エアコンがうるさい原因は?自分でできる対処法も紹介
公開日:2023.12.27 最終更新日:2024.07.12
エアコン本体や室外機から聞き慣れない音がすると、故障したのではと不安に感じる方もいるでしょう。
しかし、うるさいと感じていても、実際は正常な運転音であるケースが多いです。ただ、エアコンはメーカーや製品によって構造が異なるため、正常か故障かの判断がつきにくいです。
そこで本記事では、エアコンがうるさくなる原因を解説します。自分でできる対処法も取り上げるので、ぜひ参考にしてください。
エアコンの室内機がうるさい原因
エアコンの室内機がうるさい主な原因は以下の6つです。
- エアコン内部の部品が開閉している
- 室内機ファンの回転音
- 室内機ファンの清掃音
- 冷媒ガスが流れる音
- 樹脂部分が伸び縮みしている
- ドレンホースから空気が入り込む音
最近は静音設計のエアコンも多いため、室内機から異音が聞こえると何らかのトラブルが発生したのではと不安に感じるでしょう。しかし、実際は正常であるケースも多いです。
以下の項目で解説します。
エアコン内部の部品が開閉している
運転直後に室内機から「カタカタ」と音が聞こえる場合、エアコン内部にある電磁弁が開閉していることが原因として考えられます。
電磁弁とは、冷媒を止めたり流したりする役割を担う部分です。運転によって電磁弁が開閉する際「カタカタ」という音が聞こえるケースがあります。
ただ、この音は正常の範囲内です。エアコンを運転しているうちに音が止まるなら気にする必要はありません。
しかし、時間が経っても音が消えない場合は、フィルターやフロントパネルが正しく取り付けられていない可能性が高いです。
また、フィルターが目詰まりを起こすことでも「カタカタ」と音が鳴ります。この場合、空気を正常に取り込めず、本体が過剰に振動することから音が発生します。
室内機ファンの回転音
室内機から「バサバサ」とうるさい音が聞こえる場合、ファンの回転音が原因になっているケースが多いです。
エアコンの室内機は、ファンの回転数の増減によってパワーを調整しています。室内温度と設定温度の差が大きいほど多くのパワーが必要になるため、ファンの回転数が増え、音がうるさくなります。
室内温度が設定温度に追いつけば音は消えるため、故障を疑う必要はありません。
室内機ファンの清掃音
自動掃除機能付きのエアコンから「シャー」「ゴー」などの音が聞こえる場合、本体内部や室内機ファンの掃除音である可能性が高いです。
この場合、掃除が完了すれば音は止まります。
しかし、いつもより音がうるさい、普段と違う音が聞こえる場合は、不具合や故障が発生している可能性もあります。不安な場合は専門の業者に確認してもらいましょう。
なお、掃除音がうるさいからといって自動掃除機能を止めるのはおすすめしません。ホコリや汚れが溜まり、嫌な臭いやカビの原因になります。エアコンの内部を清潔に保つためにも、自動掃除機能は止めないようにしましょう。
冷媒ガスが流れる音
配管に冷媒ガスが流れる際、室内機から「シャー」「プシュー」という音が鳴るケースがあります。
製品によっては冷媒の切り替えが頻繁におこなわれるため、このような異音が聞こえやすくなります。ただし正常な稼働音のため、故障を心配する必要はないでしょう。
樹脂部分が伸び縮みしている
室内機の樹脂部分が伸び縮みする際、室内機から「パキッ」「ピシッ」と音が鳴ることがあります。とくに、運転直後や停止時は温度が大きく変化するため、これらの音が聞こえやすくなります。
室内温度が安定すると樹脂部分が安定して音が鳴りやむため、この場合も心配する必要はありません。
ドレンホースから空気が入り込む音
室内機から「ポコポコ」「ポンポン」という音が聞こえる場合、ドレンホースが原因のことが多いです。
ドレンホースとは、室内機の内部に発生した結露を取り除くための部品です。ホースに空気が入り込むことで、気泡が水中を移動するような音が鳴ります。
室内と外の気圧差がある際に起こりやすいです。こまめに換気して室内の気圧を外にあわせることで、音は鳴り止むでしょう。
エアコンの室外機がうるさい原因
続いて、エアコンの室外機がうるさい原因を見ていきましょう。
- 不安定な場所に設置している
