eSIMのメリットとデメリットを徹底解説!初心者必見のガイド

最近よく耳にするようになった「eSIM(イーシム)」。 「これまでのSIMカードと何が違うのかよくわからないし、設定も難しそう…」と感じている方もいるのではないでしょうか。

スマートフォンを利用するためには、本体に「SIM(シム)」と呼ばれる小型のカードを装着する必要があります。SIMカードは携帯電話会社(キャリア)が利用者に貸与するもので、「契約しているキャリア」や「電話番号」などの情報が記録されています。

このSIMカードがスマートフォンに挿入されていない場合、「音声通話」や「インターネット通信(データ通信)」を利用することはできません。また、近年では従来の物理的なSIMカードに加え、「eSIM(イーシム)」と呼ばれる端末内蔵型のSIMを利用できるキャリアや機種も増えています。

「オンラインで手続きが完結するのは便利そうだけど、自分にできるか心配…」という不安もあるかもしれません。 物理的なカードがない手軽さの裏で、仕組みがわからず一歩踏み出せない方も多いです。eSIMのメリットとデメリットを正しく理解すれば、ご自身のスマートフォンライフがより快適になる可能性を秘めています。まずは基本的な知識を身につけて、自分に合った選択ができるように準備しましょう。

この記事では、eSIMの利用を検討している方や、その仕組みを基礎から知りたい方に向けに、「eSIMの基本的な仕組みとメリット・デメリット」、「物理SIMとの違いや自分に合った選び方」、「初心者でもわかるeSIMの設定方法と注意点」等について、解説しています。

専門用語をできるだけ使わず、わかりやすく説明しました。 この記事を読めば、eSIMに関する漠然とした不安が解消され、賢い選択ができるようになるはずです。 ぜひ参考にしてください。

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目次 非表示

eSIMとは?従来のSIMカードとの違い

eSIM(Embedded SIM)とは、スマートフォン本体に初めから組み込まれているデジタル形式のSIMのことです。 物理的なSIMカードのように端末に挿入したり、取り出したりする必要がないのが最大の特徴。

つまり、eSIMとは、SIMカードと同じ機能を「データ」として機器本体に内蔵する仕組みです。SIMカードを装着するのではなく、スマートフォンやタブレット等の端末内にあらかじめ埋め込まれたチップに、インターネット経由で契約情報を書き込みます。

「小さいSIMカードをなくしてしまいそうで不安」「乗り換えのたびにSIMカードを交換するのが面倒」と感じていた方にとって、画期的な仕組みと言えるでしょう。

eSIMが便利な理由は、申し込みから開通までの全手続きがオンラインで完結する点にあります。 従来の物理SIMカードでは、契約後に自宅へカードが郵送されるのを待つ必要がありました。

しかしeSIMであれば、通信キャリアの店舗へ足を運んだり、配送を待ったりする時間や手間が不要になるため、思い立ったその日にすぐ利用を開始できるのです。

具体的には、ahamoやpovo、楽天モバイルといった多くの通信事業者がeSIMに対応しています。 例えば海外旅行に行く際も、渡航前にオンラインで現地の通信プランを契約し、発行されたQRコードを読み込むだけで設定が完了。 空港でSIMカードを購入する手間なく、到着後すぐにインターネットを使えるようになります。 このように物理的なカードの制約から解放される点が、従来のSIMカードとの決定的な違いです。

SIMカードが「物理的なSIM」であるのに対し、eSIMは「電子的なSIM」と表現できます。従来はSIMといえば物理的なSIMカードを指していましたが、eSIMの登場以降、その利便性の高さから対応機種が徐々に増えています。

2025年3月現在、多くのスマートフォンがeSIMに対応しており、アメリカ向けのiPhone14ではSIMカードの差込口(スロット)が廃止され、eSIM専用となりました(※日本国内向けのiPhone14・iPhone15・iPhone16には引き続きSIMカードの差込口が搭載されています)。今後は、SIMの主流がeSIMへと移行していく可能性も高いでしょう。

▼SIMカードとeSIMの主な違い

項目SIMカードeSIM
利用方法スマホに物理カードを挿入して利用スマホ内蔵のSIMを利用
開通までの期間郵送で受取後、数日かかることが多い最短即日※で開通可能
主な特徴・物理的な抜き差しが可能・多くの機種で対応・オンラインで即時開通・差し替え不要
注意点※一部サービスは即日開通に非対応の場合あり

補足:
※ahamoの場合、eSIMの開通も最短1~3日程度かかる場合があります。

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eSIMの基本的な仕組み

eSIMとは「Embedded SIM」を略した言葉で、スマートフォン本体にSIM機能があらかじめ埋め込まれているものを指します。従来の物理的なSIMカードと違い、端末にカードを抜き差しする必要が一切ありません。

通信契約に必要な「プロファイル」と呼ばれる情報を、インターネット経由で直接スマホにダウンロードして書き込むのが基本的な仕組みとなります。

例えば、通信会社のウェブサイトで契約後に送られてくるQRコードを読み取るだけで、最短即日で開通手続きが完了するでしょう。この手軽さにより、1台の端末でNTTドコモと楽天モバイルといった2つの回線を併用するデュアルSIM運用が簡単に行えるのが大きな魅力です。
日本国内でも大手4キャリアや多くのMVNOが対応しており、オンラインでの契約がより身近なものになりました。

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総務省も積極的にeSIMを推進

日本ではまだ「eSIM」という言葉に馴染みがない方も多いかもしれませんが、eSIMは欧米を中心にすでに55カ国以上で導入が進んでおり、世界的には一般的な存在となりつつあります。2025年には、世界で出荷されるスマートフォンの約半数がeSIM対応機種になると予想されています(注1)。

こうした流れを受けて、日本政府も海外渡航者や訪日観光客の利便性向上を目的に、eSIMの利用促進を進めています。政府が掲げる「2030年に訪日客6,000万人を目指す」という目標の実現にも、eSIMの普及が不可欠だと考えられています。

また、eSIMの普及は、ユーザーが通信会社をスムーズに乗り換えられる環境を整え、通信業界における競争の活性化や利用料金の引き下げにつながると期待されています。通信業界の寡占解消や公正な競争の促進を目指す政策の一環として、eSIMが注目されているのです。

総務省は、eSIMの普及に向けた方針や注意点をまとめた「eSIMサービスの促進に関するガイドライン(注2)」を2021年8月10日に策定・公表しました。このガイドラインの中で、総務省は格安SIMを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)でもeSIMサービスが提供できるよう、携帯大手キャリアに対してeSIM機能の開放を要請しています。総務省は利用者によるキャリア乗り換えや、海外旅行者が利用しやすいなどの理由から、eSIMを推進しています。

この要請を受け、auは2021年8月26日からeSIMへの対応を開始し、UQモバイルも2021年9月2日から対応を始めました。このように、eSIMの普及は日本国内でも加速しており、今後ますます利便性が高まることが期待されています。スマホだけでなく、IoT機器などさまざまな分野での活用が広がっており、今後さらに普及していくでしょう。

