LED照明の細かい明るさ調整ができる調光器4種類の特徴
公開日:2021.02.19 最終更新日:2021.08.10
LED照明は単純にその場所を明るくするために設置しておくというだけでも十分ですが、“調光器”という器具を活用することでより空間づくりに効果的に役立てることができます。
そこで本記事では、調光器とは何なのか? という概要と、主要な4つの調光器の種類を解説します。
照明を効果的に活用した空間づくりをお考えの事業者様はぜひご覧ください。
LED照明の調光器とは?
調光器とは、LED照明の明るさを調整することのできる器具です。
器具についているつまみなどを操作して、好みの明るさに調整ができます。
すべてのLED照明が調光器に対応しているわけではなく、調光器を使用したい場合は調光器対応のLED照明が必要です。
LED照明の調光器4種類の特徴
広く使われている主な調光器には、下記の4種類が存在します。
- EcoSystem方式
- 位相制御方式
- PWM制御方式
- DMX制御方式
ここからは、それぞれの特徴を紹介します。
調光器①EcoSystem方式
EcoSystem方式は、アメリカのペンシルベニア州に本社があるルートロン・エレクトロニクス社によって開発された調光器です。
同社独自の次世代制御技術で、1台 の器具ごとにアドレスを付けるため配線を使わずに利用できる点が特徴です。
LED照明メーカー各社からEcoSystem方式に対応した器具が販売されているため、適合の心配がありません。
調光器②位相制御方式
位相制御方式は、最も採用されている一般的な調光器の方式です。
LED照明のフィラメントに電圧を与えることで生まれる発熱のエネルギーを光に変換するという仕組みです。
仕組みが簡単な方法ではありますが、調光範囲をあまり大きくできないというデメリットがあります。
無理に大きくしてしまうと光がちらついてしまうこともあるため、注意が必要です。
調光器③PWM制御方式
PWM制御方式による調光はパルス幅変調とも呼ばれており、PWM信号というものを使ってLED素子の点灯時間と消灯時間をコントロールすることで明るさを調整できるという方法です。
PWM制御方式は位相制御方式よりも調光範囲が広く、光に細かな変化をもたらすことができるという特徴があります。
電圧の変化や電源の品質の影響を受けにくいという点もメリットです。
尚、PWM信号の周波数が低い場合にはLED照明がちらつく“フリッカー現象”が起きる可能性があり、体調不良の原因となるので注意が必要です。
多くの照明器具ではフリッカー現象を防ぐため、200Hzほどの高い周波数で設定されるケースが多く見られます。
調光器④DMX制御方式
DMX制御方式は、DMX512信号というものを使ってLED照明を調光する仕組みになっており、RGB制御照明器具や調光卓のようなプロ用の機材で多く採用されています。
LED照明の一般的な調光器は位相制御方式かPWM制御方式がおすすめ
今回は、LED照明の調光器の概要と4種類の調光器の方式を解説しました。
LED照明の明るさを自在に調節できるように設定したい場合は、調光器が必要です。
一般的な室内照明での利用であれば、比較的大きく普及している位相制御方式やPWM制御方式を選ぶとよいでしょう。
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この記事を書いた人
編集部員 城下
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