オフィスの床に使われるタイルカーペットとは?敷くべき理由やメリットを紹介
公開日:2024.04.22 最終更新日:2024.05.14
タイルカーペットは、色やデザインが豊富なだけでなくさまざまな機能を兼ね備えています。
この記事では、オフィスの床にタイルカーペットを敷くべき理由やメリットを紹介します。オフィスの移転やレイアウトの変更を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。
オフィスの床で使われることが多い「タイルカーペット」とは
タイルカーペットとは、タイルのように1枚ずつ敷き詰めていくパネル状のカーペットです。正方形だけでなく長方形や六角形があり、色やデザインも豊富なため好みに合わせてレイアウトを変えられます。
ロールカーペットに比べ扱いやすいことが特徴で、施工が簡単で汚れた部分だけ交換できるなどのメリットもあります。
オフィス用と家庭用のタイルカーペットの違い
オフィス用と家庭用のタイルカーペットの違いは以下の2つです。
- 耐久性
- 肌触り
それぞれ詳しく解説します。
オフィス用のタイルカーペットは耐久性に優れている
オフィス用のタイルカーペットは固定のしやすさと耐久性が特徴です。オフィスでは一日に何人もの人が土足で行き来し、台車など重い荷物の移動も多くあります。そのため、床から剝がれにくいよう、裏面にポリ塩化ビニルを使用した上で接着剤を使って設置します。
また、硬めのパイルで耐久性も上げています。
家庭用のタイルカーペットは肌触りがいい
家庭用のタイルカーペットは、柔らかい素材のものが多く肌触りが良いのが特徴です。人の肌に触れる前提で作られており、裏面はフェルト素材を使って滑り止め加工が施されています。
接着剤を使わないためレイアウトの変更やタイルの交換も簡単で、賃貸物件にも使用可能です。
オフィスの床にカーペットを敷くべき理由
オフィスの床にカーペットを敷いた方がよい理由は以下の6つです。
- オフィスの床の汚れや劣化を防げる
- ほこりの飛散を防げる
- 騒音を軽減できる
- 保温効果がある
- 制電性を高められる
- ゾーニングができる
それぞれ詳しく解説します。
オフィスの床の汚れや劣化を防げる
オフィスの床にタイルカーペットを敷くことで、汚れや劣化を防ぐ効果が期待できます。
土足やキャスター付きの椅子の移動などでタイルカーペットの汚れは免れませんが、汚れても部分的にタイルカーペットを交換できるため綺麗な状態を維持しやすいです。
ほこりの飛散を防げる
ほこりは人の動きやエアコンの風などによって移動し、床や壁、デスクに溜まります。フローリングの床では、人が通るたびにほこりが舞い上がってしまうでしょう。
一方、カーペットはほこりを吸着する特徴を持っているため、ハウスダストの飛散を防止できます。オフィスではPCや複合機など精密機器を扱うことが多いため、ほこりを飛散させないことが故障のリスクを減らし円滑な業務にもつながります。
騒音を軽減できる
タイルカーペットは衝撃を吸収する特徴があるため、人の足音や荷物を置く音、キャスターが移動するときの騒音を軽減できます。
防音性やクッション性、遮音性に優れたカーペットは話しの内容に集中したい会議室や応接室で活躍します。
静かな空間が維持できれば集中を切らさず作業を進められるため、生産性の向上も期待できるでしょう。
保温効果がある
カーペットには繊維が多く縫い付けられており、空気を多く保持しているため保温性や断熱性に優れています。そのため、タイルやフローリングの床に比べ寒い時期でも暖かさを維持することが可能です。
暖かさが保てれば、光熱費の削減にもつながります。 快適な空間では業務に集中できるため、パフォーマンスを発揮できるでしょう。
制電性を高められる
制電性を高められるカーペットもあります。制電性とは物質の表面から静電気を取り除く性能のことです。
静電気が放電されると、電磁ノイズが発生しOA機器のデータ破損や誤作動を起こすリスクがあります。また、静電気によって精密機械にほこりが付着すれば、故障する可能性もあるでしょう。
OA機器が正しく機能しなければ業務に支障をきたすため、オフィスでは制電性を高めることが必要です。
ゾーニングができる
カーペットにはさまざまなカラーやデザインがあるため、色や模様の違いでゾーンを分けることも可能です。パーテーションや壁を使うことなく場所を区切れるため、広々としたスペースを 維持できます。
おしゃれな空間は従業員のモチベーション向上につながるだけでなく、色から受ける効果もあります。例えば、休憩スペースでは自然をイメージさせる緑、会議室にはアイデアを引き出す効果が期待できる赤を配置するなどです。
