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オフィスに施工できる天井は4種類!それぞれの特徴や選び方とは?

公開日:2024.05.01 最終更新日:2024.05.01

オフィス天井は在来工法天井やシステム型天井などがあり、どの天井を選ぶかによってオフィスの雰囲気に大きく影響します。

この記事では、オフィスに施工できる天井の種類や特徴、選び方などを解説します。

快適なオフィス環境を目指したい人は、ぜひ参考にしてみてください。

オフィスに施工できる天井は4種類

オフィスに施工できる天井は、次の4種類です。

  • 在来工法天井
  • ライン型システム天井
  • グリッド型システム天井
  • スケルトン天井

詳しく解説していきます。

在来工法天井

メリットデメリット
  • 空調やライトの位置など自由に設定できる
  • 材料費が安い
  • 吸音性や断熱性を高めることもできる
  • 天井設備を動かすのは難しいためレイアウト変更しにくい

在来工法天井とは、下地材にクロスや岩綿吸音板などの仕上げ材を張りつける工法で作られた天井のことです。オフィスだけでなく、学校や病院などでもよく使用されています。

広く普及している工法のため、材料を安く調達可能でコストを抑えられるメリットがあります。

空調や照明の位置を自由に決められ、デザインの選択肢が広いのも魅力です。

仕上げ材の種類も多いため、希望のデザインに合わせられます。

仕上げ材によっては法の範囲で吸音性や断熱性を高めることも可能です。

ただし、天井設備を動かすことは容易ではないため、レイアウト変更がしにくいデメリットがあります。

システム天井

システム天井は、下地材で作った骨組みに仕上げ材・空調・ライトなどをはめ込むように作られた天井のことです。

システム天井もオフィスで広く普及しており、施工が容易で機能性が優れているなどのメリットがあります。

組み込まれる設備機器の例は、次のとおりです。

  • 照明器具
  • スピーカー
  • 火災報知器
  • スプリンクラー
  • 空調吹き出し口
  • 排煙口

システム天井は「ライン型天井」と「グリッド型天井」の2種類に分かれています。

ライン型システム天井

メリットデメリット
  • 費用が安い
  • 明るさを均一化できる
  • 柔軟にレイアウト調整ができる
  • ライトの向きを変えられない
  • 地震の縦揺れに弱く天井材が落下する恐れがある

ライン型システム天井(ライン天井)は、空調や照明などを天井の仕上げ材とまとめてくみ上げる天井のことです。

仕上げやライトなどが一体化しており、見上げた際に器具がライン上に並んでいる特徴があります。

低価格の天井材を使用しているため、費用が安いのも魅力です。

デスクを照明と並行に配置すれば、机の明るさを均一化できるメリットがあります。

また、任意の寸法でラインの間隔を決められるため、柔軟にレイアウト調整ができるのも魅力です。

仕上げ材や照明、空調設備などを部分的に交換でき、メンテナンスをしやすい特徴があります。

ただし、天井材の形に合わせて照明がはめ込まれるので、照明の向きは変えられません。

地震の際の縦揺れに弱いので、揺れで下地材が離れて仕上げ材が落下する恐れがあります。

グリッド型システム天井

メリットデメリット
  • メンテナンスやレイアウトの変更がしやすい
  • 仕上げ材が落下しにくい
  • 天井裏の点検がしやすい
  • 意匠性に優れていて見映えが良い
  • ライン天井より費用が高い
  • 吸音性が低い場合がある

グリッド型システム天井(グリッド天井)は格子状に組み込まれた下地材に、照明や空調設備、仕上げ材をパネルごとはめ込む工法の天井です。

グリッド天井は、部分的に取り外しや交換が可能なため、メンテナンスやレイアウト変更がしやすいメリットがあります。

下地が格子状に組まれており、ライン天井より耐震性が高いのも魅力です。

ただし、仕上げ材をビスなどで固定しておらず、下地材に載っている状態なので、パネルが落下する危険性はゼロではありません。

また、ライン天井より材料費が高いため、施工コストもかかります。

スケルトン天井

メリットデメリット
  • 開放感がある
  • 部屋全体が明るく見える
  • 意匠性が高い
  • 手間やコストがかかる
  • 空調の効率が悪くなる
  • 音が反響しやすい