(注1)総務省|検討の方向性(案)について(総務省)
(注2)「eSIMサービスの促進に関するガイドライン」(総務省)

eSIMとSIMカードとの主な違い

eSIMと従来の物理SIMカードにおける最大の違いは、カード実物の有無でしょう。物理SIMはプラスチック製のICチップで、スマートフォンに挿入して利用する形態でした。

一方のeSIMは、スマートフォン本体に予め埋め込まれているデジタルSIMを指します。このため、SIMカードの紛失や破損のリスクがありません。

この物理的な違いから、申し込みから開通までのスピードにも大きな差が生まれます。物理SIMの場合、オンラインで申し込むと郵送で届くまで数日かかりますが、eSIMはオンライン手続き後にQRコードを読み込むだけで設定が完了し、最短で即日開通が可能です。

例えば、楽天モバイルやpovo2.0といったキャリアでは、この手軽さが魅力となっています。さらに、物理SIMとeSIMを組み合わせることで、iPhone 15シリーズのような1つのSIMスロットしかない端末でも、2つの電話番号を使い分けるデュアルSIM運用を手軽に実現できます。

▼eSIMと従来のSIMカードの違い

比較項目 eSIM 従来のSIMカード
サイズ スマートフォンに内蔵カードの抜き差し不要 標準SIM:25×15
mmmicroSIM:15×12
mmnanoSIM:12.3×8.8mm
利便性 ・オンラインで通信回線の切り替えが可能
・SIMの差し替えが不要
・海外での通信手段も簡単に手配できる
・ほとんどの機種で対応
・物理的に取り外し可能
セキュリティ ・盗難リスクがない
・多要素認証などで安全性が高い
・紛失時にリモートでプロファイル無効化が可能(不正利用防止)
・不正アクセスされにくい
・カード紛失リスクがある

上記の表を見ると、eSIMの利便性の高さがよく分かります。たとえば、仕事用とプライベート用で回線を分けたい場合、物理SIMだけだと端末を2台持つ必要があります。しかし、eSIMを利用すれば、1台のスマートフォンで複数の回線を簡単に切り替えて使うことができるのも大きな特徴です。

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eSIMのメリットを活かす方法

eSIMのメリットを最大限に引き出す鍵は、あなたの使い方に合わせて複数の通信プランを賢く使い分けることにあります。
ただ乗り換えるだけでなく、お手持ちの物理SIMとeSIMを組み合わせる「デュアルSIM」という運用方法こそが、eSIMの真価を発揮させる秘訣と言えるでしょう。

なぜなら、1つの回線だけではカバーしきれない通信障害への備えや、毎月の通信費の最適化といった課題を解決できるからです。
例えば、メインで使っているキャリアで通信障害が発生し、連絡や決済ができずに困った経験がある方もいるのではないでしょうか。
eSIMで予備の回線を契約しておけば、そのような万が一の時でも安心感が大きく違います。

具体的には、主回線はドコモの物理SIMを使い、副回線として基本料金0円のpovo2.0をeSIMで契約しておく、といった活用法が考えられます。
これにより、通信障害時のリスク分散になるだけでなく、旅行や出張でデータ通信量が足りなくなった時だけpovoのデータトッピングを追加するといった柔軟な運用も可能になるのです。
あなたのライフスタイルに合わせた最適な組み合わせを見つけることが、eSIMを賢く使うポイントです。

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eSIMのメリット①:手続きがオンラインで完了する便利

eSIMの大きな利点は、契約から利用開始までの全手続きがオンラインで完結する手軽さにあります。従来の物理SIMカードのように、店舗へ足を運んだり、郵送でSIMカードが届くのを待ったりする必要は一切ありません。SIMカードは、自宅に送付してもらうか店頭で受け取る必要があるため、申し込んでから利用可能になるまで一定の期間が必要です。

一方、eSIMはWebサイトからの申し込み後、運転免許証やマイナンバーカードを使ったeKYC(電子的本人確認)もスマートフォン一つで完了させることが可能です。本人確認が承認されれば、通信に必要なプロファイルを設定するためのQRコードがすぐに発行される仕組みとなっています。

このため、楽天モバイルやpovo2.0、LINEMOといったキャリアでは、申し込みから最短数十分で開通することも珍しくありません。24時間365日いつでも手続きでき、急な乗り換えや海外渡航前のサブ回線追加もスムーズに行える点は、非常に大きなメリットでしょう。

さらに、eSIMなら、カードサイズを気にする必要はありませんし、iPhoneならSIMの設定を旧機種から新機種にワイヤレスで移行できる「eSIMクイック転送」を利用することもできます。※
※IIJmioなど格安SIM事業者では利用できない場合があります。

IIJmioの音声eSIMなら最短即日、データeSIMなら最速30分以内で使えるようになります。

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eSIMのメリット②:紛失や破損のリスクを回避

物理的なSIMカードは、現在主流のnanoSIMで約12.3mm×8.8mmと非常に小さく、携帯会社の乗り換えや海外渡航時の差し替えで紛失するケースが後を絶ちません。

また、カードの抜き差し時にICチップ部分を傷つけたり、静電気で破損させたりする危険性も伴うのです。その点、eSIMはスマートフォン本体に予め組み込まれたデジタルSIMのため、物理的なカード自体が存在しません。
したがって、カードの紛失や盗難といったトラブルの心配が根本からなくなる点は、大きな安心材料といえるでしょう。

オンライン上の手続きだけで開通でき、SIMトレイを開ける必要すらないため、精密なカードの取り扱いによる破損リスクからも解放されます。万が一の事態を未然に防ぎ、大切な通信手段を守る上でも、eSIMは極めて安全な選択肢です。

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eSIMのメリット③:複数キャリアの利用が可能

eSIMを活用すれば、1台のスマートフォンで複数の通信キャリアを同時に利用できます。これはデュアルSIMと呼ばれる機能で、例えば主回線にNTTドコモの物理SIMを挿し、副回線としてKDDIが提供するpovo2.0のeSIMを追加するといった柔軟な使い方が考えられるのです。

デュアルSIMを物理的なSIMカードで利用する場合、2枚のカードを装着する必要があるため、スマートフォン本体に2つのSIMスロットが必要です。しかし、SIMスロットが1つしか搭載されていないスマートフォンを利用している方も多いでしょう。

そのような場合でも、eSIM対応のスマートフォンであれば、物理SIMカードを1枚装着しながら、eSIMで別の回線を追加して利用することが可能です。つまり、「SIMカード+eSIM」という組み合わせで、1台のスマートフォンで2回線を同時に使うことができます。

iPhone 13シリーズ以降のモデルでは、2つのeSIMを同時に待ち受けできる「デュアルeSIM」にも対応しました。これにより、仕事用の電話番号とプライベート用の電話番号を1台の端末でスマートに使い分けることが可能になるでしょう。

また、大規模な通信障害に備え、ソフトバンク回線とau回線を併用するなど、キャリアを分散させることで通信手段を確保するリスクヘッジも実現します。現代において、外出中にスマホが利用できなくなるというのは予定を大きく狂わせることになりかねない深刻な事態。万一に備えてサブ回線を用意しておけば安心です。

Google PixelシリーズをはじめとするAndroid端末でも対応機種は年々増加しており、海外渡航時に現地の割安なデータプランをeSIMで追加するといった活用法も広がっているのです。

