楽天モバイル法人契約のメリット・デメリット!申込方法も解説

個人向けのプランで有名な楽天モバイルですが、他の大手通信会社と同様に法人契約も用意されています。

そこでこの記事では、楽天モバイルの法人プランについて、概要をはじめメリット・デメリットまで詳しく紹介しています。

個人プランと法人プランの違い、楽天モバイルの特徴を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

楽天モバイル法人契約の料金プランは3つ

楽天モバイルは2023年1月30日から新たに法人プランの提供を開始しました。

法人契約の料金プランは以下の通りです。

データ容量月額(税込)
音声+データ3GB2,178円
音声+データ5GB2,618円
音声+データ30GB3,058円

どのプランも音声の内容は同じで、データ量で差をつけたシンプルなプラン。ただ、各都道府県の中心地以外はパートナー回線を利用することが多いでしょう。※1

その場合、契約したデータ量の半分以下になるため注意が必要です。

※1:パートナー回線とは、楽天モバイルの通信が届かない場所でも、au回線を使用し通信できるエリアです。

続いて、それぞれのプランを詳しく見ていきます。

音声+データ3GB

月額料金2,178円
データ容量国内(楽天回線エリア)・・・3GB
国内(パートナー回線エリア)・・・1GB
海外・・・1GB
国内通話無料*1*2
SMS送信料無料*3
国際SMS無料*4*5
*1:Rakuten Link Office未使用時は22円/30秒
*2:一部特番の場合無料通話の対象外
*3:Rakuten Link Office未使用時は1回あたり3.3円〜
*4:対象国69カ国のみ
*5:Rakuten Link Office未使用時または対象国以外は1回あたり100円〜

データ量が3GBと少なめですが、メール中心なら問題なく使用可能です。

また、Rakuten Link Officeアプリを使えば、国内通話がどの通信会社にかけても無料。通話を中心に利用する方におすすめです。

音声+データ5GB

月額料金2,618円
データ容量国内(楽天回線エリア・・・5GB
国内(パートナー回線エリア)・・・2GB
海外・・・1.5GB
国内通話無料*1*2
SMS送信料無料*3
国際SMS無料*4*5
*1:Rakuten Link Office未使用時は22円/30秒
*2:一部特番の場合無料通話の対象外
*3:Rakuten Link Office未使用時は1回あたり3.3円〜
*4:対象国69カ国のみ
*5:Rakuten Link Office未使用時または対象国以外は1回あたり100円〜

利用可能なデータ量が5GBに増えた中容量プランです。クラウドで書類の管理・ダウンロードしたり、出先で短時間テザリングを使用する程度であれば問題ない容量です。

音声+データ30GB

月額料金2,618円
データ容量国内(楽天回線エリア・・・30GB
国内(パートナー回線エリア)・・・5GB
海外・・・2GB
国内通話無料*1*2
SMS送信料無料*3
国際SMS無料*4*5
*1:Rakuten Link Office未使用時は22円/30秒
*2:一部特番の場合無料通話の対象外
*3:Rakuten Link Office未使用時は1回あたり3.3円〜
*4:対象国69カ国のみ
*5:Rakuten Link Office未使用時または対象国以外は1回あたり100円〜

利用可能なデータ量が30GBの大容量プランです。

テザリング中にWEB会議をしても問題ない容量です。

モバイルルーターで使用も可能なため、契約者の要望に合わせた使い方ができます。

提供終了した法人契約と何が違うの?