オフィスの床にタイルカーペットを使うメリット
オフィスの床にタイルカーペットを使うメリットは以下の3つです。
- 施工・取り外しが簡単に行える
- デザインや色で空間を区切れる
- 用途に合った機能が選べる
それぞれ詳しく解説します。
施工・取り外しが簡単に行える
タイルカーペットは1枚当たり50cm×50cm程度とコンパクトで軽いため、オフィスに多いOA機器の配線工事にも対応しやすく簡単に施工が行えます。
継ぎ目の少ないロールカーペットでは、汚れや破損が酷ければ広範囲の取り替えが必要です。その点タイルカーペットは、部分的に交換することが可能でコストを抑えることもできます。
デザインや色で空間を区切れる
タイルカーペットは、間仕切りを使わなくてもデザインや色を変えることで空間を区切れます。コミュニケーションスペースと人が通る導線、ワークスペースなど用途の目的が視覚的にわかるだけでなく、その場に合った雰囲気づくりも可能です。
企業のブランドイメージに直結するオフィスの床に、コンセプトに合ったデザインを採用することで社内外に向けたアピールにもつながります。
用途に合った機能が選べる
タイルカーペットにはさまざまな機能があり、用途に合わせて使用可能です。
具体的に以下のような機能があります。
- ホルムアルデヒド放散
- 防ダニ・防虫機能
- ウォッシャブル
- 高制電性
- 消臭機能
- 防汚機能
- 防炎加工
- 遮音加工
湿気がとどまりやすいタイルカーペットは、虫やカビが発生する原因になります。防ダニ・防虫機能があればある程度予防が可能なため、清潔なオフィス環境を維持し、快適な労働環境で仕事に取り組めます。
エントランスやワークスペースなどの人の出入りが多い場所は、汚れが付着しやすいため、防汚機能があるタイルカーペットを選ぶと良いでしょう。
タイルカーペットにおける3つのパイルの種類とその特徴
タイルカーペットにはパイルと呼ばれる布が縫い付けてあり、以下の種類ごとに特徴が異なります。
種類 特徴 ループパイル 弾力性があるループ状のパイルで、踏まれても元の形に戻るため、繊維の流れが崩れにくい。
触り心地はさらっとしていて優れた耐久性が特徴。カットパイル パイルの毛先(ループ部分)をカットしたカットパイルは、防音性の高さと柔らかい踏み心地が特徴。
ループパイルより踏み心地が柔らかい分、耐久性は劣る。カット&ループパイル ループパイルとカットパイルの両方を使用したタイプで、耐久性や弾力性、踏み心地は両者の中間程度。
デザイン性が高く、おしゃれな空間作りに向いている。
オフィスにタイルカーペットを使用するときのポイント
オフィスにタイルカーペットを使用するときのポイントは以下の2つです。
- エリアごとに色やデザインを決める
- 湿度が高い場所は避ける
エリアごとにデザインや色を決める
エリアごとにタイルカーペットのデザインや色を変えることで、用途ごとに空間を区切れます。また、オフィスの印象を変えることも可能です。例えば、グレーや黒だった床に青色や緑色が入るだけで、部屋の印象は大きく変わるでしょう。
色にはさまざまな効果がありますが、寒色であれば心を落ち着かせリラックスを促すことが期待できます。一方暖色は、活力が湧いたり暖かい印象を与えます。
床はオフィスの中で大きなスペースを取るため、部屋全体のバランスを考えた色選びやデザイン配置が重要です。
湿度が高い場所は避ける
湿度が高い、潜り込む場所、餌となるほこりが多いという条件が重なると、ダニが発生しハウスダストの増加にもつながります。
アレルギーの原因にもなるため、掃除機をかけるなど定期的に掃除して清潔な状態をキープしましょう。一般的にオフィスの清掃は契約しているビル清掃会社が行うので、掃除の頻度は確保されています。
しかし、タイルカーペットの繊維にはほこりや食べ物のカスなども溜まりやすいため、湿度が高い場所での使用は避けるようにしましょう。
まとめ:オフィスの床のタイルカーペットを使用すると機能性とデザイン性が得られる
タイルカーペットには、防炎性や制電性などさまざまな機能があり、用途に合わせて選ぶことができます。また、色やデザインが豊富なため企業のブランドイメージに合わせてレイアウトを組むことも可能です。
オフィスの快適性にも大きく影響するため、タイルカーペットの色やデザインを工夫して心地よい空間をつくりましょう。
デジタルサイネージの優良おすすめ業者を知りたい方はこちらをご覧ください。
【審査済み】おすすめの優良デジタルサイネージ会社一覧
この記事を書いた人
hata