床クリーニングはウェットとドライどちらのメンテナンス方法がいい?
公開日:2019.09.09 最終更新日:2024.05.25
床のクリーニングには”ウェットメンテナンス”と”ドライメンテナンス”という2つのクリーニング方法があります。
「どちらを選べばいいのか分からない」
とお悩みの建物の管理者様もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、今回は、2つの床クリーニング方法『ウェットメンテナンス』と『ドライメンテナンス』について解説します。
床を今よりも見栄え良くしたい管理者様は、ぜひご一読ください!
なお、床の清掃を業者に依頼する際には、こちらの清掃業者が行ってくれる定期清掃のサービスも合わせてご確認ください。
『ウェットメンテナンス』と『ドライメンテナンス』はどんな床クリーニング方法?
まず、一般的に行われているウェットメンテナンスとドライメンテナンスとはどういったクリーニング方法なのか、それぞれご紹介します。
ウェットメンテナンスとは
ウェットメンテナンスは、毎回床の汚れを取り除き、ワックスをかけるクリーニング方法のことです。
ウェットメンテナンスによる床クリーニングは、通常数か月に1回の頻度で清掃会社に依頼します。
また、10回に1回ほどの頻度で、床に塗り重ねられたワックスを剥離させる作業を行う必要があります。
ドライメンテナンスとは
ドライメンテナンスとは、綺麗な状態の床に“基礎被膜”つくり、専用の機器を使って磨き上げていくクリーニング方法です。
基礎皮膜はドライ専用のワックスを4~10層ほど塗り重ねてつくり、毎日~数日に1回の頻度で磨き上げていく必要があります。
ドライメンテナンスによる床クリーニングを行うと、はじめに床の上に塗り重ねておいたワックスを磨いて削っていくため、汚れがたまることなく綺麗な状態の床を維持することができます。
どちらの床クリーニングの方法がおすすめ?
それでは、ウェットメンテナンスとドライメンテナンスではどちらの床クリーニング方法がおすすめなのでしょうか?
ズバリEMEAO!がおすすめするクリーニング方法は、ドライメンテナンスの方です。
ウェットメンテナンスは、汚れを取り除いたうえでワックスがけするため美観が保たれそうな気がしますよね。
しかし、じつはこのクリーニング方法だと、取り除ききれない「微量の汚れ」や「汚れた洗剤の残り」がワックスがけの度に累積されていきます。
人が歩く中央部分は徐々に累積された汚れがワックスごと削り取られていきますが、人が歩かない側面部分は汚れた層が残り続けるため黒ずんできてしまいます。
ウェットメンテナンスによるクリーニングを続けていると、回数を重ねる度にどうしても床がくすんで見えてきてしまうわけです。
そのため、10回に1回ほどの頻度でワックスを剥離させる必要があります。
一方、ウェットメンテナンスはすでにご説明した通り、塗り重ねておいたワックスを磨いて削っていく床クリーニングの方法なので、汚れがたまることなく床を綺麗なまま維持できます。
つまりウェットメンテナンスよりもドライメンテナンスの方が床を綺麗な状態で保ちやすいのでおすすめというわけです。
床クリーニングの重要性
床クリーニングの重要性は、主に以下の3つです。
- 快適な空間を維持するため
- 悪臭や転倒などのリスクを防ぐため
- 資産価値の低下を防ぐため
環境作りや床材の保護には、床クリーニングが欠かせません。光沢がなく黒ずんだ床は見た目が悪いばかりではなく、さまざまなトラブルを招く恐れがあります。
床クリーニングの重要性について、1つずつ詳しく見ていきましょう。
快適な空間を維持するため
店舗やオフィスビルの床クリーニングが行き届いていると、来客者が快適な空間だと認識しやすくなります。
施設の床は意識していなくても、来客者の視線におのずと入るものです。床の状態が不衛生であるほど、店舗や施設のイメージに悪影響をもたらします。
