助成金申請代行業者への依頼にかかる料金の相場と費用の内訳
公開日:2020.09.30 最終更新日:2021.05.28
助成金申請代行の利用には料金がかかりますが、書類準備などの負担を軽減し確実に申請を行ってもらえるためトータルではむしろお得ともいえます。
この記事では、気になる助成金申請代行に必要な料金の相場と費用の内訳を解説します。
また、あわせて確認しておきたい助成金申請代行業者を選ぶメリットやコツ・代表的な助成金もご紹介します。
スムーズな助成金申請をご希望の事業者様は、ぜひ参考にご一読ください。
助成金申請代行にかかる費用の内訳
助成金申請代行の利用料金には、2つの内訳のパターンがあります。
- 助成金申請代行の利用料金=着手金+成功報酬
- 助成金申請代行の利用料金=成功報酬
利用料金は、着手金と成功報酬を支払う必要がある場合と、成功報酬のみの場合があります。
まずは着手金と成功報酬、それぞれの意味について解説します。
助成金申請代行の費用の内訳①着手金
着手金とは、助成金申請代行の依頼時に支払うお金で、業者によって依頼料金に着手金が含まれている場合と含まれていない場合があります。
助成金は必ずもらえるわけではなく、必要な書類をそろえ審査を通過・承認されることで支給されます。
そのため、代行業者を使っても審査を通過できず助成金をもらうことができないという可能性もあり得ます。
着手金は、助成金の審査に通過した場合も通過できなかった場合も状況にかかわらず発生する費用です。
代行業者によっては、業者側の明らかなミスで審査に通らなかった場合は着手金の一部を返金するという対応をとっている場合もあります。
助成金申請代行の費用の内訳②成功報酬
成功報酬とは、その名のとおり助成金の審査が通った(=申請に成功した)場合に支払う費用です。
着手金とは異なり、基本的にどの業者にも支払う必要があります。
助成金の受給額のうち何割かを成功報酬として支払うため、前もって金額を用意しておく必要はありません。
助成金申請代行の料金相場
着手金がかかる場合は2万~10万円が相場で、成功報酬は助成金の受給金額の10~15%程度となっています。
着手金がかからず成功報酬のみの場合は、受給金額の15~25%程度が相場です。
内容 | 着手金 | 成功報酬 |
着手金+成功報酬の相場 | 2万~5万円 | 助成金入金額の10~15% |
成功報酬のみの相場 | なし | 助成金入金額の15~25% |
以下は、90万円の助成金を申請した際の具体的な金額を、相場表をもとに算出したものです。
代行費用=着手金2万円+(成功報酬90万円×10%)=11万円
実際に受け取れる金額=90万円-代行費用11万円=79万円
代行費用=成功報酬90万円×15%=13万5千円
実際に受け取れる金額=90万円-代行費用13万5千円=76万5千円
【TIPS①】助成金申請代行業者に依頼するメリット
助成金申請代行業者に依頼するためには費用が必要です。
それでも助成金申請を代行業者に依頼したほうがいい理由としては、自社に最適な助成金を提案してくれるからです。
助成金にはさまざまな種類があり、それぞれ要件が定まっています。
そのため、専門知識をもった申請代行業者に自社の状況と要望を相談することにより、受給がしやすい助成金や併用できる助成金を提案してくれます。
また、煩雑な助成金申請の各種サポートをしてくれるだけでなく、助成金申請の要件となる就業規則や法定帳簿なども合わせて整備することも可能です。
助成金申請代行業者を選ぶ比較ポイント
スムーズな助成金申請・受給を行うためにも、助成金申請代行業者は慎重に選びたいもの。
以下に、助成金申請代行業者を選ぶ際に比較すべき3つのポイントをまとめました。
- 助成金申請の経験や実績が豊富か
- 費用の説明をしっかりとしてくれるか
- 信頼性が高い人物か
助成金申請に対応できる社労士の中でも、助成金申請の経験が少なければ十分なサポートを受けられない場合があります。
一方、助成金申請代行を専門に行っている会社であれば、実績や経験は豊富といえるでしょう。
また、対応してくれる人物が信頼できるかも重要です。
費用の説明や助成金の詳細・要件クリアのために何が必要かを、しっかり説明してくれる人物か見定めましょう。
【TIPS②】助成金申請代行業者が対応できる代表的な助成金
助成金は多様な種類があり、目的や申請期間によって申請できる助成金が異なります。
ここでは、助成金申請代行業者が対応できる代表的な3つの助成金をご紹介します。
助成金①雇用調整助成金
雇用調整助成金は、コロナウイルスの影響などにより事業活動の縮小を余儀なくされてしまった場合に活用できる助成金です。
休業や雇用の調整を行う事業主に対して、休業手当などを助成してくれます。
厚生労働省では最近の情勢に対応して、助成率の引き上げや上限額を上げるなどの施策を随時行っています。
助成金②キャリアアップ助成金
キャリアアップ助成金は、非正規雇用者を正社員にするための能力向上・待遇改善を図る際に活用できる助成金です。
キャリアアップ助成金は7種のコースに分かれており、人材育成や確保を助成する内容となっています。
2021年に制度が見直され、新しいコースの設立や内容がリニューアルされました。
助成金③両立支援等助成金
両立支援等助成金は、従業員の仕事と育児・介護の両立をサポートする際に活用できる助成金です。
企業内の育児休暇の促進や短時間勤務制度の構築、職場復帰のしやすい環境づくりなどの助成を目的としています。
なお、両立支援等助成金はさまざまなコースに分かれており、受給条件もそれぞれ異なります。
助成金申請代行の料金相場は着手金の有無によって変わる
今回は、助成金申請代行の依頼時にかかる料金の相場と内訳、申請代行業者の選び方などを解説しました。
依頼時に支払う着手金は2万~5万円と相場が金額で決まっていますが、成功報酬は10~25%と助成金の受給金額の割合で決まります。
また、成功報酬は着手金の有無によっても相場が変わるため、依頼の前に料金のシミュレーションを行って確認しましょう。
条件に合った助成金代行業者を探すのは難しいという方は、コンシェルジュにご相談ください。
簡単なヒアリングをもとに、専門のコンシェルジュがぴったりの助成金代行業者を紹介いたします。
この記事を書いた人
編集部員 濵岸
編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!