加えて、複数のキャリアのプランを組み合わせることで、月額料金を抑えることも可能です。例えば、IIJmioの「データeSIM」のように、データ通信専用のeSIMを提供している事業者もあります。このようなサービスを活用することで、用途や利用状況に応じて柔軟に回線を使い分けたり、通信コストを効率的に削減したりすることができます。

さらに、現在の電話番号をそのまま維持しながら、格安SIMを利用して月々の利用料金を抑えることも可能です。例えば、従来のSIMカードで電話番号を利用した音声通話を行い、データ通信は格安SIM(eSIM)回線を使うといった使い分けができます。これにより、音声通話の利便性を保ちつつ、データ通信費を大幅に節約することが可能です。

ただし、データ通信専用のeSIMの場合はインターネット接続やテザリングは利用できますが、電話回線を利用した音声通話やSMSの送受信はできません。一方で、X(旧Twitter)やZoomなど、インターネット接続を利用した音声・ビデオ通話サービスは利用可能です。

音声通話も利用したい場合は、音声通話に対応したSIMカードと組み合わせてデュアルSIMとして使うことができます。たとえば、データ通信はeSIMで契約した格安キャリアを、音声通話はSIMカードで契約した大手キャリアを利用する、といった使い分けが可能です。

このように、メインのSIMは大手キャリアで通話用に使用し、サブのeSIMはIIJmioなどの格安SIMでデータ通信専用として契約すれば、月々の通信費を抑えつつ、大容量のデータ通信をリーズナブルに利用することができます。

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eSIMのメリット④:国際ローミングの利便性

eSIMを活用すれば、海外渡航時の通信環境が飛躍的に向上します。従来の高額な国際ローミング料金や、現地空港でのSIMカード購入に時間を費やす必要がなくなるでしょう。

渡航前に日本国内で、UbigiやAiraloといったサービスを通じて渡航先の通信プランをオンラインで購入できる手軽さが魅力です。設定も指定されたQRコードをスマートフォンで読み込むだけで完了するため、非常に簡単。NTTドコモのahamoのように、追加料金なしで海外91の国・地域でデータ通信が可能なプランもeSIMに対応しています。

物理的なSIMカードの差し替えが不要で紛失リスクがなく、日本の電話番号を維持したままデータ通信だけを海外eSIMに切り替えるデュアルSIM運用も行えるため、海外出張や旅行が一段と快適になることでしょう。

また、海外出張や旅行の際に気になるのが、スマートフォン端末の盗難や紛失です。物理的なSIMカードは誰でも簡単に取り出せてしまうため、たとえスマートフォンの位置情報サービスを有効にしていても、SIMカードを抜き取られてしまうと追跡が難しくなります。

しかしeSIMであれば、スマートフォンが他人の手に渡っても「SIMカードを取り出す」といったことができません。そのため、セキュリティ面でも安心です。また、海外で現地のSIMを使う場合でも、eSIMなら入れ替え作業が不要なため、紛失や入れ替えミスなどのトラブルを防ぐことができます。

さらにiPhoneの場合、8個以上のeSIMを本体に保存しておくことが可能です。たとえば「フランスに行くときだけ使うeSIM」など、渡航先ごとのeSIMをあらかじめ登録しておけば、必要なときに切り替えるだけで利用できます。これにより、物理的なSIMカードのように「どこにしまったか分からない」と慌てる心配もありません。

eSIMであれば、海外の回線もオンラインで契約(購入)し、簡単な設定を行うだけで現地ですぐにスマートフォンを利用できます。例えば、海外でWi-Fiルーターをレンタルする場合と比べて、eSIMには以下のようなメリットがあり、手間を大幅に省くことができます。

▼Wi-FiルーターレンタルとeSIM(海外用回線)の比較

項目 Wi-Fiルーターレンタル eSIM(海外用回線利用)
受け取り 空港カウンター受取または自宅配送が必要 不要(即時利用可)
持ち歩き ルーター本体の持ち歩きが必要 スマホ本体のみでOK
返却 空港カウンター返却または返送が必要 不要

また、海外用のSIMカードを購入する場合と比べても、以下のとおり手間を省くことができます。

▼海外用のSIMカードを購入する場合とeSIM利用の手間を比較

項目 海外用SIMカードの購入 eSIMで海外用の回線利用
受け取り 空港カウンター・自宅配送・現地ショップでの購入が必要 不要(オンラインで即時利用可能)
入れ替え 国内SIMカードを取り外し、海外用SIMに交換が必要(国内SIMの紛失に注意して保管) 不要(アプリや設定で切替可能)

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eSIMのメリット⑤:環境に優しい選択

eSIMへの切り替えは、地球環境への負荷を低減するサステナブルな行動の一つになります。私たちがこれまで利用してきた物理SIMカードは、プラスチックや金属を原料としており、世界では年間数億枚規模で製造・廃棄されているのが現状でしょう。SIMカード本体に加えて、それを固定する大きなプラスチックの台紙や梱包材も、最終的にはごみとなっていました。

一方、スマートフォン本体に組み込まれたeSIMは、こうした物理的なカードを一切必要としません。そのため、プラスチックごみの発生を根本から防ぐ効果があります。

さらに、プロファイル情報はオンライン経由でダウンロードするため、工場から店舗、利用者への輸送も不要になるのです。これにより、輸送過程で排出される二酸化炭素(CO2)を削減でき、環境に優しい選択肢となります。

eSIMのデメリットと注意点

eSIMはオンラインで手続きが完結する手軽さが大きな魅力ですが、実はいくつかのデメリットや注意点も存在します。
特に、機種変更時の手続きが少し複雑になる点や、利用できるスマートフォンがまだ限定的であることは、契約前に必ず理解しておくべき重要なポイントでしょう。

なぜなら、eSIMはスマートフォン本体に組み込まれたデジタルなSIMであり、物理的なSIMカードのように簡単には抜き差しできないからです。
そのため、お使いの端末が急に故障してしまった際に、代替機へSIMを移してすぐに利用を再開するといった柔軟な対応が難しくなります。
通信事業者によっては再発行に手数料がかかるケースもあり、思わぬ出費につながる可能性も否定できません。

このように、便利なイメージの裏側にある注意点をあらかじめ把握しておくことで、後々のトラブルを避けられます。
具体的にどのようなデメリットがあり、どういった点に注意すべきなのか、一つずつ確認していくことが大切です。
以下で詳しく解説していきます。

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eSIMのデメリットや注意点①:手続きや設定を自分で行う必要がある

eSIMの大きな特徴は、オンライン上で手続きや設定を完結できる利便性にあります。一方で、その多くを自分自身で対応する必要がある点はデメリットとも言えます。eSIMの開通や利用開始は、ご自身のタイミングや都合に合わせて柔軟に行えますが、以下のような作業を基本的に自力で行う必要があります。

✓オンラインでの回線の契約・解約手続き
✓eSIMの申し込み
✓オンラインでのMNP(電話番号の移行)手続き
✓スマートフォンでの開通設定
✓eSIMの再発行手続き(機種変更時に必要)

