
当記事では、個人に映像制作を依頼するポイントを解説しています。
個人への制作依頼を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
個人に映像制作を依頼する際の注意点
映像制作を個人に依頼する場合の注意点をまとめました。
- 動画の利用目的は何か
- 予算と納期に合っているか
- どのような作業を依頼するのか
- マーケティングの視点は求めるのか
個人でできることには限りがあるので、リソースの範囲で依頼できる内容かチェックしましょう。
1.動画の利用目的は何か
企業が映像制作を外部に依頼する目的は、次の4つが中心でしょう。
- 会社および商品PR
- 新卒・中途採用向け社員インタビュー
- YouTube向けWeb広告
- SNS向けショートムービー
スキルの高いクリエイターであれば、個人でも対応はできます。
ただし、個人と制作会社では納期などに差があるので、制作計画に応じた業者選びが必要です。
関連記事:企業が動画コンテンツを作成するメリットとおすすめツール6選
2.予算と納期に合っているか
映像制作には一定の費用がかかります。
また、リソースに限りがあるので、余裕を持った納期設定が必要です。
一般的には予算とクオリティは比例します。
制作を急いでおり、かつ予算をかけられるようであれば、制作会社に依頼した方がよいでしょう。
反対に予算が低く、納期には余裕があれば、個人に任せるのがよいでしょう。
3.どのような作業を依頼するのか
どのような作業を依頼するかによって、選ぶ業者が変わります。
下記ポイントから整理するとよいでしょう。
- 撮影・編集のみでよいのか
- 企画を一緒に考えてほしいか
- キャストや撮影場所も用意してほしいか
個人はリソースが少ないので、撮影や編集などピンポイントで作業を依頼する場合が多いです。
構想からキャスト、場所の手配まで自社でできるようであれば、個人に依頼するのがよいでしょう。
反対に、制作内容を全て取り仕切ってほしい場合は、ディレクターやキャストを持つ制作会社に依頼する方が安心です。
4.マーケティングの視点は求めるのか
マーケティングの視点とは、市場分析や制作後の運用まで踏まえた映像制作ができるかを指します。
映像を活用してどのような利益が得られるかまで考えられるクリエイターは心強いです。
しかし、個人は映像を作る専門家であっても、マーケティングにまで精通しているとは限りません。
社内にマーケターがいれば、クリエイターにマーケティング能力を求める必要はありません。
もしマーケターがおらず、運用の指導などが必要な場合は、専門性のある制作会社に依頼しましょう。
映像制作の料金相場を比較
制作会社と個人の料金相場を比較してみました。
大体の場合個人の方が安くなるのが分かります。
動画の目的 | 個人 | 制作会社 |
---|---|---|
会社紹介・PR | 5万円~ | 10万~200万円 |
商品・サービス説明 | 10万円~ | 10万~200万円 |
採用活動 | 10万円~ | 10万~200万円 |
インタビュー | 3万円~ | 5万~40万円 |
セミナー・イベント | 5万~50万円 | 5万~80万円 |
YouTubeなどWebムービー | 5万~30万円 | 30万~50万円 |
テレビCM | 50万円~ | 50万~500万円 |
コスト以外にも個人に依頼するメリットがあります。
ここからは、個人と制作会社に依頼するメリット・デメリットをそれぞれ解説していきます。
映像制作を個人に依頼するメリット
個人に映像制作を依頼するメリットは下記の3点です。
- 費用が安い
- 細かい調整を頼みやすい
- 小さな作業から依頼できる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.費用が安い
人件費が1人分で収まるので、一般的には同じ案件なら個人に依頼した方が費用は安くなります。
スキルの高さと料金は比例するので、求める内容によってはより安価に依頼できます。
コスト重視なら個人を視野に入れて検討した方がいいでしょう。
2.細かい調整を頼みやすい
個人の映像制作は小回りが効きやすいメリットがあります。
納期の調整や、編集の回数など、細かい修正に対応してくれる個人は多いです。
動画制作を依頼するのが初めてで、修正などの感覚を掴めていない方は、細かく動ける業者を頼るのがよいでしょう。
3.小さな作業から依頼できる
映像制作は企画→撮影→編集→修正の手順で行われます。
個人に依頼する場合、一部の作業だけ依頼するのも可能です。
たとえば、字幕やナレーションの挿入だけといった、細かい作業を依頼できます。
企画も映像素材も自社で用意できる場合におすすめです。
映像制作を個人に依頼するデメリット
小回りの利く個人ですが、デメリットもいくつかあります。
- 納期やクオリティの個人差が大きい
- マーケティングまで対応できないケースがある
- 信用・セキュリティ面にリスクがある
個人に依頼する以上、避けては通れない課題なので、どこまで許容できるかを把握しましょう。
1.納期やクオリティの個人差が大きい
リソースの空き状況や制作レベルが個人単位で異なるので、適切なクリエイターの選定が難しいです。
早めに納品するタイプ、納期当日に提出するタイプにわかれるので、事前に確認する方が安心です。
実績や評価を確認し、最適な個人を探すのがよいでしょう。
2.マーケティングまで対応できないケースがある
クリエイターは映像制作の専門家であって、マーケターではありません。
