携帯の料金を抑えるために格安SIMを契約したいけど、種類が多すぎてどれを選べばよいかわからないとお困りではありませんか?
さまざまな種類の格安SIMがあるため、どれが最適なのか迷ってしまう方も多いでしょう。
そこで本記事では、格安SIMの法人契約おすすめ7社や、格安スマホを契約する際の注意点などについて解説します。
この記事を読むことで、最適な格安SIMがわかり、月々の通信費を抑えられるでしょう。
どの格安SIM会社と契約するか迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
法人契約でも大手キャリアは意外と安い?ドコモ・au・ソフトバンクの最新法人プラン比較
法人携帯というと「コスト削減=格安SIM」と思われがちですが、近年はドコモ・au・ソフトバンクの大手3キャリアでも、法人限定の割安プランが拡充しています。例えば複数回線契約での月額割引や、24時間かけ放題を基本料金に含むプランなどが代表例です。キャリアメールや全国のショップで受けられる手厚いサポートを残しつつ、1回線あたり月2,000円台まで抑えられるケースもあるため、通信品質とサポートを優先したい企業なら比較検討する価値があります。実際、複数台導入でキャリア間のMNP費用を削減した成功事例も報告されています。
かけ放題込み月額イメージ(3回線契約時)
・ドコモ「ビジネスプレミアプラン」:2,970円/回線
・au「ビジネスフリートーク」:2,860円/回線
・ソフトバンク「法人スマホプランライト」:2,728円/回線
※いずれも音声5分かけ放題+3GBデータの場合の税込参考料金です。
格安SIMの法人契約おすすめ7社
格安SIMの法人契約でおすすめの会社は下記のとおりです。
- BIGLOGEモバイル
- ワイモバイル
- minio
- LIBMO
- NifMo
- イオンモバイル
- 楽天モバイル
上記の7社は月額料金の安さやかけ放題プランに対応しているのでおすすめです。1つずつ紹介します。
BIGLOGEモバイル【月額770円から利用可能】
BIGLOBEモバイルはau、docomoの回線から利用できます。個人事業主やPTA、任意団体でも契約できます。
また、3分や10分などのかけ放題プランに対応しています。かけ放題を利用するにはBIGLOGEの専用アプリが必要なので、注意しましょう。
月額料金は770円から利用可能です。詳しい料金プランは下記のとおりです。
【音声通話SIM月額料金】
プラン | データ容量 | 月額(税込) |
---|---|---|
プランZ | – | 770円 |
プランS | 1GB | 858円 |
プランR | 3GB | 1,100円 |
プランM | 6GB | 1,650円 |
12ギガプラン | 12GB | 3,520円 |
20ギガプラン | 20GB | 5,500円 |
30ギガプラン | 30GB | 7,975円 |
ワイモバイル【24時間かけ放題プランあり】
ワイモバイルの特長は「24時間かけ放題」のかけ放題プランがあること、通信速度が安定していることの2点。
また、法人割引の金額が大きく、2回線以上の契約で月770円の割引が適用されます。仮にプランSと法人契約すれば2,178円から割引が適用され、月額1,408円で利用できます。
ワイモバイルの月額料金は下記のとおりです。
【月額料金】
プラン | データ容量 | 月額(税込) |
---|---|---|
プランS | 3GB | 2,178円 |
プランM | 15GB | 3,278円 |
プランL | 25GB | 4,158円 |
関連記事:Y!mobileで法人契約するメリット・デメリット!手順や必要書類も紹介
minio【トリプルキャリア対応】
mineoの特長は、3キャリアすべての回線をもっていること。au・ドコモ・ソフトバンクの回線から、自身に合ったものを選べます。
基本料金は選ぶ回線によって異なり、SIMの種類豊富なソフトバンクがもっとも高額です。
かけ放題プランは、10分かけ放題の1種類です。通話するのにmineoの専用アプリは必要ありませんが、アプリから発信することで国内通話料が通常料金の半額になります。
料金は下記のとおりです。
【デュアルタイプ(データ通信 + 090音声通話)の月額料金】
データ容量 | auプラン | ドコモ | ソフトバンク |
---|---|---|---|
500MB/月 | 1,441円 | 1,540円 | 1,925円 |
3GB/月 | 1,661円 | 1,760円 | 2,145円 |
6GB/月 | 2,409円 | 2,508円 | 2,893円 |
