LED照明取り扱い業者の選び方の3つのチェックポイント
公開日:2020.11.02 最終更新日:2024.02.29
「LED照明に取り換えたいけど、いろんな業者があってどこに依頼したらいいのかよくわからないな」
とお困りの事業者様もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、LED照明取り扱い業者の選び方のチェックポイントと、照明器具の選び方をご紹介します。
LED照明をどこに発注するか迷っている方や、どの照明器具を選ぶべきか悩んでいる事業者様は、ぜひ参考にしてみてください。
LED照明取り扱い業者の選び方のチェックポイントとは?
それではさっそく、LED照明取り扱い業者を選ぶ際にチェックしたい3つのポイントをご紹介していきます。
ポイント①サポート内容が充実しているか
業者の選び方のポイントのひとつとして、まずはサポート内容が充実しているかという点をチェックしましょう。
LED照明は設置して終わりではなく、使い続けていくものです。
設置工事後に困ったことが出てくるケースもあります。
そのため、設置工事のときはもちろんのこと、設置後のトラブルにも迅速な対応をしてくれるか確認しておくと安心です。
ポイント②実機サンプルを見せてくれるか
LED照明取り扱い業者を選ぶ際には、LED照明を選ぶ際に実機サンプルを見せてくれるかという点にも注意しましょう。
カタログでは実際どのくらいの明るさになるのか、今まで使っていたものと違和感なく利用できるのかまで判断することは困難です。
事前に確認しておかないと、LED照明に交換してから以前使っていた蛍光灯と比べて暗く感じてしまったり、微妙に色合いが気になってしまったりして、後悔することもあるかもしれません。
ミスマッチを防ぐために、導入前には必ず実機サンプルを見せてもらい、イメージに近い製品を選ぶことをおすすめします。
ポイント③電気料金単価が明確に算出されているか
LED照明取り扱い業者を選ぶ際には、電気料金単価が明確に算出されているかもチェックするようにしましょう。
蛍光灯からLED照明に切り替える際には、多大な費用がかかるケースもあります。
そこで、実際にLED照明に替えた場合の費用対効果を明確に知っておくことが必要です。
利用する照明器具の種類や電気を使う時間帯、電気料金の単位などにより費用対効果は変わります。
また、電気料金の単価は実は一定ではなく、電力使用量に応じて段階性になっていたり、時間帯によって異なっていたりします。
そのため、業者が提出する提案書で使用されている電気料金単価が実際に即した値になっているかには特に注意しましょう。
この条件の設定に応じて最終的な費用対効果の大きさが変わるため、記載の値を鵜呑みにせず自分自身でも確認することが必要です。
なお、電気料金の単価は電気代の明細があればおおよその金額を把握できます。
ここでは、27円/kWhと仮定して、12畳用のシーリングライトにおける、蛍光灯とLEDライトの電気代を比較してみます。
ぜひ、27円の部分をご自身の電気料金の単価に置き換えて計算してみてください。
蛍光灯:消費電力80W、LED照明:消費電力40W と仮定し、1日8時間点灯、1年間365日の電気代を比較します。
このケースでは、リビングのシーリングライトを蛍光灯からLED照明に変更すると、1年間で約3,153円の電気代節約となるということです。
もし、単価を確認せずに見積もり価格のみを参考にすれば、実際には思ったほどの費用対効果もなく現状維持の方が良かったという状況にもなりかねません。
電力会社との契約が従量電灯もしくは低圧契約であるのか、それとも高圧契約になっているのかによっても変わります。
自社ビルなどでは電力会社から届いた電気代の明細書を見ればわかりますので、事前にしっかりとチェックしておきましょう。
LED照明の選び方のポイント
LED照明を選ぶ際は、次の6点に注意すると良いでしょう。
- 口金のサイズ
- 電球の形状・種類
- 照明の明るさ
- 光の広がり方
- 光の色
- 機能やスペック
順番に解説します。
口金のサイズを確認する
口金とは、照明器具を取り付ける部分の名称です。
照明を選ぶ際、口金に合ったサイズを選ぶ必要があり、異なるサイズだと取り付けができません。口金の部分を直接定規で測ることで、口金のサイズを確認できます。
一般的に、E26口金は直径26mm、E17口金は直径17mmといったように口金には規格があります。
しかし、外径は同じ口金でも製品によって異なる場合があるため、購入前に口金のサイズをよく確認することが大切です。
電球の形状・種類を確認する
照明器具の購入前に、電球の形状や種類をよく確認しましょう。
電球の形状やサイズが適合しない場合、照明を正しく取り付けられません。
明るさを選ぶ
照明のパッケージには、「~〇畳」「〇畳用」など対応する畳数が記載されています。なぜなら、製品ごとに対応している部屋の広さが異なるためです。
照明ごとに適した部屋の広さが決まっているため、部屋の広さに適合していない照明を選ぶと、明るさが不十分だったり、明るすぎるなど不都合が生じる場合もあります。
光の広がり方を選ぶ
光の広がり方を示す「配光角」が異なると、光の向きが変わります。場所に合わせて適切な照明を選ぶことで、効率的に部屋を明るくできます。
