法人携帯を契約する際に、ガラケーとスマホで悩まれませんか?
なるべく安く法人携帯を導入したい場合、ガラケーが候補に上がります。
しかし、導入コストだけでガラケーを契約すると思わぬ後悔をする可能性も。
そこで今回はガラケーのメリット・デメリットから各通信会社の料金プラン、特徴までご紹介します。
ガラケーを法人契約するかどうかの基準がわかりますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次 非表示
- 法人携帯はガラケーが人気?
- 法人携帯でガラケーを契約する4つのメリット
- 法人携帯でガラケーを契約する3つのデメリット
- 社用携帯をスマホに切り替えるメリットとデメリット
- 法人ガラケーはどんな企業におすすめ?
- 法人ガラケーの料金プランとコスト削減ポイント
- ガラケーはこのようなビジネスマンにおすすめ
- このようなビジネスマンはガラケーが不向き
- ガラケーを法人契約できる通信会社の選び方
- 法人携帯を契約するならプランはかけ放題一択!
- 法人ガラケーの契約方法と必要書類
- 導入サポートサービスを活用するメリット
- 法人携帯でガラケーの契約手順
- 法人ガラケーのおすすめ機種ランキング(2025年版)
- 法人ガラケーおすすめ機種ランキング【最新モデル】
- 3Gサービス終了に注意
- まとめ:法人携帯でガラケーを使うメリットとデメリットを把握しよう
法人携帯はガラケーが人気?
近年の国内端末出荷ではスマートフォンが9割以上を占めていますが、それでも法人市場ではガラケー(フィーチャーフォン)需要が根強く残っています。テレニシの社内調査によれば、「通話品質が高い」「バッテリーが長持ち」「端末価格が安価」という3点が主な支持理由 とされています。
加えて、テンキー操作に慣れたシニア層でも扱いやすいことから、建設現場や物流業など屋外業務が多い企業で採用が続いています。 つまりガラケーは「連絡専用端末」としてコストと耐久性を重視する企業に今なお最適な選択肢といえるのです。
法人携帯でガラケーを契約する4つのメリット
ガラケーを法人契約する前に、まずメリットを知っておきましょう。
- 端末、プランともに料金が安い
- 電池持ちが良く、バッテリー交換も可能
- 画面が内側のため壊れづらい
- 物理キーで操作しやすい
4つの要素は検討する上で重要です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.端末、料金プランともに料金が安い
ガラケー最大の魅力は料金の安さです。
どの通信会社もガラケーの端末、料金プランともに安く設定されています。
端末、料金プランそれぞれの料金を見てみましょう。
ガラケーの端末料金
大手通信会社別にガラケーの販売価格を比較してみました。
キャリア | 機種名 | 本体料金(税込) |
---|---|---|
ドコモ | AQUOS ケータイ SH-02L | 31,680円 |
au | GRATINA KYF42 | 33,000円 |
ソフトバンク | AQUOS ケータイ4 | 32,400円 |
どの通信会社もガラケーであれば約30,000円で購入が可能です。
iPhone14 128GBが約70,000円のため、ガラケーは半額以下ということがわかります。
ガラケーの料金プラン
ガラケーの料金プランも比較します。
キャリア | プラン | 月額(税込) |
---|---|---|
通信会社 | プラン名 | 料金 |
ドコモ | ケータイプラン(データ100MBがセット) | 1,507円 |
au | ケータイプラン | 1,595円*1 |
ソフトバンク | データ100MBプラン | 1,408円*2 |
*2:内訳 音声基本料金1,078円+データ100MB 330円
どの通信会社も、約1,500円で契約可能です。
なお、全プラン共通して通話料金が22円/30秒で発生します。
スマートフォンの場合、割引を適用しても月最低2,000円〜3,000円ほど。比較すると、ガラケーのお得さがわかるでしょう。
ガラケーを選ぶならかけ放題をオプションで付けよう
ガラケーは通話した時間分の料金が発生するので、通話のしすぎが気になるところ。
そのため、かけ放題のオプションがおすすめです。
かけ放題には、5分以内通話無料とかけ放題の2つのオプションがあり、それぞれの詳細は以下の通りです。
【5分以内通話無料】
キャリア | オプション | 料金(税込) |
---|---|---|
ドコモ | 5分通話無料オプション | 770円 |
