美容室でユーザーがリラックスできる内装デザインのポイント
公開日:2021.06.30 最終更新日:2024.05.14
このコラムでは、美容室の内装デザインを考える際に押さえておきたいポイントについて解説します。
美容室の開業や内装デザインの見直しを検討している事業者様は、ぜひご一読ください。
美容室の内装デザインを考える際に押さえておきたい5つのポイント
美容院にとって内装デザインは非常に重要です。
そのため、下記の5つのポイントを参考にして内装デザインを考えましょう。
ポイント①美容室のコンセプトとターゲットを考える
1つ目のポイントは、コンセプトとターゲットを考えることです。
コンセプトとは、概念などを意味する言葉で、具体的にはどのような美容室にしたいのかを考えます。
一方、ターゲットはカットやパーマを“誰に”提供するのかを決めることです。
例えば、20代前半の男女、主婦、年配層などを挙げることができます。
具体的に決めることができたら、内装デザインを考えていくのです。
そうすることで、コンセプトを表現する、ターゲットが好むような内装デザインを決めやすくなるので、必ず抑えておきたいポイントになるでしょう。
ポイント②非日常的な空間づくりを意識する
非日常的な空間は、刺激やリラックスを顧客に与えられます。
特に、美容室を利用する人はカットやパーマをしてもらい自分の姿をおしゃれに変えたいと考えている方が多いです。
非日常空間は新鮮な刺激を与え、人はそれをおしゃれだと認識するため、満足してもらえる可能性が高くなるでしょう。
ポイント③美容室の空間全体の統一感を意識する
美容室の内装デザインに関わらず、すべての空間において統一感は重要なポイントになります。
なぜなら、統一感のない空間は、全体のバランスが悪くなってしまうからです。
例えば、使用する色が決まっておらず、不揃いになっている場合、まとまりがなくなります。
おしゃれな美容室にするためには、下記を考慮して統一感を持たせる必要があるでしょう。
- それぞれの家具の素材同士のバランス
- 色の組み合わせ
- 色の明暗のバランス
ポイント④流行に沿った内装デザインにする
流行に沿ったものを取り入れると比較的簡単におしゃれな空間を実現することができます。
そのため、内装デザインを考える上で重要なポイントになるでしょう。
新しく店舗を新築する場合、流行のものを積極的に採用します。
居抜き物件や中古物件を利用する際は、古い要素を取り除き、流行のものと入れ替えるといいです。
Instagramやファッション雑誌などを参考にすると流行りのものがわかるので参考にするといいでしょう。
ポイント⑤使用する素材の機能性を考慮する
美容室は、髪の毛が床に溜まりやすかったり、毛染め液で汚れたりするケースが多くなります。
通常の床材を使用すると、髪の毛が隙間に入ってしまい取り除きづらいです。
また、毛染め液に汚染されてしまい、床材を定期的に交換しなければなりません。
さらに、シャンプーをするので、防止加工が施しているものを使用しないと腐食する心配があります。
そのため、美容室で起こりがちなトラブルを予防してくれる機能を持った素材を使用するのがおすすめです。
美容室の内装デザインにおすすめのテーマ
美容室の内装デザインにおすすめのテーマを、9つ紹介します。
- シンプル
- ナチュラル
- インダストリアル
- ラグジュアリー
- アンティーク
- リゾート
- 和風
- メンズ向け
- キッズ向け
店舗の客層やコンセプトに合わせて、上記の中から最適なテーマを選ぶのがおすすめです。では、1つずつ詳しく見ていきましょう。
シンプル
シンプルな内装にする際は、基本的に白で統一したデザインにしましょう。ただし、全体を白で統一すると、単調で物足りなさを感じます。
そこで、インテリアや照明などで色にアクセントを入れるようにしましょう。
たとえば床や壁を白で統一したシンプルな空間に、グレーの家具を揃えるといった感じです。
膨張色である白は空間を明るく広く見せる効果があり、清潔感もある色です。その反面、単調で味気ない印象を与えがちになります。
おしゃれで快適な空間を提供する美容室だからこそ、シンプルながらもインテリアや照明などでアクセントをプラスしましょう。
ナチュラル
ナチュラル系のデザインは、木の暖かみを感じられるウッド調のデザインにするのがポイントです。木の種類や色みを変えれば、与える印象も変えられます。
またドライフラワーや観葉植物を置くのもおすすめです。見た目や香りでリラックス効果も与えられるため、居心地の良い空間を演出できます。
なお、木材は調湿効果が高いため、湿気が天敵の美容室とも相性が良いです。断熱性もあるため、足が冷えにくいといったメリットもあります。
インダストリアル
インダストリアルは、コンクリートを基調としたスタイリッシュなデザイン。コンクリートの他にもアイアンやタイルなど、工業的な要素を入れるのがポイントです。
クールでレトロな空間を演出でき、メンズ向けの美容室にもよく使われています。またコンクリートの打ちっぱなしの中に、木材やレザーを入れるのもおすすめ。
無機質さの中に暖かみを入れることで違和感がプラスに働き、より洗練されたデザインに仕上がります。
ラグジュアリー
高級感を演出したい場合には、ラグジュアリースタイルがおすすめです。素材や照明にこだわることで、非日常を感じる空間を作り出せます。
内装は黒やブラウンでシックな印象に仕上げましょう。もし素材や照明に予算を使えない場合には、光の使い方にこだわることで高級感を演出できます。
店内全体をあえて暗めにすることで、光の演出が強調され上品で洗練された空間を作れます。色使いや光を工夫し、高級感のある落ち着いた美容室に仕上げましょう。
アンティーク
女性に人気のアンティークスタイルも、美容室によく使われるテーマです。レトロな家具や小物を使い、落ち着いた空間を演出します。
