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公開日:2020.12.11 最終更新日:2025.08.26
「LED照明に入れ替える工事をしたいけれど、何からすればいいんだろう」
とお思いのご担当者様もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、LED照明の導入・入替工事がどんな流れで行われるのかをご紹介します。
これからLED照明を入れ替える、もしくは導入する予定のご担当者様は、ぜひご一読ください。
まずはLEDを設置することで、どのようなメリットがあるかを見ていきましょう。LED照明を導入するメリットは、おもに以下の通りです。
それぞれ詳しく解説します。
LEDの寿命は約4万時間とされており、下記のように従来の蛍光灯や白熱電球と比べ寿命が長いのが特長です。
| 電球の種類 | 平均寿命 |
| 白熱電球 | 1,000〜2,000時間 |
| 蛍光灯 | 6,000〜12,000時間 |
| ハロゲンランプ | 約1,000時間 |
| 水銀灯 | 約3,000〜12,000時間 |
一度LEDに交換すれば、1日8時間利用した場合でも10年間は交換が必要ありません。
とくに天井といった高い場所にある照明をLEDに交換すれば、ランプ切れによる交換の手間を省けるため便利です。
LEDは従来の蛍光灯や白熱電球と比べ消費電力が低いため、導入することで月々の電気代を抑えられます。
基本的に消費電力が多いほど照明は明るくなりますが、LEDは変換効率(電気を光に変換する効率)が高いため、消費電力が少なくても明るく照らせるのです。
白熱電球なら3〜5倍、蛍光灯なら1.5〜2.5倍ほど電気エネルギーの変換効率が高いため、省エネにつながり電気代を節約できます。
LEDは従来の電球のように水銀・鉛・カドミウムなどを使わないため、環境にやさしい特長があります。これはLEDが電気エネルギーを直接光エネルギーに変換できるためです。
蛍光灯や水銀灯の一部製品は「水俣条約」により、製造や輸入が禁止されています。水俣条約は、水銀の人為的排出から人体の健康および環境保護を目的とした国際条約です。
LEDは従来の電球のように有害物質を含まないため、環境にやさしく安心して利用できます。
LEDは紫外線や赤外線の放出が少ないため、設置することで下記のようなメリットを得られます。
とくに重要文化財といった貴重な展示物を保管する際には、品物の変色や劣化を助長しないLED照明が有効です。
LED照明を導入する際のデメリットや注意点は、以下の通りです。
1つずつ解説します。
LED電球は従来の電球と比べ、初期費用が高くなりがちです。近年は価格が下がってきてはいるものの、LED照明器具だと数万円ほど価格差が出るケースもあります。
とはいえ、トータルのランニングコストで見ればLEDに交換した方が削減効果は高いでしょう。さらに環境保護の観点から、国内メーカーの多くはLED照明を主力としています。
このことからも、ぜひ導入を検討してみましょう。
LEDを設置する際には「指向性・演色性・ちらつき」といった光の性質に注意しましょう。
| LEDの光の性質 | 注意点 |
| 指向性 | 一方向を明るく照らす力は強い反面、単体では周囲を明るく照らせない |
| 演色性 | 演色性が低い製品もあるため、色を正確に見る場面での使用は注意が必要 |
| ちらつき | 安価なLED製品だと、目に見えないレ別でちらつきが生じる場合がある |
とくに指向性は気をつけるべきポイントです。部屋全体を明るくしたい場合は複数個のLEDを設置したり、設置場所や角度に注意しましょう。
LEDは熱に弱いため、設置する場所に気をつけましょう。熱がこもる場所に設置した場合、熱により損傷する可能性があるためです。
製品によって異なりますが、目安の耐熱温度はおよそ50度です。浴室やサウナ室などの設置には不向きですので、注意してください。
それではさっそく、LED照明の導入・入替工事の流れを3ステップに分けてご紹介します。
古い蛍光灯からLED照明に交換をする場合、安定器と呼ばれる部品の種類によって工事が必要か不要かが分かれます。
家庭などでよく使用されているシーリングライトと呼ばれる丸形の蛍光灯の場合は、一般的には工事の必要はありません。
一方、ベースになるユニットに安定器がついている直管蛍光灯を交換する場合は工事が必要です。
その場合は、まず工事を依頼する業者を選定することからはじめます。
業者を選ぶ際には、値段のみを比較するのではなく、現地調査をしっかりと行っており、専門の知識をもつコンサルタントが在籍している業者を選びましょう。