au | 通話定額ライト2 | 880円 |
ソフトバンク | 準定額オプション | 880円 |
【かけ放題】
キャリア | オプション | 月額(税込) |
---|---|---|
ドコモ | かけ放題オプション | 1,870円 |
au | 通話定額2 | 1,980円 |
ソフトバンク | 定額オプション | 1,980円 |
5分以内通話無料は約900円、かけ放題は約2,000円で契約できます。
2.電池持ちが良く、バッテリー交換も可能
ガラケーは余計な機能が搭載されていないため、充電持ちが良いです。
またバッテリーに関しても、スマートフォンのように端末に内蔵されていません。
そのためガラケーを使い続け電池持ちが悪くなった場合、バッテリー交換も簡単で、費用も数千円と安価です。
3.落としても壊れづらい
ガラケーは内側に折りたたむ構造のため、液晶割れの故障を防げます。
防水・防塵機能を搭載した機種もあり、さらに耐久性も高くできます。
物理的に壊れづらいことに加え、ガラケーはシンプルな構造で作られており、突如フリーズするようなソフトウェアに関するトラブルも少なめです。
4.物理キーで操作しやすい
ガラケーにはテンキーや十字キーが存在するため、操作しやすい設計になっています。
物理キーがあることでボタンを押した感覚があり、打ち間違えを防げます。
法人ガラケーの料金プランとコスト削減の具体策
法人ガラケーをご検討中のお客様にとって、最も気になるのは毎月の通信費と端末代です。主要3キャリアのケータイプランは月額おおむね1,500円前後で、データ容量100〜300MBを含むシンプル設計が特徴です。さらに、5分かけ放題(+約900円)あるいは完全かけ放題(+約2,000円)を追加することで、通話が多い業種でも予算管理が容易になります。
コストを最小限に抑えるコツは、①内線アプリなどデータを要する部署にはスマホを配備し、②通話特化の部署にはガラケー+かけ放題を割り振るハイブリッド運用を採用することです。この組み合わせにより、最大で通信費を30〜40%削減できた事例もございます。
進化した4Gガラホの機能と現行機種の特徴
3Gサービス終了を見据え、各社は4G/VoLTE対応の進化型ガラケー(ガラホ)を投入しています。代表例として、「AQUOSケータイ4」(SoftBank)や「GRATINA KYF42」(au)は、防水・防塵・MILスペック準拠の耐久性を備えつつ、LINEの簡易利用やテザリングに対応。テンキー操作に慣れたスタッフでも使いやすい一方、スマホ同等の高速通信で業務アプリの最低限の利用が可能です。また、カメラレスモデル「DIGNOケータイ カメラレス」(docomo)は機密現場でも採用が進んでいます。こうした機種はバッテリー持ちが平均2〜3日と長く、屋外作業や長時間通話が多い現場で高い評価を得ています。
ガラケーとスマホのハイブリッド運用で通信費を30%削減する方法
最近は通話専用の部署にはガラケー、アプリ利用が多い部署にはスマホを割り当て、さらにバックオフィスには私用端末+副回線アプリを付与する ハイブリッド運用 が主流になりつつあります。テレニシ社の導入事例では、この構成により通信費を30%削減しつつ業務効率も維持できたと報告されています。具体的には「ガラケー+かけ放題」で通話コストを固定化し、スマホ側はデータ定額の少容量プランで抑えるのがポイントです。
「購入」よりお得?レンタル・中古端末を選ぶメリットと注意点
初期費用をできるだけ抑えたい企業には、端末レンタル や 中古再生端末 の活用が効果的です。たとえば伊藤忠グループの Belong one レンタルプラン では iPhone 7 が月額550円、iPad Air2 が660円で保証付きレンタルが可能です。中古端末は「25項目以上の動作検査」「データ消去証明書発行」など品質担保が徹底されているサービスを選ぶと安心です。レンタル期間満了後の回収・再キッティングまで一括で任せられるため、端末管理コストも削減できます。
法人携帯でガラケーを契約する3つのデメリット
ガラケーならではの魅力は多くありますが、デメリットも存在します。
ここでは、法人契約でガラケーを契約するデメリットを紹介します。
- 機能が少ない
- 小さな画面で文字が見えづらい
- 大容量のデータは取り扱えない
利用用途により、スマートフォンでないとできないこともあります。ガラケーの弱点について詳しく解説します。
1.機能が少ない
ガラケーは通話することをメインに作られているため、機能が少なめです。