もちろん、一部キャリアや事業者では店舗でサポートを受けることも可能ですが、その場合は数千円程度の手数料が発生するのが一般的です。また、eSIMに限らず、一部のスマートフォンを他社回線で利用する場合はSIMロック解除が必要な場合があります。SIMロックの有無や解除方法は、各キャリアの会員ページなどから確認・手続きが可能です。

このように、eSIMの手続きや設定は原則としてご自身で行う必要があるため、事前に手順や必要書類などをしっかり確認しておくことが大切です。

eSIMのデメリットや注意点②:対応端末が限られている

eSIMの利用を考える上で最も重要なのが、お使いのスマートフォンが対応しているかどうかという点でしょう。全ての端末で使えるわけではなく、比較的新しいモデルに限定されるのが現状です。

例えばApple製品の場合、2018年に登場したiPhone XSやiPhone XR以降のモデルで利用できます。Android端末に目を向けると、Google PixelシリーズはPixel 4以降、サムスンのGalaxyではS20シリーズ以降のハイエンド機が中心となります。

他にも、OPPO Reno Aシリーズの一部や楽天モバイルのRakuten Hand 5Gといった端末も対応していますが、数年前に発売されたモデルやエントリークラスの格安スマホの多くは非対応であるため注意を要します。

eSIMプランへ申し込む前に、必ず通信キャリアの公式サイトに掲載されている対応端末リストを閲覧し、ご自身の機種が含まれているか確認する手順が不可欠といえるでしょう。

しかし、例えばiPhoneであれば「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」以降のモデルがeSIMに対応しており、Google PixelやGalaxyといったAndroidの人気シリーズでも対応機種が増加しています。

また、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルといった大手キャリアはeSIMサービスに対応しています。加えて、近年はその他の格安SIM事業者でも、eSIM対応を進める企業が増えてきました。

このように、eSIM対応は徐々に一般的になってきているものの、全ての端末や通信会社で利用できるわけではありません。eSIMの利用を検討する際は、ご自身の端末や契約先が対応しているか、事前にしっかり確認しておきましょう。

eSIMのデメリットや注意点③:再発行の手間がかかる場合も

eSIMは機種変更や端末が故障した際に、再発行手続きが必要になる点に注意しましょう。
物理SIMカードのように新しい端末に差し替えるだけでは利用できず、通信キャリアのサイトでeSIMプロファイルの再発行を申し込む必要があります。

この手続きは事業者で異なり、楽天モバイルやpovo2.0は無料ですが、一部MVNOでは3,300円(税込)ほどの手数料が発生する場合も。手続き完了後に送られてくるQRコードを新しい端末で読み取ることで開通しますが、このプロセスが少し手間に感じることがあるかもしれません。

特にオンラインでの本人確認に時間がかかったり、深夜やシステムメンテナンス中は即時発行ができなかったりするケースも存在します。
店舗で即日対応してもらえる物理SIMと比較すると、オンライン手続きに慣れていない方には少しハードルが高いと感じられるでしょう。

eSIMのデメリットや注意点④:初期設定にはWi-Fiが必要

eSIMの利用開始手続きであるアクティベーションには、原則としてWi-Fi接続が必須となります。
通信契約情報が記録された「プロファイル」を、通信事業者のサーバーからお使いのスマートフォンにダウンロードする必要があるためです。この時点では、まだモバイルデータ通信を利用できない状態なので、代替のインターネット接続手段が求められるというわけです。

例えば、楽天モバイルやahamo、povoといったキャリアでは、発行されたQRコードを読み取ってプロファイルをインストールする手順が一般的でしょう。このダウンロード作業は通信環境に左右され、途中で接続が切れると失敗する恐れもあります。

そのため、公共のフリーWi-Fiよりも、自宅の光回線など安定した通信環境下で設定作業を行うことを強く推奨します。海外で利用する際も、空港やホテルのWi-Fiに接続してから手続きを進めてください。

eSIMのデメリットや注意点⑤:キャリアによっては使用できない

eSIMは、すべてのキャリアで取り扱っているわけではありません。そのため、eSIMを利用したいと思っても、キャリアが扱っていなければ諦めるしかありません。eSIMを利用する場合は、キャリアが扱っているかどうかを必ず確認しましょう。
現在eSIMを取り扱っているキャリアの例は以下です。

▼eSIMを取り扱っているキャリア一覧

キャリア名 備考(運営会社など)
NTTドコモ 大手キャリア
au(KDDI) 大手キャリア
ソフトバンク 大手キャリア
楽天モバイル 大手キャリア
IIJmio 格安SIM(MVNO)
mineo 格安SIM(MVNO)
ワイモバイル サブブランド
UQモバイル サブブランド
LinksMate 格安SIM(MVNO)
日本通信SIM 格安SIM(MVNO)
J:COM MOBILE 格安SIM(MVNO)

最近では多くのキャリアがeSIMに対応するようになりましたが、特にIIJmioは他社に先駆けて2019年からeSIMの提供を開始したキャリアです。利用目的やライフスタイルに合わせて、さまざまなプランを選択できるため、お得に利用できます。

また、IIJmioは従来のSIMカードも取り扱っており、「音声SIMカード」「音声eSIM」「データSIMカード」「データeSIM」など、多彩な形状とプランの中から自分に合ったものを選ぶことができます。

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eSIMを使うのに適した人は?

eSIMは、特に海外への渡航が多い方や、1台のスマートフォンで複数の回線を賢く使い分けたい方に最適なサービスです。
物理的なSIMカードの抜き差しが不要という手軽さは、あなたのスマートフォン利用をより快適なものへと変えてくれるでしょう。

その理由は、オンライン上で契約から開通まで全てが完結する手軽さにあります。
店舗へ足を運んだり、SIMカードが郵送で届くのを待ったりする必要がありません。
さらに、1台のスマホで複数の通信プランを管理できるデュアルSIM機能を利用すれば、仕事用とプライベート用で電話番号を分けたり、通信障害に備えて副回線を持ったりと、非常に柔軟な運用が可能になるからです。

例えば、海外旅行へ行く際に、日本の通信プランを維持したまま、渡航先の割安なデータ通信プランをイーシムで追加するといった活用法があります。
具体的には、現地の空港に到着後すぐにオンラインで契約し、即座にインターネットを利用開始できるため、地図アプリや翻訳アプリをスムーズに使えるでしょう。
プライベート用と仕事用で端末を2台持ち歩く必要がなくなるのも、大きなメリットです。

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eSIMがおすすめの人①:すぐにプランを変更したい人

「今の料金プランを今日中に変更したい」という切実な願いがあるなら、eSIMがその解決策になります。従来の物理SIMカードでは、オンラインで申し込んでも郵送で届くまでに通常2~3日を要しました。

これに対しeSIMは、ahamoやpovo2.0、LINEMOといったオンライン専用ブランドや楽天モバイルなど、多くの通信事業者が即日開通に対応しています。手続きはすべてウェブサイト上で完結し、eKYCというオンライン本人確認を利用すれば、申し込みから最短1時間ほどで回線が使えるようになるサービスも珍しくありません。