10GB/月 | 3,443円 | 3,542円 | 3,928円 |
20GB/月 | 5,049円 | 5,148円 | 5,533円 |
30GB/月 | 7,161円 | 7,260円 | 7,645円 |
LIBMO【最安プランは月額528円】
LIBMOはdocomo回線で利用でき、今回紹介する格安SIMのなかでも、月額料金が安いです。最安であるライトプランは、月額528円で利用できます。
lot/M2Mに使う方や、期間限定の利用にも対応しているため、お試しで法人携帯を使ってみたい方に向いているでしょう。
実際の利用料金は下記のとおりです。
【データ通信専用SIM月額料金】
プラン | 月額(税込) |
---|---|
ライトプラン | 528円 |
3GBプラン | 858円 |
8GBプラン | 1,320円 |
20GBプラン | 1,991円 |
30GBプラン | 2,728円 |
NifMo【契約金の縛りや解約金なし】
NifMoは、契約期間の縛りや解約金がありません。利用開始月の料金もかからないため、お得に利用を開始できます。しかし、初月に解約した場合のみ料金が発生するので注意してください。
また、法人契約すればSIMカードを一元管理できるツールが無料で付与されます。管理ツールを利用することで、シェアプランを契約している従業員がデータを使いすぎていないかをチェックできます。
ただし、法人管理費用として月額500円がプラン料金に上乗せされます。それも考慮したうえで契約するか検討しましょう。
NifMoの料金プランは下記のとおりです。
【音声通話対応月額料金】
データ容量 | 月額(税込) |
---|---|
1.1GB | 1,474円 |
3GB | 1760円 |
7GB | 2530円 |
13GB | 3850円 |
30GB | 4730円 |
50GB | 6050円 |
法人シェア5GB | 2750円 |
法人シェア10GB | 4290円 |
イオンモバイル【1GB単位で利用可能】
イオンモバイルはauとdocomoドコモ回線に対応しています。
下記の表でもわかるように、使うデータ量を細かく設定しています。そのため、1GB単位で従業員のデータ量を管理したい方に向いているでしょう。
電話のかけ放題プランは、050かけ放題があります。050番号が付与されるため、仕事とプライベートの使い分けに便利です。
【音声プラン月額料金】
データ容量 | 月額(税込) |
---|---|
500MB | 803円 |
1GB | 858円 |
2GB | 968円 |
3GB | 1,078円 |
4GB | 1,188円 |
5GB | 1,298円 |
6GB | 1,408円 |
7GB | 1,518円 |
8GB | 1,628円 |
9GB | 1,738円 |
10GB | 1,848円 |
20GB | 1,958円 |
30GB | 3,058円 |
40GB | 4,158円 |
50GB | 5,258円 |
楽天モバイル【5分かけ放題オプションあり】
楽天モバイルは、最大30GBの音声通話プランで法人契約できます。ベーシックプランは0GBで、はじめから速度制限がかかっています。
かけ放題プランは1種類で、5分以内の国内通話が月額935円です。楽天の専用アプリから発信した場合は、通話料が半額になります。
契約期間の縛りや解約金はありません。
楽天モバイルの料金プランは下記のとおりです。
【音声プラン月額料金】
データ容量 | 月額(税込) |
---|---|
500MB | 803円 |
1GB | 858円 |
2GB | 968円 |
3GB | 1,078円 |
4GB | 1,188円 |
5GB | 1,298円 |
6GB | 1,408円 |
7GB | 1,518円 |
8GB | 1,628円 |
9GB | 1,738円 |
10GB | 1,848円 |
20GB | 1,958円 |
30GB | 3,058円 |
40GB | 4,158円 |
50GB | 5,258円 |
法人契約が可能な格安SIMの支払い方法を比較
法人契約向け格安SIMでは口座振替と請求書払いが主流で、クレジットカード決済に対応している事業者は少数です。月末締め翌月末払いなど企業会計に合わせた請求サイクルを選べるサービスもあり、資金繰りを柔軟に行える点がメリットとなります。また、大口契約の場合には管理ポータルから一括で請求書PDFをダウンロードできる事業者を選ぶと、経理処理が大幅に効率化します。
法人契約が可能な格安SIMのオプションを比較