現在販売されているガラケーにAndroidOSを搭載している機種もあり、スマートフォンと変わらないと思うかもしれません。
OSを搭載しているのでアプリをダウンロードできますが、ガラケーに対応していないものも多いです。
またOSやアプリのバージョンアップに伴い、対応しなくなるケースもあり、ガラケーでアプリを利用するのは難しいといえます。
2.小さな画面で文字が見えづらい
ガラケーは物理キーが存在するため、画面サイズは小さめです。
画面サイズはほとんどが約3.5インチですがiPhone14(6.1インチ)と比較すると半分程度です。
画面サイズが小さいと表示できる情報量が少なくなるため、たくさんの情報を見たい方には不向きでしょう。
3.大容量のデータは取り扱えない
ガラケーの用途は通話メインのため、データの受け渡しはメール中心になります。
1メールあたりに添付できるデータ容量が決められており、重いファイルを送れません。
社用携帯をスマホに切り替えるメリットとデメリット
ガラケーに比べ スマートフォンへ切り替えると、業務アプリ活用による業務効率化やチャットによる情報共有の円滑化 といった大きな利点が得られます。一方で、端末価格・通信料の上昇、マルウェア感染や紛失時の情報漏えいリスク増大 がデメリットとして挙げられます。
導入を検討する際は、業務上必要なアプリ数やセキュリティ運用体制を踏まえた費用対効果を試算し、段階的な切り替え計画を立てることが成功の鍵です。
ガラケーからスマホへ円滑に移行する手順と注意点
ガラケーからスマホへ移行する際は、①契約更新月を確認して違約金を回避し、②MDM(モバイルデバイス管理)でセキュリティポリシーを事前設定し、③アプリ研修を段階的に実施する三段構えが有効です。特にBYOD混在環境では、業務アプリと私用アプリを分離するコンテナ化を徹底し、情報漏えいリスクを最小化してください。なお、移行コストを平準化したい場合はリース/レンタルや中古再生端末の活用も検討価値があります。
スマホへ切り替えるベストタイミングと3つの注意点
1) 3G終了・回線更改
2) アプリ活用ニーズ増
3) BYODトラブル増──
が切替サイン。切替時は①通信コスト試算②アプリ教育③データ移行手順を事前に決定することが必要です。
法人ガラケーはどんな企業におすすめ?
ガラケーが特に力を発揮するのは 「通話が業務の中心である」「屋外や現場での使用が多い」「ITリテラシーに幅がある」 といった企業です。たとえば物流・建設業界では、耐久性とバッテリー持ちの良さが作業効率に直結します。また社員数が100名規模以上のコールセンターでは、1台あたりの端末・通信コストを抑えることで年間数百万円の経費削減が可能です。さらに高齢者施設や介護事業所など、テンキー操作に慣れたスタッフが多い現場でも導入効果が高く、シンプル端末ゆえの教育コスト低減も期待できます。
通信費の仕訳・勘定科目は?経費処理を正しく行うコツ
ガラケー料金を法人経費として計上する際は、通信費 勘定で仕訳し、端末購入費は10万円未満なら消耗品費、10万円以上なら固定資産として減価償却するのが一般的です。個人名義の携帯を業務利用した場合でも、使用割合に応じて按分計上が認められています。ただし私用分を明確に分離できない場合は全額損金算入が否認される恐れがあるため、通話明細や利用ポリシーで裏付けを残しておきましょう。
法人ガラケーの料金プランとコスト削減ポイント
ガラケー向け法人プランは月額1,000円台から契約でき、データ通信をほぼ使わない場合は基本料+通話定額オプションで2,000円弱に収まります。大手3キャリアの例では、ドコモの「ケータイ通話プラン+かけ放題」、auの「ケータイシンプルプラン」、ソフトバンクの「ケータイ100MBプラン+定額オプション」が代表的です。さらに 0円スタートプランや法人向け特別価格を提供する代理店を活用すれば、初期費用ゼロ・乗り換え違約金負担などの優遇を受けられ、複数回線を一括で切り替える際のキャッシュアウトを大幅に抑えられます。個人契約との比較では年間2万円超/1回線の差が生じるケースも珍しくありません。
進化した4Gガラホと最新モデルの特徴
最新の4GガラホはAndroid OSを搭載し、LINEや簡易ブラウザが利用可能です。一方で操作系は従来ガラケーと同じテンキーのため、従業員教育が不要という利点も残っています。代表機種には「DIGNO® ケータイ4(ソフトバンク)」「AQUOSケータイ4(ワイモバイル)」などがあり、防水・耐衝撃性能や1週間超の電池持ちが評価されています。
ガラケーはこのようなビジネスマンにおすすめ
ガラケーはどういった方におすすめなのでしょうか?
