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公開日:2021.07.07 最終更新日:2025.08.22
このコラムでは、賃貸物件における原状回復と現状回復、原状復帰の違いについて解説します。
それぞれの違いについて詳しく知りたい事業者様は、ぜひご一読ください。
原状回復とは、物件を退去する際に入居時の状態に内装を戻すことです。
たとえば店舗として物件を借りる場合、厨房設備を導入したり、既存の空調設備を移動させたりします。
また、長い間借りていると床や壁に傷がついたりするでしょう。
初期の状態とは内装が大幅に変わってしまうため、退去をする際はそれらを撤去してもとに戻す必要があるのです。
このように、はじめの状態に戻すことを原状回復といいます。
建物を賃貸する場合、借主は原状回復の義務を負い、それにかかる費用を負担しなければなりません。
一方、現状回復とは、現在の状態やありさまに戻すことです。
法律用語や建設用語にはなく、賃貸に関連するトピックスで現状回復を使用するのは適切ではありません。
原状回復は借りたときの状態に戻すことを意味し、現状回復は現在のありさまに戻すことを示しているので、意味合いが異なります。
間違いである理由をわかりやすく理解するために、歴史を振り返りましょう。
原状回復義務は、工場移転の際の義務が起源であるという見解があります。
解体して更地に戻すことを当時の法律家が原っぱに戻すというニュアンスを取り入れて原っぱの原を入れたとされています。
本来、原状回復とははじめの状態に戻すこと意味し、それは今の状態に戻ることではないです。
そのため、賃貸借契約などにおいては原状回復という言葉を使用しなければなりません。
原状復帰とは、原状回復に必要な行為そのものを指し示す言葉です。
例えば、契約時の状態に戻すためには、カウンターやテーブルを解体したり、クロスを貼り替えたりする必要があります。
このように、借りたときの状態に戻すための必要な作業を原状復帰というのです。
原状回復は賃貸借契約を結ぶ際に使われる法律用語になります。
一方、原状復帰は工事現場などに携わる建築業界で使われる建設用語です。
そのため、建築業界で働く人が原状復帰を使用し、原状回復は賃貸借契約を結ぶときに使用する言葉と捉えればわかりやすいでしょう。
以上、原状回復と現状回復、原状復帰のそれぞれの違いについて解説しました。
賃貸における現状回復は正しい言葉ではありません。
また、原状復帰は建築業界で働く人が使い、もとに戻す作業を意味します。
原状回復について検討している事業者様の中には悩みを抱えている方も少なくないでしょう。
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異業種で営業経験を積んだのち、Web業界に可能性を感じて株式会社ecloreに中途入社。
現在は、お客さま対応を担う。年間実績として、120社を超えるクライアントのSEOコンサルを担当。
より高いSEO成果をご提供するために最新のSEO情報とクライアントからの要望を元に日々サービスの品質改善に取り組んでいる。
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