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公開日:2024.04.19 最終更新日:2025.08.22
来客との打ち合わせや商談に欠かせない応接室について、どのようなレイアウトにすれば良いかわからないと悩んでいませんか?
応接室は、来客を迎える大切な空間です。会社の顔とも言える場所のため、居心地がよく好印象を与えるようなレイアウトにすべきでしょう。
そこで今回はオフィスに設置する応接室について、レイアウトやデザインのポイントなどをわかりやすく解説します。
応接室のレイアウトで悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
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応接室には、おもに以下の2つの役割があります。
1つ目は、商談や面談といった外部からの来客をもてなすこと。2つ目は、応接室だけではなく会議室と兼用で使うことです。
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
応接室を設置する一番の目的は、来客を迎える空間を提供することです。顧客や取引先を招き入れ、面談や商談をする場所として使われます。
また会社案内やパンフレットを置くなど、自社の広報活動の一環として使う会社も多くあります。雑誌のインタビューといった取材対応も、応接室で実施することがほとんどです。
応接室だけではなく、会議室と兼務で使う場合もあります。限られたスペースを有効活用でき、社内外のコミュニケーションスペースや休憩スペースとしても使われます。
ただし応接室を会議や休憩スペースとして使う際は、レイアウトや家具の配置に注意が必要です。たとえば会議室をメインで使う場合は、応接室に重厚感や豪華さがあると社内向けの会議や研修の場として浮いてしまうでしょう。
また通信環境が整っていなければ、オンラインミーティングなどにも支障が出ます。応接室と会議室のどちらの使用機会が多いのか、使用頻度や目的を明確にしてからレイアウトを検討しましょう。
応接室のレイアウトでの注意点は、おもに以下の3つです。
1つずつ詳しく解説します。
応接室のレイアウト時に基本となるのが、上座と下座の配置です。入口に一番近い座席が下座、一番遠い奥の座席が上座になります。
来客が上座へ着席するのは、ビジネスマナーの基本です。そのため上座に置くイスやソファは、座り心地の良い上質なものを選びましょう。
なお応接室に調度品やディスプレイなどを置く場合は、それらがもっとも見やすい位置が上座になります。高層階などで会議室に窓がある場合も、同様になるので注意しましょう。
上座の基本配置は、入口から一番遠い場所です。ただし、調度品や景色の有無でイレギュラーな配置になることも把握しておきましょう。
動線の意識も、応接室をレイアウトする上で重要なポイントです。来客をすぐに応接室へ案内できるよう、応接室は入口付近に設置しましょう。
奥に配置した場合、オフィス内を横切る形で来賓客を案内することになります。時間がかかる上に、セキュリティ面でも懸念が生じます。
また応接室までの通路はゆとりを持たせ、ドアの開閉や人の出入りもスムーズにできるよう動線を広く確保しましょう。
応接室の位置や動線に問題があると、スムーズに来賓客を案内できず自社のイメージが悪くなる可能性があります。スムーズな動線を意識して、来賓客に好印象を与えられるレイアウトを考えましょう。
家具やインテリアを配置する際も、いくつかの注意点があります。
| 家具・インテリア | 配置時の注意点 |
| ソファ | 壁に沿って配置し、壁から10〜20センチほど離す |
| テーブル | ソファの高さと合わせ、資料などが置きやすいものを選ぶ |
| イス | 背もたれがあり座り心地の良いものを置く |
| 照明 | ダウンライトやシーリングライトで全体を照らす |
| 観葉植物 | 壁側の空いているスペースに置く |
なおセンターテーブルとソファは、ゆとりを持って配置すると動線がスムーズです。またソファとテーブルの間は窮屈感を避けるため、40センチ以上ゆとりを持ちましょう。
家具やインテリアの具体的な選び方は、次項で詳しく解説します。
応接室には、おもに下記のような家具やインテリアが必要です。
それぞれの選び方を詳しく解説します。
基本的には、想定される来客数に応じて選びます。一般的には2〜3人掛けのソファが1つに、ローテーブルを挟み1人掛けソファが2つという置き方が主流です。
もし4人以上と来客数が多い場合は、2人がけと3人がけソファを組み合わせて使うのもおすすめです。
また素材はおもに「ファブリック(布)・合成皮革・本革」の3つに分類できます。それぞれの特長は以下の通りです。
