ものづくり補助金の具体的な概要・条件・申請方法
公開日:2021.04.29 最終更新日:2021.05.11
このコラムでは、ものづくり補助金の具体的な概要・条件・申請方法について解説します。
生産性を向上させるために、新たなビジネスアイデアを試してみたいとお考えの事業者様は、ぜひご一読ください。
ものづくり補助金とは
ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)は、中小企業・小規模事業者等の経営革新の設備投資等を支援する制度です。
経営革新とは、新商品や試作品の開発・新たな生産方式の導入・新サービスの開発・新たな提供方式の導入などが該当します。
申請枠には、一般型(通常枠)・一般型(低感染リスク型ビジネス枠)・グローバル展開型・ビジネスモデル構築型の4種類があります。
一般型(通常枠)
通常枠とは、新製品・新サービス開発・生産プロセスの改善に必要な設備投資や試作開発に対する申請枠です。
日本国内に本社および実施場所を有する、中小企業者および特定非営利活動法人が対象となります。
一般型(低感染リスク型ビジネス枠)の要件
低感染リスク型ビジネス枠とは、新型コロナウイルスに対応したビジネスモデルへの転換に向けた投資に対する特別枠です。
申請要件には、『物理的な対人接触を減じることに資する革新的な製品・サービスの開発』などが盛り込まれています。
グローバル展開型
グローバル展開型とは、海外事業(海外拠点での活動を含む)の拡大・強化等を目的とした設備投資等に対する申請枠です。
さらに、『海外直接投資』『海外市場開拓型』『インバウンド市場開拓型』『海外事業者との共同事業型』の4種類に分類されています。
ビジネスモデル構築型
ビジネスモデル構築型とは、30者以上の中小企業のうち革新性や持続性を持つビジネスモデルや、支援プログラムの開発・提供に対する申請枠です。
複数の中小企業の課題解決につながるような、継続的に生産性を高める取り組み等が対象となります。
ものづくり補助金の概要
ものづくり補助金の補助対象者や補助金等の概要についてまとめました。
補助対象者
ものづくり補助金の対象者は、日本国内に本社を有する中小企業者等に限り、さらに以下の要件をすべて満たす事業計画が必要となります。
- 付加価値額『+3%以上/年』
- 給与支給総額『+1.5%以上/年』
- 事業場内最低賃金『地域別最低賃金+30円』
補助額と補助対象費用
ものづくり補助金の補助額や補助対象費用は以下の通りです。
対象費用 | 補助額 | 補助率 | ||
一般型 | 通常枠 | 機械装置・システム構築費、運搬費、技術導入費、知的財産権等関連経費、外注費、専門家経費 など | 100万円~1,000万円 | 中小1/2 小規模2/3 |
低感染リスク型ビジネス枠 | 通常枠の項目、広告宣伝費、販売促進費 など | 100万円~1,000万円 | 2/3 | |
グローバル展開型 | 通常枠の項目、海外旅行費 など | 1,000万円~3,000万円 | 中小1/2 小規模2/3 | |
ビジネスモデル構築型 | 通常枠の項目、面的デジタル化支援、デザインキャンプ、ロボット導入FS など | 100万円~1億円 | 定額 |
ものづくり補助金の申請方法
ものづくり補助金の申請方法は以下の通りです。
- ①GビズIDプライムを取得
- ②電子申請システムにログイン
- ③必要事項を入力・必要書類を添付して申請
申請すれば必ず補助金を受け取ることができるわけではありません。
審査には『技術面』『事業化面』『政策面』の3項目の他に、加点項目もあるので確認しておきましょう。
ものづくり補助金を活用して新たなビジネスアイデアを実現しよう!
以上、ものづくり補助金の具体的な概要・条件・申請方法について解説しました。
ものづくり補助金は、ものづくりの生産性やサービス向上に向けた取り組みに対する支援制度となっています。
さまざまな申請枠が用意されているので、要件に適している枠を選びましょう。
「採択される事業計画を作成したい」
「新たなビジネスを考案してほしい」
とお考えの事業者様は、ぜひEMEAO!にご相談ください。
事業者様のお悩みに合った、優良な業者を完全無料でご紹介します
この記事を書いた人
EMEAO!編集部(1)
業者選びのポイントや経費削減につながるTIPSをわかりやすくご紹介しております。「前提知識がなくてもわかる」「特定の業者に加担しない中立の立場で」「すぐ読めてすぐ使える」をモットーに、良質な情報を発信できるように取り組んでまいります。