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外部設計や内部設計とは?システム開発の流れやポイントについても徹底解説!

公開日:2020.12.02 最終更新日:2024.10.01

「外部開発とは何をするの?」「システム開発の流れが知りたい!」
このような悩みはありませんか。
本記事では、外部設計や内部設計の解説からシステム開発の流れやポイントについて紹介しています。
それぞれ詳しく解説しているので、ぜひ最後まで読んでください。

【システム開発用語集】外部設計とは

システム開発の外部設計とは、システムの概要や操作・機能などシステムの基盤である設計をすることです。基本的な操作や機能など、要件定義で決定した内容を元にユーザーに向けた仕様を設計します。機能の設計や方式の設計、その他の設計に外部設計は分かれます。

機能設計では、データや画面などをモジュールという単位に分けて、決めます。これは、システムの機能を決定する大切な事項です。

方式設計では、実装方針やハードやソフトの組み立てについて決定します。テスト方式や開発の標準、システムの基本から全体の組み立てなどを決めるものです。

その他にもシステムの開発にかかるコストやセキュリティ、システムの開発スケジュールなども決めていきます。

内部設計とは

内部設計とは、外部設計で得られた成果を、システムの内側にプログラムできるような、専門的な設計のことです。3つの観点から、システム開発における内部設計を解説していきます。

機能分割では、モジュールごとにそれぞれの機能を分けて、システムの修理やプログラミングを行いやすくするために、それぞれのモジュールの機能をはっきりとさせます。
また、データフローと呼ばれる、データが機能と機能との合間で処理される時のフローを作ります。データフローがはっきりと見えるようになると、設計のバグを浮き出すことが可能になるのです。

物理データ設計においては、システムの内側で扱われる、ユーザーが見ることのない情報やファイルの交換などにまつわる箇所が作られます。

入出力の詳細設計においては、プログラミングを使ってどのように外部設計で作られたインターフェースを搭載させたり、表すかをより綿密に設計します。具体的には、入力データの確認方法、表すメッセージ、エラーの処理などについて考慮します。

「データベース物理設計書」や「データフロー図」、「機能仕様書」などが、内部設計において作られます。中身は、プログラミング業務をする組員に伝えます。

外部設計と内部設計の違い

誰の悩みを解き明かすかが、2つの設計における大きな異なる点です。2つの設計がそれぞれ誰を重視しているのか、解説していきます。

外部設計はクライアントを重視

外部設計では、クライアントが優先になります。ユーザーが触れられる箇所を設計するためです。クライアントの考えを参考にして、ユーザーの使い心地を優先します。一般的には、画面表示のされ方などについて、クライアントが判断を下しながら進めていきます。ハードウェアの構成や費用の管理、スケジュールの日程管理なども、クライアントの要求のために手がけます。

内部設計は開発メンバーを重視

内部設計においては、開発を行うメンバーを重視します。内部設計では、ユーザーが見れない箇所を設計するためです。プログラミングを使うための内部構造やシステムの中に入っているデータの処理などが決められるため、開発を行うメンバーも要求できて、それをできる限りの範囲で叶えられます。クライアントからシステムの中の仕様に関係することに対して確認されることは、外部設計で決定した仕様が搭載できていれば、ほとんどないです。

システム設計の流れ

システム設計は、システムを開発するにあたって、欠かせない工程です。システム設計の流れとしては、以下の3つに別れています。まずは要件定義をして、その後に外部設計、内部設計と進んでいきます。その流れを参考にして、その後にプログラミングを始めるのです。

システム開発の流れ

  • 要件定義
  • 外部設計
  • 内部設計

それぞれの流れについて詳しく解説していきます。

要件定義

クライアントがシステムに対して要求している機能をそろえて、システムの範囲や仕様を設定することを要件定義といいます。この要件定義に正確さがあるほど、外部設計がしやすくなる上に、システムの仕様を後に変える機会を少なくできるようになるのです。例えば、まずはクライアントが要求している「システムの性能や機能」「保守性や信頼性」「業務の流れや業務モデル」などについて、それを実現させるためにクライアントから事細かに聞きます。そして次に、クライアントからヒアリングしたことを参考に、要件定義書を作るなどをするのです。
また、要件定義において決定しなかった事項は、後に行われる外部要件において再び考査されます。その上で、システムの仕様が決まっていくのです。

