補助金と助成金で何が異なるのか具体的な違いと共通する点
公開日:2021.05.10 最終更新日:2021.05.11
このコラムでは、補助金と助成金の具体的な違い・共通する点について解説します。
補助金と助成金の違いを理解して、申請前の準備をしっかりと整えておきたい事業者様は、ぜひご一読ください。
補助金と助成金の具体的な違い
まずは、補助金と助成金の具体的な違いについて確認していきましょう。
違い①管轄と支給目的
助成金と補助金では、管轄する組織と支給目的が異なります。
補助金の管轄は主に経済産業省や地方自治体で、新規事業・創業促進等から政策を推進することを目的としています。
一方、助成金の管轄は主に厚生労働省で、雇用増加・人材育成を目的としています。
違い②支給の流れ
助成金と補助金では、支給の流れや手順も違います。
補助金は公募テーマに沿った申請書を作成し、採択されてから事業実施となります。
期限内・予算内であっても審査に合格しなければ受給することはできません。
- ①公募
- ②申請書類提出
- ③審査
- ④採択
- ⑤事業実施
- ⑥支給申請
- ⑦支給
助成金は、特定の要件に沿った計画書を作成・実施することで、基本的に期限内・予算内であれば受給することが可能です。
- ①実施計画書申請
- ②実施
- ③支給申請
- ④支給
違い③予算と支給難易度
助成金と補助金は、それぞれ組まれている予算と支給されるための難易度に大きな差があります。
補助金の財源は税金で、予算が数百万円~数億円単位と規模が大きいことが特徴です。
ただし、公募内容にふさわしい事業経過計画の作成・提案が必須で、審査通過率は40%と難易度が高くなっています。
助成金の財源は企業の保険料で、予算が数十万円~数百万円程度です。
特定の要件を満たしていれば受給することができます。
ただし、人気の助成金は期限前に終了となる場合があるので、定期的なチェックと早めの申請が重要となります。
違い④公募期間
助成金も補助金も公募期間が存在しますが、公募の頻度もそれぞれ異なります。
補助金は公募期間が数週間~1ヵ月と短く、公募回数も年に数回程度です。
一方、助成金は年度予算内であれば、基本的に一年中申請を行うことができます。
補助金と助成金の共通点
次に、補助金と助成金の共通点について確認していきましょう。
共通点①返済不要
補助金も助成金も融資とは異なり、原則返済不要です。ただし、不正受給が確認された場合は全額返還となります。
一部の補助金では「利益の一部を還元する」という条件もあるので、申請の際はしっかりと確認しておきましょう。
また、目標が達成できなかった場合は、一部の補助金を返還というペナルティを設けている場合もあります。
共通点②支給が後払い
補助金も助成金も、事業の実施や経費の支払い後に受給する流れとなります。
実際に入金されるまでには1年以上かかる場合もあるので、資金の足しにしたいと考えている事業主は注意が必要です。
補助金と助成金の違いを理解して事業に合った申請をしよう
以上、補助金と助成金の具体的な違い・共通する点について解説しました。
助成金と補助金を比較すると、意外にも違う点は多くあります。
似ているようで補助金と助成金は全く異なるものなので、自身の事業に合った申請先を見つけることが大切です。
「採択される事業計画書の作成を手伝ってほしい」
「事業に合った申請先を探してほしい」
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この記事を書いた人
編集部員 濵岸
編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!