働き方のデジタル化が加速し、ITツールやシステムの活用が業務上ますます重要となっています。しかし一方で、「操作や設定方法が分からず戸惑う」「トラブル時にどうすればよいか困る」といった声が現場から多く上がっています。こうした状況を、本調査では「ITリテラシー迷子」と名付けました。
今回、厳選された業者を紹介するBtoBマッチングメディア『一括.jp(https://emeao.jp/ikkatsu-column/recommend_mobilephonecompany/ )』は、企業担当者150名を対象にアンケート調査を実施。「どんな場面で困るのか」「その際どのように解決しているのか」など、多面的に分析しています。
本記事では、2025年6月20日に実施したアンケート結果をもとに、業務現場で働く担当者のリアルな声を交えながら、「ITリテラシー迷子」の実態を分かりやすく解説していきます。
調査結果1:業務中、『ITリテラシー迷子』を感じた経験はありますか?

ITリテラシーに自信のない層は約4割
- 「よくある」「たまにある」と回答した人は合計で64名(42.7%)となっており、約4割の人が業務中にITリテラシーの不安や迷子状態(ITツールやシステムをうまく使いこなせず、業務中に戸惑ったり困ったりしてしまうこと)を感じた経験があることが分かります。業務でITツールやデジタル技術を使う際に困惑する人が一定数いることを示しています。
「あまりない」「まったくない」が過半数
- 一方で、「あまりない」「まったくない」と回答した人は合計で86名(57.3%)と過半数を占めており、多くの人は普段ITに困ることが少ないと感じているようです。
- 特に「あまりない」(30.7%)が最も多く、”まったく問題ない”わけではないが「困るほどではない」レベルの人が多いことも読み取れます。
調査結果2:どんなときに『ITリテラシー迷子』になったと感じますか?※複数選択可(注1) *Q1で「よくある/たまにある/あまりない」と回答した人が対象

最多は「新しいシステムやアプリの初期設定・導入時」
- 51.8%(57人)が「新しいシステムやアプリの初期設定・導入時」に迷子になると回答しており、ITリテラシーに自信があっても“新しいもの”への対応には不安や苦手意識が出やすいことが分かります。デジタルツールの変化やアップデートが多い現代ならではの傾向です。
トラブルやセキュリティ管理で迷子になるケースも多い
- 「社用端末のトラブルやエラーが起きたとき」(40.0%)と「パスワードやセキュリティ関係で困ったとき」(21.8%)を合わせると、予期しないトラブル発生時やセキュリティ対応に不安を感じる人が目立ちます。企業のITサポート体制や、情報セキュリティ教育の重要性が伺えます。
操作に関する“分からない・できない”不安も根強い
- 「クラウドサービスやファイル共有の操作方法がわからないとき」(12.7%)、「周囲の人が簡単にできているのに自分だけできないと感じたとき」(15.5%)をまとめると、“操作方法の不明瞭さ”や“自分だけ取り残されている”という心理的不安もITリテラシー迷子の原因となっていることが分かります。
調査結果3:ITリテラシー迷子になったとき、主にどのように解決していますか?*Q1で「よくある/たまにある/あまりない」と回答した人が対象

自己解決志向が最多
- 最も多かったのは「自分で調べてなんとかする」(36.4%/40人)でした。半数近くの人が、ITトラブルや疑問が生じたときにまずは自力で情報収集や解決を試みていることが分かります。現場のITリテラシー向上や、自己解決力の高さがうかがえます。
社内リソースの活用が一般的
- 「IT担当者や情シスに相談する」(29.1%)と「同僚や上司に聞く」(20.0%)を合わせると、約5割の人が社内の専門部門や身近なメンバーに相談して解決していることが分かります。これは、チーム内でのサポート体制やコミュニケーションが問題解決に大きく寄与していることを示しています。
外部サポートやマニュアル、消極的な対応は少数派
- 「サポートセンターやマニュアルを見る」(12.7%)と「諦めて後回しにする/放置する」(1.8%)をまとめると、外部リソースの活用や消極的対応はごく一部に留まっています。ほとんどの人はまず社内で解決を目指す傾向が強いと言えそうです。
まとめ:求められるのは“導入時のフォロー”と“社内の頼れる体制”
- アンケート結果から、約4割の担当者が業務中に「ITリテラシー迷子」になった経験があると回答し、特に「新しいシステムやアプリ導入時」や「トラブル発生時」に迷いを感じる傾向が強いことが明らかとなりました。
- 対応としては「自分で調べて解決する」自己解決型が最も多い一方、約5割は社内の専門部門や同僚・上司など、社内リソースを活用して問題解決を図っていることが分かります。
- 一方で、外部サポートやマニュアル活用は限定的であり、「放置する」という消極的対応はごくわずかでした。
- これらの結果から、新しいITツール導入時の教育・フォロー体制や、トラブル時に頼れる社内サポートの充実が今後ますます重要になると考えられます。現場が「迷子」にならず、安心してIT活用に取り組める環境整備が、業務効率と生産性向上に直結するといえるでしょう。
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