グリストラップの清掃費用の相場と安く抑えるためのポイント
公開日:2021.06.24 最終更新日:2024.05.14
「厨房の悪臭が気になる」
「グリストラップの清掃を依頼したいがどの業者を選べばいいかわからない」
「グリストラップの清掃費用を安く抑えたい」
と、お悩みではありませんか。
本記事では、グリストラップ清掃費用の相場や、清掃費用を安く抑えるためのポイントについて解説します。
グリストラップの清掃をできるだけ安く行いたいと考えている事業者様は、ぜひ最後までご覧ください。
グリストラップの清掃費用の相場
グリストラップの清掃を専門業者に依頼する場合の清掃費用の相場は、7,500円~30,000円前後となっていますが、清掃現場の状況や専門業者の料金プランによって具体的価格は大きく変動します。
グリストラップの清掃費用が変動する要因としてグリストラップの「大きさ」「汚れ具合」「場所」などが挙げられます。
そのため業者に清掃を依頼する際には事前に見積もりを取ったうえで相場価格と比較し、提示金額が安いのか高いのかについて検討する必要があります。
業者の清掃内容や料金プランは会社によってさまざまであるため、高額請求をされた場合に費用の妥当性をしっかり検討することが大切といえるでしょう。
とくに長期間の営業を見据えて飲食店を開業する際には頻繁な清掃が必要なケースもあるため、グリストラップの清掃費用の相場について正しく把握し、信頼できる業者に清掃を依頼する必要があります。
万が一グリストラップが詰まってしまった場合には清掃費用として20,000円~50,000円前後の費用が必要であるため、定期的な清掃で故障を未然に防ぐことが重要です。
グリストラップの清掃費用が変動する要因
グリストラップの清掃費用は清掃現場の状況や業者を利用する条件によって変動します。
また、清掃にいたるまでにどれほどグリストラップが汚れているかによって毎回の清掃費用は異なるため、清掃費用を固定費として算出することは難しいといえます。
価格が変動する要因として代表的なものが「グリストラップの状態」「清掃頻度」「清掃作業の内容」です。
ここからは、グリストラップの清掃費用の変動に関係する3つの要因について解説します。
要因①グリストラップの状態
清掃費用に大きく影響するのが、グリストラップの状態です。
例えば日頃から清潔な状態が維持されており汚れが目立たないようなグリストラップであれば少額の費用で清掃が可能ですが、一方で詰まりがすでに生じていたり故障が目前の状況で清掃を依頼したりする場合には清掃費用として高い金額を請求される可能性が高まります。
なぜなら長時間放置されていたり日頃から清潔に保たれていないグリストラップの清掃には通常の清掃だけでなく専門の器具を用いた特殊清掃が必要であるため、専門器具を用意したり高い技術をもつ清掃員を派遣したりするのに余分な費用が必要なためです。
グリストラップを本格的に清掃するには清掃業者の専門技術や清掃器具が必要であるため、専門知識や経験をもたない一般人が清掃を行うことは困難です。
しかし、日頃から清潔な状態を意識して丁寧に使うように意識したり、小さな汚れはこまめに取り除いたりすることで、いざ清掃業者に清掃を依頼する際に清掃費用を安く抑えられます。
要因②清掃頻度
業者に清掃を依頼する頻度によっても清掃費用の総額は大きく異なります。
頻繁な清掃が必要なケースでは清掃を依頼するごとに清掃費用が発生し、トータルの清掃費用が高額にのぼるからです。
グリストラップの清掃頻度はどのような環境でグリストラップを使用しているか、そしてどのような業種でグリストラップを利用しているかによって異なります。
例えば揚げ物や串揚げなど油を多量に使う飲食店の清掃であれば、月に1回ほどの頻度で清掃を行うことがのぞましいですが、おでんや軽い揚げ物を提供するコンビニであれば年に3回ほどの頻度で清掃を行えば十分にグリストラップを清潔に保てるでしょう。
これらのことから、グリストラップの清掃を検討する場合には自店舗の業種や調理場の環境を踏まえたうえで清掃頻度を大まかに想定し、トータルの清掃費用に関する予算計画を立てておくことが重要です。
ちなみに業者によっては定期契約することで月々の清掃費用に割引を適用できるケースもあります。
大がかりな清掃で莫大な費用が必要になる事態に備え、定期契約などを活用しながら一定の頻度で清掃を依頼することが大切です。
また飲食店におけるグリストラップの清掃を遠方の清掃業者に依頼する際には、出張費も発生します。
可能な限り清掃費用を安く抑えたい場合には、自店舗の近隣にある清掃業者を探し清掃を依頼することも大切です。
要因③作業内容
どのような清掃作業が必要なのか、といった作業内容によっても清掃費用は変動します。