中世ヨーロッパのような内装が代表格ですが、素材や色合いで高級感やナチュラルなどジャンルも分けられます。
たとえばラグジュアリーに近い内装なら中世の貴族風、ナチュラルなアンティーク調ならドール風といった具合です。
落ち着いた木目調やカラーを取り入れ、店内の備品や雑貨もアンティークなものにこだわることで、よりクラシックな空間を演出できます。
リゾート
南国風のインテリアや植物を置いたリゾートスタイルも、美容室におすすめの内装です。開放的な空間を演出でき、顧客に非日常的な体験をもたらします。
白・青・緑といった海や空をイメージさせる色使いに加え、大きな窓や天窓を設置し自然光を取り入れると効果的です。
さらに店内BGMもリゾート風の音楽を流すと、よりリゾート感が高まります。幅広い層に人気のスタイルのため、コンセプトに迷ったら検討してみましょう。
和風
少し変わった内装にしたいと考えている方には、和風スタイルがおすすめです。
古民家風、茶室風、和モダン風などさまざまなスタイルから、サロンのコンセプトに合ったものを選択します。
色使いは茶色やベージュなど落ち着いたものを中心に、差し色として朱色や緑といった和を感じさせる色を入れると効果的です。
さらに家具やインテリアに障子や屏風を置けば、より和風スタイルを演出できます。他店との差別化でき顧客の印象にも残りやすい、おすすめのスタイルです。
メンズ向け
男性顧客が多いサロンであれば、内装もスタイリッシュな空間を演出するのが効果的です。メンズ向けの内装デザインで重要なのが、色使いと素材です。
色使いは黒やグレーといった落ち着いたものを取り入れ、素材はレンガやコンクリートといった無機質なものを選びましょう。
また家具やインテリアにレザーソファにバーカウンター、アメリカンバイクなどを設置するとよりスタイリッシュな空間を演出できます。
インダストリアルのデザインを中心に、インテリアや照明を使い男性向けのスタイリッシュな空間に仕上げるのがポイントです。
キッズ向け
小学生くらいまでの子どもをターゲットにする場合は、内装もキッズ向けのデザインにするのがポイントです。
子どもは鮮やかな色を好むため、基本的にカラフルな色使いにします。ただし派手になりすぎないように、ベースとなる色は白などの落ち着いたものを選ぶと効果的です。
家具やインテリアも、子どもが好きな動物やキャラクターをモチーフにしたものがベスト。また保護者の施術中に子どもが退屈しないよう、キッズスペースも確保しましょう。
【広さ別】美容室の内装デザインのポイント
美容室の内装デザインのポイントを、以下の広さ別に解説します。
- 1人美容室
- 10坪以下
- 10〜20坪
1人美容室から20坪以上のものまで、顧客の満足度や美容室のブランディングを上げるためのポイントを解説します。それぞれ詳しく見ていきましょう。
1人美容室
1人専用の美容室は通常の美容室とは異なり、マンツーマンの空間作りが重要になります。またスペースが限られるため、スムーズに移動できるレイアウトも必要です。
顧客がリラックスして過ごせるよう、色使いは落ち着いたものを選びます。照明もやわらかさを重視し、観葉植物などのインテリアを置くのも効果的です。
ただし1人専用の美容室を選ぶ顧客は、美容室のコンセプトに好感を持って来店するケースも多くあります。そのため、美容師自身の個性が出るデザインにするのも1つの方法です。
基本は落ち着いた空間を演出しつつ、美容師のコンセプトも伝わるようなデザインにするのがポイントです。
10坪以下
10坪以下のコンパクトな美容室の場合は、限られたスペースを広く見せる工夫が必要です。
ミラーやガラスを多用して空間を広く見せたり、明るい色使いを取り入れ開放感を演出しましょう。また機材や家具を工夫し、収納スペースを最大限に活かします。
さらに美容師や顧客がスムーズに店内を移動できるよう、動線を意識したレイアウトにするのがポイントです。
たとえばヘアカット専門店の「QBハウス」では、多機能システムユニットを導入し狭い店内スペースを有効活用しています。
10坪以下と限られたスペースを、いかに開放的かつ機能的にデザインするかがポイントです。
10〜20坪
10〜20坪とある程度店内を広く使える場合は、広さを活かして複数のブースを設けると効果的です。
カットやカラーのブースとは別に、マツエクやネイルといった施術スペースも設置できます。レセプションをカウンター形式にすれば、スペースも有効活用できます。
なお圧迫感が出ないよう、各スペースとの仕切りをカーテンやパーテーションで軽くすると効果的です。
また色使いやインテリアは、基本的に店舗のコンセプトや客層に合わせれば問題ありません。
とはいえ15坪程度だとそこまで広くないため、基本は開放的なデザインを意識した方が良いでしょう。
美容室の内装デザインは非日常空間・統一感・流行を意識する
以上、美容室の内装デザインを考える際に抑えておきたい5つのポイントについて解説しました。
コンセプトやターゲットを絞る、統一感を出すなど、5つのポイントを意識することで、おしゃれな空間を作り出すことができます。
しかし、はじめて開業する方の中には、自身ですべての内装デザインを決めることが難しいと感じている方もいるでしょう。
「コンセプト合った内装デザインをどのように実現すればいいのかわからない」
「流行を意識した空間づくりをしたいが今のトレンドがわからない」
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この記事を書いた人
編集部員 城下
EMEAO!編集部員の城下です。雑誌編集者と人材コーディネーターの勤務経験を生かし、現在はWebコンテンツの作成を担当しています。業者選定ガイドでは真っ白でクリーンな情報を届け、皆様にとって有益な知識の溢れるお城となるようなメディアを目指します。よろしくお願いします!