仕事終わりの夜間に自宅で手続きを済ませ、その日のうちに新しいプランへ移行することも十分に可能です。店舗の営業時間を気にする必要がなく、SIMカードの到着を待つタイムラグも発生しないため、急な乗り換えを希望する人にとってこれ以上ない選択肢と言えるでしょう。

また、料金や利用スタイルに合わせて最もコストパフォーマンスの高いプランを選びたい方にも最適です。

esIMがおすすめの人②:通信費を抑えたい人

eSIMは、月々のスマートフォン利用料金を節約したい方に最適な選択肢です。物理的なSIMカードの交換が不要なため、オンライン手続きだけで手軽に通信会社を乗り換えられる点が大きな魅力でしょう。

例えば、LINEMOのミニプラン(3GB/月額990円)やpovo2.0といったオンライン専用ブランドは、低価格プランを提供しており、eSIMなら即日開通も不可能ではありません。

さらに、1台のスマホで2つの回線を使えるデュアルSIM運用も容易になります。通話は大手キャリアのプラン、データ通信はデータ通信専用の格安SIMを選ぶなど、用途に応じて最も安いプランを組み合わせる賢い使い方ができるのです。例えば、「キャリアメールを引き続き利用したい」「大手キャリアの安定した通信環境を維持したい」という方で、データ通信料金をできるだけ抑えたい場合は、デュアルSIMを活用し、大手キャリアのプランに格安SIMを組み合わせる方法がおすすめです。

特にpovo2.0は基本料金0円から利用でき、必要な時にだけデータをトッピングする運用も可能なので、サブ回線としてのコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。このようにeSIMを駆使すれば、ご自身の使い方に最適化された無駄のない料金プランを構築し、通信費を大幅に圧縮できるでしょう。

eSIMがおすすめの人③:タブレットやPCの通信対応を考えている人

外出先でiPadやSurface Pro XといったタブレットやPCを使う際、Wi-Fi環境がなくて困った経験はありませんか。スマートフォンのテザリングも一つの手ですが、バッテリーの消耗が激しいのが難点でしょう。

そうした悩みを解決するのがeSIMという選択肢になります。eSIM対応モデルであれば、物理SIMカードを待つことなく、オンラインの手続きだけで即日データ通信を開始できるのです。

例えば、普段は費用をかけずに、出張時だけpovo2.0の「データ使い放題(24時間)330円」を契約するといった柔軟な運用が可能となります。また、IIJmioが提供するデータeSIM(2ギガ/月額440円)のような低価格プランを契約し、緊急用のサブ回線として備えておくのも賢い活用法ではないでしょうか。eSIMを導入すれば、あなたのデバイスはいつでも快適にネット接続できるツールに変わります。

タブレットやノートパソコンの場合、主にデータ通信のみを利用するケースが多いため、音声通話非対応で月額料金が安いデータeSIMプランが最適です。

eSIMに対応している機種

日本国内で販売されている、eSIM対応の機種を紹介します。

iPhone・iPadでeSIMに対応している機種

iPhoneは、2018年に発売されたiPhone XS・iPhone XRシリーズ以降、すべての機種でeSIMに対応しています。

▼iPhoneの対象シリーズ

シリーズ名 主なモデル例
XS・XRシリーズ iPhone XS / XS Max / XR
11シリーズ iPhone 11 / 11 Pro / 11 Pro Max
SEシリーズ iPhone SE(第2世代・第3世代)
12シリーズ iPhone 12 / 12 mini / 12 Pro / 12 Pro Max
13シリーズ iPhone 13 / 13 mini / 13 Pro / 13 Pro Max
14シリーズ iPhone 14 / 14 Plus / 14 Pro / 14 Pro Max
15シリーズ iPhone 15 / 15 Plus / 15 Pro / 15 Pro Max
16シリーズ iPhone 16 / 16 Plus / 16 Pro / 16 Pro Max (予定)

また、IPadも、以下のシリーズが対応しています。

▼iPadの対象シリーズ

シリーズ 対象世代
iPad 第7世代以降
iPad Pro 12.9インチ 第3世代以降
iPad Pro 11インチ 全世代
iPad Air 第3世代以降
iPad mini 第5世代以降

eSIMに対応したiPhoneおよびiPadは、すべて「eSIM」と「SIMカード」を組み合わせたデュアルSIM運用が可能です。
※iPadの場合、複数のSIMプロファイルを設定できますが、同時に使用できるのは1つのSIMのみとなります。

▼eSIM対応iPadを法人導入する方に
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AndroidでeSIMに対応している機種

Androidでは、メーカ・機種によって対応している機種が異なります。以下に一例をご紹介します。

▼eSIM対応 Androidスマートフォンの一例

メーカー 対応シリーズ 対応世代
Google Pixel 4以降
SHARP AQUOS R7以降
ソニー Xperia 1 IV以降
OPPO Reno 7 A以降

そのほか、モバイルルーターやパソコンにもeSIM対応モデルが存在します。
なお、対応端末は通信事業者によって異なるため、事前によく確認することが大切です。

eSIMを契約して利用する方法

eSIMは、カードを受け取る必要がなく、すべての手続きをオンラインで完結できます。また、申し込みから開通までの流れは非常にシンプルで、最短数分で利用できる点がメリットです。eSIMの契約・利用方法は、キャリアやOS(iPhone/Android)によって異なります。オンライン手続きの流れは以下のとおりです。

▼最初に用意するもの

  • SIMフリー状態のeSIM対応スマートフォン
  • クレジットカード
  • メールアドレス
  • インターネット接続環境
  • eSIMを利用する端末とは別のインターネット接続可能な端末(QRコード読み取り用)

▼eSIMの設定方法:3ステップで簡単導入

◆STEP.1:キャリアに申し込む
1. 利用したいキャリアやプランを公式サイト等で選び、申し込み手続きを行います。
2. プラン選択時は「eSIM」を選び、必要事項(本人情報や決済方法など)を入力します。
3. 音声eSIMの場合は本人確認が必要になることがあります(運転免許証などが必要)。

◆STEP.2:アクティベーション(開通手続き)
4. 申し込み完了後、アクティベーション(開通)のための案内やQRコードがメール等で届きます。
5. QRコードを、eSIMを利用する端末のカメラで読み取ることでプロファイルが追加されます。

◆STEP.3:APN設定
通常、eSIMのプロファイル追加と同時にAPN設定も自動で行われますが、必要に応じて手動設定が必要な場合は、キャリアの案内に従ってAPN(アクセスポイント名)を設定します。

(注意点)
キャリアや端末によって手順や必要な情報が異なる場合がありますので、各キャリアの公式サイトで最新情報を確認しましょう。

▼iPhoneでのeSIM設定手順(QRコード利用の場合)

iPhoneでeSIMを設定する方法はいくつかありますが、ここではQRコードを使った設定手順を紹介します。

1. 契約したキャリアからQRコードを取得
まず、eSIMを契約したキャリアから発行されるQRコードを準備します。
2. iPhoneの「設定」を開く
「設定」アプリを起動し、「モバイル通信」をタップします。
3. eSIMの追加を選択
・初めて通信設定を行う場合:「モバイル通信を設定」をタップ
・追加で設定する場合:「eSIMを追加」をタップ
4. QRコードをスキャンまたは手動入力
「QRコードを使用」をタップし、カメラでQRコードを読み取ります。手動で設定したい場合は「詳細情報を手動で入力」をタップし、必要な情報を入力します。
5. モバイル通信プランを追加
「モバイル通信プランが検出されました」と表示されたら「続ける」をタップし、「モバイル通信プランを追加」を選択します。これで設定が完了し、eSIMがiPhoneに追加されて通信が利用できるようになります。

