消毒・除菌・殺菌・滅菌・抗菌それぞれの違い
公開日:2021.01.05 最終更新日:2021.08.12
今回は、消毒・除菌・殺菌・滅菌・抗菌それぞれの持つ意味について説明いたします。
業者に5つのうちどれを依頼すればいいのか分からないという事業者様は、ぜひご一読ください。
消毒・抗菌・除菌・滅菌・抗菌それぞれの意味
ハンドソープや様々な洗剤、薬剤などには、商品の特徴や効能が書かれており、その中には消毒や抗菌、除菌など異なる言葉で表記されています。
どれも似たような意味のある言葉なので、何が一番ウイルスや細菌に効果を発揮するのかわからないという人もいるのではないでしょうか。
そこで、ここでは消毒・抗菌・除菌・滅菌・抗菌の違いについて説明していきます。
消毒とは?
消毒とは、人体に有害な微生物を取り除くことや微生物を無害化するかその害を弱めることです。
すべての微生物をなくし無菌にするという意味ではありません。
消毒方法としては、煮沸をする方法と薬剤を使う方法があります。
食器などは80度以上の熱湯に5分以上さらし、手など皮膚は石鹸と流水を使って洗うかアルコールにつけたりすることで消毒効果が得られます。
抗菌とは?
抗菌とは、菌が繁殖しにくい環境をつくることです。
殺菌や除菌のように、菌を殺したり除去する効果が期待できるという意味ではないと区別しておきましょう。
台所用スポンジや靴下、便座など抗菌加工が施された様々な製品が販売されています。
除菌とは?
除菌とは、付着した菌を取り除くことです。
「殺菌」も除菌に含まれる言葉ですが、薬品医療機器等法によって医薬品や医薬部外品以外の製品では「殺菌」という言葉が使用できません。
そのため様々な製品で「除菌」という言葉がよく使われます。
食器や洗濯用の洗剤、スプレーや清拭用クロスなどで除菌という言葉がよく用いられます。
殺菌とは?
殺菌とは、文字どおり菌を殺すことを意味します。
菌の種類や数は問われません。
それぞれの菌には、それぞれ繁殖しやすい環境があり、何に弱いのかということも異なります。
そのため、すべての菌に対して効果的な製品を作ることはできません。
しかし、一種類でも菌を殺すことができれば殺菌作用があると謳うことができます。
また、殺菌という言葉は市販薬や薬用せっけんなど、医薬品や医薬部外品のみに用いられています。
滅菌とは?
滅菌とは、有害・無害を問わずあらゆる微生物を死滅させ除去することです。
医薬品の規格基準書である日本薬局方では「微生物が生存する確率が100万分の1になること」と定義 しており、意味としては菌に対して最も厳しい対応です。
滅菌方法は高圧蒸気を用いるオートクレープ法や酸化エチレンガスを使うEO・ETO・EOG、過酸化水素低温ガスプラズマ滅菌、電磁波による放射線滅菌・電子線滅菌、分離除去による濾過(ろか)滅菌などの方法があります。
日常生活ではあまり見聞きしませんが、医療現場で手術や注射など人体に使う器具などを滅菌するときに用いられます。
これらのことから、すべての菌を滅ぼす「滅菌」が一番強力で、次いで一部の菌についてはすべて殺せるという殺菌が有効といえます。
消毒・除菌・殺菌・滅菌・抗菌はそれぞれ意味が違うので、依頼前に確認をしよう!
以上、消毒・除菌・殺菌・滅菌・抗菌それぞれの持つ意味を解説してきました。
消毒は人体に有害な微生物を取り除くことや微生物を無害化するかその害を弱めること、抗菌は菌が繁殖しにくい環境をつくること、除菌は付着した菌を取り除くことを意味します。
また、殺菌は特定の菌の種類や数は問わず菌を殺すことを、滅菌は有害・無害を問わずあらゆる微生物を死滅させ除去することを意味します。
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この記事を書いた人
編集部員 河田
編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。