外部設計

要件定義の後に行われるのは、外部設計です。外部設計は初期に行われる工程で、基本設計と呼ばれることもあります。要件定義で決めた、制約条件やシステムの性能や機能などを軸に置きつつ、システムの地盤となる部分を作るのが外部設計です。例えば、システムを開発する際におけるコストやスケジュールの管理、運用やセキュリティの規律などを作ることが挙げられます。また、データの出力や画面の操作の仕方などのユーザーが直接見れる「インターフェース」の箇所の使用を決めることも例として挙げられるでしょう。このように、外部設計ではユーザーに対しての仕様を作ります。

内部設計

外部設計を参考にして内部設計を行いましょう。ユーザーには見えづらい、システム内の物理データや動作、機能などの細部の設計が内部設計では行われています。内部設計では、プログラムの機能を単一の物体として分割します。そこで活用するデータの入出力や物理データを設計するのです。つまり、内部設計の機能は、外部設計で得られた成果をプログラミングしやすくさせることになります。
内部設計は、システム設計の流れにおいては、前に行った「外部設計」とその次に行われる「詳細設計」の真ん中のプロセスです。しかし、詳細設計と同じプロセスであるとみなされる場合もあります。内部設計は、システム内の細部の設計を専門としているためです。

外部設計と内部設計をスムーズに進めるポイント

外部設計と内部設計をスムーズに進める際に行うポイント5つは、以下の通りです。

外部設計と内部設計をスムーズに進めるポイント5つ

  • 実現可能な設計にする
  • 全体との連携を意識する
  • 工数やスケジュールを把握する
  • あいまいな表現は排除する
  • クライアントへのわかりやすさを重視する

それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。

実現可能な設計にする

確実に実現できる設計を行いましょう。外部設計や内部設計は、要件定義で決定したことを実際に行えるようにするために行います。そのため、要件定義で決定したことを実現できなければ、システムを開発する意味がなくなってしまいます。こうならないためにも、実現できる設計を考えるようにしましょう。また、全てのクライアントの要求に答えるのは、厳しいという時があります。そのような場合は、できるだけ実現できそうな要求を選びながら設計するようにしましょう。無理のない範囲で実現しやすい設計を作ると、クオリティが高くて開発が速いシステムができるようになります。

全体との連携を意識する

システムを開発する際は、全体のプログラムが連携して動くことが大切になります。クライアントの要求を叶えて満足させるために、全体のプログラムを動かして連携させましょう。設計をする際は、絶えず全体のプログラムの連携を意識する必要があります。システムの動きを、機能や性能なども視野に入れて、全体像を見通しながら設計を行ってください。

工数やスケジュールを把握する

システム開発に関するスケジュールや工数を確認しておきましょう。ほとんどのシステム開発は、納期が決まっているためです。開発工数を減らしたり調整したりして、スケジュール通りに業務が完了するように具体的に計画することが大切になります。

あいまいな表現は排除する

クライアントとの間に曖昧な部分や違和感があると、エンジニアとクライアントとの間に認識のズレが生じてしまう恐れがあります。曖昧な表現があった場合は排除して、プロジェクトについて何度もクライアントと確認したり、クライアントと良いコミュニケーションを定期的に取ったりするようにしましょう。

クライアントへのわかりやすさを重視する

外部設計では、クライアントから確認が行われます。そのため、クライアントがわかりやすいように設計しましょう。図やグラフなどを用いて、文章を読み込まなくても理解できるような設計書を書くのがおすすめです。

システム開発を外部の会社に依頼するコツ

システム開発を依頼する際は、下記3つのコツを押さえましょう。

  • 自社の課題を明確にする
  • システム開発の目的を決める
  • 開発会社とコミュニケーションを積極的にとる

詳しく解説します。

自社の課題を明確にする

具体的な問題点や改善したい点をリストアップし、どのようなシステムが必要かを把握しましょう。また、顧客サービスや社内コミュニケーションの改善点、競合他社との差別化に必要な機能も考慮する必要があります。

