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公開日:2020.11.02 最終更新日:2025.08.27
“LED照明は従来の蛍光灯よりも省エネである”と聞いたことがありませんか?
LED照明への交換は自治体によっては省エネ関連の補助金が出る場合もあり、事業所で蛍光灯を使われている場合はぜひ交換をおすすめします。
今回は、LED照明の特徴と、蛍光灯との違いを解説していきます。
事業所で蛍光灯をお使いの事業者様は、ぜひご一読ください。
LEDとは「Light Emitting Diode」の頭文字からとった言葉で、電気を流すと光る性質を持っている半導体のことを言います。
別名「発光ダイオード」とも呼ばれ、道路の信号機や電光掲示板の表示などもLEDに切り替えられてきているのです。
このLEDを使った照明がLED照明であり、家庭で使われる照明をはじめ施設照明・屋外照明などにも利用されています。
LEDは半導体が電気を流したときに、そのエネルギーを直接光に変換することで発光します。
LEDの基本構造は、P型(ポジティブ)とN型(ネガティブ)の異なる2種類の性質を持つ半導体が接合するPN接合と呼ばれています。
正しい方向に電流を流すと、P型のプラス(+)とN型のマイナス(-)の電気がくっつき光を放つ仕組みです。
電気エネルギーを人の目に見える光に変換するとき、いかに効率よくできるかの指標を変換効率といいます。LEDは変換効率が30〜50%といわれており、従来の白熱電球の10%や蛍光灯の20%と比べ高い数値です。
つまり、同じ明るさの白熱電球より少ない電気量で発光させることが可能です。
照明が発明され、LED照明が実用化されるまでには長い歴史があります。具体的には以下のとおりです。
| 年代 | 詳細 |
| 1810年代 | 各国にガス灯が設置される |
| 1879年 | エジソンによって電球が開発される |
| 1935年 | 蛍光灯の発明(1938年に実用化) |
| 1962年 | 赤色のLEDが登場する。その後1990年までに黄緑、橙色が実用化される |
| 1993年 | 青色LEDが開発される |
| 1995年 | 緑色LEDが開発される |
| 1996年 | 白色LEDが開発される |
| 2007年 | 市場にLED電球が登場する |
LEDが登場した当初は用途が限定されており「光る」こと自体が目的の、誘導灯に使われていました。青色や白色LEDの開発から照明としての用途が注目されましたが、実用化には10年以上かかっています。
LED照明は、その特長を生かしてさまざまな場面で使われています。具体的には以下のような場所です。
今後、光源のまぶしさを表す輝度が高くなることが予想されるため、さらに活躍の場が広がると期待されています。
LED照明と蛍光灯の違いは6つあり、いずれもLED照明のほうが大きなメリットがあります。
ここでは、省エネ効率について具体的な数値を見てみましょう。
白熱電球の寿命は1,000~2,000時間程度、蛍光灯の寿命は13,000時間程度であるのに対し、LED照明の寿命は約40,000時間です。
つまり、LED照明の場合、白熱電球の40倍、蛍光灯の4~5倍長持ちすることになります。
LED照明は他の照明と比べて長寿命であるという特徴があり、頻繁に交換する必要がありません。
白熱電球を使っていたときはしょっちゅう切れてしまい、取り替えの手間を煩雑に感じていた人も、LED照明に変えてからはほとんど取り替える必要がなくなったと感じることが多いようです。
また、蛍光灯は紫外線を発生させて光りますが、LED照明は紫外線放出量が少ないので美術館などでも使用できます。
このような面でもLEDは環境に優しく、どのような場所でも使える照明であると言えます。
単品の価格面ではLED照明に比べて蛍光灯の方が安い傾向にあります。ただし、LED照明や蛍光灯の価格は形状や光の強さなどによってケースバイケースなので、ここでは電球タイプで両者の維持費を比べてみましょう。
現在、電球型蛍光灯は500円前後、LED電球では1,000円前後で購入が可能です。
価格だけ見るとLEDは蛍光灯の2倍しますが、長寿命なので交換頻度が少なくて済み、長い目で見れば電気代が節約できます。
照明は毎日継続して使うので、LED照明に取り替えるだけで電気代もかなり節約できるのは嬉しいですね。