メリット・デメリットを踏まえた上で、おすすめできるビジネスマンの特徴を紹介します。
- 通話利用が中心の方
- 外回りが多い方
- 毎月の料金を安くしたい方
1.通話利用が中心の方
ガラケーは通話利用が多い方におすすめです。
機種によってはよく電話する方を3名まで登録でき、スマートフォンよりも本体が軽いため、長時間持っていても疲れづらいです。
また、プライベート利用されにくいため、管理も容易です。
2.外回りが多い方
外回りの方で気になるのは、バッテリー持ちです。
終日外出しているとバッテリー残量が少なくなり、社内や取引先へ連絡できなくなる場面もあります。
しかし、ガラケーは余計な機能がなく、バッテリー消費を抑えられます。
そのため、電気切れを心配せず安心して使えます。
3.毎月の料金を安くしたい方
ガラケーは購入時の端末代金や、毎月の利用料金も安いため、経費を抑えられます。
法人の場合、従業員の数だけ契約すると通信費も高額になるため、安さ重視で選ぶならガラケーが向いています。
このようなビジネスマンはガラケーが不向き
ガラケーをおすすめしない利用者の特徴は3つです。
- アプリを使ってさまざまなことをしたい方
- 高容量のデータを受け渡しする方
- Webサービスを閲覧・編集したい方
特徴3つに当てはまる人はガラケーではなく、スマートフォンを検討した方が良いでしょう。
1.アプリを使ってさまざまなことをしたい人
ガラケーの場合、アプリをダウンロードしても使用できないことが多いです。
スマートフォンのように社内チャットサービスを利用したり、ファイルをクラウド上に保管したりすることは困難。
電話だけでなく、業務を効率化するツールとして活用したい方には不向きといえます。
関連記事:法人スマホを導入するメリット・デメリットは?手順も詳しく解説
2.高容量のデータを受け渡しする方
ガラケーは、重いデータの受け渡しに向いていません。
データもメール利用が前提のため、大容量のファイルを送ろうとしても容量制限に引っかかり、送れないこともあります。
また、利用可能なデータ量を低く設定している通信会社が多く、容量の大きいデータを送るとすぐにデータ容量を超過し、通信速度が低下することも注意しましょう。
3.Webサービスを閲覧・編集したい方
多くの企業で導入しているOfficeやGoogleドキュメントなどの資料作成ツールはガラケーに対応していません。
外回りの方なら、会社で作成した資料を移動中に確認したくてももできません。
時間を有効活用したい場合、ガラケーでは限界があります。
ガラケーを法人契約できる通信会社の選び方
ガラケーを法人契約するなら、どの通信会社で契約するかも非常に重要です。
料金に目が行きがちですが、取引先とこまめにやり取りする場合は通話・通信の品質も合わせて検討したいところです。
それぞれの会社の特徴について詳しく紹介します。
通信品質で選ぶなら大手キャリア
できる限り高速・快適な通信を使いたい方は、大手キャリアをおすすめします。
自社で通信設備を持っているので、安定した通信が確保されています。
ここからは大手通信会社の各プランについて紹介します。
ドコモ 法人用ガラケープラン
ドコモの料金プランは、音声の基本料金とデータ通信料金がセットになった一体型です。
一体型プランは音声の基本料金とデータ通信料金を個別に契約する必要がなく、無駄を省いている分、大手通信会社の中で最も安く契約できます。
また、ガラケーも他社より2〜3機種ほど取り扱いが多いです。
防水・防塵のみのベーシックモデル、Wi-FiやBluetooth機能を搭載した通常モデルが用意されており、用途に合わせた価格設定になっています。