▼AndroidでのeSIM設定手順(QRコード利用の場合)

Android端末でeSIMを設定する際の一般的な流れをご紹介します。
※機種やOSバージョンによって表示や操作が異なる場合がありますので、詳細は取扱説明書やキャリア案内もご確認ください。

1. 契約したキャリアからQRコードを取得
eSIMを申し込むと、通信事業者からeSIM用のQRコードが発行されます。
2.スマートフォンの「設定」を開く
「設定」アプリを開き、「ネットワークとインターネット」または「モバイルネットワーク」を選択します。
3.「モバイルネットワークを追加」または「SIMを追加」を選ぶ
「SIM」や「eSIM」などのオプションが表示された場合は、それをタップして追加画面に進みます。
4.QRコードをスキャン
「QRコードを使用してSIMをダウンロード」や「キャリアから提供されたQRコードをスキャン」といった表示が出るので、カメラでQRコードを読み取ります。
5. モバイル通信プランを追加
「プランを追加」や「アクティベート」などの案内に従って進むと、eSIMが端末に追加されます。
設定が完了し、通信が有効になれば利用開始できます。

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海外eSIMについて

海外eSIMとは、現在お使いのスマートフォンを海外でもインターネットにつなげて利用できるようにするためのサービスです。

そもそもスマートフォンには「SIMカード」が搭載されており、このカードには携帯電話会社が発行する契約者情報が記録されています。これにより、私たちは音声通話やインターネット通信を利用することができます。

「eSIM」は、このSIM機能がスマートフォン本体にあらかじめ埋め込まれたもので、物理的なSIMカードの差し替えをすることなく、端末上の操作だけで契約者情報の登録(アクティベーション)が可能です。

この仕組みを利用し、海外eSIMサービスでは、現地の通信回線をオンラインで契約・設定するだけで、スマートフォンをそのまま海外でインターネット接続できるようになります。物理的なSIMカードを入れ替える手間がなく、出発前や現地到着後もスムーズに利用開始できるのが特徴です。

▼海外eSIMサービス比較①:(基本スペック&対応範囲)

サービス名 対応OS 対応国数 購入方法 支払方法
Almond eSIM iOS
Android
160以上 Web クレカ 
PayPay 
Amazon Pay
eSIM-san iOS
Android
170 Web クレカ 
PayPay 
コンビニ
eSIM square iOS
Android
160以上 Web
アプリ
クレカ 
PayPay 
Google Pay
エアトリeSIM iOS
Android
200以上 Web クレカ
PayPay
コンビニ
Good eSIM iOS
Android
100以上 Web クレカ
PayPay
楽天Pay
SkyeSIM iOS
Android
100 Web クレカ
デビット
コンビニ
DHA SIM iOS
Android
150 Web クレカ
コンビニ
QR決済
TORA eSIM iOS
Android
173 Web クレカ
PayPay
Amazon Pay
トリファ iOS
Android
200以上 アプリ
Web
クレカ
Apple Pay
Google Pay
VOYAGEE iOS
Android 他
200以上 Web クレカ
Apple Pay
Google Pay
Shop Pay
World eSIM iOS
Android
200以上 Web クレカ

▼海外eSIMサービス比較②:(申込・利用の利便性)

サービス名 設定方法 当日利用可否 現地購入可否 利用日指定 購入後の領収書発行
Almond eSIM QR
手動インストール
不要 サポートへ連絡
eSIM-san QR
プロファイルDL
不要 ×
eSIM square QR
手動
アプリ連携
×
(※注1)
不要 ×
エアトリeSIM QR
プロファイル読込
必要
(購入時出発日指定)
データプラン購入時自動発行
(会員)
Good eSIM QR
プロファイル読込
不要 サイト上発行
(会員登録要)
SkyeSIM QR
プロファイル読込
× × ×
DHA SIM QR
プロファイル読込
× 必要
(購入時指定必須)
×
TORA eSIM QR
手動インストール
不要 ×
トリファ アプリ内ガイド
QR入力
不要 利用期間中1日単位で出力可
VOYAGEE QR
プロファイル読込
不要 ×
World eSIM QR
プロファイル読込
× 不要 サポートで発行可
(要確認)

▼海外eSIMサービス比較③:(サポート・運用・特典)

サービス名 データ
容量繰越
日本語
サポート
電話
サポート
メール
サポート
チャット
サポート
キャンセル
対応
その他
サポート
・特典
Almond eSIM サポート連絡
(メール)
× 365日
9:00
-17:00
LINE
(24h)
キャンセル不可 会員限定10%OFFクーポン
eSIM-san LINE/チャット対応可
(LINE
チャット)
× 平日
10:00
-19:00
LINE
チャット
(平日)
注文後
24h以内
対応

韓国T-moneyカード進呈

1日単位無制限プラン

eSIM square Web/アプリで可 × 365日
(時間帯有)
Web
チャット
(24h)
注文後
24h以内
対応
Wi-Fiルータ割引クーポン
エアトリeSIM プラン購入時自動 365日
24h
365日
24h
LINE
チャット
(24h)
プランごと異なる
(詳細公式)

初回利用全額返金保証

韓国は電話番号付5Gあり

Good eSIM インシェアのみ可 平日
9:00
-18:00
平日
9:00
-18:00
LINE
AIチャット
(平日)
キャンセル可
(手数料要)

クーポン配布

紹介ポイント付与

SkyeSIM × 365日
24h
(AI)
365日
24h
(AI)
AIチャット
(24h)
手続前
キャンセル無料

テザリング対応

未使用eSIM90日有効

DHA SIM × 記載なし 日本語
対応
× キャンセル
不可

低速無制限プランあり

TORA eSIM マイページで可 × 日祝除く
9:00
-23:00
LINE
(日祝含む)
キャンセル不可
(未設定時のみ可)
複数eSIM同時利用サポート
トリファ アプリで確認 × × アプリチャット
(24h)
不要券種
・未使用
は返金可

紛失補償

複数eSIM併用

紹介キャンペーン

VOYAGEE サイトで確認 × × チャット
365日
(有人:平日
10-18時)
未使用なら
購入後
1ヶ月返品可

上場企業運営・韓国番号プラン

常時15%OFFクーポン

World eSIM マイページで管理可 9:00
-18:00
(365日)
9:00-18:00(365日) LINE
(AI
オペ24h)
未使用のみ
キャンセル可

グローバルWiFi提供

AI翻訳チャット

特典多数

海外でeSIMを使うメリット・デメリット

【海外でeSIMを使うメリット】
海外eSIMの最大のメリットは、「安価で手軽に利用できる点」です。特に、他のサービスと比べて料金が割安なプランが多いことは大きな魅力です。