映像の活用イメージまでアドバイスできるクリエイターは、そう多くないでしょう。
マーケティングまで任せたい場合、それぞれの専門家を抱えた制作会社に依頼する方がよいです。
3.信用・セキュリティ面にリスクがある
個人に依頼する以上、信用面の担保が難しいです。
個人宅の環境ではセキュリティが脆弱な場合が多く、情報漏えいの心配もあります。また、音信不通になる可能性もゼロではありません。
実績と共に、クリエイターの評価もよく確認しましょう。
映像制作を制作会社に依頼するメリット
ここでは、映像制作を行う会社に依頼するメリットを説明します。
- クオリティが安定している
- 納期を守ってもらいやすい
- セキュリティ面での心配が少ない
1つずつ見ていきましょう。
1.クオリティが安定している
依頼ごとに最適な人材を充ててくれるので、クオリティが安定しています。
実績が多い企業であれば、過去の経験を応用して取り組むので、認識のズレが起こりにくい特長もあります。
2.納期を守ってもらいやすい
投じるリソースが大きいため、納期に遅れる可能性は低いです。
決められた予算とスケジュール通りに動かなければ採算にズレが生じるので、納期意識が高いといえます。
3.セキュリティ面での心配が少ない
制作会社は基本的に、セキュリティレベルが高いです。
コンプライアンスに対する意識もあり、データ消失や情報漏えいなどのリスクも少ないです。
映像制作を制作会社に依頼するデメリット
安心して依頼しやすい制作会社ですが、デメリットもあります。
- 費用が高くなりがち
- 外注先に正しく制作意図が伝わりにくい
- 細かい調整が難しい
1つずつ解説します。
1.費用が高くなりがち
制作会社に依頼する場合、ディレクターからカメラマン、編集スタッフ、キャストまで全て用意してもらう場合が多いです。
スタッフが多いほど人件費が発生するので、個人より費用が高くなる傾向です。
2.外注先に正しく制作意図が伝わりにくい
制作作業を外注するタイプの企業に依頼すると、末端の制作現場まで依頼主の意図が正しく伝わらないリスクがあります。
度重なる修正が発生すると納期に遅れたりや費用がかさんだりするので、制作会社の理解力やコミュニケーション能力を重視した方がいいでしょう。
3.細かい調整が難しい
制作会社は、最初に見積りした予算と納期の計画通りに制作を進めていきます。
そのため、予定外の編集や修正が発生した際、料金の範囲内で柔軟に対応してもらえないケースがあります。
見積りの段階で追加の修正は何回まで可能かをよくすり合わせておきましょう。
個人に映像制作を依頼する方法3選
個人に映像制作を依頼する方法を4つ紹介します。
- 知り合いから紹介してもらう
- SNSアカウントに連絡する
- クラウドソーシングサイトで募集する
効率よくクリエイターを探す参考にしてください。
1.知り合いから紹介してもらう
知人や他社と関わりのある個人を紹介してもらう方法です。
実績が分かりやすく、安心して依頼できます。
しかし縁がなければ採用できないので、多用は困難です。
2.SNSアカウントに連絡する
TwitterやInstagramなどのSNSを用いて、個人のクリエイターに連絡を取る方法です。
プロフィール欄などに、動画クリエイターとしての経験や実績を記載している場合が多いです。
また、ハッシュタグ「#クリエイター募集」などを付けて投稿し、リプライやメッセージによる応募を集め、契約する方法もあります。
SNSで仕事を依頼する際は、要件が明確に分かるメッセージを送るのがポイントです。
予算・納期・作業内容がすぐに伝わるような連絡を心がけましょう。
3.クラウドソーシングサイトで募集する
クラウドソーシングとは、インターネット上で依頼主とクリエイターをマッチングさせる仕組みを指します。
代表的なものを紹介します。
上記に登録されている個人には、元記者、制作会社勤務、未経験から独立した人など、様々なタイプがいます。
サイト上でプロ認定されているクリエイターも多数存在します。
SNS同様プロフィール欄があり、実績や経験がわかります。
予算に合わせて網羅的にクリエイターを探したいときに活用しましょう。
このような企業は個人に映像制作を依頼しよう
個人のメリットとデメリットをまとめると以下のようになります。
メリット | デメリット |
---|---|
・費用を抑えて依頼できる ・編集回数など、細かい作業の調整がしやすい ・編集のみ、字幕や音声の挿入のみなど、小さな作業から依頼できる | ・クリエイターの能力差が大きいので、選定が難しい ・マーケティングや広告運用など、動画の活用までサポートできるクリエイターが少ない ・信用面や情報セキュリティのリスクが生じる |
ここまでの内容を踏まえて、下記に該当する企業は、個人に映像制作を依頼した方がよいでしょう。
- 可能な限り予算を抑えたい
- 納期に余裕がある
- マーケティングや運用の指南が不要
リスクが拭いきれませんが、お互いに意識していれば重大事故が起こる可能性は低いです。
信用できるクリエイターを選ぶことが大切です。
まとめ:個人に依頼する場合はメリットとデメリットを把握しよう
副業が普及している現代では、個人で映像制作を始める人が多くなっています。
適切なクリエイターとつながるのは難しいですが、うまく活用すれば最小限の費用で依頼できます。
ただし、個人で対応できる内容には限度があります。
より高度な映像活用を考えている企業は、制作会社に依頼した方がメリットが大きいです。
企画、制作から運用までサポートしてくれる制作会社に依頼する際は、複数社から見積りをもらいましょう。