【ケータイプラン(データ100MBセット)】
月額料金 | 1,507円 |
ビジネスメンバーズ割 | 187円割引 |
かけ放題オプション | 1,870円 |
合計 | 3,190円 |
そのほかの国内通話:22円/30秒
SMS送受信:1回あたり3.3円~
国際SMS:1回あたり50円
au 法人用ガラケープラン
auの料金プランは、音声の基本料金とデータ通信料金を付帯するか選べます。
普段の使用用途が「通話のみ」という方におすすめ。
なお、ガラケープランに「auスマートバリュー」などの割引は適用されないため注意しましょう。
【ケータイプラン】
月額料金 (音声通話のみ) | 1,265円 |
データ利用 (300MB) | 330円 |
通話定額2 | 1,980円 |
合計 | 3,575円 |
そのほかの国内通話:22円/30秒
SMS送受信:1回あたり3.3円~
国際SMS:1回あたり50円
ソフトバンク 法人用ガラケープラン
ソフトバンクの料金プランは、音声の基本料金と使用するデータ通信料金を選べます。
テザリング対応しているガラケーであれば、外出先でパソコンも利用できるため、ビジネスマンにおすすめです。
【ケータイ通話プラン】
月額料金 (音声通話のみ) | 1,078円 |
定額オプション | 1,980円 |
合計 | 3,058円 |
そのほかの国内通話:22円/30秒
SMS送受信:1回あたり3.3円~
国際SMS:1回あたり50円
ケータイ通話プランに加えて以下のデータプランを組み合わせて使えます。
【ケータイ100MBプラン】
利用可能データ量 | 100MB |
月額料金 | 330円 |
【ミニフィットプラン+】
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
~3GB | 4,400円 |
~2GB | 3,300円 |
~1GB | 2,200円 |
【メリハリ無制限】
利用可能データ量 | 無制限 |
月額料金 | 6,160円 |
データ利用が少量なら最低3,358円、テザリングを利用するなら最大9,218円と、シーンに合わせてプランを選択可能です。
月額料金の安さなら格安SIM
格安SIMは、大手通信会社の通信回線を借りてサービスを提供する通信事業者です。
格安SIMによりガラケー専用プランがないところもあります。その場合、スマートフォンと同じ料金プランでサービスが提供されています。
また、事業者によってガラケーの取り扱い有無が異なります。そのため、事前にガラケーを準備する必要があります。
格安SIM事業者(MVNO)の具体的な料金は、以下をご参考ください。
月額料金 | かけ放題料金 | |
---|---|---|
mineo | 1,441円~(500MB〜) | 880円(10分以内の国内通話かけ放題) |
BIGLOBE | 770円(データなしプラン) 858円~(データありプラン) | 660円(3分かけ放題通話パック60) 913円(10分かけ放題通話パック90) |
Y!mobile | 1,358円~(1MB〜) | 1,100円(スーパーだれとでも定額) |
UQモバイル | 1,628円~(3GB〜) | 550円(通話パック) 880円(通話放題ライト) 1,980円(通話放題) |
NifMo | 1,474円~(1.1GB〜) | かけ放題プランなし |
格安SIMは料金が安い一方、通信速度が落ちることや、お店を持たない事業者もあり、対面のサポートは手薄です。
法人携帯を契約するならプランはかけ放題一択!
