店舗がコストカットのためにLED照明を導入するメリット
公開日:2021.06.27 最終更新日:2024.02.20
このコラムでは、小売店舗にLED照明を導入することによる4つのメリットについて解説します。
店舗照明のLED化を検討している事業者様は、ぜひご一読ください。
小売店舗にLED照明を導入することによる4つのメリット
LED照明は、省エネ性能・高い発光効率・長寿命・紫外線をほとんど含まないといった特徴があります。
そんなLED照明を、小売店舗に導入する5つのメリットを確認していきましょう。
メリット①電気代の削減
LED照明は小さい消費電力でも明るさを確保できるので、電気代を節約することができます。
LED化による蛍光灯との電気代の違いは以下の通りです。
蛍光灯 | LED照明 | |
電気料金単価 | 22円 | |
消費電力 | 115W | 48W |
本数 | 100本 | |
1日稼働時間 | 12時間 | |
年間電気料金 | 1,108,140円 | 462.528円 |
初期費用は店舗の大きさや工事内容により異なりますが、表のように年間の電気代は1/3程度削減することができます。
このことから、LED化にかかる初期費用は3年~4年で元が取れるようになっています。
メリット②明るい光で商品が見やすい
LED照明の色の基本は、オレンジ系の「電球色」・自然光に近い「昼白色」・青系の「昼光色」の3種類あります。
基本の色をベースとして多彩な色や明るさがあるので、店舗に合わせた照明の色を選ぶことができます。
明るい照明は商品が引き立つため、お客様の購買意欲を高める効果があるのでおすすめです。
メリット③商品の色褪せを防ぐ
LED照明は明るいといっても、熱や紫外線がほとんど含まれていないので、商品の色褪せを防ぐことができます。
さらに、店内の壁や内装も色褪せにくいので、修繕費などをおさえるためにもおすすめです。
具体的なLED照明の紫外線量を蛍光灯と比較してみました。
1㎠あたりの紫外線量LED照明 約0.5~0.8μW 蛍光灯 約113~159μW
このことから、LED照明は蛍光灯のおよそ1/200程度しか紫外線量を発していないことがわかります。
メリット④照明交換の手間が少ない
LDE照明の寿命は40,000時間と長く、一般的な電球に比べて20倍も長く使用することができます。
照明交換の頻度が下がるため、照明交換や照明代などの手間やコストを削減することに繋がります。
店舗にLED照明を導入するデメリット・注意点
店舗にLED照明を導入するデメリットと注意点は、以下の通りです。
- 店内が暗く感じる場合がある
- 熱に弱い
- 初期費用が高め
それぞれ詳しく解説します。
デメリット①店内が暗く感じる場合がある
LEDライトは指向性が強いため、設置の仕方によっては店内が暗く感じる場合があります。
指向性が強いLEDは一方向を明るく照らせる反面、すべての方向をまんべんなく照らすのには不向きです。単体の設置だと店内のレイアウトによっては暗く感じるでしょう。
対策として、LED照明を複数設置するのがポイントです。設置場所や角度にも注意して、店内が暗くならないように工夫しましょう。
とはいえ、近年のLED照明は光が拡散しやすいように改良されています。指向性が強いという性質は頭に入れつつ、全方向や広配光タイプのLED照明を選ぶと良いでしょう。
デメリット②熱に弱い
LEDは熱に弱いため、設置場所には注意が必要です。高温環境で使用し続けた場合、色の変化や寿命の短縮といったデメリットが生じる可能性があります。
LEDライトは電流を流すことでLED素子から光を発生させ、その過程で熱を発します。この時、LED素子の温度が高くなりすぎると、故障の原因につながるのです。
放熱対策としては高温の環境下に設置しないほか、ヒートシンク付のLEDライトを使うのも効果的です。
なおLEDライトの適切な使用温度は、マイナス20度から40度と言われています。熱に弱いという特性を理解し、適切な温度下で使用するようにしましょう。
デメリット③初期費用が高め
LED照明は白熱電球や蛍光灯と比べると、初期費用は高めです。新規に購入する場合の費用相場は、ワット数により異なりますが照明1本あたり1,000〜3,000円ほどです。
価格が下がってきているとはいえ、すべての照明をLEDにすると数万円〜数十万円はかかるケースもあるでしょう。
初期費用を抑えるためにはLED照明導入促進事業といった補助金制度を活用するほか、複数業者で見積もりを取得するといった方法が有効です。