光の広がり方と特徴は次の通りです。
名称 | 配光角 | 特徴 | おすすめの場所 |
全方向タイプ | 260度 | 空間全体が明るくなる | リビング |
広配光タイプ | 180度 | 広い範囲を明るく均等に照らす | ダイニング、玄関 |
下方向タイプ | 140度 | 暗め。手元、足元など局所的に明かりがつけられる | 廊下、トイレ 洗面所 |
光の色を選ぶ
光の色は主に「電球色」「温白色」「昼白色」「昼光色」の4タイプに分かれています。
光の色はパッケージに表示されているため、購入の際はよく確認しましょう。光の色と特徴は次の通りです。
光の色 | 特徴 | おすすめ場所 |
電球色 | 電球に似た温かみのある光色 | 食卓 寝室 |
温白色 | 落ち着いた明るい光色 | リビング |
昼白色 | 生き生きとした自然な光色 | 勉強部屋 読書部屋 |
昼光色 | 清々しく爽やかな光色 | キッチン 洗面所 |
機能やスペックについて調べる
明るさを自動で調節したり、光の色を変えられたりなど、便利な機能を備えた照明が増えています。
ただし、器具側に調光機能や回路がついている場合は、必ず調光器対応タイプの照明を選ぶ必要があります。購入前に照明器具の機能やスペックについて調べましょう。
シーリングライトを買うときに押さえておきたいポイント
シーリングライトを購入する際に押さえておきたいポイントは次の4つです。
- ワット数ではなくルーメン数で選ぶ
- 購入前にシーリングライトのサイズを確認する
- 明るいシーリングライトを購入したい場合は畳数より大きめのものを選ぶ
- 器具がLED照明に対応しているか確認する
順番に解説します。
ワット数ではなくルーメン数で選ぼう
電球の明るさを示す単位として、「ワット(W)」と「ルーメン(lm)」の二つの指標があり、それぞれ特性が異なります。
「ワット(W)」は電力の単位で、電球や照明器具が使用する電力を表します。「ルーメン(lm)」は光の出力や実際の明るさを表す単位です。
以前、照明はワット数の高い方が明るいと言われていました。
しかし、LED技術が進歩しエネルギーを効率的に供給できるようになったため、同じワット数でも異なる明るさになります。
白熱電球のころと同じワット数でも、LED照明は従来の白熱電球よりも明るくなることが多いです。昔は明るさを示す指標としてよくワット数が使われていましたが、現在ではルーメン数が主な指標です。
ルーメン数であれば、消費電力に関わらず明るさを測定できるため、ワット数よりも照明器具の性能を比較する際に有効です。
照明の明るさをルーメンで測るとき、数値が高いほど明るくなります。実際に購入する際は、今まで使っていた照明器具の電球と、ほぼ同じ明るさが得られるルーメン数の照明器具を選びましょう。
購入前にシーリングライトのサイズを確認しよう
シーリングライトの形名は、器具本体部分に貼り付けられている「主銘板」を見ると確認できます。主銘板には品番や電圧、消費電力が書かれています。
照明にはランプの形状や大きさ、筒の直径が書いてあるため、確認しましょう。
例えば「FCL30ECW」と書かれている場合、形状はFCL(丸型蛍光灯)、大きさは30形を示します。主銘板に対応している照明を選ばないと、購入後にサイズが合わず取り付けられなかったといったトラブルに繋がります。
畳数より大きめのシーリングライトを選ぶと明るく感じる
通常よりも明るめの部屋にしたい場合、畳数より大きめのシーリングライトを選ぶと良いです。
基本的にシーリングライトのパッケージには「○畳用」と記載されていますが、これは日本照明工業会によって規定された適用畳数の明るさの範囲を示しています。
例えば、6畳用のシーリングライトは通常2,700~3,700lmの光を放射し、8畳用は3,300~4,300lmの明るさをカバーします。6畳の部屋に8畳用のシーリングライトをつけると、照明のカバー範囲が広がるため、通常よりも明るい部屋を作れるでしょう。
器具がLED照明に対応しているか確認しよう
シーリングライトをLED対応のものに交換する際は、LED照明を取り付けられるか事前に確認しましょう。
特に調光機能が器具についているシーリングライトの場合、基本的にLED照明は対応していません。
調光対応と書かれたLED電球であれば取り付け可能ですが、明るさを落とすとちらつく可能性があるため、事前に確認することをおすすめします。
適切なLED照明の取り扱い業者と照明器具を選ぼう
以上、LED照明取り扱い業者の選び方のポイントをご紹介してきました。
後悔しないように、LED照明取り扱い業者を選ぶ際は「サポート内容が充実しているか」「実機サンプルを見せてくれるか」「電気料金単価が明確に算出されているか」という3つのポイントをしっかりとチェックして、複数社を比較検討するようにしましょう。
「1社1社チェックして比較検討するのは大変そうだな……」
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この記事を書いた人
編集部員 岡本
編集部の岡本です。以前はWEBディレクターとして中小企業のホームページ制作のディレクション等をしておりました。ユーザー様の声をきちんとコンテンツの内容や方向性に反映して、より良いメディアに出来るように日々精進してまいります。