
業務用エアコンの故障時は修理と交換どちらがお得?費用とともに解説
公開日:2020.07.22 最終更新日:2023.03.23
本記事では、業務用エアコンが故障した際に、交換と修理どちらがお得かを費用の相場等を比較しつつ解説します。
業務用エアコンは修理と交換どっちがお得?
結論から申し上げますと、業務用エアコンの修理か交換どちらがお得かは修理内容によります。
軽微な修理程度であれば、数万円程度で済む修理の方がよいでしょう。
しかし、エアコンの内部で起こる重度な不具合や経年劣化が進んでいれば、修理してもすぐに故障する可能性があるので思い切って交換するほうがお得なこともあります。
以下に、業務用エアコンを修理と交換する場合のそれぞれのメリットとデメリットをまとめました。
エアコンの修理 | エアコンの交換 | |
メリット |
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デメリット |
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業務用エアコンはオフシーズンに交換するとお得
業務用エアコンはオフシーズンである2~4月に交換したほうが、繁忙期に購入するより安くなる傾向にあります。
もちろん選ぶ機種やリリース時期にもよりますが、オフシーズンであれば業者も親身に対応してくれ値引きやスピーディな対応などが期待できます。
逆に繁忙期に交換する場合は、値段も高く設置工事に長期間待たされるケースも多々あるので、早めの交換をした方がよいでしょう。
業務用エアコンの修理・交換にかかる費用の相場
業務用エアコンの修理にかかる費用と新規交換では、それぞれかかってくる費用が異なります。
そのため、まず修理にかかる費用の相場と新規交換に必要な費用の相場を知って、どちらがお得かを判断しましょう。
業務用エアコンの修理にかかる費用の相場
業務用エアコンの修理にかかる費用の相場は、修理する内容により大きく変わります。
軽微な不具合であれば1~3万円前後、重度な不具合であれば10万円以上にもなります。
以下に、修理内容ごとの費用の相場をまとめました。
修理内容 | 費用の相場 |
温度検知などのセンサー類 | 8,000~2万円程度 |
基板交換・リモコンの不調 | 1万5,000~3万円程度 |
ファンモーターの交換 | 2~10万円程度 |
熱交換器の交換 | 5~10万円程度 |
冷媒ガスの漏れ | 10万円以上 |
一般的に軽微と呼ばれる温度検知センサーの不具合や、リモコン等の不具合の場合であれば、1万5,000~3万円前後となります。
しかし、冷媒ガスの漏れなどエアコン内部の重度な不具合の場合は10万円以上かかることもあり、複数の不具合が同時に併発する可能性もあります。
また、上記の相場表は室内機の修理内容の一部ですが、室外機に異常がある場合も修理の対象となります。
室外機の修理の場合も内容により料金に変動がありますが、いずれにせよ専門業者に確認してもらわなければ具体的な修理費用は分かりません。
業務用エアコンの交換にかかる費用の相場
業務用エアコンを交換する場合は、エアコン本体と設置工事にかかる費用がそれぞれ必要となります。
業務用エアコン本体の購入費用は、新品の1.5馬力の場合20~30万円程となります。
そのうえで設置工事費用が別途発生するため、あらかじめどれくらいの費用がかかるのかを業者に見積もりを出してもらうことが重要です。
以下に、オフィスや店舗で使われることの多い天井埋込型エアコンの設置費用の相場をまとめました。
シングルタイプ | マルチタイプ | |
1.5~2.5馬力 | 77,000円 | - |
3馬力 | 96,000円 | 125,000円 |
4馬力 | 110,000円 | 145,000円 |
5~6馬力 | 100,000~115,000円 | 155,000~160,000円 |
8馬力 | - | 195,000円 |
10馬力 | - | 200,000~210,000円 |
上記の表から、1.5馬力の新品のシングル業務用エアコンを導入する場合、設置工事費も含めると27~37万円前後の費用がかかります。