また光沢が出ている床は照明の光を反射し、空間を明るくします。さらに汚れも目立つため、掃除しようという意識も働くでしょう。
快適な空間を維持するためには、来客者の目に入る床の状態が重要です。「床が汚い施設」と認識されないよう、床クリーニングで快適な空間を維持しましょう。
悪臭や転倒などのリスクを防ぐため
床に付着したほこりや油汚れは、悪臭や転倒といったリスクを引き起こします。万が一、床の汚損が原因で転倒事故が起きれば、ブランドイメージの低下につながるでしょう。
また油や皮脂で汚れた床は黒ずむため、見た目の印象も悪くなります。黒ずみは時間が経つほど落ちにくくなり、クリーナーでの拭き取りでは除去しきれなくなります。
悪臭や転倒などのリスクを防ぐためにも、定期的な床クリーニングで清潔な状態を維持しましょう。
資産価値の低下を防ぐため
床材の汚れは床の寿命を縮めるため、建物の資産価値にも影響します。定期的なメンテナンスで床の寿命を維持し、資産価値の低下を防ぐのが重要です。
とくに顧客の出入口や業者の搬出口付近などは、人の往来が多いため床も劣化しやすくなります。
また、汚れた床はきれいに使う意識を低下させがちです。不衛生な状態が続けば、床材の寿命を縮め資産価値も下がります。
床の劣化による資産価値の低下を防ぐためにも、清掃会社と相談し計画的な床クリーニングを実施しましょう。
床クリーニングの方法
床クリーニングの代表的な方法を、4つ紹介します。
- 日常清掃
- ポリッシャー洗浄
- ワックスがけ
- 剥離清掃
一口に床クリーニングといっても、清掃方法はさまざまです。日常的なクリーニングに加え、汚れ具合に応じて段階的に清掃方法を変えて対処します。
では、それぞれ清掃方法を詳しく見ていきましょう。
日常清掃
日常清掃は毎日、もしくは数日に1回のペースで実施する日々の清掃です。掃除機やモップなどを使い、床に付着したほこりや汚れを除去します。
なお、床の汚れは時間が経つほど蓄積されます。日常清掃できれいになったように見えても、実際には少しずつ汚れが蓄積されているのです。
そのため日常清掃では落としきれない軽微な汚れは、ポリッシャー洗浄で除去します。
ポリッシャー洗浄
ポリッシャー洗浄は、ポリッシャーと呼ばれる床洗浄用の機械を使う清掃方法です。床に塗られたワックスの表面部分を、汚れと一緒に除去するのが役割です。
足跡や軽い傷など、床に付着した汚れはワックスの表面上に付着しています。日常清掃では取り除けないため、ポリッシャーでワックスごと削りきれいな状態に戻します。
なおポリッシャー洗浄は特殊な機械や洗剤を使うため、月1回ほどの頻度で清掃業者に依頼するのが一般的です。
ワックスがけ
ポリッシャー洗浄で汚れを落とした後は、ワックスがけで削り取った床のワックスを塗り直します。なお、ポリッシャー洗浄とワックスがけはセットで実施されます。
もしポリッシャー洗浄をせずにワックスがけをした場合、古いワックスと新しいワックスの間に汚れが詰まり除去できません。
黒ずんだ状態でワックスをかけても効果が出ないため、ポリッシャー洗浄でワックスごと汚れを削り取り光沢を出します。
ポリッシャー洗浄とワックスがけのセットを定期的に繰り返せば、きれいな床の状態を維持できます。
剥離清掃
剥離清掃は既存のワックスをすべて剥がし、再度ワックスを塗り直す清掃方法です。ポリッシャー洗浄と違い、汚れの度合いに限らずすべてのワックスを剥がします。
床を新品と変わらない状態に戻せるのが特徴です。なお、ポリッシャー洗浄では古いワックスを完全には取り除けません。
ポリッシャー洗浄とワックス掛けを繰り返しても光沢が出ない場合は、ワックス自体が劣化しているため剥離清掃が効果的です。
一般的には1〜2年に1回のペースで実施されます。清掃会社と相談し、計画的にメンテナンスしましょう。
主な床の種類と清掃方法
主な床の種類と、種類別の清掃方法を解説します。
- 木材フローリング
- カーペット
- ハードフロア
- クッションフロア