すでにグリストラップが詰まっていて復旧作業が必要なケースでは、場合によって高圧洗浄が必要だったり配管工事を要したりする可能性があり、清掃費用は高額にのぼります。
そのため業者に依頼する場合には清掃が必要な箇所やグリストラップの状況を確認し、必要な清掃作業を大まかに洗い出したうえで業者に対し見積もりを申請しましょう。
事前に見積もりを申請し大まかな予算を把握しておくことで、いざ清掃業者が現場に来た際に多額の追加料金を請求されるといった事態を防止できます。
またこの点に関しても、日頃からこまめな清掃を行い清潔な状態を維持しておくことで、必要な作業内容を減らし費用を安く抑えられます。
グリストラップの清掃費用を安く抑える3つのポイント
ここまで、グリストラップの清掃費用を左右する3つの要因について解説しました。
ここまでの内容で述べた通り、グリストラップの清掃費用を安く抑えるためには日常的な清掃や定期的な清掃が重要です。
それでは、グリストラップの清掃費用を安く抑えるための具体的な方法としてどのようなポイントをおさえる必要があるのでしょうか。
グリストラップの清掃費用を安く抑えるには、以下の3つのポイントが重要です。
- 日常的にグリストラップを清掃する
- グリストラップの定期清掃を依頼する
- 複数の業者を比較検討する
それぞれのポイントについて、くわしく解説します。
ポイント①日常的にグリストラップを清掃する
清掃費用を安く抑えるためには、日常的にグリストラップを清掃し綺麗な状態に保つことが大切です。
日常的に清掃を行ううえで、次の3つのポイントが重要です。
- 第1槽に溜まったバスケットのゴミを毎日除去する
- 第2槽に溜まった油脂を週1回除去する
- 第3槽に溜まった汚泥を月1回除去する
グリストラップには3つの槽があります。
第1槽目のバスケットには、食べ残しや割りばしなどの固形物が溜まります。
バスケットに溜まったゴミはバスケットを持ち上げ水気を切ったうえで生ゴミを処分することでゴミを除去できます。
このときバスケットに生ゴミ用ネットをかけておくことで簡単に掃除できるようになります。
また第2槽目には、油を流した際などに溜まる油脂が酸化し悪臭の原因になります。
第2槽を掃除するには水面に浮いている油脂を目の細かいザルですくうことで油脂を除去することが可能です。
すくって除去した油脂は臭いが出ないように密閉容器に移し、産業廃棄物としてまとめて処分しましょう。
さらに第3槽目には、バスケットにキャッチされなかった細かなゴミが沈殿します。
ゴミを除去するには、長い柄のついた網や側溝を掃除する道具などを用いてゴミをすくって取り除く必要があります。
取り除いたゴミは第2槽と同様に産業廃棄物にまとめて処分することで、悪臭や虫の発生を防止できます。
ポイント②グリストラップの定期清掃を依頼する
グリストラップを長期間放置し多くの汚れがこびりついた状態では、高い清掃費用がかかってしまいます。
そのため、日頃からグリストラップを定期的に清掃することで、毎回の清掃費を安く抑えることが重要です。
グリストラップを1回清掃するのに必要な費用の価格相場は、以下の通りです。
回数/サイズ 100リットル未満 300リットル未満 年12回 7,980円 15,000円 年6回 9,000円 16,000円 年3回 11,000円 18,000円 年1回 24,000円 38,000円
ポイント③複数の業者を比較検討する
清掃費用は業者の料金プランによっても変動するため、自店舗の予算にみあう料金プランを提供してくれる業者を選ぶ必要があります。
清掃費用の見積もりを取る際には必ず複数社に対し相見積もりを申請し、複数社の金額を比較・検討しながら最適な業者を選びましょう。
見積もり時には費用の内訳や費用項目に関して不明点をしっかり確認し、清掃費用を正確に理解したうえで安心して依頼できる業者に依頼することが大切です。
グリストラップの清掃業者を選ぶ際に確認すること
ここまで、グリストラップの清掃費用を安く抑えるためにおさえるべき重要なポイントについて解説しました。
先述したように、グリストラップの清掃費用を左右する要因としてどの清掃業者を選ぶかが重要です。
それでは実際に、どのような点に気をつけて清掃業者を選べばよいのでしょうか。
ここからは、グリストラップの清掃業者を選ぶ際に確認すべき3つの項目についてくわしく解説します。
項目①過去の実績や技術
清掃業者の過去の実績や技術に関してしっかり確認することで、確かな清掃技術をもつ優良な業者を選ぶことが可能です。
注目すべきポイントとして、以下のような点が挙げられます。
- 産業廃棄物処理業の許可を所持しているか
- 多数の清掃実績があるか
- 長い営業経歴をもつ業者であるか