かなりの費用がかかってしまいますが、リース導入することにより初期費用なしで新品のエアコンを交換することができます。
業務用エアコンリースの相場については、こちらの業務用エアコンをリースした場合の月額費用の相場で詳しく解説しています。


業務用エアコンを交換する判断ポイント
業務用エアコンは、完全に故障する前いくつか交換の判断をすべきポイントがあります。
早めの交換をした方がメリットになるケースも多いので、交換のサインを見逃さないようにしましょう。
- 業務用エアコンを10年以上交換していない
- 軽度・重度にかかわらず、不具合が頻発しはじめた
- 電気代が高いと感じる
- 保証期間が過ぎており、修理のたびに高額な費用がかかる
判断ポイント①業務用エアコンを10年以上交換していない
業務用エアコンの耐用年数は一般的に10~15年といわれています。(1日10時間、1年で合計2,500時間ほど連続稼働させた場合を想定 )
ただし、点検や修理を行わずに使用し続けると、業務用エアコンの耐用年数は6~9年ほどと非常に短くなっていきます。
そのため、10年以上業務用エアコンを活用している場合は交換を考えたほうがよいといえるでしょう。
基本的に経年劣化が進んだものは修理すべき箇所が多くなるので、修理費用が高くなる傾向があります。
不具合が併発するようであれば、エアコンの交換を検討したほうがよいです。
判断ポイント②軽度・重度にかかわらず、不具合が頻発しはじめた
業務用エアコン稼働中に軽度・重度に関わらず不具合が頻発しはじめたときには、部品やモーターなど、さまざまな点で経年劣化を起こしている可能性があります。
経年劣化はどんなに修理を重ねても完全に改善できないので、不具合が起こるたびに修理をするよりも交換したほうがお得です。
一度交換してしまえば、不具合なくスムーズに活用できるでしょう。
判断ポイント③電気代が高いと感じる
古い業務用エアコンは経年劣化により稼働効率が悪くなり、必要以上に電気代を消費してしまうこともあります。
業務用エアコンは次々と省エネ効果の高い機種がリリースされているため、電気代が高いと感じる場合は最新の省エネ機種に交換することをおすすめします。
業務用エアコンは省エネ効果が高いものほど電気代も安くなるので、長期的なランニングコストを考えた場合に現在使っているものよりお得になる可能性もあります。
判断ポイント④保証期間が過ぎており修理費用がかさむ
業務用エアコンのほとんどは、購入時に保証が付いており保証期間内であれば故障してしまっても無料または格安で修理をしてもらえます。
しかし、使用年数がかさんで保証期間が切れてしまうと修理代は全額実費になるので注意が必要です。
修理内容によってはかなり高額な料金を請求されてしまうこともあるので、エアコンの保証期間が過ぎてしまった場合も交換時期の目安となります。
メーカーの保証期間は、一般的にに1~5年程度となります。


新しい業務用エアコンの選び方
業務用エアコンを交換する場合、そもそも敷地面積に対して適切な馬力なのかを確認して新しいエアコンを選びましょう。
業務用エアコンの馬力と敷地面積の関係性は密接で、設置場所にも大きく左右されます。
業務用エアコンの馬力の算出方法は、以下のようになります。
また、業務用エアコンのタイプにより最適な機種や馬力は異なるため、こちらの業務用エアコンの業種別馬力の目安を参考にしてみてください。
不具合が多い場合や10年以上経っている業務用エアコンは交換がおすすめ
以上、業務用エアコンの修理と交換の費用相場から、どちらがお得かをご紹介してきました。
耐久年数である10~15年以内であれば修理、その期間を過ぎていれば交換したほうがお得であるといえるでしょう。
ただし、保証期間がすぎており不具合が多い場合や、電気代が高い場合には、耐久年数以内であっても交換したほうがいい場合もあります。
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この記事を書いた人
編集部員 河田
編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。





