人材開発支援助成金の対象となる4つのコースの概要とは
公開日:2021.05.09 最終更新日:2021.05.12
このコラムでは、人材開発支援助成金の対象となる4つのコースの概要について解説します。
労働者の人材育成制度を導入・検討している事業者様は、ぜひご一読ください。
人材開発支援助成金の4つのコース
人材開発支援助成金には4つのコースがあり、訓練内容や導入する制度により申請コースが異なります。
今回紹介するコースは以下の4つです。
- 特定訓練コース
- 一般訓練コース
- キャリア形成支援制度導入コース
- 職業能力検定制度導入コース
特定訓練コース
特定訓練コースとは、労働生産性の向上に資する訓練・若年者に対する訓練・実習と座学を組み合わせた訓練など、効果が高い10時間以上の訓練に対して助成されるコースです。
助成対象・助成額
特定訓練コースには、7種類の訓練が助成対象となっています。
各訓練の助成対象者や要件は以下の通りです。
訓練 | 対象者 | 要件 |
特定分野認定実習併用職業訓練 | 15歳以上45歳未満の被保険者
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認定実習併用職業訓練 | ||
中高年齢者雇用型訓練 | 特定の45歳以上の被保険者 | |
若年人材育成訓練 | 特定の35歳未満の被保険者 |
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グローバル人材育成訓練 | 被保険者 | |
熟練技能育成・承継訓練 | ||
労働生産性向上訓練 |
特定訓練コースの訓練経費助成金の上限額は最大50万円まで設定されていますが、企業規模や訓練時間により異なります。
一般訓練コース
一般訓練コースとは、特定訓練コース以外の20時間以上の訓練に対して助成されるコースです。
助成対象・助成額
一般訓練コースの助成対象者は、申請事業主によって雇用されている被保険者です。
さらに、事業内職業能力開発計画の作成と、年間職業能力開発計画の作成・提出が必要となります。
一般訓練コースの訓練経費助成金の上限額は最大20万円まで設定されていますが、訓練時間等により異なります。
キャリア形成支援制度導入コース
キャリア形成支援制度導入コースとは、セルフ・キャリアドック制度・教育訓練休暇等制度を導入し、実施した場合に助成対象となるコースです。
助成対象・助成額
キャリア形成支援制度導入コースの対象者や要件は以下の通りです。
対象制度 | 対象者 | 要件 |
セルフ・キャリアドック制度 |
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教育訓練休暇等制度 |
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1つの制度を導入するごとに47.5万円が支給され、生産性要件を満たす場合は60万円まで支給額が増額します。
職業能力検定制度導入コース
職業能力検定制度導入コースとは、技能検定合格報奨金制度・社内検定制度・業界検定制度を導入し、実施した場合に助成対象となるコースです。
助成対象・助成額
職業能力検定制度導入コースの対象者は、キャリア形成支援制度導入コースの要件に加え、業界検定制度を申請する場合は『特定の事業主団体』『共同事業主』を満たす必要があります。
職業能力検定制度導入コースの対象制度は以下の内容になります。
対象制度 | 要件 |
技能検定合格奨励金制度 |
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社内検定制度 |
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業界検定制度 |
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1つの制度を導入するごとに47.5万円が支給され、生産性要件を満たす場合は60万円まで支給額が増額します。
人材開発支援助成金は目的別の4種のコースがある
以上、人材開発支援助成金の対象となる4つのコースの概要について解説しました。
会社全体の生産性の向上につながる労働者の人材育成を行う際に、人材開発支援助成金をぜひ活用してみてください。
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この記事を書いた人
編集部員 濵岸
編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!