たとえば、1日約10時間使用する場合、500円の電球型蛍光灯は10年間で2回程度交換が必要となり、必要経費は1,500円です。
(10年間の使用時間合計36,500時間÷蛍光灯の寿命13,000時間)
一方、LED電球は交換不要で、最初の購入価格1,000円のみ必要となる計算です。
(10年間の使用時間合計:36,500時間÷蛍光灯の寿命40,000時間)
現在、LEDは一般的に普及してきているため、LED照明と蛍光灯との価格差は狭まってきています。
LEDのその他の特徴を総合考慮すると、LED照明を利用するメリットはより大きくなっていると言えるでしょう。
蛍光灯は寿命が近くなると黒ずんできたり、明るさが低下してくるなどのデメリットがありますが、LEDではこのような現象は見られません。
さらに、LED照明は小型化しやすいことから装飾用としての需要も高まっています。
LED照明は水銀や鉛を使用していないため環境に優しいです。また、省エネのため電力量を抑えることができ、排出されるCO2の削減にもつながっています。
廃棄する場合にもプラスチック製であれば「燃えるゴミ」、ガラス製であれば「燃えないゴミ」として捨てられます。
従来の白熱電球や蛍光灯には水銀や鉛が含まれていたため、廃棄に手間がかかっていました。
例えば蛍光灯は水銀と蛍光塗料を使うため、燃えないゴミとして出す場合にも自治体によって「危険」や「有害ゴミ」と記載するように決められています。さらに工場やオフィスから廃棄するには産業廃棄物として処分が義務付けられています。
LED照明は消費電力の少なさだけでなく、素材面でも環境に優しいです。
LED照明には紫外線や赤外線がほとんど含まれていません。そのため、蛍光灯や一般電球と比べて光でモノを傷めづらく、退色や劣化の影響が少ないです。
壁紙や写真、絵画、食品、衣服を照らしたときのダメージが少ないため、例えば美術館や博物館など歴史的に重要なモノを長時間照らす場所や、食品売り場などで使われています。
また、虫が集まりにくい効果もあります。死骸やフンの汚れが減るため掃除の手間が省けるなど快適に使用できます。玄関先や外壁など屋外の照明に使用できるだけでなく虫の苦手な方にもおすすめです。
LED照明は低温でも明るい特長があり、スイッチを入れてからワンテンポ遅れて明るくなる白熱電球や蛍光灯と比べて、すぐに点灯します。
低温でも明るさを発揮するため寒冷地の照明にも便利です。
しかし、寒冷地の信号など外で使われる照明の場合、雪の影響を受けることがあります。低温でも明るさには問題ありませんが、LED照明は放射熱を利用しないため雪が積もってしまい信号が見えにくくなることがあります。
LED照明は部品や電子回路が劣化しやすいです。そのため浴室のような高温多湿の場所での使用は向かないとされてきました。しかし、防水性能に優れたLED電球を開発することで問題をクリアしています。
他にもデメリットはありますが、開発メーカーの技術力で解決してきました。
例えば蛍光灯に比べて重いという問題は、パッケージ素材の軽量化によって解決。また、1つの電球が照らす幅(光束)が狭いという問題は、電球内部に反射板をつけたりLED配列を複数にしたりすることでクリアしています。
さらに、演色性の低さも課題でした。これも、JIS規格をクリアしたものが開発・販売されています。
いかがでしたか?
LED照明の特徴や蛍光灯と比較した際のメリットについて、ご理解いただけましたでしょうか。
LED照明は蛍光灯よりも寿命が長いため頻繁な交換の手間がないため環境にも優しく、電気代も節約できる次世代の照明です。
長く使っていくほどコストパフォーマンスが高く利用できるため、現在蛍光灯をご利用の場合はできるだけ早い交換をおすすめします。
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異業種で営業経験を積んだのち、Web業界に可能性を感じて株式会社ecloreに中途入社。
現在は、お客さま対応を担う。年間実績として、120社を超えるクライアントのSEOコンサルを担当。
より高いSEO成果をご提供するために最新のSEO情報とクライアントからの要望を元に日々サービスの品質改善に取り組んでいる。
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