グリストラップの清掃で発生する汚泥は「産業廃棄物」として区分されるため、一般ゴミとして処理した場合には違法行為にあたります。
そのため、産業廃棄物処理業の許可をもっているかが業者選びの重要なポイントといえます。
とくに産業廃棄物処理業者に関して、行政の審査を通過した業者には優良認定が与えられるため、信頼できる業者を見極めるうえで優良認定の有無をしっかり確認することが重要です。
また清掃前に現場調査を行ってくれたり、経験豊富なスタッフが多数所属していたりする業者は、手厚いサポートや高い技術を期待できる業者として信頼できるといえます。
項目②対応できる清掃方法
グリストラップが詰まっていたり膨大な汚れが蓄積されていたりする場合には、大がかりな清掃が必要です。
このとき配管清掃や高圧洗浄など、多数の清掃方法に対応できる業者であれば、一通りの清掃をワンストップで安心して依頼できます。
また業務において油を多用しグリストラップが汚れやすい環境での清掃が必要な場合には、一般的な清掃方法では除去しきれないこびりついた汚れが発見される可能性もあります。
そのような場合でもさまざまな清掃方法に対応可能な業者へ清掃を依頼することで、汚れを完璧に除去することはもちろん、今後汚れにくい環境を整備するためのアドバイスを受けることも可能でしょう。
どのような清掃方法に対応しているかについては、清掃業者のホームぺージやレビューサイトで実際の清掃業務の様子を確認できます。
ホームページに記載されている清掃現場の事例やレビューサイトに記載されている利用者の声を確認することで、実際の清掃の様子を具体的にイメージしやすくなるメリットもあります。
項目③費用ならびに見積書の内訳
業者選びにおいて費用項目や具体的な金額を確認することは、非常に重要です。
たとえ高い技術をもつ清掃業者のサービスを受けられても、予算に見合わない清掃費用を請求された場合には自店舗の経営に大きく影響してしまう恐れがあります。
またどのような清掃にどれだけの費用がかかるかについて、複数社の見積もりを比較することで、業者ごとの強みや特徴を理解でき、清掃が必要な現場の状況に最適なサービスを提供してくれる優良な業者を選ぶことが可能です。
さらに見積もりを依頼した場合には金額の内訳をくわしく確認することで、無駄な追加料金が発生していないか、削減できる費用項目はないかといった点をしっかり把握できます。
グリストラップの清掃は個人でもできるのか?
ここまで、グリストラップの清掃業者を選ぶ際に重要なポイントについて解説しました。
グリストラップの清掃を業者に依頼する際には、一定の費用が発生するという前提で解説を行ってきましたが、このような疑問を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「お金がかかるなら自分でグリストラップの掃除をすることはできないの?」
結論から申し上げると、個人でグリストラップの清掃を行うことはできません。
理由として、以下のようなポイントが挙げられます。
- 清掃中にケガしてしまう危険がある
- 解体したグリストラップを元に戻せないケースがある
- 完璧に汚れを取り除けない
グリストラップは各パーツが金属でできているため、鋭利な箇所に誤って触れてしまうとケガを負ってしまう危険性があります。
またグリストラップは第1槽から第3槽まで分かれており、一度解体できて掃除を行えたとしても再度組み立てて元の状態に戻すことが難しいケースがあります。
さらに、せっかく清掃を行っても十分に汚れを取り除けなければ、詰まりや故障を防げません。
労力を費やして掃除したのにかえって排水管詰まりや漏水トラブルを招く恐れがあるのであれば、多少費用が必要になっても専門業者に清掃を依頼するほうが、結果的に負担や手間を最小限に抑えられます。
グリストラップの清掃費用を抑えるために定期的な清掃を意識しよう
グリストラップの清掃は専門業者に依頼するのがおすすめです。
またグリストラップの清掃費用を安く抑えるためには、日頃からのこまめな清掃を徹底し、定期的に清掃を依頼することが大切です。
本記事で紹介したポイントを意識して清掃費用を安く抑えながら、グリストラップの清潔な状態を維持していきましょう。
グリストラップの清掃を検討している方や、業者選びで迷っている方は、ぜひEMEAO!までご相談ください。
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この記事を書いた人
編集部員 城下
EMEAO!編集部員の城下です。雑誌編集者と人材コーディネーターの勤務経験を生かし、現在はWebコンテンツの作成を担当しています。業者選定ガイドでは真っ白でクリーンな情報を届け、皆様にとって有益な知識の溢れるお城となるようなメディアを目指します。よろしくお願いします!