図書館の本を傷めずに消毒を行う3つの方法
公開日:2021.07.01 最終更新日:2021.08.12
このコラムでは、図書館の本を傷めずに感染症対策を行うための正しい消毒方法について解説します。
誤った消毒で本を傷めてしまわないか心配に感じている事業者様は、ぜひご一読ください。
図書館の本を傷めない消毒方法3選と正しい消毒方法
図書館の本を傷めない消毒方法として、「一定隔離」「アルコール消毒」「紫外線照射」の3種類があります。
しかしその中には、日本図書館資料保存委員会から推奨されていない消毒方法もあります。
正しい消毒方法を理解して、本を傷めないように注意しましょう。
消毒方法①一定隔離によるウイルスの不活性化
ウイルスは時間とともに衰えることが、世界各国の研究機関から発表されています。
ウイルスの不活性化までにかかる時間は、プラスチック上で72時間・紙の上で24時間です。
図書館に返却された本を一定時間隔離することで、安全かつ本へのリスクもなく消毒を行うことができます。
しかし、返却後の本が24時間~72時間の間に、貸し出しできないのは困る場合もあるかと思います。
そのような場合は、本に直接散布できる消毒液を扱う専門業者への依頼がおすすめです。
消毒方法②アルコールなどによる消毒
本の表面がプラスティックの場合は、消毒液を用いた消毒が可能です。
しかし、本の表面が紙・製本クロス・革・カラー印刷されている場合は、劣化や変色する可能性があるので消毒は避けましょう。
プラスティック製の本の表紙を消毒する場合は、以下の手順で行ってください。
- ウイルスに効果のある消毒液を用意する(エタノール・次亜塩素酸ナトリウム・次亜塩素酸水)
- 手袋やマスクを必ず着用する
- 布に消毒液をつけ優しく拭き取る
※利用者が図書館の本を消毒して破損させてしまう事例もあるので、貼り紙や口頭で注意喚起を行うことをおすすめします。
消毒方法③図書除菌機による紫外線照射
図書除菌機に本を入れて紫外線を当てることで、ウイルスの殺菌・不活性化が期待されています。
ウイルス対策として、多くの図書館で図書除菌機の設置が行われていますが、残念ながら現段階ではその効果が立証されていません。
また、紫外線は紙への負担が大きく、本内部までの除菌は難しいとの指摘もあるため、日本図書館資料保存委員会から推奨されていません。
利用者へ安心をアピールするには効果的ですが、リスク等を踏まえると使用には注意が必要です。
図書館の本の消毒は専門業者への依頼が安全
日本図書館資料保存委員会等の見解を踏まえると、現段階で安全を確保されている本の消毒方法は以下の3点となります。
- 返却された本を24時間~72時間隔離する
- プラスティック製の本の表紙をアルコール消毒する
- 本の直接散布できる専門業者への依頼
本の中身を消毒したい場合は、専門の薬品を扱う消毒業者への依頼がおすすめです。
また、消毒作業は本だけでなく館内にも行う必要があるため、併せて依頼してみてはいかがでしょうか。
図書館の本を傷めずに消毒するには専門業者に依頼しよう!
以上、図書館の本を傷めずに感染症対策を行うための正しい消毒方法について解説しました。
徹底した消毒を行うには、本を傷めてしまう可能性が高いので、専門業者への依頼を検討してみてください。
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この記事を書いた人
編集部員 城下
EMEAO!編集部員の城下です。雑誌編集者と人材コーディネーターの勤務経験を生かし、現在はWebコンテンツの作成を担当しています。業者選定ガイドでは真っ白でクリーンな情報を届け、皆様にとって有益な知識の溢れるお城となるようなメディアを目指します。よろしくお願いします!