月当たりの通話時間が40分を超える利用形態では、かけ放題プランの方が従量課金より確実に低コスト になります。ソフトバンクの「ケータイ通話プラン」+24時間通話定額オプションでも月額1,980円(税込)程度で、ガラケー端末代を加味しても総コストを抑えやすいのが特徴です。
定額化しておけば経費予測が立てやすく、部署や社員ごとの通話量差で月額料金が乱高下する心配がありません。
法人ガラケーの契約方法と必要書類
法人契約は ①プラン・台数の確定 ②必要書類の準備 ③キャリア/代理店への申し込み ④端末設定 の4ステップです。
必要書類は以下が基本となります。
・最新の登記事項証明書(3 か月以内)
・代表者または担当者の本人確認書類
・法人名義の銀行口座情報(口座振替用)
・連絡担当者の名刺または社員証
申込後、最短1営業日で端末が納品されるケースもありますが、MNP併用や大口契約の場合は2週間程度を見込んでスケジュールを組むと安心です。
紛失・盗難時も安心!MDMで実現する遠隔ロックと位置情報管理
ガラケーはスマホに比べ情報漏えいリスクが小さい一方、端末紛失 の際は電話帳やSMS履歴の流出が懸念されます。そこで有効なのが MDM(モバイルデバイス管理) です。MDMを導入すると、端末のGPS位置をリアルタイムで把握し、管理画面からワンクリックで遠隔ロック・初期化が可能になります。コネクシオ社の2025年版MDM比較では、月額200円台から導入できるクラウド型サービスも紹介されており、中小企業でも導入ハードルが下がっています。
導入サポートサービスを活用するメリット
代理店や専門コンサルの「導入ワンストップサービス」を利用すると、料金診断・書類作成・端末キッティング・アフターサポートまで任せられます。特に複数キャリア比較や乗り換え時の違約金負担、初期費用0円などの優遇条件は直接キャリア契約より有利な場合が多く、自社リソースを割かずに最適プランへ移行できます。0スタートプランを提供する事業者では、乗り換え手数料・解約違約金も肩代わりされるため、キャッシュフローの圧迫を防げる点が魅力です。
法人携帯でガラケーの契約手順
ガラケーで法人契約する手順について解説します。
- プランを選ぶ
- 契約書類を用意
- 各社の申込窓口から申し込む
- 契約した端末、SIMカードを受け取る
手順のうち、通信会社により契約の窓口が異なるため注意しましょう。
1.プランを選ぶ
法人の利用状況に合わせた料金プランを選びます。
品質重視なら大手通信会社、できるだけ料金を下げたいなら格安SIMを選びましょう。
大手通信会社でも
- 安くしたいならドコモ
- 音声通話のみでよければau
- パソコンのテザリングも考えているならソフトバンク
と考えてください。
格安SIMは料金プランとかけ放題の有無、ガラケーの販売状況が分かれていることに注意しながら選択します。
2.契約書類を用意
法人携帯を新規で契約する場合、4つの書類が必要です。
法人を証明する書類 (いずれか1点) | ・登記簿謄本 ・印鑑証明 |
個人を証明する書類 (いずれか1点) | ・運転免許証 ・マイナンバーカード |
法人と個人の関係性を証明する書類 | ・社員証 ・名刺 ・代表者からの委任状(必要があれば) |
支払い方法 | ・クレジットカード ・キャッシュカード ・預金通帳および印鑑 |
1つでも欠けていると契約できません。
特に「法人を証明する書類」は個別発行が必要なこともありますので、事前に確認しておきましょう。
3.各社の申込窓口から申し込む
必要書類が揃えば、あとは申込窓口で申し込むだけです。
大手通信会社の申込窓口はショップの窓口がメイン。
契約数が多ければ、本社や管轄支店の法人営業社員が会社まで出向いてくれる場合もあります。
格安SIMのうちmineoなどショップを持っていない事業者は、オンラインで受付をし、必要書類を郵送で送れば申込が完了します。
どこで申し込めばよいかわからない場合、事前に各社のコールセンターで確認できます。
4.契約した端末、SIMカードを受け取る
ショップ窓口の場合は、その場に契約する端末とSIMカードがあれば持ち帰り、すぐ使用できます。
