業務用エアコンが動かないときの原因とは?対処方法も紹介
公開日:2023.05.22 最終更新日:2024.07.12
業務用エアコンは消耗品なので、経年にともない次第に劣化します。
「電源を入れても、エアコンが動かない」「風は出るのに、室温が変わらない」などの不調を放置したままにすると、修理費や電気代が高くつくかもしれません。
そこで本記事では、業務用エアコンが動かなくなる原因を紹介するとともに、故障時に講じるべき対処方法を紹介します。
業務用エアコンを長期的かつ安全に使いたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
業務用エアコンが動かなくなる原因と対処方法
「業務用エアコンが動かなくなる=機器の故障」とは限りません。
故障の程度がひどければ、機器本体を修理あるいは交換する必要がありますが、場合によっては簡単な部品交換やクリーニングだけで解決できる可能性もあります。
業務用エアコンが動かなくなったり、調子が悪くなったりする原因とあわせて、対処方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
原因①リモコンの電池が切れている
業務用エアコンが動かない場合は、まずはリモコンを確認します。
リモコンの電源が点かない、もしくは電源が点いているにもかかわらず操作音が鳴らない場合は、電池を交換して、リモコンをリセットしてください。
なお、メーカーや機器のタイプごとにリセットの方法は異なるため、エアコンの取扱説明書を確認して、正しい手順で実施しましょう。
原因②リモコンが故障している
リモコン本体の電池を変えても、液晶が表示されない場合は、リモコンの内部に異常が生じているかもしれません。
エアコン本体だけでなく、リモコンも経年劣化するので、突然使えなくなってしまうことも起こりえます。
リモコン本体の故障の原因は、内部の液晶パネルの破損や、配線の断線によるものです。
ご自身の力だけでは解決できないので、業務用エアコンのメーカーや、設置業者に修理を依頼してください。
原因③リモコンの液晶画面に表示されているエラーコードを放置している
リモコンの液晶画面には、アルファベットや数字が表示されることがあります。
これは「エラーコード」といわれるもので、業務用エアコン本体や、室外機などに何らかのトラブルが生じていることを意味します。
エラーコードの内容から、故障個所の特定が可能です。
しかし、エラーコードが意味する故障内容はメーカーごとに異なるので、設置業者に問い合わせるか、あるいはメーカーのホームページなどを確認してください。
また、エアコンのエラーコードについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
【関連記事】
エアコン不具合時によく起こるエラーコードの種類と対策法
エアコンのエラーコード一覧!メーカー別の確認方法も解説
原因④エアコンフィルターが詰まっている
エアコンが稼働しているにもかかわらず、設定温度に達するまでに時間がかかったり、風速が弱かったりする場合には、フィルターが目詰まりを起こしているかもしれません。
フィルターを取り出して、掃除機やブラシを使ってホコリを取り除き、詰まりを解消してください。
フィルターの詰まりを放置したままにすると、機器の性能が落ちるだけでなく、エアコン本体に強い負担がかかり、電気代が高くなります。
最低でも1か月に1~2回はエアコンのフィルターを掃除しましょう。
原因⑤室外機にトラブルが発生している
フィルターを清掃しても、エアコンの効きが悪い場合は、室外機に異常が生じていることも考えられます。
スムーズに熱交換できるように、室外機の周りに置かれている用具などを移動させます。
また、機器の内部を確認して、ファンが詰まっていたり、凍結していたりしないかを確認しましょう。
それでも問題が解決しない場合は、エアコン内部の信号を一度リセットするために、コンセントプラグを挿し直して再起動します。
上記の方法を試みても問題が解決されないのであれば、室外機のファンモーターが故障している、もしくは冷媒ガスが漏れている可能性があります。
この場合は、ご自身で解決することはできないため、業務用エアコンのメーカーや設置業者に、修理を依頼しなければなりません。
原因⑥ドレンホースが詰まっている
業務用エアコンには、ドレンホースといわれる排水用のホースがついています。
このホースにゴミやほこり、泥などが入りこむと、行き場を失った水がエアコンの内部へと逆流してしまい、水漏れを起こすことや、機器が動かなくなることがあります。
ドレンホースを定期的に確認して、ブラシや掃除機などを使って、内部の汚れを取り除いてください。
原因⑦エアコンが適切に設置されていない
設置したばかりの業務用エアコンが動かない、もしくは空調が調整できない場合は、機器が適切に設置されていないことも考えられます。
配管を通すための穴開けを失敗していたり、ドレンホースが外れていたりするなどの不備が見つかった場合には、再度業者に工事を依頼しなければなりません。
このような事態を避けるためにも、業者選びの際は、工事の実績が豊富かつ評判がよい業者を選びましょう。
業務用エアコンが急に動かなくなる症状
業務用エアコンが問題なく使えていても、以下のサインが現れたら内部に異常が生じている可能性があります。
故障につながるおそれがあるので、業者にメンテナンスを依頼してください。
症状①異音がする
エアコン本体から音が突然発生したり、音が日に日に大きくなったりする場合は、機器内部の電子部品のコンデンサーや、コンプレッサーが劣化しています。
機器内部の修理は、ご自身での対応が難しく、放置したままにすると正常に動かなくなるおそれがあるので、早めに業者に相談しましょう。
症状②異臭がする
業務用エアコンから酸っぱいニオイがする場合は、機器内部にカビが生じているかもしれません。
カビが繁殖すると、運転効率が下がるだけでなく、故障や体調不良につながるおそれもあるので、カバーを取り外して、カビ取りグッズなどを使って除去します。
また、焦げ臭いニオイがする場合は、ただちに使用を中止しなければなりません。
内部の電気系統が壊れていたり、入り込んだゴミが焦げついていたりすることが考えられるからです。
最悪の場合、火災につながることもあるので、ただちに業者に連絡して、機器内部の状態を確認してもらってください。
動かなくなった業務用エアコンは自分で修理や撤去ができるのか
業務用エアコンの構造は複雑かつ、撤去時には適切な手順で冷媒ガスを回収しなければなりません。
そのため、業務用エアコンを、ご自身で修理したり、撤去したりすることはできません。
また、エアコン本体は重量があるため、作業時にバランスを崩して落下してしまい、大ケガをする可能性もあります。
このような事態を防ぐためにも、業務用エアコンの修理や撤去はご自身で対応せず、専門の業者に依頼しましょう。
業務用エアコンの修理にかかる費用の目安
業務用エアコンの修理にかかる費用の目安は、3万~5万円程度です。
ただし、天井埋込タイプや天井カセットタイプの場合は、機器本体が高額かつ、作業時間が長いので、より修理費は高くなります。
また、エアコンのタイプが古く、部品の取り寄せが必要な場合は、機器本体を交換したほうが、費用を抑えられることもあります。
複数の業者に問い合わせたうえで「修理する場合」「交換する場合」の2パターンの見積もりを確認しておくことが望ましいです。
また、エアコンの故障時にかかる費用について知りたい方は、こちらをご覧ください。
関連記事:業務用エアコンの故障時は修理と交換どちらがお得?費用とともに解説
業務用エアコンが動かないときは原因を究明したうえで適切な対処方法を講じましょう
今回は、業務用エアコンが動かなくなる原因と、適切な対処方法を紹介しました。
業務用エアコンは、リモコンの電池切れや室外機の故障などによって、突然動かなくなることがあります。
放置したままにすると、被害が拡大する可能性があるので、業務用エアコンのメーカー、あるいは設置業者に修理を依頼してください。
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この記事を書いた人
編集部員 濵岸
編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!