床クリーニングは、床の種類に応じて適切な方法で実施しなければなりません。代表的な4つの床の特徴と清掃方法を解説しますので、参考にしてみてください。
木材フローリング
合板や無垢などの木材を使った床材で、温かみのある自然な風合いが特徴です。調湿効果も高く、種類や色など質感のバリエーションも豊富にあります。
清掃方法は、毎日の掃除機がけと週に1回の乾拭きが基本です。また月に1回は固く絞った雑巾で乾拭きし、ワックスが塗布されている場合はワックスがけも実施しましょう。
ワックスがけは合板や無垢に限らず、1年ごとの塗り直しがおすすめです。なおアルコールや漂白剤での清掃は、床材を傷つけるため避けましょう。
カーペット
インテリア性が高く防音効果も高いカーペットや絨毯は、掃除機でのゴミの吸引が有効です。目視できるほどのほこりであれば、掃除機だけで除去できます。
毎日の掃除機かけに加え、週に1回程度のブラッシングも有効です。ブラッシングで毛並みを整えれば、ヘタってしまった箇所も元に戻せます。
なお日常清掃でも汚れが落ちない場合は、専門業者に依頼してスチーム洗浄を実施しましょう。2ヶ月に1回程度の頻度で実施すれば、清潔な状態を維持できます。
ハードフロア
ハードフロアは、タイルやセラミックなどの素材を使った床材です。耐久性に優れており、傷や汚れにも強いのが特徴です。
日常清掃もしやすく、掃除機がけやモップでの水拭きで手入れできます。黒ずみが目立つ場合は、弱アルカリ性の洗剤での拭き掃除が有効です。
それでも汚れが落ちない場合は、清掃会社にポリッシャー洗浄とワックスがけを依頼しましょう。また年に1回は剥離清掃でワックスを塗り替えると、光沢を維持できます。
クッションフロア
クッションフロアとは、塩化ビニール製のシート状床材です。弾力性が高く衝撃を吸収しやすいため、介護施設や児童施設などで活用されています。
清掃方法は掃除機がけと、雑巾での水拭きや乾拭きが基本です。油汚れが目立つ場合は、アルカリ性洗剤での乾拭きで汚れを除去できます。
なお、通常クッションフロアにはワックスが塗布されていません。日常使いで傷が目立つ場合は、クッションフロア専用のワックスも効果的です。
床クリーニングの費用相場
床クリーニングの費用相場は、以下の通りです。
作業内容 1㎡あたりの料金相場 100㎡程度の料金相場 床洗浄・ワックス掛け 200円~ 20,000円~ 剥離ワックス掛け 500円~ 50,000円~ カーペットクリーニング 250円~ 25,000円~
床クリーニングは定期清掃に含まれていることが多く、多くの清掃業者で対応しています。定期清掃では、日常清掃では対応しきれない箇所を清掃します。
清掃業者によって違いはありますが、100㎡程度の小規模施設であれば1回あたり20,000円〜が床クリーニングの相場です。
床クリーニングにおすすめの清掃業者
床クリーニングにおすすめの清掃業者を、5つ紹介します。
- 合同会社 Green innovation
- 株式会社パラド
- セイコー産業東京株式会社
- 株式会社ダイオーズ
- 株式会社ピーオーテクノサービス
弊社EMEAO!に登録されている業者は、第三者機関の審査を通過した安心できる清掃業者です。床クリーニングの依頼を検討されている方は、ぜひご活用下さい。
では、1つずつ詳しく紹介します。
合同会社 Green innovation
会社名 合同会社 Green innovation 所在地 神奈川県横浜市金沢区富岡東5-14-2 強み
合同会社Green innovationは、神奈川県の横浜市に拠点を置く清掃業者です。オフィスビルやホテル、病院などの総合清掃作業を依頼できます。
見積もり時は現地を視察した上で、汚れの原因を徹底分析し最適な清掃プランを提案。床クリーニングはもちろん、エアコン分解洗浄や外壁高圧洗浄など幅広く対応しています。
他にも設備提案や、機器のメンテナンスも依頼できます。金属回収も得意なことから、とくに歯科医院での清掃機器やメンテナンスの実績が豊富です。