また、eSIMはオンライン上で手続きや設定が完結するため、空港や現地店舗で手続きをする必要がありません。Wi-Fiルーターのように端末を持ち歩く必要がなく、旅行中も身軽に過ごせます。

さらに、プリペイドSIMのように現地でSIMカードを交換する手間も不要です。物理的なSIMカードが不要なため、盗難や紛失のリスクも低減できます。

ただし、どの手段が最もお得かは利用人数や旅行スタイルによって異なります。たとえば、大人数での旅行ではWi-Fiルーターをシェアした方が総額が安くなるケースもあります。

【海外でeSIMを使うデメリット】
一方で、海外eSIMには以下のようなデメリットもあります。

✓対応機種が限られること
海外eSIMを利用するには、「eSIM対応端末」で「SIMフリー」である必要があります。近年対応機種は増えていますが、すべてのスマートフォンで使えるわけではありません。
✓現地で自分で設定が必要
eSIMは現地に着いてから自分で設定を行う必要があります。対面でのサポートは受けられないため、接続にトラブルが発生した場合はサポート窓口へ連絡する必要があります。
✓QRコード読み取りが必要な場合がある
多くのeSIMサービスでは、開通の際にQRコードを読み取る必要があります。QRコードを表示するための別端末や、事前の印刷が必要な場合もあります。
✓キャンセル不可の場合が多い
購入後すぐに利用できるプランが多い一方で、ユーザー都合によるキャンセルができない場合も多く見受けられます。
✓通話機能がない場合が多い
データ通信専用プランが主流のため、現地で利用できる電話番号が提供されなかったり、通話やSMSが利用できないことがほとんどです。

これらのデメリットを考慮しつつ海外eSIMを選ぶ場合は、価格だけでなく「サポート体制が充実しているか」「アクティベーション方法が分かりやすいか」なども含めて比較検討することをおすすめします。

海外でeSIMを使う際の注意点

POINT1:自分のスマホで利用できるかどうか
海外eSIMを利用するには、「eSIM対応機種」であり、かつ「SIMフリー端末」であることが必須条件です。しかし、それだけでは不十分な場合もあります。

例えば、iPhoneの場合、日本モデルはeSIMに対応していますが、中国モデルやマカオモデルは非対応となっていることがあります。また、eSIMサービスによってはiOS端末のみ対応している、あるいはAndroid端末は動作保証外としているケースも存在します。実際に購入を検討しているプランの販売ページで、「自分のスマートフォンが対応機種に含まれているか」を必ず確認しましょう。

POINT2:日数やデータ容量は十分か
海外eSIMの多くは「○日間で△GB」など、利用日数とデータ容量が決められたプランを提供しています。データ容量は追加購入できる場合もありますが、利用日数の延長には対応していないケースが一般的です。

旅行や出張中に「日数やデータ量が足りなくなって通信ができなくなった」という事態を避けるためにも、余裕を持ったプランを事前に選択・購入することが大切です。

POINT3:日本語対応やサポート体制の有無
海外eSIMは、海外事業者が提供している場合も多く、日本語でのサポートが十分に受けられないケースも少なくありません。
「現地でうまく使えなかったのに、サポート窓口と意思疎通できず返金も受けられなかった」といったトラブルを防ぐためにも、日本語サポートの有無や、サポート内容が充実しているかを事前に確認しておきましょう。

上記のポイントをしっかり確認したうえで、自分に合った海外eSIMサービスを選ぶことが重要です。

海外旅行でのeSIMの使い方

海外eSIMを利用する際の基本的な流れは、「購入」→「アクティベーション(設定)」→「利用開始」の3ステップです。購入方法や設定手順の細かな部分はサービス事業者によって異なるため、事前に各社の公式サイトで最新情報を確認しましょう。

1.プランを決める
渡航先、利用日数、データ容量などを確認し、自分に合ったプランを選んで購入します。
2.初期設定を行う
スマートフォンの「設定」からeSIMを追加します。QRコードを読み取る、またはコードを入力することでアクティベーション(利用開始の設定)を行います。
3.利用開始
現地に到着したら、追加したeSIMを選択し、「データローミング」を「ON」に設定すれば、すぐにインターネットを利用できます。

この流れを押さえておけば、海外eSIMをスムーズに活用できます。

海外eSIMプランのデータ量の見方

海外eSIMでは、販売事業者やプランによってデータ量の設定方法が異なります。主なタイプは以下の3つです。

総量タイプ
「3日間で3GB」など、一定期間内に利用できるデータ容量が決まっているタイプです。
例えば、1日目に0.1GB、2日目に1GB以上など、使い方は自由ですが、期間中にデータを使い切るとその時点で通信できなくなります。
1日あたり定量タイプ
「1日0.5GB」など、1日ごとに利用できるデータ容量が決まっているプランです。
日ごとに容量がリセットされるため、最終日まで安定して利用でき、使い切りの心配がありません。
無制限タイプ
データ通信が使い放題となるプランです。
ただし、事業者によっては「1日2GBを超えると速度制限がかかる」など、実質的に上限が設定されている場合もあるため、詳細を確認しましょう。
データ容量が足りなくなった場合
海外eSIMは、データ容量を追加(チャージ)できる事業者と、できない事業者があります。
チャージ可能な場合は、必要に応じて後から追加購入することも可能です。逆にチャージできない場合は、事前に余裕のあるプランを選んでおくと安心です。

海外eSIMサービス・プランの選び方のポイント

海外eSIMは、販売事業者ごとに利用方法や設定手順が異なります。また、一つのサービス内でも複数のプランタイプが用意されていることが一般的です。

そのため、サービスやプランを選ぶ際は、それぞれの特徴や違いをしっかり理解し、自分の利用目的や渡航先、通信量に合ったものを選択することが大切です。

▼海外eSIMサービス・プランの選び方のポイント

カテゴリ チェックポイント・確認事項
サービス選び – 日本語サポートが利用できるか- 電話・メール・チャットなどの問い合わせ対応が充実しているか- データ残量確認や追加購入が簡単にできるか
プラン選び – 利用日数や利用データ量は十分か- データ容量のタイプ(従量日あたり定量無制限)は何か- 他プランや他サービスとの価格比較は十分か- 4Gや5Gに対応しているか- 複数回線の同時利用や全国エリアで使えるか- 必要な場合に音声通話が利用できるか
データ容量選択 – 1日あたりの利用想定や旅行期間中の必要データ量をもとに最適な容量を選ぶ- 追加チャージができない場合は余裕をもたせたプラン選びが重要

▼海外でeSIMを利用する際の参考に
楽天モバイル海外simフリーで旅をもっと自由に!設定方法やメリットを完全解説【保存版】

 

eSIMに関するよくある質問

eSIMへの乗り換えを検討する際、多くの方が「自分のスマートフォンは対応しているのだろうか」「機種変更の手続きはどうすればいいの?」といった疑問や不安を感じています。
これらの疑問点を事前にクリアにしておけば、より安心してイーシムへの移行を進められるでしょう。
このセクションでは、イーシムを利用する上でよく寄せられる代表的な質問とその回答をまとめてご紹介します。