スケルトン天井は、内装材をつけずに建物のコンクリートがむき出しになっている天井のことです。

天井を付けないことで空間を広く使えるため、開放感があって部屋全体が明るく見えます。

カジュアルなカフェや美容室などで見かけることが多い工法で、最近はオフィスでも利用されています。

天井高は50cm〜1ⅿほど高くなるため、開放的でリラックスして仕事できるのが魅力です。

ただし吸音材の役割がある天井面がなくなる分、音が反響しやすい欠点があります。

また、元の天井を解体する手間や配線をまとめるため、手間やコストがかかります。

建物の構造や建築基準法などの法律の関係で施工が難しい場合もあるため、施工業者に事前に確認しておきましょう。

オフィスで使用される天井材の種類

オフィスで使用される天井材の種類は、次のとおりです。

  • 岩綿吸音板
  • クロス
  • 板張り
  • 塗装

詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

岩綿吸音板

岩綿吸音板(がんめんきゅうおんいた)は、ロックウールという素材で作られています。

表面に多くの穴があけられているのが特徴で、吸音性に優れています。

また、断熱性・防火性にも優れており、不燃材に分類されるのも特徴です。

オフィスビルの他に商業施設や集合住宅など、幅広く使われています。

ただし直貼りをする場合は、天井下地に埋め込むため、見た目が良くないのがデメリットです。

クロス

下地材に貼り付ける材質のクロスは、耐久性や断熱性なども含めて検討しましょう。

天井には次のようなクロスがよく使われます。

ビニールクロス
  • 塩化ビニール樹脂などを原料にしている
  • 価格帯がリーズナブル
  • バリエーションが豊富
織物クロス
  • 布特有の落ち着いた雰囲気
  • 吸湿防湿性に優れている
紙クロス
  • パルプなどを原料とした紙にプリントや凸凹のあるエンボス加工を施している
  • 通気性が良く、音を吸収してくれる
  • 費用が高め

バリエーションやデザインが豊富なため、オフィスのイメージにあわせやすいメリットがあります。

アクセントが欲しい箇所は模様が入ったクロスを選べば、オフィスの希望の雰囲気にあわせやすいでしょう。

板張り

板張りは、下地材に細長い形状の仕上げ材を並べたもので、フローリングの床に似ています。

ウッドパネルと呼ばれる仕上げ材を使用しており、木の質感によって集中力を高めたい場合におすすめです。

木の質感はリラクゼーション効果も期待できるため、落ち着いて仕事できる環境作りに適しています。

また、板張りには無垢材やルーバーなどさまざまな種類があります。

それぞれ特徴や雰囲気が異なるので、オフィスに最適な板張りを見つけることが大切です。

塗装

下地になるボードに塗装をして仕上げる方法です。

石膏ボードが良く使用されており、防火性・防音性が高い特徴があります。

また、費用も安価なのも魅力です。

石膏ボードに施す塗装の種類はさまざまで、塗装でしか生み出せない雰囲気があります。

自社に合う天井を選ぶコツ

自社に合う天井を選ぶ際は、以下のコツを押さえておきましょう。

  • オフィスの面積に合わせる
  • 従業員数に合わせる
  • 機能性で選ぶ
  • 壁や床などとバランスの良さで選ぶ
  • OAフロアの場合は床の高さにこだわる

