【物件管理者向け】賃貸の退去連絡~原状回復工事までの流れ
公開日:2021.07.11 最終更新日:2021.08.05
このコラムでは、退去連絡を受け取ってから原状回復工事を完了するまでの流れについて解説します。
賃貸物件の管理をされている事業者様は、ぜひご一読ください。
退去連絡から原状回復工事までの流れ
退去の申し出から原状回復工事完了までの流れは大まかにわけて5つあります。
①退去連絡
1番はじめに、管理会社は入居者から退去の申し出を受け取ります。
貸主から契約解除を行うこともできますが、消費者契約法などで借主は法律で手厚く守られています。
そのため、家賃が長期間支払われないなどの理由がない限り、貸主から契約解除を申し入れることは難しいです。
以上の理由から退去連絡は入居者から管理会社に伝えられるのが一般的になるでしょう。
申し出を受け取ったら、いつ契約を解除したいのかを伺い立ち会いの日のスケジュールを調節します。
その後、業者の手配を行うという流れです。
②退去の立ち会いと鍵の受け渡し
室内の損傷部分を確認するために、立ち会いが行われます。
建物のオーナーや管理会社、借主が室内の状況を見て回り、損傷箇所などを確認するケースが多いです。
また、立ち会いから原状回復業者に委託している場合、管理会社は参加しなくても済みます。
立ち会いにかかる所要時間は、20〜40分程度です。
建物の面積が広かったり、長年住んでいたりした物件は、数時間程度かかることもあります。
立ち会いが完了したタイミングで鍵を借主から回収することが多いです。
建物によって複数本の鍵を渡すことがあります。
そのため、すべて揃っているのか確認し、紛失している場合はその分の費用を請求するといいです。
③見積もりの依頼
修復すべき箇所を把握したら、工事業者に見積もりを依頼します。
借主負担の工事は、敷金などから支払います。
大幅な内装工事を検討しているなど要望があるときは、このタイミングで業者に伝えるのが好ましいです。
④原状回復工事
見積もりの金額に同意し、工事のスケジュールを決定したら工事日に原状回復工事を開始します。
具体的な工事内容は、修復工事やハウスクリーニング、設備の消毒などです。
修復箇所が少ない物件は、2〜3日程度で完了します。
しかし、長年住んでいてクロスや床をすべて新しいものに取り替えなければならないときは、数週間程度の期間が必要です。
⑤原状回復工事の完了
工事が完了したら、オーナーや管理会社は確認するために立ち会いをします。
不十分な箇所があるときは指摘して手直しをしてもらいましょう。
その後、余った敷金は、借主に振り込みで返金します。
工事が完了し、1〜2週間で支払うという管理会社が多いです。
退去連絡から原状回復工事までの流れを押さえてやるべきことを把握する
以上、退去連絡から原状回復工事までの流れについて賃貸管理者向けに解説しました。
ご紹介した流れをスムーズに行うことで空室の期間を少なくすることができます。
収益にも大きな影響を与えるため、流れを正確に把握しておくととても便利です。
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この記事を書いた人
編集部員 城下
EMEAO!編集部員の城下です。雑誌編集者と人材コーディネーターの勤務経験を生かし、現在はWebコンテンツの作成を担当しています。業者選定ガイドでは真っ白でクリーンな情報を届け、皆様にとって有益な知識の溢れるお城となるようなメディアを目指します。よろしくお願いします!