小規模オフィスのレイアウトを決めるコツ5選!ゾーニングや型も解説
公開日:2024.04.29 最終更新日:2024.05.14
小規模オフィスのレイアウトは、日々の業務効率や社員のモチベーションに大きく関わります。仕事がしやすいオフィス環境を作ることで、毎日の業務がスムーズになるため、従業員満足度の向上も見込めます。
しかし、実際にどのようにオフィスのレイアウトを決めればよいのか疑問に思うこともあるでしょう。そこで本記事では、小規模オフィスのレイアウトを決めるコツと例を詳しく解説します。
小規模オフィスの定義
小規模オフィスとは、人数やスペースが限られたオフィスのことを指します。明確に定められた基準はありませんが、一般的には、10人以下の社員が出勤するオフィスなどが該当します。
また、オフィスの面積も比較的狭く、50平方メートル以下が多いです。コミュニケーションが取りやすくチームの一体感を醸成しやすいという特徴があります。
スタートアップ企業や小規模ビジネス、地方の支店などに適しており、運営コストの削減など、管理業務も行いやすいオフィス形態です。
小規模オフィスのレイアウトを決めるゾーニング
小規模オフィスのゾーニングを決めるには、以下の2つを行いましょう。
- 1人当たりの必要面積を確認する
- 用途ごとにスペースを配分する
それぞれ、詳しく解説します。
1人当たりの必要面積を確認する
一般的に、オフィスでは、1人あたり2坪〜4坪(6.6平米〜13.2平米)を目安にしましょう。業務スペースが狭すぎると、業務の効率低下や社員のストレス増加のリスクがあります。
社員の業務内容に応じて必要なスペースを確保し、快適な労働環境を整えることが重要です。
用途ごとにスペースを配分する
小規模オフィスのレイアウト設計では、効率的なゾーニングが重要です。各活動に応じてスペースを明確に分けることで、仕事の流れがスムーズになり、生産性の向上が見込めます。具体的には、作業エリア・会議エリア・休憩エリアの3つに分けていきます。
作業エリアは、集中して作業するためのデスクやチェアを配置します。また、会議エリアは、チームのコミュニケーションや打ち合わせが可能なテーブルと座席を設けていきます。
そして、休憩エリアには、社員がリラックスできるようソファやカフェテーブルを配するのもよいでしょう。限られた空間を最大限に活用するためにも、オフィス内のスペースを用途によって分けることをおすすめします。
小規模オフィスのおしゃれなレイアウトの型
小規模オフィスのレイアウト例には、主に以下の7つがあります。
レイアウト型 対応人数 並列型 1人〜3人 対面型 2人〜6人 背面型 2人〜6人 卍型 2人〜4人 クラスター型 1人〜3人 ブース型 1人〜6人 フリーアドレス型 1人〜6人
それぞれ、詳しく解説します。
並列型|1人〜3人
並列型は、デスクを横並びに一列に並べるレイアウトです。社員が同じ方向を向いて作業するレイアウトであるため、隣り同士のスタッフ間のコミュニケーションが取りやすくなります。
また、社員同士が向かい合うことがないため「見られている感」が少なく、プライバシーが保たれやすい配置です。エンジニアやWebデザインといった集中して作業を行う必要がある業種に向いています。
対面型|2人〜6人
対面型は、デスクを向かい合わせに配置するレイアウトです。デスク越しに社員同士が向かい合っているため、コミュニケーションが取りやすい配置です。
また、対面型は、電話やパソコンの電源・ケーブル類の管理がしやすくなるのも大きなメリットです。2人から6人規模の小さなオフィスに適しており、限られたスペースを効率的に利用できるレイアウトと言えるでしょう。
背面型|2人〜6人
背面型は、デスクを背中合わせに配置するレイアウトです。各々が自分のPCに向かい合う形で座るため、プライバシーを保ちつつ集中して作業を行える配置です。一方で、協力が必要なときやコミュニケーションを取りたいときには、後ろを振り向くだけで他のスタッフに直接声を掛けられます。
2人から6人の小規模オフィスに向き、スペースの有効活用と作業の効率化が図れるレイアウトです。また、デザイン的にもシンプルでモダンな印象を与えるため、オフィスの雰囲気を向上させる効果も期待できるでしょう。
卍型|2人〜4人
卍型は、その名の通り卍型にデスクを特定の配置で並べるレイアウトです。各デスクを前の席の人の背中を向くように配置し、隣の列とは向きが逆になります。
列間にはテーブルや収納家具を設置するため、視覚を遮る役割もあるため、適度にプライバシーを保護することが可能です。比較的スペースの広い、2人から4人規模のオフィスに向いています。
