法人向け無線LAN利用時に押さえておきたいセキュリティ対策
公開日:2021.03.19 最終更新日:2021.03.26
法人で無線LANを利用する場合は、社内の情報を適切に扱い企業を守るために家庭用の無線LANよりも強度の高いセキュリティ対策が必要です。
本記事では、法人向け無線LANで設定すべき3つのセキュリティ対策を紹介します。
これから無線LANを導入される予定の事業者様はぜひご覧ください。
法人向け無線LANのセキュリティ対策方法
セキュリティ対策を行わないことにより、もし企業が保有している個人情報や機密情報が漏えいしてしまうと、会社の利益や社会的信用の低下につながり、最悪の場合業務停止や損害賠償を請求されてしまうような事態に発展します。
情報漏えいによるリスクを避けるためには下記の3つのセキュリティ対策を行いましょう。
- 暗号化方式はWPA3とAESを組み合わせる
- IEEE802.1xの認証方式を利用する
- 電波遮断シートの利用
ここからは、それぞれのセキュリティ対策について詳しく解説します。
セキュリティ対策①暗号化方式はWPA3とAESを組み合わせる
無線LANを通じてやり取りしているデータが万が一第三者に盗まれてしまったとしても、そのままではデータを読み取られないようにするための対策方法が『暗号化』です。
暗号化は、無線LANの情報を暗号化する決まり事である“規格”と、具体的な暗号化の設定方法である“暗号化方式”の2つを組み合わせて行います。
現在最も使用されている規格はWPA2ですが、最新規格として登場したWPA3はWPA2との互換性があり、尚且つパスワードを破るサイバー攻撃に対するセキュリティが強化されています。
そして現在主流となりつつある暗号化方式は、従来の方式の弱点を補う特徴のあるAESです。
よって規格はWPA3、暗号化方式はAESの組み合わせが最善の暗号化の組み合わせといえます。
セキュリティ対策②IEEE802.1xの認証方式を利用する
外部からの無線LANへのアクセスを防ぐためには、ユーザー認証の設定が効果的です。
ユーザー認証を使うことで、社内のユーザーからのみ無線LANにアクセスできるように制限をかけることができます。
家庭などの小規模ネットワークでよく使用されているのが、PSKと呼ばれる認証方式で、端末とアクセスポイントで事前に設定しておいた20~63文字からなるパスフレーズが合致するかを確認して判断する方法です。
オフィスなど大規模な環境ではIEEE802.1xと呼ばれる認証方式が推奨されています。
IEEE802.1xでは、端末が不正なものではないかどうかを判断し、不正と判断された場合にはネットワークが遮断されます。
外部からの不正なアクセスを防ぐことができるため、IEEE802.1xの認証方式を利用するのがよいでしょう。
セキュリティ対策③電波遮断シートの利用
その他の対策として、物理的な対策を検討することもおすすめです。
例えば、導電体をシート状にした電波遮断シートを利用するという方法があります。
電波遮断シートは、無線LANの電波を遮る性質があり、外部への電波漏れを防ぐことが可能です。
法人向け無線LANのセキュリティ対策は、暗号化と認証の設定が重要
以上、法人向け無線LAN利用の際のセキュリティ対策を紹介しました。
法人で無線LANを利用する場合は、機密情報の扱いには十分に注意する必要があるためセキュリティ対策をしっかりと行う必要があります。
特に重要なのは、暗号化と認証の方式は家庭用とは異なる本格的なものを選ぶことです。
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この記事を書いた人
編集部員 城下
EMEAO!編集部員の城下です。雑誌編集者と人材コーディネーターの勤務経験を生かし、現在はWebコンテンツの作成を担当しています。業者選定ガイドでは真っ白でクリーンな情報を届け、皆様にとって有益な知識の溢れるお城となるようなメディアを目指します。よろしくお願いします!