- 室外機が汚れている
- 近くに物を置いている
メーカーや製品によって音が異なる場合もあるので、参考程度に留めてください。1つずつ解説します。
不安定な場所に設置している
室外機が不安定な場所に設置されたままエアコンを稼働すると、振動で壁や床に当たり、ぶつかるような音がします。
平らな場所にプラロック(樹脂製のエアコン取り付け架台)を設置し、その上に室外機を固定しましょう。
室外機が汚れている
室外機は屋外に設置されるため、砂や落ち葉などが入り込みやすいです。
異物が室外機に入り込むと、中の部品と接触して音が鳴ります。内部が汚れている場合は掃除で解消できますが、自分でできる範囲は限られています。
そのため室外機の内部まで掃除したい場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。
近くに物を置いている
室外機の近くに物を置くことで空気の通りが悪くなり、運転効率が落ちます。
落ちた分をカバーしようと最大出力でファンを回転させるため、結果的に稼働音がうるさくなります。室外機の近くに物を置いている場合は、室外機から離すようにしてください。
とくに正面の排気口付近には、物を置かないようにしましょう。
エアコンがうるさい場合の対処法
エアコンがうるさい場合、症状によっては自分で対処できるケースがあります。ここからは、室内機・室外機別の対処法を解説します。
室内機がうるさい場合
エアコンの室内機がうるさい場合の対処法は以下の通りです。
室内機から聞こえる音 | 原因 | 対処法 |
カタカタ・ガタガタ | フィルターの目詰まり | フィルターを掃除する |
ミシッ・ギシッ | 熱交換器が膨張・収縮している | 音が気になる場合は設定温度を上げる |
ポコポコ | 室内と外の気圧差 | 換気をして外との気圧差をなくす |
シューシュー・ジュー | 自動掃除機能の稼働音・冷媒ガスが配管を流れる音 | 音が気になる場合は設定温度を上げる |
キー・ギー | ルーバーの不具合 | オイルを指す・汚れている場合は掃除する |
エアコンから出る異音は、メーカーや製品によって異なります。
自分で対処するのが不安な場合は専門業者に原因を特定してもらい、必要に応じて修理を依頼しましょう。
室外機がうるさい場合
エアコンの室外機がうるさい場合は、以下の対処法を試してみてください。
室外機から聞こえる音 | 原因 | 対処法 |
ガタガタ | 室外機を不安定な場所に設置している | プラロックや防振ゴムを使用して安定させる |
ゴーゴー・ブーン | フィルター・その他部品の目詰まりや汚れ | 専門業者にクリーニングを依頼 |
上記の方法で改善されない場合、室外機に故障や破損が発生している可能性が高いです。専門業者に点検してもらい、修理や買い替えを検討してください。
関連記事:業務用エアコンの室外機だけの交換は可能?故障時の対処法を解説
注意!エアコンからこんな音が聞こえたら故障かも
室内機から「キュルキュル」「ガタガタ」と音が鳴る場合、部品が劣化・動作不良を起こしている可能性が高いです。また、「カラカラ」と軽い音がしているなら、部品の取り付け不良や破損が考えられます。
一方、室外機の場合は「キンキン」「カラカラ」「ガーッ」と響くような音に注意が必要です。ファンやコンプレッサが破損している可能性があります。
上記のような異音が聞こえた際は、なるべく早く専門業者に修理を依頼しましょう。
関連記事:エアコン故障時に見るべきポイントは?原因と対処法を解説
まとめ:自分で対処できない場合は修理や買い替えを検討
エアコンがうるさい原因の多くは、内部に溜まったホコリやカビによって引き起こされます。
しかし、無理に分解して掃除しようとすると逆に部品を傷つけてしまい、故障につながる恐れがあります。そのため、自分で対処が難しい場合は専門業者にクリーニングを依頼するとよいでしょう。
なお、室外機の異音は経年劣化や故障である可能性が高いです。本記事で紹介した対処法を実施しても音が解消されない場合は、修理や買い替えを検討しましょう。
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この記事を書いた人
hata