楽天モバイルは以前より、ドコモ回線のMVNOとして法人契約を提供していました。しかし、2022年11月15日に申し込みを終了しました。

今後は、MNOとして今回ご紹介した法人プランのみ契約できます。

自社で通信設備を保有するようになったため、以前より繋がりやすくなるでしょう。

楽天モバイルで法人契約する5つのメリット

楽天モバイルで法人契約をするメリットは5つあります。

  1. 他社と比較し料金が安い
  2. Rakuten Link Officeは無料で通話かけ放題
  3. SMS利用も無料!iPhoneのみ利用に一部制限あり
  4. 国際通話も69カ国はかけ放題
  5. 使い方に合わせた端末が選べる

それぞれ詳しく解説します。

1.他社と比較し料金が安い

楽天モバイルは他の大手通信会社と比較し、料金が安く設定されています。

まずはデータ量3GBを1つのみ契約した料金を比較してみましょう。

楽天ドコモauソフトバンク
プラン名音声+データ3GB5Gギガライトピタットプラン5Gミニフィット+
月額料金2,178円4,565円5,115円5,478円
かけ放題1,870円1,980円1,980円
その他割引*1-187円-187円
合計2,178円6,248円6,908円7,458円
*1:ドコモはビジネスメンバーズ割適用、auは2年定期契約またはauPayカード支払い割

契約数が1つの場合、楽天モバイルが最安です。

続いてプランはそのまま、3回線契約した時の1回線あたりの料金を比較してみましょう。

楽天ドコモauソフトバンク
プラン名音声+データ3GB5Gギガライトピタットプラン5Gミニフィット+
月額料金2,178円4,565円5,115円5,478円
かけ放題1,870円1,980円1,980円
複数回線割引-1,100円-1,100円
その他割引*1-187円-187円
合計2,178円5,148円5,808円7,458円
*1:ドコモはビジネスメンバーズ割適用、auは2年定期契約またはauPayカード支払い割

ドコモとauは法人契約を2回線以上契約すると、割引を受けられます。しかし、それでも楽天モバイルの方が安いです。

関連記事:法人携帯はどれを選べばよい?おすすめ機種や格安プランを紹介!

2.Rakuten Link Officeは無料でかけ放題

自社の通話専用アプリRakuten Link Officeを使えば、国内通話が一部を除きかけ放題です。

他の大手通信会社でかけ放題を利用する場合、別料金となるため無料は大きなメリットです。

3.SMS利用も無料!iPhoneのみ利用に一部制限あり

Rakuten Link Officeを使えば通話だけでなく、国内でSMSを送受信しても料金はかかりません。

ただし、iPhoneの場合、相手先の端末もRakuten Link Officeを使っていなければSMSの送受信ができないため注意してください。

4.国際通話も69カ国はかけ放題

Rakuten Link Officeは、海外69カ国であれば国際通話かけ放題です。

対象国はアメリカや中国など、人気の渡航先が中心。

海外出張がある方は、事前に公式HPで調べることをおすすめします。

5.使い方に合わせた端末が選べる

楽天モバイルはスマートフォンだけでなく、モバイルルーターも法人契約できます。

楽天モバイルが販売しているモバイルルーターであれば、本体代金が7,980円(税込)で手に入ります。

テレワークを導入したり、社員寮のネット回線として契約したりする企業もあるため、使い方に合わせた端末を選べます。

楽天モバイルで法人契約する5つのデメリット

楽天モバイル法人契約のデメリットは下記の5つです。

  1. 楽天モバイル un-limitは契約不可
  2. 屋内など通信が繋がりづらい
  3. パートナー回線エリアで利用可能データ量が減少
  4. 一定の利用がなければ利用停止、解約のリスクあり
  5. 法人契約は店舗で受付できない