なぜなら、イーシムは物理的なSIMカードを扱ってきた従来の方法とは、手続きや考え方が異なる点がいくつかあるからです。
例えば、オンラインで手軽に開通できる反面、利用開始時の設定や端末を買い替える際のデータ移行など、これまでの常識が通用しない場面も少なくありません。
特に初めてイーシムに触れる方にとっては、こうした違いが戸惑いや不安の原因になりがちです。

具体的な疑問としては、「対応機種の確認方法」や「万が一スマホを紛失した際の再発行手順」、「海外で利用する場合の設定」などが挙げられます。
このような細かい疑問を一つひとつ解消していくことで、あなたのイーシムに対する理解はさらに深まるはずです。
以下で、これらのよくある質問について詳しく解説していきます。

eSIMの機種変更時の手続きは?

eSIMを利用中の機種変更は、物理的なSIMカードの差し替えとは異なり、eSIMプロファイルの再発行手続きが必要になります。
この手続きは、多くの場合、ドコモやau、楽天モバイルといった契約中キャリアのマイページなど、オンライン上で完結させることが可能です。所要時間は10分程度みておけばよいでしょう。

具体的な手順として、まず新しいスマートフォンをWi-Fiに接続します。
次に、キャリアの会員サイトで「eSIM再発行」や「機種変更」の手続きを進めると、プロファイルをダウンロードするためのQRコードが発行される流れです。
最後に、新しい端末の設定画面からQRコードを読み込むだけで、回線情報が書き込まれて通信できるようになります。

大手キャリアやpovo、LINEMOなどでは手数料が無料化されていますが、一部のMVNOでは220円から3,300円程度の手数料が発生する場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。

eSIMのセキュリティはどうなっている?

eSIMのセキュリティは、従来の物理SIMカードと同等か、それ以上に強固なものとなっています。なぜなら、eSIMの技術仕様は、世界中の通信事業者が加盟するGSMA(GSM協会)によって定められた厳格なセキュリティ基準に基づいているからです。この国際的な規格により、通信データの暗号化や個人情報の保護がしっかりと行われております。

物理的なSIMカードの場合、抜き取られて別の端末で不正利用されるリスクが存在しました。しかし、eSIMはスマートフォン本体に直接組み込まれているため、物理的に盗まれる心配がありません。万が一スマートフォンを紛失しても、遠隔で端末をロックすれば、第三者がeSIMの情報を抜き出して悪用することは極めて困難な仕組みです。

もちろん、プロファイルのダウンロードに使うQRコードの管理や、フィッシング詐欺には注意が必要な点は変わりません。それでも、物理的な盗難リスクがない分、eSIMはより安全な選択肢だと言えるでしょう。

eSIMの初期設定に関する疑問

eSIMの初期設定は難しそうに感じるかもしれませんが、実際はとても簡単です。楽天モバイルやahamo、povo2.0といった多くのサービスでは、画面の指示に従うだけで5分から10分程度で設定が完了するでしょう。

ただし、設定の第一歩としてeSIMプロファイルをダウンロードするため、安定したWi-Fi環境が不可欠になります。もし契約時に発行されたQRコードがうまく読み取れない場合は、決して慌てないでください。通信キャリアの公式サイトや契約完了メールに記載されているアクティベーションコードやSM-DP+アドレスを手動で入力する方法があります。iPhoneなら「設定」から「モバイル通信」へ進み「eSIMを追加」をタップ、Androidでも同様の項目から手動設定が可能です。

設定が無事に終われば、以前の物理SIMは抜いても問題なく、デュアルSIMとして併用する選択肢も生まれます。

eSIMと物理SIMカードはどちらを選ぶべき?

どちらを選ぶかは利用目的によって異なります。
すぐに回線を切り替えたい方や、複数の通信会社を柔軟に使い分けたい方にはeSIMがおすすめです。一方で、オンラインでの手続きが不安な方や、設定に自信がない方は、従来通りの物理SIMカードを選ぶと安心です。

eSIMのおすすめの利用シーンは?

デュアルSIM対応スマートフォンであれば、異なる通信会社のeSIMやSIMカードを同時に利用できます。たとえば、データ通信が安いプランと通話が安いプランを組み合わせることで、それぞれのメリットを最大限に活用できます。また、海外出張や旅行の際に海外eSIMを利用するケースにもおすすめです。

eSIMとSIMカードは同時に利用できる?

はい、デュアルSIM対応端末であれば、eSIMと物理SIMを同時に利用できる場合があります。多くのスマートフォンでは、eSIMと物理SIMカードの組み合わせ、あるいはeSIM同士の同時利用に対応しています。ただし、対応する組み合わせや同時利用の上限数は端末によって異なりますので、ご利用予定のスマートフォンがどの構成に対応しているか、事前に確認することをおすすめします。

▼eSIM設定トラブル時の解決法
【楽天モバイルesimプロファイルダウンロードできない】解決策と注意点を徹底解説!

▼eSIMデュアル運用を検討している方に
【今だけ】楽天モバイル電話番号2つを使うメリットと最適なプラン選び

まとめ:eSIMは怖くない!メリット・デメリットを理解して賢く選ぼう

今回は、eSIMへの乗り換えを検討している方に向けて、
– eSIMのメリットとデメリット
– どんな人にeSIMがおすすめなのか
– 利用開始までの流れと注意点
上記について、解説してきました。

eSIMは、オンラインで手続きが完結し、SIMカードの到着を待つ必要がないなど、多くの利点を持つ便利なサービスです。
しかし、対応機種が限られている点や、設定に少し戸惑うかもしれないという不安を感じる方もいるでしょう。
特に初めての方にとっては、新しい技術への挑戦は少し勇気がいることかもしれません。

この記事でご紹介したメリットとデメリットを天秤にかけることで、ご自身にとって最適な選択が見えてくるはず。
まずは、お使いのスマートフォンがeSIMに対応しているかを確認することから始めてみましょう。
その小さな一歩が、新しい体験へとつながっていきます。

▼eSIMのメリット・デメリット
メリット デメリット
・契約・開通手続きがオンラインで完了しすぐに利用できる ・機種変更に手間がかかる
・SIMカード差し替えなどによる物理的な破損リスクがない ・対応端末が限られている
・用途別にすることで自分の用途に合ったプランを組み合わせられる ・キャリアによっては利用できない場合がある
・デュアルSIM対応端末であれば、複数回線を同時に持つことができるため、通信障害時にも安心  
・海外旅行や海外出張時にも使いやすい  

ここまで読み進めて、eSIMについて深く学ぼうとしたこと自体が、非常に価値のある行動でした。
ご自身で情報を集め、理解しようと努めた時間は、決して無駄にはなりません。
その知識は、今後の通信プラン選びで必ず役立つはずです。

eSIMを上手に活用することで、スマートフォンライフはより自由で快適なものに変わる可能性を秘めています。
海外旅行での通信手段に悩むことも、急な回線契約で焦ることも少なくなることでしょう。
新しい時代の通信スタイルが、すぐそこに待っているのです。

ぜひ、この記事を片手に、ご自身の使い方に合ったeSIMプランを探してみてください。
あなたの新しい挑戦が、より豊かな毎日につながることを筆者は心から願っています。