クラスター型|1人〜3人
クラスター型は、デスクを互い違いに配置するレイアウトです。デスクを対面式または並列式に一列に並べ、その後、一台ごとにデスクを左右にずらして配置していきます。
互いの作業スペースを適度に分離できるため、視覚的なプライバシーを向上させつつ、必要に応じてコミュニケーションが取れる配置方法です。限られたスペースを有効活用できるのも魅力です。1人から3人規模の小規模オフィスにおすすめの配置方法です。
ブース型|1人〜6人
ブース型は、各席をパーテーションやパネルで仕切り、個別のブースを作るレイアウトです。外部の視線や騒音から隔離された個人の作業空間が確保できるため、デザイナーやクリエイティブ職種のオフィスに向いています。
フリーアドレス型|1人〜6人
フリーアドレス型レイアウトは、固定席を定めず、社員が出社したときに空いているデスクを使用するレイアウトです。
隣同士の社員が固定化されないため、社内のコミュニケーションの活性化に役立ち、チーム間の垣根を低くする効果があります。1人から6人までの規模に対応可能で、外出や在宅勤務が多い職種にもおすすめです。
小規模オフィスのレイアウトを決める5つのコツ
小規模オフィスのレイアウトを決めるには、以下の5つのコツがあります。
- 視界を遮らず広く見せる
- 収納家具で空間を仕切る
- デザインの統一感を図る
- 音への配慮をする
- 増員にも対応できるようにする
それぞれ、解説していきます。
視界を遮らず広く見せる
小規模オフィスでは、視界を遮らず空間を広く見せるのがポイントです。席の目の前にパーテーションなどを設けないことで、開放感を保つことができます。
また、光を通すガラスパーテーションを使うことで、プライバシーを確保しながら狭さを感じさせなくすることも可能です。収納キャビネットを設置する場合も、目線の高さよりも低いものを選べば、オフィス空間を広く感じさせる効果が見込めるでしょう。
収納家具で空間を仕切る
パーテーションを使わずに、収納キャビネットを活用して空間を仕切れば、収納スペースを確保しながら空間を分けられます。キャビネットで収納スペースを確保できれば、オフィス内の書類や文具の整理にも役立ちます。
また、パーテーションよりも収納キャビネットを使用した方が、オフィス内がすっきりして見えるのもメリットです。
デザインの統一感を図る
デザインの統一感を図ると、オフィスを魅力的な空間に演出でき、広く見せる効果もあります。具体的には、内装と家具のスタイルを合わせましょう。
例えば、オフィスのブランドカラーを内装や家具に取り入れ、それに合わせて家具や収納キャビネットを選ぶのもコツです。
音への配慮をする
小規模オフィスでは、限られた空間の中に機器や給湯スペースなどがあるため、音への配慮が欠かせません。例えば、コピー機やシュレッダーなど音の出るOA機器を、作業スペースから離れた場所に配置するといった工夫をおすすめします。
また、トイレと作業スペースの間に収納スペースを設ける、Web会議時の音漏れを防ぐために集中ブースを設置するといった方法がおすすめです。また、デスクとデスクの間は適度な距離を保つことで、お互いの会話の声が気にならなくなるでしょう。
増員にも対応できるようにする
小規模オフィスのレイアウトを決めるときには、将来的な増員に対応できる柔軟性を確保しておきましょう。例えば、ボックスなど基本の形を組み合わせて作るモジュール家具を使用するのもおすすめです。
可変性のある家具であれば、人数が増えたときには、必要に応じて部品を買い足し、収納スペースやデスクを増やせます。
また、フリーアドレスにも対応できるフレキシブルなワークスペースを採用するのも、人数の増減に対応しやすくなる方法の1つです。増員に対応できるレイアウトにしておくことで、コストを抑えながら、効率良くビジネスの拡大に対応できるでしょう。
小規模オフィスのレイアウトは専門業者に依頼しましょう
小規模オフィスのレイアウトを見直すことで、業務効率の改善や会社のブランド力を高める効果が期待できます。オフィスのレイアウト変更は、自社で試行錯誤するのも1つの方法ですが、限られた空間を最大限活用するためには、専門の知識が必要です。
専門業者であれば、機能的かつスタイリッシュなオフィス空間の設計が依頼できます。あなたの事業に合ったレイアウトを決めるためにも、オフィスデザイン会社に依頼しましょう。
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hata