POSレジ・システム導入にかかるタイプ別料金相場と費用の内訳
公開日:2020.09.29 最終更新日:2021.05.27
POSレジにはさまざまなタイプがあり、それぞれ導入費用が異なります。
そこで本記事では、POSレジ・システムのタイプ別に導入費用の相場を解説します。
実店舗を新たにオープンする予定の方や、POSレジの新規導入をお考えの経営者様はぜひご一読ください。
「タブレット型POS」の料金相場
タブレット型のPOSレジは、iPadなどのタブレット端末にPOSレジのアプリを組み込んだものです。
コンパクトで扱いが楽であり消費者にとっても利用しやすく、設置場所を取らないのでレジ置き場も必要ありません。
タブレットPOSは基本的に月額で利用料を支払って活用するものであり、サービスによっては初期費用もかかります。
タブレット型POSの導入・運用費用
POSシステムの料金相場は、導入する台数、企業規模、データベースの量などで変化します。
例えば飲食店がタブレット型POSレジを導入する場合、初期費用は以下のようになります。
店舗数・客席数/店舗 | 店舗あたりのスタッフの人数 | 初期費用 |
1店・20席 | 2〜3人 | 5万円 |
4店・60席 | 4〜6人 | 約60万円 |
5店・50〜70席 | 6〜8人 | 約75万円 |
40店・50〜70席 | 6〜8人 | 約85万円 |
3店・50〜100席 | 6〜8人 | 約100万円 |
40店・100席以上 | 8人以上 | 約120万円 |
また、月額料金の費用相場は、一台当たり5万円~程度からとなっています。
ただしサービスによっては利用料0円のアプリもあり、機能はシンプルですが導入コストを大きく抑えられます。
タブレット型POSのメリット
タブレット型POSのメリットは、導入コストが圧倒的にリーズナブルな点にあります。
自前の端末を所持していればアプリをインストールするだけでいいので、端末の導入費が必要ありません。
また、基本的に操作速度や起動が早く、直感的な操作で扱いやすいという特徴もあります。
POSサービスによっては高機能なものも多く、POSレジとしての機能だけでなく売上分析や複数店舗の情報を一元管理できるタブレットPOSもあります。
「専用機レジ」タイプの料金相場
専用機レジとは、スーパーマーケットで見られるような据置タイプのPOSレジです。
タブレットタイプよりも設置には幅をとるものの、安定性があり操作や動作もしやすく、さまざまな機能が搭載されています。
データベースのデータ量もカスタマイズでき、容量を際限なく増やしていく事ができます。
「専用機レジ」タイプの導入・運用費用
専用機レジの導入費用の相場は、一台当たり20~30万円といわれています。
しかし、店舗の規模や導入台数・データベース容量などによって費用は変動します。
大型チェーンのスーパーマーケットのように、導入台数が数百から数千単位になると一台当たりの導入費用を安く抑えることができます。
また、飲食店よりもスーパーマーケットは扱う品目が多いので、取り込むデータ量が他の業種と比べて大きくなる傾向があります。
専用機レジの月額料金の費用相場は、一台あたり数千〜2万円前後と比較的ローコストとなります。
また、バーコードを読み込むハンディPOSなどの付属品が必要な場合は別途費用が発生します。
「専用機レジ」タイプのメリット
専用機レジのメリットは、大規模な導入になるほどコストが抑えられるという点です。
特にスーパーのような1つ1つの店舗に複数台導入する際は、一括導入することで大幅にコストを抑えられるでしょう。
また、大量の商品をバーコードで読み込むような業種の場合は、商品データと価格を紐づけられるため効率よく会計ができます。
頻繁に価格変更を行う際も、システム設定を操作するだけで複数台に一括反映できます。
【TIPS】POSレジ・システム業者の選び方
現在ではさまざまなPOSレジ・システム業者が、独自のサービスを提供しています。
自店舗に合ったPOSレジを導入しないと、実際に使ってみて効率よく扱えなかったり逆に業務が滞ることもあります。
POSレジ業者の中には導入前や導入後のフォローとして、さまざまなサポートを行っている業者もいるので、以下のポイントを押さえて優良なPOSレジ業者を選びましょう。
ポイント①事前にテスト導入ができるか
POSレジで重要なことは、スムーズな操作が可能かどうかです。
そのため、POSレジの操作に不安がある場合は、実際に導入する前にテストとしてPOSレジを操作確認できる業者を選びましょう。
導入後のシミュレーションとして、どのように業務に活用されるのかや操作に問題ないかを確認しておくことで、導入後のトラブルを無くすことが出来ます。
ただし、事前テストに対応しているかは業者によるので、事前にサポート内容を確認しておきましょう。
ポイント②導入後のサポートは充実しているか
POSレジを導入した後、不具合や故障があった際に業者に修理してもらう必要があります。
タブレットPOSやクラウド型のPOSシステムの場合は不要ですが、専用のPOSレジ機器を用意する場合は保守・メンテナンスが必須となります。
POSレジが使えないと営業に大きな影響が出るため、不具合時に迅速に駆け付けて解決してくれる業者を選びましょう。
また、リモートでの対応により操作説明や効率よく運用するためのアドバイスをしてくれる業者も中にはいます。
【TIPS】POSレジ導入前の注意点
POSレジを導入する際は、まずPOSレジで行いたいことを明確にしておく必要があります。
POSレジの機能は多種多様であり、顧客管理や在庫管理ができるものから、売上分析などさまざまな高機能が搭載されています。
特定の業種専用のPOSレジもあるため、自店舗の目的ミスマッチのものを選ぶと機能が使いこなせず業務の妨げになってしまうこともあります。
特にPOSレジは機能が多くなるほどにコストも高くなっていく傾向にあるので、使わない機能があると勿体ないです。
また、POSレジを導入することにより従来に比べ入金日が早くなることも多く、キャッシュフローに大きな影響を与えることも注意しておきましょう。
特にクレジットカード決済を取り扱う際は、契約内容をよく確認しておきましょう。
POSレジの料金相場は、店舗規模や機器のタイプによって幅がある
今回は、POSレジ・システムを新規導入する際の費用の相場について、ご紹介しました。
POSレジの料金相場はタブレットPOSと専用機レジで異なり、またそれぞれ導入費用と月額費用が別途かかります。
機器のタイプや搭載する機能によっても大きく相場に変動があるため、複数の業者に見積りを出してもらって比較することが重要です。
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この記事を書いた人
編集部員 城下
EMEAO!編集部員の城下です。雑誌編集者と人材コーディネーターの勤務経験を生かし、現在はWebコンテンツの作成を担当しています。業者選定ガイドでは真っ白でクリーンな情報を届け、皆様にとって有益な知識の溢れるお城となるようなメディアを目指します。よろしくお願いします!