
LED照明の寿命から考える交換のタイミング
公開日:2020.12.11 最終更新日:2021.08.10
「LED照明の寿命は長いと聞くけれど、具体的にはどれくらいの長さなんだろう?」
と疑問に思っているご担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、LED照明の寿命と交換すべきタイミングについて解説します。
LED照明のコストパフォーマンスや取り換えのタイミングについて気になっているご担当者様は、ぜひチェックしてみてください。
LED照明の寿命の長さ
一般的に市販されているLED照明の寿命は、約40,000時間とされています。
定格電流で1日あたり11時間点灯させると仮定すれば、約10年で寿命を迎える計算です。
では、寿命がくるとLED照明はどうなるのでしょうか?
一般社団法人日本照明器具工業会が2010年7月に公表しているLED照明の寿命の定義によると、定格電流で連続点灯した際に光束が初期値の70%に低下する時点を寿命としているそうです。
参照:一般社団法人日本照明器具工業会|ガイド108-2003誘導灯器具及び非常用照明器具の耐用年限
LED照明を使い続けると、ランプを構成する発光ダイオード素子は少しずつ劣化して明るさが低下していきます。
発光ダイオード素子は電球のように突然切れて使用できなくなるわけではなく、徐々に光量が低下していくのです。
ただし、LED素子は寿命がきても点灯しなくなる訳ではないので、初期値の70% というのはあくまで交換目安に過ぎません。
定格電流よりも低い電流で使用すれば劣化しにくくなり、寿命を延ばすことも可能です。
逆に定格を超えた電流を流すと、LED素子が発熱して劣化が進むので寿命を縮めてしまいます。
LED照明の寿命と、電球や蛍光管の寿命の長さを比較
上述したように、家電量販店などで一般的に販売されているLED照明の寿命は、およそ40,000時間とされています。
では白熱電球や蛍光管と比較してみるとどれくらいの違いがあるのかというと、LEDの寿命は従来の白熱電球の約40倍 、蛍光管と比べても2倍以上もあります。
具体的な数値は以下の表にまとめたのでご覧ください。
推測寿命 | |
白熱電球 | 1,000時間 |
蛍光管 | 6,000~12,000時間 |
LED | 40,000時間 |
東芝ライテックの白熱電球の寿命は1,000時間 ほどです。
たとえば、白熱電球をトイレの照明に使用した場合には、1日30分点灯させると仮定すれば約5年間です。
それをLEDランプに交換して同じように使用すると、理論上は約80年間 も使用できることになります。
蛍光管の場合は、各メーカーが公表している寿命の目安は約6,000~12,000時間 とされています。
長寿命タイプの蛍光管(パルック蛍光灯)だと、カタログ値は約20,000時間 です。
ただし、蛍光管は頻繁にON/OFFを繰り返すと劣化が進むので、実際の寿命はもっと短いでしょう。
LED照明を交換するタイミングはいつ?
LED照明は電球や蛍光管とは違い、約10年という寿命を迎えてもすぐに切れて使えなくなるわけではありません。
寿命が近づくと新品よりも少し暗くなりますが、電子回路が故障していなければ使用が可能です。
しかし、たとえ問題なく点灯していても、利用開始から10年を過ぎたら交換を検討するようにしましょう。
メーカーが想定している設計寿命の10年間を過ぎて明るさが気になるものの継続して使っていると、制御回路が故障するおそれがあるからです。
企業が事業所の照明にLEDを使用する場合は、耐用年数を10年とみなして予算を組み、減価償却を行うことをおすすめします。
LED照明の寿命は約40,000時間、1日11時間点灯させるなら約10年間で交換が必要
以上、LED照明の寿命と交換すべきタイミングについて解説してきました。
LED照明の寿命は約40,000時間 、定格電流で1日あたり11時間点灯させる場合だと約10年で寿命 を迎えます。
利用開始から10年を過ぎたら、たとえ問題なく点灯していても交換をおすすめします。
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この記事を書いた人
編集部員 河田
編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。





