氷蓄熱式空調システムとは?メリット・デメリットとともに解説
公開日:2021.05.20 最終更新日:2024.07.12
本記事では、氷蓄熱式空調システムの特徴やメリットとデメリットについて紹介しています。
空調のの電気代コストをなるべく抑えたい事業者様は、ぜひ参考にしてみてください。
氷蓄熱式空調システムとは
氷蓄熱式空調システムとは、水槽に氷をつくり冷媒を冷やすことで冷房として利用できる空調システムです。
通常のエアコンと同じサイクルによって運転が行われますが、途中に水蓄熱槽が取り入れられているという違いがあります。
夜間冷房運転をしないときに氷を蓄えることができ、蓄えた氷で冷房効果を発揮できる点が特徴です。
エアコンで冷房の効きを良くするためには、冷媒を過冷却することが必要です。
しかし、冷房能力を増強させるためには、多くのエネルギーが必要となるため電気代も高くなります。
一方で、氷蓄熱式空調システムの場合、氷の冷熱を利用するためエネルギーや電気代が節約できます。
また、暖房としても利用可能であり、狭い場所から広い場所まで利用可能です。
氷蓄熱式空調システムのメリットとデメリット
氷蓄熱式空調システムの利用場合、さまざまなメリット・デメリットがあります。
それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、導入を検討しましょう。
氷蓄熱式空調システムのメリット
氷蓄熱式空調システム大きなメリットとしては、環境に配慮しているシステムであることがあげられます。
環境に優しい製品であることを示した、グリーン購入法の適用対象にもなっており、エコを意識する人にピッタリです。
また、日中は夜に蓄積したエネルギーを利用できるため、利用料金が安くなる夜間に電力の使用時間が集中します。
電気代が高い時間に多くの電力を使用する必要がないので、電気代を抑えたい場合にもおすすめです。
さらに冷房の立ち上がりが早く、一般的な空調よりも素早く冷房効果を実感できることもメリットの1つです。
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氷蓄熱式空調システムのデメリット
氷蓄熱式空調システムを利用する場合、夜間に空調を使う場合には向いていないことを理解しておきましょう。
氷蓄熱式空調システムは、夜間に氷をつくることからどうしても夜は効きが悪くなります。
また、初期費用は一般的なエアコンよりも高い傾向もある点もデメリットといえます。
大型の氷蓄熱式空調システムを導入すると、夜間の作動音が気になることもあるので注意が必要です。
氷蓄熱式空調システムがおすすめ昼間の電気コストを抑えて環境にも優しい
以上、氷蓄熱式空調システムの概要とメリット・デメリットを解説しました。
氷蓄熱式空調システムは、夜間に氷を作成して昼間に氷を溶かすことで効率よく冷房・暖房としての機能を発揮します。
メリット・デメリットの双方が存在しますが、使い方次第では通常のエアコンよりもランニングコストを抑えられるでしょう。
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この記事を書いた人
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