また初期費用はかかるものの、月々の電気代を削減できるためトータルコストで考えればLEDを設置した方が得します。
補助金や相見積もりで初期費用を抑えつつ、LED照明の導入を検討しましょう。
店舗用LED照明の特徴と選び方
店舗用LED照明の特徴と選び方を、屋内用と屋外用の2つに分けて解説します。店舗用のLED照明を設置する際は、用途に応じて屋内用と屋外用を分けて設置しましょう。
もし屋内用のLED照明を屋外に設置した場合、故障や漏電といったトラブルが生じる可能性があります。来店客の安全を守るためにも、屋内用と屋外用で分けて設置すべきです。
では、それぞれの特徴と選び方を詳しく解説します。
屋内用LED照明の特徴と選び方
屋内用LED照明は、下記のようにサイズ展開が幅広く柔軟性も高いのが特徴です。
種類 | 特徴 |
プロファイルシステム | ドットレスなライン照明を実現可能 |
ライン照明(電源別) | コンパクトで間接照明やアクセント向き |
ライン照明(電源内蔵) | 施工が簡単で大空間から小空間まで対応 |
たなライト | 棚の商品を魅力的に見せるのに効果的 |
ミニレールスポット | フレキシブルなピックアップ照明 |
ダウンライト | 薄型や100V仕様など幅広い型をラインナップ |
上記のように店舗のレイアウトや雰囲気に合わせて、幅広く選択可能です。たとえば狭い場所にも設置できるライン照明やたなライトなどは、小売店などでも多く活用されています。
また天井などの高い場所に設置する場合は、施工が簡単な電源内蔵型のライン照明が活躍します。施工業者と相談しつつ、設置目的に合った照明を選びましょう。
屋外用LED照明の特徴と選び方
屋外用LED照明の一番の特徴は、防水性能が高いことです。用途に応じた防水性能や機能を有しており、屋外のオブジェクトや看板などを照らすのに活躍します。
またオブジェクトや看板用のライトの他にも、階段や手すりといった狭い場所にも設置できるライン照明もあります。
さらにライトアップなどの演出用の照明の多くは、設置後の角度調整が可能です。来店客の目に光が当たらないよう、場所や角度に注意して設置しましょう。
店舗にLED照明を導入する際のよくある質問
店舗にLED照明を導入する際のよくある質問を、2つ紹介します。
- 飲食店でLED照明を導入する際のポイントは?
- ショップでLED照明を導入する際のポイントは?
いずれもLED照明を設置する際には、把握しておきたい内容です。飲食店やショップを経営している方は、ぜひご参考ください。
飲食店でLED照明を導入する際のポイントは?
飲食店でLED照明を導入する際の一番のポイントは、料理を美味しそうに演出することです。
オレンジ系や暖色系の色は、食欲を増進させる効果があるため積極的に採り入れましょう。反対に青や紫などの寒色系の色は、食欲を減退させるため避けるべきです。
またLED照明は熱に弱い特性があります。厨房などに設置する際は、高温環境下でも使用できる製品を選ぶようにしましょう。
ショップでLED照明を導入する際のポイントは?
ショップでLED照明を選ぶ際は、来店客の年齢層に合わせて選ぶのがポイントです。
たとえばメインの客層が若年層なら、明るくにぎやかさを演出できる照明を選びます。年配層であれば、間接照明などを使い落ち着いた空間を演出するのもポイントです。
またアパレルショップであれば、販売している服の傾向に合わせて選ぶのも良いでしょう。
たとえばカジュアル服が中心なら商品が明るく見える「昼白色」を、フォーマル服が中心なら商品が落ち着いて見える「電球色」の照明を使うと効果的です。
店舗内の照明をLED化してコスト・手間を削減しよう
以上、小売店舗にLED照明を導入することによる4つのメリットについて解説しました。
LED照明を導入は、初期費用の出費よりもランニングコストがお得になります。
「初期費用がどれくらいかかるのか知りたい」
「LED照明に交換してほしい」
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この記事を書いた人
編集部員 城下
EMEAO!編集部員の城下です。雑誌編集者と人材コーディネーターの勤務経験を生かし、現在はWebコンテンツの作成を担当しています。業者選定ガイドでは真っ白でクリーンな情報を届け、皆様にとって有益な知識の溢れるお城となるようなメディアを目指します。よろしくお願いします!