専門知識のある担当者に相談すれば、知識がなくどんなタイプを選べばよいのかわからない場合も、適切なアドバイスを受けることができます。
その他、取り扱っているLED照明の種類やサイズ、色温度や配光角度などの調整を行ってくれるか、支払い方法、購入・販売・リースのどの導入方法に対応しているかなども、業者によって異なります。
具体的な希望がある場合は、条件に当てはまっているかを事前にチェックしておきましょう。
また、取り外した蛍光灯は、水銀ガスなどの産廃物質が含まれているため、そのまま廃棄することができません。
廃棄物処理法に則った処理をすることが定めれているため、撤去に関しても任せられるか事前に相談しておくと安心です。
LED照明導入のための入替工事を依頼する業者が決まったら、次は現地調査を行ってもらいましょう。
現地調査では、専門のコンサルタントに実際に施工する現場を訪問してもらい、LED照明を設置する環境を下見してもらいます。
具体的には、現在の照明器具が取り付けられている状況や、実際の使用数、照明が稼働している日数や点灯している時間数などが調査されます。
また、現地調査によって、実際に入れ替えを行う器具の台数や種類、消費電力などの状況を把握することが可能です。
その情報を元に、入替工事にかかる費用だけでなく、実際にLED照明を導入した場合の電気代の予測もできます。
さらに、業者によってはオフィスの環境改善のために照明の明るさなどについて提案を行ってくれることもあります。
現地調査が完了し、LED照明の導入の提案に納得したら、業者にLED照明の搬入・取付を行ってもらいましょう。
LED照明の取付工事では、高い技術力と豊富な経験を持つプロの技術スタッフが施工を担当することが一般的です。
予算を節約するために取り外しは自ら行いたいと考える人もいるかもしれませんが、それはおすすめできません。
なぜなら、蛍光灯はガラスでできていて衝撃に弱く割れやすいという特徴があり、水銀ガスなどの産廃物質が含まれているるため、プロの技術スタッフが行わないと安全とはいえないからです。
また、高所などの複雑な施工箇所にも対応するためにはプロの技術力が必要になります。
高い技術を持つプロに相談することによって、施工中に気になったことがあった場合や他の場所にも追加したいなどの要望を伝え、柔軟に対応してもらうことも可能です。
LED照明の導入・工事でよくある質問を2つ紹介します。
いずれもLED照明を導入する際には、把握しておきたい内容です。では、それぞれ詳しく解説します。
LEDの省エネ効果を算出するためには、まず下記の計算式で消費電力量を算出します。
| LEDの消費電力量(kWh)=電球の消費電力(W)×時間÷1000 |
上記の計算式を元に、下記の条件で白熱電球からLEDに変えた場合の年間電気料金の削減額を算出してみます。
| 「LED電球」 5(W)×8(時間)÷1000=0.04(kWh) 0.04(kWh)×365(日)×31(円)=452(円)※小数点以下切り捨て 「白熱電球」 54(W)×8(時間)÷1000=0.432(kWh) 0.432(kWh)×365(日)×31(円)=4,888(円)※小数点以下切り捨て |
また経済産業省「資源エネルギー庁」のページでも、省エネ効果について解説しています。気になる方は参考にしてみましょう。
国が補助する制度としては、経済産業省による「先進的省エネルギー投資促進支援事業費」があります。
LED照明を含む、事業所における省エネルギー設備導入費用の一部を補助する制度です。
さらに国だけでなく自治体においても、LED導入による補助金制度があります。
また環境省のページでは、LED照明の導入促進事業について詳しく解説しています。気になる方は確認してみましょう。
以上、LED照明の導入・入替工事がどのような流れで行われるのかをご紹介してきました。
LED照明の導入・入替工事は、「業者選定」「現地調査」「搬入・取付」という3つのステップに分けられます。
それぞれ具体的には何をするのかをしっかり確認して準備を進めていきましょう!
「まず業者を選定しなければならないけど、どこに頼めばいいか分からない」
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異業種で営業経験を積んだのち、Web業界に可能性を感じて株式会社ecloreに中途入社。
現在は、お客さま対応を担う。年間実績として、120社を超えるクライアントのSEOコンサルを担当。
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