サーマルカメラとは?概要から活用メリットや活用シーンまで紹介
公開日:2020.09.30 最終更新日:2020.11.26
「サーマルカメラという言葉えお目にすることが多くなったが、どんな機械なのだろうか」
「弊社でも取り入れる必要があるのか検討するために設置メリットが知りたい」
そうお考えの事業者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、サーマルカメラに関する概要から活用するメリットや活用シーンをご紹介します。
サーマルカメラを設置するか検討中の事業者様はぜひチェックしてみてください。
サーマルカメラとは
新型コロナウイルス対策として目にする機会も増えたサーマルカメラとは、赤外線を検知して温度を計測するカメラのことです。
赤外線とは熱を持つ人やモノが反射している、人間の目には見えない光です。
赤外線は高温になるほど放射量が大きくなるという特性があり、サーマルカメラは赤外線を検知するセンサーによって放射量を検知することで計温します。
また、サーマルカメラが計測した温度に合わせて、画像処理で色付けした画像(映像)をサーモグラフィーといいます。
サーモグラフィーはテレビなどで取り上げられることもあるため、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
高温の部分は赤く、低温の部分は青く表示され、温度変化は赤から青にかけてのグラデーションで表現されるため、温度分布を直感的に把握することが可能です。
実際にサーマルカメラを導入する際、きちんと効果を発揮して運用するために気を付けたいポイントについてはこちらの記事で解説しています。
サーマルカメラを活用する5つのメリット
サーマルカメラには以下のようなメリットがあります。
- 非接触で温度計測が可能
- リアルタイムで複数人の体温を一度に計測できる
- 体温に異常がある人を検知したら警告してくれる
- 設置や移動が容易
- 企業の安全策をPRできる
メリット①非接触で温度計測が可能
通常の体温計だけでなく非接触式の体温計であっても、検温するには検温対象となる人に接近しなければいけません。
しかし、サーマルカメラであれば非接触で体温を計測できるため、新型コロナウイルスなどの接触や飛沫で感染する懸念がある場合でも比較的安全に検温できます。
メリット②リアルタイムで複数人の体温を一度に計測できる
加えて、リアルタイムで複数人を一度にかつ精度高く検温できることもサーマルカメラを活用する大きなメリットです。
近年のサーマルカメラでは、カメラに写った人を自動認識し、複数人を同時に計測できるものも増えてきています。
このようなサーマルカメラを利用することにより、一人ひとりを測定するのは難しい場面や、混雑が懸念される場所においても、もれなくスムーズに体温を確認することが可能となるのです。
例えば、病院の入り口においては、従来の体温計測では患者さんが滞留することが多いという問題がありました。
そこでサーマルカメラを設置することで、瞬時に患者様の体表面温度測定ができます。
入り口で人の流れを止めることがなくなり、入口での混雑を解消することにつながったのです。
メリット③体温に異常がある人を検知したら警告してくれる
サーマルカメラには設定温度よりも体温が高い人を検知したら警告してくれるという機能があります。
そのため、発熱のある人を見逃さず、迅速な対応をとることが可能です。
病院や学校、オフィス、イベント会場など、人の集まる場所の出入り口で体温の確認を行う必要がある場面において幅広く利用できます。
サーマルカメラを導入することにより、熱がありそうな人をすばやく判断することができるので、振り分けのための第一段階として活用することも可能です。
メリット④設置や移動が容易
また、サーマルカメラは特別な工事をすることなく設置できるというメリットもあります。
三脚を使用するだけで設置できることに加えて、重いものでもないため移動も比較的スムーズに行えます。
メリット⑤企業の安全策をPRできる
サーマルカメラを導入することで、会社側の取り組みを社会的に周知できるというメリットもあります。
来訪者の検温をスムーズかつしっかりと行うことで、来訪者は安心してその場に滞在することができます。
また、サーマルカメラは来客だけでなく自社従業員の検温にも活用することが可能です。
出勤時にサーマルカメラで検温を行うようにすれば、従業員の健康状態や労働状況についてもつぶさに把握し適宜適切な対応をとることが可能です。
サーマルカメラを導入し、来訪者の健康や従業員へ安全な労働環境に配慮した環境づくりを行っていることは、会社に対してプラスの印象を与えるものとなるでしょう。
サーマルカメラの活用シーン
非接触で温度計測できるサーマルカメラは、様々なシーンで活用されています。
シーン①新型コロナウイルスなどの感染症対策
サーマルカメラの活用シーンとしてまずあげられるのは、新型コロナウイルスなどの感染症対策でしょう。
具体的には、医療機関や空港、大型の商業施設や、遊園地や水族館などのテーマパーク、スポーツ会場やイベント会場などで使われています。
これらの施設は、不特定多数の方が訪れる可能性のある施設ですが、サーマルカメラを設置すればスピーディーに検温できます。
そして、体温に異常がある場合は入場や入館を拒否することで、感染拡大を防止することが可能です。
さらに、オフィスや学校などの入り口に設置されています。
出社や登校時に従業員や生徒の体温をスピーディーに計測することができ、発熱があった場合は医療機関への受診や自宅待機を促すことができます。
シーン②異常事態が起きていないかの監視
また、サーマルカメラの用途は、新型コロナウイルスなどの感染症対策だけではありません。
じつはサーマルカメラは異常事態が起こっていないかの監視という目的でも活用されています。
たとえば、国境や海上の警備にサーマルカメラが活用されています。
サーマルカメラは、雨や霧などの悪天候時や夜間でも使用できるため、密輸船や不法入国者をいち早く検知することが可能です。
その他にも、電力設備の点検やガス漏れの検知、工場での品質管理といった用途でも使用されています。
サーマルカメラは非接触で温度を計測できる設置メリットが大きいカメラ
以上、サーマルカメラの概要と利用するメリット、利用シーンをご紹介してきました。
サーマルカメラは赤外線を利用することで非接触で温度を計測することができるので、感染症対策への利用で注目を集めているカメラです。
また、国境や会場の警備や電力設備の点検などにも利用されています。
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この記事を書いた人
編集部員 河田
編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。