詳しく解説していくので、ぜひチェックしてみてください。

オフィスの面積に合わせる

オフィスの面積に適した天井を選ぶことで、快適さが変わります。

オフィスの面積が大きい場合は、音響効果や空調効率を考慮した天井材が適しています。

また、フロアの広さに対して天井が低いと、圧迫感があるので高めに設定するのもポイントです。

反対にオフィスの面積が小さい場合は、スケルトン天井などの開放感がある天井を選ぶと良いでしょう。

従業員数に合わせる

オフィスの面積が同じでも働く従業員数によって適切な天井は異なります。

従業員数が多い場合は、プライバシー保護や会話の響きをおさえる吸音性の高い天井が適しています。

反対に、従業員数が少ないオフィスは、天井が高すぎると落ち着かないため、低めに設定したほうが良いでしょう。

機能性で選ぶ

天井には吸音性・防湿性・防火性など、素材によってさまざまな機能が備わっています。

オフィスで天井を選ぶ際はデザインだけでなく、機能性も考慮しましょう。

たとえば吸音性のある天井材は別階からの音が響きにくいため、従業員が作業に集中しやすい環境作りができます。

また吸湿性のある天井材は、カビが防げるので衛生面で安心できます。

機能面を優先しすぎると費用が高くなる可能性があるため、予算とのバランスを考慮して最適な天井を選びしましょう。

壁や床などのバランスの良さで選ぶ

天井はオフィス空間の広い面積を占めるため、壁や床と調和していないと統一感が出にくくなります。

統一感がなくバランスが悪いオフィスだと、居心地が悪く作業効率が悪くなる可能性もあります。

温かみのあるオフィスには、木材などの天然素材や暖色の天井がおすすめです。

従業員が快適に働けるように、内装に合わせて天井を選ぶことも大切です。

OAフロアの場合は床の高さを考慮する

OAフロアを採用している場合は床下に配線などを収納するため、30~100㎜程度の高さが必要です。

床の高さの影響で、天井高が変わることを念頭に置いておきましょう。

床を高く設定すると天井との間隔が狭まるため、圧迫感がないか確認してみてください。

快適なオフィス作りには天井高も大切

天井の高さは、仕事の効率にも関係します。

快適なオフィスを作るために、天井高にも考慮しましょう。

  • 天井高の重要性とは?
  • 快適に感じる天井高
  • 自社に合う天井高を選ぶコツ

それぞれ詳しく解説していきます。

天井高の重要性とは?

天井の高さは、快適に仕事をする上で大切な要素です。

天井が低いと閉鎖感や圧迫感を感じ、ストレスの原因になる可能性があります。

反対に、高すぎる天井も落ち着かないため、従業員がリラックスできる適切な天井高を設定して、作業環境の質を上げましょう。

快適に感じる天井高

人が快適に感じる天井高は2,600mmです。

建築基準法では、ビルの天井高は2,100mm以上と規定されています。

一般的なオフィスは2,500~2,800mmの天井高が多い傾向があります。

2,600mm以上が高すぎず低すぎない快適な高さです。

ただしオフィスが広い場合は、3,000mm以上で圧迫感を与えずに空間の広がりを強調してくれます。

一般的には2,500~2,800mmの範囲が、広さと快適さのバランスを保つのに適しています。

自社に合う天井高を選ぶコツ

自社に適切な天井高を探す際は、オフィスの面積や人数を考慮しましょう。

同じオフィスの面積でも、働く人数によって適切な高さは異なります。

フロアの面積が大きい場合は天井を高めに設定すれば、圧迫感がなく快適に感じるでしょう。

ただし、従業員数が少なくアットホームな空間の場合は、天井が高すぎると落ち着かない空間になるので低めが適しています。

オフィスの面積や従業員数をもとに、適切な天井高を見つけましょう。

まとめ:自社に合う天井を選んで快適なオフィスを目指そう

オフィスの天井は、快適に仕事をするうえで大切な要素です。

天井のメリット・デメリットを把握し、オフィスで働く人に与える影響も考慮して選びましょう。

従業員数や建物自体の構造によって適切な天井は異なるため、自社に合った天井を選んで快適なオフィス環境を目指してください。

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