オプションサービスは通話かけ放題・MDM(端末管理)・固定IP付与の三つが中心です。特にかけ放題は「5分・10分制限付き」と「24時間無制限」で料金が大きく異なるため、営業スタイルに合わせて選ぶことが重要です。MDM機能を標準で備えるプランを選べば、紛失時のリモートロックやアプリ配信が可能になり、情報漏えいリスクを低減できます。固定IPはWebカメラやVPN接続用途で需要が高く、月額数百円で提供する事業者もあるため、IoT利用を見据えて検討するとよいでしょう。
法人契約が可能な格安SIMの取り扱い端末を比較
取り扱い端末はスマートフォン・4Gガラケー・モバイルルーターの三系統に大別されます。スマートフォンはAndroidのミドルレンジ機が中心で、iPhone SEをラインアップする事業者もあります。ガラケーは通話専用の現場利用に適しており、防水・防塵性能を備えたモデルを選べば工事現場や介護施設でも安心です。モバイルルーターはリモートワークやイベント会場の臨時オフィス向けに需要が高まっており、複数台まとめてレンタルできるサービスを用意する事業者もあります。機種選定の際は端末価格だけでなく、故障時の交換スピードと在庫体制も比較しましょう。
法人向けデータ通信専用SIMの選び方と料金比較
モバイルルーターやタブレット、IoT機器に最適なのがデータ通信専用SIMです。音声通話が不要なぶん月額200〜700円程度から利用でき、在庫管理端末や社用タブレットを大量導入する企業にとっては大幅な経費圧縮につながります。
選定の際は
①上り通信速度
②固定IPオプション
③解約金の有無
の3点が重要です。
特にクラウドカメラ用途では上りが高速のプランを選ばないと画質が劣化するので注意しましょう。
主要データ専用SIMプラン早見表
・mineo IoT-SIM:100MB〜 330円/月
・BIGLOBE M2Mプラン:0GBスタート 550円/月
・日本通信SIM IoT:1GB 495円/月
格安SIM会社を選ぶ際のポイント5つ
格安SIM会社によってサービス内容やプランも異なるため、違いを把握しておかないと損する可能性もあります。
お得に契約するためにも、格安SIM会社を選ぶ際のポイントを押さえましょう。
ポイントは下記のとおりです。
- 料金プラン
- 利用している通信回線
- 契約期間の縛り
- かけ放題プランの有無
- 支払方法
順番に解説します。
料金プランで選ぶ
格安SIM会社によって料金プランは異なるため、比較検討したうえで料金の安い会社を選びましょう。
ただし、料金の安さを優先すると、必要なサービスを受けられないこともあります。
例えば、通信速度が遅くなったり店舗でサポートを受けられなくなったりします。
料金だけでなく、サービス内容や使いやすさなどを総合的に判断しSIM会社と契約しましょう。
利用している通信回線で選ぶ
携帯電話の電話回線をもっているのは「ドコモ」「au」「ソフトバンク」の3社です。3社には下記のような特長があります。
- ドコモはエリアが広い
- auは電波の安定性が高い
- ソフトバンクは通信速度が速い
どの要素を重視するかで、使い勝手も変わります。検討しているSIM会社が、どこの通信回線を利用しているかチェックしましょう。
契約期間の縛りで選ぶ
契約期間に縛りを設けている格安SIM会社もあり、規約を守らないと解約金が発生します。
数千円~1万円程度の解約事務手数料が発生する格安SIM会社もあるので、注意が必要です。
かけ放題プランの有無で選ぶ
頻繁に通話される方は、かけ放題プランがおすすめです。
ポイントは、毎月どのくらいの頻度で通話するのか把握したうえで、格安SIM会社を検討することです。
会社によってかけ放題プランの内容は異なります。例えば、「3分以内のかけ放題」や「24時間かけ放題」など、さまざまな種類があります。
支払方法で選ぶ
格安SIM会社によって、対応している支払い方法は異なります。
法人契約では、クレジットカード払いに対応している会社は少ないです。
クレジットカードで支払いたい場合は、対応しているか確認しましょう。
なお、どの格安SIM会社でも口座振替は利用できます。請求書払い、コンビニで支払いなどに対応している会社もあります。
法人携帯におすすめの端末選び ― スマホ・ガラケー・タフネスモデルの比較
プラン選定と同じくらい重要なのが端末選びです。営業職や現場作業が多い企業では、耐衝撃・防水性能に優れたタフネススマホや4Gガラケーが人気で、端末価格は1〜3万円台が中心。一方、社内コミュニケーションツールの利用が多い場合はミドルレンジのAndroidやiPhone SEシリーズがコストと性能のバランスに優れ、リースや残価設定ローンも活用できます。中古端末+MDM導入で初期費用を7割削減した事例もあるため、端末調達と運用コストを分けて最適化することがポイントです。