| 素材 | 特長 |
| ファブリック(布) | 比較的安価。汚れが落ちやすく手入れもしやすい。 |
| 合成皮革 | 布製と革製の中間の価格帯。本革のような質感があり、手入れもしやすい。 |
| 本革 | 高価だが、耐久性に優れ高級感がある |
応接室の雰囲気や予算に応じて、適切な素材を選びましょう。カラーは黒・ブラウン・ベージュなどを選ぶと、落ち着いた空間を演出できます。
なおソファの代わりにイスを置く場合は、背もたれがありクッション性の高いものを選びます。会議室と兼用する場合は、移動がしやすいキャスター付きのものを選ぶと便利です。
テーブルは、応接室の広さや来客数に応じて適切なサイズのものを選びます。会議室としても使う場合は、資料を広げやすいように大きめのテーブルを選ぶのがおすすめです。
ただしテーブルとソファの間が十分でないと、窮屈感が出ます。ソファとテーブルの間で40センチ以上のゆとりがあり、膝が当たらないサイズにすると良いでしょう。
照明にはシーリングライトやペンダントライト、シャンデリアなどさまざまな種類があります。応接室の広さや雰囲気に合わせ、最適なものを選びましょう。
たとえば、シャンデリアは華やかで高級な印象を与えるため、応接室やエントランスの設置に向いた照明です。もし派手すぎると感じた場合には、ペンダントライトを設置しましょう。ペンダントライトは、天井からコードやチェーンで吊るす照明です。
照明の存在感がありデザイン性も高められるため、会議室と兼用する場合におすすめです。さらにスタンドライトも併用すれば、資料を閲覧する際の補助照明として役立ちます。
観葉植物はナチュラルな彩りで空間をおしゃれにします。一方で、種類によっては応接室の雰囲気に合わず来客に悪い印象を与える可能性があります。
応接室におすすめの観葉植物は、以下の通りです。
| 種類 | 特長 |
| ドラセナ・グローカル | 葉が多いため間仕切りや導線に使いやすい |
| ゴムの木 | 化粧鉢との組み合わせで高級感を演出しやすい |
| オーガスタ | 葉が大きく上質な空間を演出しやすい |
これらの観葉植物は手入れもしやすく、応接室に置いても雰囲気を損ねにくいのが特長です。
次に壁に飾るアートですが、おすすめは風景画です。来客者の印象にも残りやすく、応接室の雰囲気も明るくなります。アート作品は会社の品格を高め、来客との会話のきっかけにもなります。会社の理念やビジョンに合った作品がないか、探してみましょう。
応接室をデザインする際に意識したいポイントを、3つ解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
レイアウトや配色などを決めるために、応接室のコンセプトを考えます。たとえばモダンでスタイリッシュな空間にしたいのか、高級感でラグジュアリーにしたいのかなどです。
モダンでスタイリッシュな空間がコンセプトであれば、白やグレーなどのモノトーンカラーを中心にシンプルな色や設備を意識します。
高級感でラグジュアリーのある空間にしたいのであれば、本革素材のソファやシャンデリアなどで高級感を演出すると効果的です。自社の雰囲気や来客層、利用シーンなどを考慮し最適なコンセプトを考えましょう。
顧客や取引先、社員など応接室を利用するターゲット層もデザインする上で重要です。
ターゲット層が取引先の社長等であれば、高級感でラグジュアリーな空間を演出すべきでしょう。観葉植物やアートで高級感を演出するのも効果的です。
会議室やコミュニティスペースなど社員の利用がメインであれば、高級感よりも落ち着きや機能性を重視します。会議用のテレビモニターなどを設置しても良いでしょう。
いずれにしても、快適で落ち着ける空間を演出するのが重要です。
応接室は見た目だけではなく、機能性も重要です。立派なソファやテーブルを置いても、動線が悪ければスムーズな移動ができず、快適性が損なわれます。
また応接室のデザイン性を高める観葉植物にも、注意が必要です。たとえば「ベンジャミン」はおしゃれな空間を演出できますが、環境の変化で葉が落ちやすい特徴があります。
「育てやすくて形を維持しやすいか」など、デザイン以外での特徴も考慮して選ぶべきです。機能性とデザインのバランスを考え、快適に利用できる空間を演出しましょう。
応接室は来客時のおもてなしの他にも、会議室としても利用されることも多くあります。レイアウトはデザイン性だけではなく、動線の意識も必要です。
上座や下座といった基本的なレイアウトに加え、ソファやテーブルの大きさや位置など、来賓客が圧迫感を覚えることなく快適に過ごせる空間を演出するのが重要です。
また自社でレイアウトを考えるのが難しい場合は、専門業者に相談するのをおすすめします。
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