それぞれ見ていきましょう。

Rakuten UN-LIMITは契約不可

楽天モバイルの料金プランで有名なのは、Rakuten UN-LIMITの2,980円(税抜)で、データ通信し放題ですが、法人契約はできません。

楽天モバイルは2020年にMNO事業者となりましたが、開始前から通信設備の構築が遅いと総務省から指摘を受けていました。

特定基地局整備の取組に関する指導

法人は、クラウドを活用した書類管理からWEB会議など、使うデータ量が多い傾向にあります。

通信するデータ量が多くなると、基地局でデータの処理がしきれず、通信速度が遅くなります。

そのため、法人契約ではデータ通信し放題は提供されていないと考えられます。

屋内など通信が繋がりづらい

楽天モバイルは700〜900MHzの周波数帯の利用が許可されていません。この周波数帯は、大手通信会社の中でプラチナバンドと呼ばれています。

周波数は数値が大きくなるほどスピードが早く、高速のデータ通信が可能。

一方で通信できる距離は短く、障害物を避けられない性質があります。

そのため、建物の中では繋がりにくくなる可能性があります。

パートナー回線エリアで利用可能データ量が減少

楽天モバイルの法人プランは他社よりも安価に設定されていますが、パートナー回線エリアで使用する場合、データ容量は最低1GBまで減少します。

想定より早くデータ容量を超過し、通信速度が低下するため、楽天回線エリアを確認しておきましょう。

一定期間利用がなければ利用停止、解約のリスあり

法人契約した後、一定期間利用がなければ突然利用停止。もしくは解約される可能性があります。

一定期間の定義は公式には明らかにされておりませんが、契約をするならば必ず使用しましょう。

法人契約は店舗で受付できない

楽天モバイルは現在、公式HPから申し込みが可能です。

プランについて楽天モバイルの店舗で相談したい時でも、店舗では受付に対応していません。

楽天モバイルを法人契約する手順

ここでは、楽天モバイルで法人契約する手順について紹介します。

  1. 見積書の作成
  2. my楽天モバイルOfficeのアカウント作成
  3. 申込書の作成
  4. 必要書類をアップロード
  5. 指定した端末、SIMカードの到着

それぞれの手続きについて見ていきましょう。

1.見積書の作成

楽天モバイルの法人向け公式ページより、契約する数、料金プラン、端末またはSIMカード、SIMカードの種類を選び見積書を作成します。

2.my楽天モバイルOfficeのアカウント作成

見積もり内容を確認後、my楽天モバイルOfficeのアカウントを作成します。

my楽天モバイルOfficeとは、楽天モバイルを管理するためのアカウントです。

作成すると請求書のダウンロードや、契約した回線の利用状況が確認できます。

3.申込書の作成

my楽天モバイルOfficeアカウントを作成した後、申込書の作成に進みます。

申込書では、契約者名、法人の代表者名、会社名、申込者の部署など必要な事項を入力します。

入力し内容確認後、申込書をダウンロードし捺印します。

4.必要書類をアップロード

最後に、作成した申込書と合わせて、登記事項証明書などをサイトにアップロードすれば申し込みは完了です。

なお、法人契約に必要な書類は以下の通りです。

法人を確認する書類(いずれか1点)・登記事項証明書(履歴事項全部証明書)
・登記事項証明書(現在事項全部証明書)
・印鑑証明(商号、本店住所記載のもの)
・在籍証明書(官公庁のみ)
個人を証明する書類(いずれか1点)・運転免許証
・マイナンバーカード
・住民基本台帳カード
・運転経歴証明書
・障害者手帳
法人と個人の関係性を証明する書類・社員証
・名刺
・健康保険証
MNP予約番号(乗り換え時)・MNP予約番号
申込書・捺印した申込書

指定した端末、SIMカードの到着

申し込み後、最短3営業日以内に楽天モバイルから、会社の住所宛に端末やSIMカードが届き利用を開始できます。

まとめ:楽天モバイルは幅広い使い方ができる!

楽天モバイル法人契約は、大手通信会社の中で最も料金が安く、Rakuten Link Officeを使用すれば国内通話がかけ放題になります。

また、料金プランも小〜大容量のデータ容量が用意されており、使い方に合わせやすいことも特徴です。

一方で、通信は屋内利用時に繋がりにくくなる可能性があります。

さらにパートナー回線エリアで利用する場合は、契約したデータ量が減少するため、利用する環境を事前に確認しておきましょう。