格安SIMの法人契約の流れと必要書類
格安SIMを法人名義で契約する際は、個人契約とは異なる手順と書類が求められます。おおまかな流れは①サービス比較 → ②見積もり・ヒアリング → ③申込書類の準備 → ④キャリア審査 → ⑤SIM/端末の受領・開通 → ⑥社内設定の6ステップです。
1. サービス比較と社内承認
▸ 通信回線の安定性・月額料金・かけ放題有無などを比較し、役員決裁や稟議で導入を承認します。
2. 見積もり・ヒアリング
▸ 選定したキャリアまたは代理店に回線数・希望プランを伝え、詳細な見積もりを取得します。
3. 必要書類の準備
▸ 法人確認書類(登記事項証明書・印鑑証明書)
▸ 担当者本人確認書類(運転免許証など)
▸ 支払い方法届出書(口座振替依頼書または法人クレジットカード情報)
▸ 取引基本契約書・申込書(所定様式)
4. 審査~契約締結
▸ キャリア側で法人格・与信を審査後、問題なければ契約が成立します。
5. SIM/端末の受領と開通作業
▸ 回線数が多い場合は開通済みSIMが一括納品され、管理者が端末に挿入して動作確認を行います。
6. 運用開始後の管理
▸ 請求管理や紛失時の遠隔ロックなど、日常運用をスムーズにするため管理ポータルの権限設定を行いましょう。
法人契約で格安SIMを使うメリット
法人名義で格安SIMを導入する最大のメリットは、通信コストの削減と契約・請求の一元管理です。大手キャリアの法人ライトプランと比べると、1回線あたり月額1,000〜2,000円程度の差が生じるケースも珍しくありません。さらに複数回線契約でボリュームディスカウントを提供する事業者を選べば、削減幅がより大きくなります。
加えて、法人向けプランでは管理ポータルを通じて回線追加・停止や利用状況の閲覧が可能で、回線管理工数を削減できます。サブ回線として通信キャリアを分散させれば、災害発生時のBCP(事業継続計画)対策にも有効です。低コスト・高柔軟性・管理効率の三拍子がそろった格安SIMは、スタートアップはもちろん中堅企業のモバイル戦略にも適しています。
格安SIMを契約する前に知っておきたい注意点
格安SIMを契約する前に知っておきたい注意点は下記のとおりです。
- 通信速度が遅くなることがある
- 端末の分割払いに未対応の場合がある
- 法人向けのキャンペーンが少ない
契約前に注意点を把握して、目的に合った格安SIM会社を選びましょう。
それぞれの注意点について、順番に解説します。
通信速度が遅くなることがある
大手キャリアと比較すると、時間帯によっては通信速度が遅くなります。特に、ユーザー数が多くなる平日お昼の時間帯は、通信速度が遅くなりやすいです。
そのため、この時間帯によく携帯を利用する方は、格安SIMだけでなく大手キャリアとの契約も検討するとよいでしょう。
端末の分割払いに未対応の場合がある
格安SIM会社によっては分割払いに対応していません。
そのため、端末のセット購入を検討している方は、契約前に支払回数と端末代金を確認しておきましょう。
法人向けのキャンペーンが少ない
格安SIM会社の法人契約ではキャンペーンが適用されません。
そのため、「キャンペーンを利用したい」と考えている方は、注意が必要です。
法人契約のコストを抑える5つのポイント
法人携帯は導入後のランニングコストが想定以上に膨らみがちです。次の5点を押さえて費用を最適化しましょう。
1. 利用状況を把握してプランを最適化する
▸ 月ごとの通話時間・データ使用量をモニタリングし、小容量・大容量プランを随時見直します。
2. かけ放題やパケットシェアを活用する
▸ 社内通話が多い場合は時間無制限のかけ放題を、複数端末でデータを融通したい場合はシェアプランを選択します。
3. 端末調達方法を工夫する
▸ 新品一括購入だけでなく、レンタル・リース・中古端末の活用で初期費用を抑制できます。
4. 契約期間の縛りと違約金を確認する
▸ 最低利用期間や違約金を把握し、将来の乗り換えコストを見据えた契約にします。
5. 代理店での一括見積もりを行う
▸ 複数キャリアを比較できる法人専門代理店で相見積もりを取ると、割引やキャンペーンを最大限活用できます。
これらを定期的にチェックすることで、月額料金を無理なく軽減し、TCO(Total Cost of Ownership)を最小化できます。
まとめ:格安SIMの契約前にメリット・デメリットを把握しよう
格安SIMは料金こそ安いですが、通信が不安定になったり、場合によってはオプション料金が多くかかったりします。
通話の頻度が少ない、時間も短い場合は料金を抑えられるため、通信速度が多少遅くなっても気にならない方におすすめです。
今回紹介した内容を参考にして、最適な格安SIM会社と契約してください。