ただし、法人担当者は全てのショップに在籍している訳でないので後日来店、郵送の対応となることも。
オンラインで申し込んだ場合、後日端末やSIMカードを郵送で受け取ります。
届いた端末にSIMカードを挿し開通手続きをすれば、その日から利用開始できます。
キッティングから廃棄まで―LCMを外部委託して運用負荷を半減
端末の設定・OS更新・利用状況の監査・廃棄までをワンストップで請け負う LCM(ライフサイクルマネジメント) サービスを利用すると、社内の情報システム部門が行っていたキッティング作業を最大80%削減できます。コネクシオの法人向けLCMサービスでは、100台から数万台規模まで全国対応し、機種変更や回線移行時の端末回収・データ消去もセットで依頼可能です。これにより情シス担当者の工数と人的ミスを大幅に抑制できる点が評価されています。
法人ガラケー契約の必要書類と申し込みフロー
ガラケー契約をスムーズに行うには、以下の3点セットをご用意ください。
① 登記事項証明書(3か月以内)—法人の存在証明として必須です。
② 代表者またはご担当者の身分証明書—運転免許証・マイナンバーカードなど写真付をご準備ください。
③ 法人口座の写し—口座振替用。通帳表紙やキャッシュカードのコピーで代替可能です。
その後、オンライン申込→審査→SIM発送→初期設定の流れで、最短3営業日ほどで開通します。大量導入やキッティングが必要な場合は、キャリア法人窓口の一括設定サービスを活用すると、現場投入までの工数が大幅に削減できます。
法人ガラケーのおすすめ機種ランキング(2025年版)
2025年春時点で法人需要の高い機種を、コスト・耐久性・在庫安定性の観点でまとめました。
1.AQUOS ケータイ4(ソフトバンク/ワイモバイル) – 音量2倍スピーカーと大容量バッテリーで現場連絡に最適。
2.DIGNO® ケータイ4(ドコモ/au/SB) – MIL規格準拠の耐衝撃性能、通話後録音など業務機能が充実。
3.GRATINA KYF42(au) – コンパクト筐体とテンキーの押しやすさで長時間通話も快適。
4.Simply B_03(ワイモバイル) – 端末価格が2万円台と安く、通話専用サブ端末として人気。
端末選定の際は「自社の利用シーン」「在庫確保の容易さ」「充電スタンド有無」を合わせて確認してください。
法人ガラケーおすすめ機種ランキング【最新モデル】
1位 DIGNO BX2(SoftBank)
2023年10月発売。IP68相当の耐水・耐塵・耐衝撃性能ながら端末代が約28,000円と手頃です。VoLTE通話に対応し、騒音下でもクリアな音声品質を実現します。
2位 AQUOS ケータイ4(SoftBank/Y!mobile)
2022年11月発売。着信音量が従来比2倍で屋外作業でも着信漏れを防止。大容量1,680mAhバッテリーで長時間運用に最適です。
3位 GRATINA KYF42(au)
耐衝撃・防水・防塵に加え、3,300mAhの大容量バッテリーを採用。現場系ユーザーに根強い人気があります。
※ランキングは2025年4月時点の各キャリア公式情報をもとに、発売1年以内の4Gガラホを対象に選定しました。
3Gサービス終了に注意
国内主要キャリアは2026年〜2027年にかけて3G回線を順次停波する予定です。3Gのみ対応の既存ガラケーを運用し続けると 「突然つながらない」「緊急連絡ができない」 といった業務リスクが発生します。現在契約中の機種が4G / LTE対応かを早急に確認し、非対応の場合は 進化形ケータイ(4Gガラホ)やスマートフォンへの機種変更 を計画的に進めましょう。
まとめ:法人携帯でガラケーを使うメリットとデメリットを把握しよう
ガラケーを法人契約する場合、端末料金、月額料金がスマートフォンと比較し半額以下で使用することも可能です。
ガラケーは余計な機能がないためバッテリーの消費が遅く、外回りの方や通話をメインに利用する方におすすめ。
一方で機能が制限されるため、クラウドサービスを使った書類の管理や、高容量のデータの受け渡しには不向きです。
自社の利用状況にあったプランを選ばなければ、余計なお金を払うことになるため、まずは用途を明確にしてから選びましょう。