
消毒・除菌に活用される次亜塩素酸水の概要とウイルスに対する効果
公開日:2021.01.05 最終更新日:2021.01.07
「消毒・除菌に使われる薬剤にはいろんな種類があるようだけれど、何が違うんだろうか?」
と疑問をお持ちの事業者様もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は消毒・除菌に活用される次亜塩素酸水の概要とウイルスに対する効果について解説します。
業者によって使用する薬剤は異なるので、消毒・除菌の外注を検討中の事業者様は、ぜひ本記事を業者選びの参考にしてみてください。
次亜塩素酸水とは
次亜塩素酸水とは、2002年6月に食品添加物として指定された殺菌料の一種で、食塩水や塩酸を電気分解することによって得られる「次亜塩素酸」を主成分とする水溶液のことです。
無色の液体で、実験によってその殺菌効果が認められています。
漂白剤などに含まれる次亜塩素酸ナトリウムと名前が似ているため、混同されることが多い次亜塩素酸水ですが、次亜塩素酸ナトリウムは強アルカリ性であり、次亜塩素酸水は弱酸性となり異なる物質です。
どちらも強い殺菌効果はありますが、次亜塩素酸ナトリウムには刺激臭があるため(次亜塩素酸水は無臭または多少臭う程度です)家庭やオフィスで手軽に用いやすいのは次亜塩素酸水です。
次亜塩素酸水は、食品安全委員会によって、人体の健康を損なう恐れがないとして使用を認められているため、今日では多くの人が利用しています。
ただし、次亜塩素酸水の空間噴射の有効性や安全性について、科学的に確認が行われていないため、使用する場合には注意が必要です。
次亜塩素酸水のウイルスに対する効果
新型コロナウイルスに対する効果の検証が続けられてきた次亜塩素酸ですが、2020年6月26日、厚生労働省が見解を公表しました。
NITE(製品評価技術基盤機構)が実験を行い検証した結果、次亜塩素酸水は有効塩素濃度が35ppm以上、十分な量を使用すること、手垢や油脂などの汚れをあらかじめ除去することの条件を満たせば、新型コロナウイルスに対する効果が見られました。
ただし、使用する量が少ないとその効果が弱まってしまうことも併せて公表されたため、効果を得るためには十分な量を使用することが求められています。
また、次亜塩素酸水は非常に不安定な水溶液であるため、除菌したいモノに直接噴射したり、次亜塩素酸水を含んだガーゼなどで拭き取りで利用するのが効果的です。
拭き掃除に使用する際は、有効塩素濃度が80ppm以上のものでガーゼの表面をひたひたに濡らしてから20秒ほど置いて 使用することによって、ウイルスに対する効果を発揮します。
油脂などの汚れに弱いため、手垢や油などが付着している場合はあらかじめ洗うか拭うなどして汚れを落としてから使用することが求められています。
次亜塩素酸水とは次亜塩素酸を主成分とする水溶液で、殺菌効果が認められている
今回は次亜塩素酸水の概要とウイルスに対する効果について解説してきました。
次亜塩素酸水とは次亜塩素酸を主成分とする無色の水溶液で、NITE(製品評価技術基盤機構)の実験により新型コロナウイルスに対する殺菌効果が認められています。
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この記事を書いた人
編集部員 河田
編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。


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