エアコンを買い替えるタイミングは?寿命を延ばす方法も解説
公開日:2023.12.20 最終更新日:2024.07.12
夏や冬のオフィスで快適な環境を維持するには、エアコンの稼働が欠かせません。長年使用していて調子が悪くても使用できるエアコンは、いつ買い替えるべきか悩むこともあるでしょう。
そこで本記事では、エアコンを買い替えるタイミングや、寿命を延ばす方法について詳しく解説します。購入費用を抑えられる時期も紹介するため、ぜひご覧ください。
エアコンを買い替えるタイミングはいつ?
エアコンの買い替え時期を検討するときには、メーカーが設定した「設計上の標準使用期間」が判断指標の1つです。エアコンメーカーの多くは、修理部品の生産がなくなるなどの理由で、使用年数を10年に設定しています。
しかし、使用頻度や扱い方によっては10年を超えても十分機能する場合があります。内閣府の消費動向調査では、2人以上の世帯では平均して13.6年ごとにエアコンを買い替えているというデータがあります。
このことから、エアコンの寿命はおよそ10年〜13年程度と考えるのが妥当でしょう。
エアコンの寿命を知らせるサイン
エアコンの寿命を知らせるサインには、以下の5つがあります。
- 室内機から臭いがする
- 冷えない・暖まらない
- 室内機・室外機から異音がする
- 室内機から水が垂れる
- リモコン操作ができない
それぞれ詳しく解説します。
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業務用エアコンの修理費用と交換費用ではどちらの方がお得なのか?
室内機から臭いがする
フィルターの掃除を定期的にしていればカビの発生をある程度防げます。しかしフィルターの奥やファン、熱交換器の周辺は、掃除していてもカビが発生して臭いがすることがあります。
特に、湿気が多い環境や長期間メンテナンスを怠っていると、臭いが発生しやすいです。内部の掃除をしても臭いが消えない場合は、必要に応じて修理や交換を検討しましょう。
冷えない・暖まらない
エアコンの冷暖房の効果が弱まっている場合は、エアコンが寿命に近づいているサインです。冷媒ガスが減っている、内部の汚れが蓄積しているなどの原因が考えられます。
冷媒ガスの充填や機器の修理をしても改善されない場合は、買い替えを検討しましょう。
室内機・室外機から異音がする
エアコンを起動したときに普段とは違う異音がする場合は、故障や寿命のサインです。例えば、ゴムが擦れるようなキュルキュルという音がするときには、ファンに異常が起きている可能性があります。
部品交換で改善することもありますが、エアコンの使用年数によっては交換部品が手に入らず、修理費用が高くなる可能性も。場合によっては、新しいエアコンに買い替える方が得策と言えるでしょう。
室内機から水が垂れる
エアコンの内部で発生した結露は、通常ドレンホースを通じて外部に排出されます。しかし排水がうまくいかないと、室内機から水漏れすることがあります。
ドレンホースの耐用年数は通常3〜5年程度です。ドレンホースの詰まりや亀裂などの損傷を修理しても水漏れする場合は、エアコン自体の寿命が近づいている可能性があります。
リモコン操作ができない
リモコン操作ができない場合は、エアコン本体の受信部に問題が生じていることも考えられます。
内部の経年劣化や電子部品の故障が原因で、リモコンからの信号を受け取れなくなることも珍しくありません。修理や部品の交換をするのも方法の1つですが、エアコンの買い替えを検討するのもよいでしょう。
モデル別|エアコンの買い替えに適したタイミング
エアコンの買い替えに適したタイミングは、モデルのグレードによって異なります。
- 上位モデルの購入に向く時期【10~11月】
- 普及モデル・中位モデルの購入に向く時期【2~3月】
それぞれ詳しく解説します。
上位モデルの購入に向く時期【10~11月】
メーカーが上位モデルの新機種を発表するのは一般的に秋で、10月から11月頃です。そのため、型落ちの上位モデルのエアコンを手頃な価格で手に入れるのも、10月から11月がおすすめのタイミングです。
普及モデル・中位モデルの購入に向く時期【2~3月】
春に新製品が発表される普及モデルや中位モデルは、2月から3月に前年モデルの在庫処分が行われることがあります。そのため、上位モデルとは異なり、普及モデルや中位モデルのエアコンを購入するときには2月から3月がおすすめです。
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エアコンの寿命を延ばす方法
エアコンを長持ちさせる方法には、以下の5つがあります。
- 定期的にフィルターの掃除をする
- 室外機周辺の掃除をする
- 適切な温度に設定する
- ドレンホースの手入れをする
- 長期間電源を抜いていたときはいきなり運転させない
それぞれ詳しく解説します。
定期的にフィルターの掃除をする
エアコンのフィルターが汚れたまま使用していると、過度な負荷がかかり寿命が短くなることがあります。そのため、定期的にフィルターの掃除をしてホコリが溜まらないようにしましょう。
エアコンを毎日使う場合は、フィルターの清掃を2週間に1回ほどの頻度で行うのが理想的です。フィルターを清潔に保つことは、エアコンの寿命を延ばすだけでなく、室内の空気を綺麗に保つことにもつながります。
室外機周辺の掃除をする
室外機は屋外に設置されているため、枯葉・クモの巣・ホコリ・砂などによって汚れやすくなっています。汚れたままにしておくと、室外機の寿命が短くなる可能性があります。
室外機の内部は自分で清掃できませんが、周囲のゴミや枯葉は定期的に取り除きましょう。
適切な温度に設定する
エアコンの温度を極端に高くしたり低くしたりすると、機器にかかる負荷が大きくなり、寿命を縮める恐れがあります。
エアコンの寿命を延ばすためには、適切な温度設定で使用しましょう。使用電力が節約でき、省エネにもつながります。
ドレンホースの手入れをする
ドレンホースの手入れを怠ると、室内機から水漏れが起こることがあります。エアコンを長持ちさせ快適に使い続けるためには、ドレンホースのメンテナンスをしましょう。
一般的に、ドレンホースの耐用年数は約3年で、耐候性が高ければ5年ほどとされています。亀裂が見られる場合は、早めに交換することをおすすめします。
また、ドレンホースに害虫や砂などの異物が入ると詰まることがあります。ドレンホースを設置するときには、ホースの先端を地面から少し浮かせて、防虫キャップを取り付けるなどの対策を行うのが有効です。
長期間電源を抜いていたときはいきなり運転させない
エアコンは、長期間電源を切っておくと内部に冷媒が留まった状態になります。この状態でコンセントを差し込んですぐ稼働させると、コンプレッサーに過度な負荷がかかり、寿命を縮めてしまうことがあります。
そのため、コンセントを差し込んだ後は4~8時間は稼働させずに置いておきましょう。待機時間を設けることでエアコンの内部状態が安定し、安全に稼働しやすくなります。
まとめ:タイミングを見計らってエアコンを買い替えよう
エアコンの使用頻度にもよりますが、平均的なエアコンの寿命は約10年〜13年です。室内機から異音がしたり、冷暖房効果が弱まっていると感じたときには、買い替えを検討しましょう。
エアコンは、適切な手入れをすることで長持ちするケースも多くみられます。具体的な手入れ方法には、フィルターの掃除、室外機周りの清掃、適切な温度設定などがあります。手入れをしていてもエアコンの寿命を感じたときには、買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いた人
hata