
顔認証型サーマルカメラの機能の特徴と活用シーンを解説
公開日:2020.11.02 最終更新日:2020.11.26
顔認証型サーマルカメラは高精度の顔認識・検温機能が搭載されています。
そのため比較的値段は高めに設定されており、目的や活用シーンを誤るとかえって損をしてしまうかもしれません。
そこでこの記事では、人の出入りが多い施設で活用できる顔認証型サーマルカメラの機能の特徴と活用シーンを解説いたします。
顔認証型サーマルカメラの導入をご検討中の運営者様はぜひ最後までご覧ください。
顔認証型サーマルカメラとは
顔認証型サーマルカメラとは、顔認証カメラとサーマルカメラを組み合わせた言葉です。
温度検知機能付きの顔認証カメラと呼ばれることがあります。
まず、顔認証カメラとは、登録済みの顔情報のデータベースとカメラで捉えた顔情報を照合し、登録されている特定の個人の顔なのかどうかを判断してその結果を表示するものです。
顔認証カメラでは、輪郭と目鼻口といった顔のパーツの位置関係から顔を識別します。
最近では技術の進歩により、同時にたくさんの顔を識別したり、特定の個人の顔を追跡したりするなど、より高度な顔認識ができるようになりました。
次に、サーマルカメラはその名前の通り、熱(thermal:サーマル)を検知できるカメラです。
サーマルカメラのセンサーは、温度が高くなるほどエネルギーが強くなるという遠赤外線の特徴を利用しています。
遠赤外線の強弱を検知することで、測定対象の温度を計測することができるのです。
そして、計測データを温度が高いところは赤く、低いところは青く表示することで、温度を視覚的に表現したサーモグラフィを提示します。
顔認証機能がついているカメラと熱を検知するカメラを合わせたものが顔認証型サーマルカメラということになります。
顔認証型サーマルカメラの機能の特徴
ここからは、顔認証型サーマルカメラの機能の特徴を2点解説していきます。
特徴①顔認証だけでなくマスクを着用しているかも識別できる
顔認証型サーマルカメラの第一の機能は「顔認証」となります。
目・鼻・口・輪郭をそれぞれ識別、情報を組み合わせることで、人間の顔を一貫性のあるデータとして識別することが可能です。
この機能を使用するには、顔情報をあらかじめデータバンクに登録する必要があります。
一度登録を行えば、たとえメイクや髪型を変えて変装したとしても高い精度で識別することが可能です。
また、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の世界的大流行を受けて、昨今需要が挙がっているのはマスク着用の有無の判断です。
顔認証機能を調整することで、マスク着用者かどうかを識別することも可能となっています。
特徴②人と接触することなく自動で体温を測ることができる
顔認証型サーマルカメラの機能は、顔認証による個人特定に加えて発熱者の検知が可能です。
体温測定の機能もCOVID-19の蔓延防止の観点から、需要が高まっています。
この機能を用いることで、一定以上の体温の人物を振り分けたり、入場禁止にしたりすることができるのです。
「顔認証」と「体温測定」の機能を組み合わせることで、人が密集する場所などでの効果的な水際対策や、非接触型の入出場管理、体調管理が可能となると注目を浴びています。
顔認証型サーマルカメラの活用シーン
顔認証型サーマルカメラは、「空港での水際対策」「施設出入り口での入出場管理」「医療機関でのデータ測定」などに活用することが可能です。
ここからは、それぞれの活用シーンをご紹介いたします。
活用シーン①空港での水際対策
顔認証型サーマルカメラは空港での水際対策として活用できるでしょう。
顔認証型サーマルカメラの機能を使えば、体温が高い人物の検知と空港内での移動経路の可視化が可能です。
その結果、COVID-19をはじめとする感染症への水際対策として、発熱者のスクリーニングや混雑の緩和、追跡を効果的に実現することにつながります。
活用シーン②人の出入りが多い施設
顔認証型サーマルカメラの導入によって、オフィスや学校、会員制サービス店、イベント会場など人の出入りが多い施設で、人と近づくことなく検温体制を整備することも可能です。
顔認証型サーマルカメラの種類によっては、検温とアクセスコントロールを一度に行うことができます。
既存の出勤管理や来訪者管理と組み合わせることで、発熱者が発生した場合の移動経路確認の効率化が可能です。
活用シーン③病院やクリニックなど医療機関
病院やクリニックなど医療機関では感染症対策や業務の負担軽減のために、顔認証型サーマルカメラの設置が検討されています。
従来、検温は人の手で行われていましたが、顔認証型サーマルカメラを利用すれば、自動かつ短時間で検温可能です。
これにより、医療機関側の業務負担軽減につながり、患者側の待ち時間も改善されることが期待されます。
また、検温データを患者のカルテ情報と組み合わせることもできるので、感染症の早期発見にもつながるでしょう。
顔認証型サーマルカメラは人の出入りが多い施設で活用できます
以上、顔認証型サーマルカメラの機能の特徴と活用シーンを解説しました。
顔認証型サーマルカメラは、顔認証機能と検温機能が一緒になったカメラのことをいいます。
機種によっては、多くの人を一度に検温したり、マスクを着用していても顔認証が可能です。
そのため、商業施設や交通機関、オフィスなど人の出入りが多い施設で活用ができます。
また、検温データとカルテ情報を合わせることも可能なので感染症の早期発見にもつながり、医療機関での活躍も見込めるでしょう。
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この記事を書いた人
編集部員 岡本
編集部の岡本です。以前はWEBディレクターとして中小企業のホームページ制作のディレクション等をしておりました。ユーザー様の声をきちんとコンテンツの内容や方向性に反映して、より良いメディアに出来るように日々精進してまいります。


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