SNS映えだけじゃ通用しない！？20代女性150人がリアルに選ぶ「居心地いい飲食店」の秘密（店舗デザインマッチングサイト『EMEAO！』調査）

▼ 調査概要

　◆ 調査1： 『入ってみたい！』と感じる飲食店の外観は？

　◆ 調査2： 『心地よい』と感じる飲食店の内装は？

　◆ 調査3： 『入りにくい』と感じてしまう特徴

　◆ 調査4：  シェアしたくなる飲食店の内装

　◆ まとめ： トレンドよりも大切なのは『安心できる居場所』

調査結果1：『入ってみたい！』と感じる飲食店の外観で重要なポイントは？※複数回答可(注1)

• 最も多かったのは「親しみやすく気軽に入れる雰囲気がある」（41.3%、62人）でした。これは、20代女性が初めてでも入りやすい雰囲気を重視していることを示しています。
• 次に多かったのは「清潔感があり、明るい印象を受ける」（30.0%、45人）と「メニュー内容や価格帯が入り口付近で分かる」（30.0%、45人）で、どちらも高い支持を集めています。衛生的なイメージや事前に情報が分かることが、安心して来店する決め手になっていると考えられます。
• さらに、「外から店内の様子や雰囲気が分かりやすい」（22.0%、33人）も一定数選ばれており、外観から店内の雰囲気が伝わることも重要視されています。
• 一方、「看板やロゴ、入り口のデザインがオシャレ」（9.3%、14人）や「SNSでシェアしたくなるようなフォトジェニックな外観」（8.7%、13人）は少数派に留まりました。

調査結果2：飲食店の内装で『心地よい』と感じるのはどんな要素ですか？※複数回答可(注2)

• 最も多かったのは「清潔感があり、衛生的に気持ちよく過ごせる」（40.7%、61人）でした。店内の清潔さや衛生面が、20代女性の安心感や心地よさのベースになっています。
• 続いて「広々として、ゆったり座れる座席配置」（40.0%、60人）も多く選ばれ、リラックスして過ごせる広さやゆとりが重要視されています。
• また、「インテリアに統一感があり、洗練された雰囲気がある」（18.0%、27人）や「静かで落ち着きがあり、会話がしやすい環境」（16.0%、24人）も支持されています。内装に過度な装飾や個性を求めるより、日常的に長く快適に過ごせる空間が好まれていると考えられます。
• 「SNSでシェアしたくなる写真映えする空間」（5.3%、8人）や「ナチュラルな内装」（9.3%、14人）は少数派にとどまりました。SNS映えよりも、実用性や清潔さ、快適さが重視されている傾向です。

調査結果3：飲食店で『入りにくい』と感じる特徴は？※複数回答可(注3)

• 最も多かったのは「メニューや価格帯が店外から分かりにくい」（25.3%、38人）でした。事前情報が少ないことが、来店のハードルになっていることが分かります。
• 次いで「異性客や常連客が多く、入りづらい雰囲気がある」（23.3%、35人）、「店内が外から見えにくい」（22.0%、33人）、「派手すぎて落ち着かない印象がある」（22.0%、33人）も高い割合で挙げられました。客層や雰囲気が見えにくい場合も、20代女性にとって不安材料となっていると考えられます。
• 「店内が暗くて閉鎖的な印象を受ける」（20.0%、30人）も多く、閉鎖感や暗さが心理的なハードルにつながっています。
• 「オシャレすぎたり、高級感がありすぎて気軽に入りづらい」（16.0%、24人）、「看板や外観が古く、清潔感がない」（13.3%、20人）も敬遠理由に挙げられています。極端なデザインや不衛生な印象も、来店意欲を下げる要素となっています。

調査結果4：友人とシェアしたくなる飲食店の内装は？※複数回答可(注4)

• 最も多かったのは「居心地が良く、友人と長時間過ごしたくなる空間」（31.3%、47人）でした。くつろげる雰囲気や落ち着いた空間が、友人同士での利用において大切にされていることが分かります。
• 「シンプルで洗練されたセンスの良い空間」（26.7%、40人）や「ナチュラル系の落ち着いた癒し空間」（22.0%、33人）も多く、華美な装飾よりもシンプルさや自然体でいられる雰囲気が好まれている傾向が見られます。
• 一方で、「海外風やリゾート感など、おしゃれで非日常を感じる空間」（19.3%、29人）や、「SNS映えする華やかで写真に撮りたくなる空間」（13.3%、20人）、「高級感があり非日常的な特別感がある空間」（13.3%、20人）、「個性やユニークさがあり、他にはない独自性を感じる空間」（12.0%、18人）は比較的少数派ですが一定の支持を集めました。

まとめ：トレンドよりも大切なのは『安心できる居場所』

• 今回のアンケート結果から、20代女性が飲食店選びで最も重視しているのは、「安心して気軽に入れること」と「リラックスできる居心地の良さ」であることが明らかになりました。
• 外観では、親しみやすさや清潔感、そしてメニューや価格帯の分かりやすさが、来店のハードルを下げる大きな要素となっています。
• 一方で、内装に関しては、清潔さやゆったりとした空間設計が特に評価されており、友人と長く過ごせる落ち着いた雰囲気がシェア意欲にも直結しています。
• SNS映えや個性、非日常感といった要素も一定の支持は見られるものの、実際には「また来たい」と思える心地よさや安心感が重視されている傾向が強く感じられます。
• 20代女性の支持を集める飲食店を目指すのであれば、まず“入りやすさ”や“分かりやすさ”、そして“日常的にリラックスできる空間”を意識した店舗づくりが不可欠だと言えるでしょう。トレンドやデザイン性も魅力の一つですが、まずは「誰でも気軽に立ち寄れ、安心してくつろげる」という土台をしっかりと整えることが、リピーターやSNSでのシェアにつながる大きなポイントとなりそうです。