株式会社パラド
会社名 株式会社パラド 所在地 東京都墨田区亀沢3-3-9 ダイヤパレス 102号 強み
株式会社パラドは、東京都の墨田区に本社を構える清掃業者です。東京を中心とした関東近郊で活動しており、フロア清掃からエアコン洗浄まで幅広く依頼できます。
同社は清掃技術が高いのはもちろん、従業員のマナーや身だしなみも徹底。「face to faceお客様に寄り添ったサービスを」をモットーに、質の高いサービスを提供しています。
また床クリーニングでは、豊富な種類のワックスからフロアの素材や用途に適したものを選択。ワックスを2回塗布し、光沢のある美しいフロアに仕上げます
セイコー産業東京株式会社
会社名 セイコー産業東京株式会社 所在地 東京都葛飾区東新小岩3-14-4 強み
セイコー産業東京株式会社は、東京都の葛飾区に拠点を置く総合ビルメンテナンス企業です。清掃作業はもちろん、建物内外装の工事や空調設備工事など、幅広く対応しています。
同社は建物維持のための技術に長けており、定期清掃のクオリティが高いのが特徴。契約前に単発でのスポット清掃にて、技術を確かめてからの依頼もできます。
また空調設備にも詳しく、エアコンは熱交換器やドレンパンまで分解洗浄。清掃だけでなく、消防設備点検など建物全般のメンテナンスを依頼できるのも強みです。
株式会社ダイオーズ
会社名 株式会社ダイオーズ 所在地 東京都千代田区丸の内1-7-12 丸の内サピアタワー14階 強み
株式会社ダイオーズは、東京都の千代田区に本社を構える清掃会社です。清掃事業だけではなく、事業所向けのトータルサービスも提供しています。
清掃事業では、全清掃スタッフが約100時間の研修を受講。清掃品質の高さはもちろん、無駄のないスケジューリングで効率良く清掃作業を実施します。
またカーペット洗浄では、それぞれの素材に適したケミカルを使い分けて清掃。「マイクロファイバークロス」とケミカルを使用し、頑固な汚れも強力に洗浄します。
株式会社ピーオーテクノサービス
会社名 株式会社ピーオーテクノサービス 所在地 東京都品川区西五反田2-2-10ポーラ第2五反田ビル4F 強み
株式会社ピーオーテクノサービスは、東京都の品川区に本社を置くビルメンテナンス会社です。オフィスの日常清掃や定期清掃を中心に、施設の総合管理事業を展開しています。
品質重視の姿勢を全社的に徹底し、ISO9001に基づいた高品質な清掃を提供。新商材を使用した最先端の清掃技術も、積極的に導入しています。
また清掃担当者の全員が、ビルクリーニング技能士の資格を保有。日常清掃や定期清掃はもちろん、貯水タンク清掃や排水層清掃といった特殊清掃まで幅広く依頼できます。
床クリーニングをするなら、綺麗に保てるドライメンテナンスがおすすめ!
以上、2つの床クリーニング方法、ウェットメンテナンスとドライメンテナンスについて解説しました。
2つのクリーニング方法の違いについて、ご理解いただけたでしょうか?
定期的に床クリーニングをしているはずなのに床が黒ずんで見える場合、ウェットメンテナンスを行っていることが原因かもしれません。
その場合は床の美観を保つために、床クリーニングを依頼する際には“ドライメンテナンス”を選択してみるといいでしょう。
ただし、均等に何重もの基礎被膜を形成する必要のあるドライメンテナンスには、相応の技術力が必要とされるクリーニング方法でもあります。
「現在お願いしている清掃業者がドライメンテナンスには対応していなかった!」
「ドライメンテナンスをしてくれる清掃業者を探すのは大変そう…… 」
そうお思いの建物の管理者様は、ぜひEMEAO!のコンシェルジュにご相談ください!
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この記事を書いた人
編集部員 河田
編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。