これらの課題を明確にすることで、開発会社とのコミュニケーションがスムーズになり、より最適な提案を得られる可能性が高くなります。

システム開発の目的を決める

業務効率化・コスト削減・顧客満足度向上など、明確な目的を決めましょう。目的は数値化し、測定可能な形で表現するのがおすすめです。

たとえば「業務効率を20%向上させる」「年間経費を15%削減する」など、具体的な目標を立てるのが適しています。目的を明確に数値化すれば、開発会社とゴールを共有しやすくなり、プロジェクトの方向性がぶれにくくなります。

開発会社とコミュニケーションを積極的にとる

システム開発では、定期的に進捗状況の確認や意見交換を行うことで、認識のズレを防げます。また、システム開発の進行中に生じた疑問点や新たな要望は、タイムリーに伝えることが大切です。

とくに、開発中の変更要求は必ず文書化しましょう。口頭のみだと、誤解や行き違いの原因となる可能性があります。

テスト段階では、自社も積極的にフィードバックをするのがおすすめです。細かな使い勝手など問題点の指摘によって、より実用的なシステムが完成します。

一方で、開発会社の専門的なアドバイスにも耳を傾けることも大切です。専門家の意見を取り入れることで、よいシステムが構築できる可能性が高くなります。

システム開発会社の選び方

システム開発会社の選び方は、下記のとおりです。

  • 実績や得意分野
  • 運用・保守への対応
  • 自社開発の有無

詳しく見ていきます。

実績や得意分野

過去の開発実績やクライアントの業種を調査し、自社のニーズに合っているか判断しましょう。また、特定の業界に強い会社であれば、その分野の専門知識や経験が豊富なので、安心して依頼できます。

実績豊富な会社は、業界特有の課題や最適な解決策に精通している可能性が高く、スムーズな開発が期待できます。

運用・保守への対応

下記のように、システム開発後の運用・保守への対応の有無を確認しましょう。

  • 24時間サポート体制
  • 定期的なメンテナンス
  • セキュリティアップデートの頻度
  • 障害時の対応スピード

長期的な視点で、システムの安定稼働とセキュリティ維持ができる会社を選ぶことが大切です。

自社開発の有無

外部の開発会社に依頼する場合、開発を下請けに出すことが多いと、コミュニケーションの行き違いや品質の低下を招くおそれがあります。自社開発を行っている会社であれば、より高品質なシステムが実現できます。

また、特定の業界や機能に特化したツールであれば、高度な専門性を活かしたシステム開発が可能になるでしょう。

システム開発に活用できる補助金

システム開発では、下記の補助金を活用できる可能性があります。

  • 事業再構築補助金
  • ものづくり補助金
  • 小規模事業者持続化補助金

特徴や補助金額などを解説するので、参考にしてください。

事業再構築補助金

事業再構築補助金は、新分野展開・事業転換・業種転換・事業再編などの取り組みを支援する制度です。システム開発では、新たなビジネスモデルを支えるシステム構築や、既存事業のデジタル化を促進するシステム開発などが対象となる可能性があります。

申請には事業計画の提出が求められ、計画の実現可能性や地域経済への波及効果なども審査の対象となります。

>>事業再構築補助金の詳細はこちら

ものづくり補助金

中小企業・小規模事業者が行う、革新的な製品・サービスの開発や、プロセスの改善に必要な設備投資などを支援する制度です。申請枠ごとに補助金額が設けられており、1,000,000〜40,000,000円の範囲から支給されます。

システム開発を含む製造業においても、導入が可能です。生産性向上や品質改善につながる生産管理システムの導入、IoTやAIを活用した新しい製造プロセスの構築などが対象となる可能性があります。

補助金を活用する場合、開発するシステムが企業の競争力強化にどのようにつながるかを明確に示す必要があります。

>>ものづくり補助金の詳細はこちら

小規模事業者持続化補助金

小規模企業が経営計画に基づいた取り組みを行う際の支援です。対象者は、下記に該当する法人・個人事業主・特定非営利活動法人です。

業種常時使用する従業員の数
商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く)5人以下
サービス業のうち宿泊業・娯楽業20人以下
製造業その他20人以下

補助率は最大で2/3、上限は500,000~2,000,000円です。申請には、電子申請システムを使う必要があります。郵送での申請も可能ですが、減点対象となります。

法人や個人によって、必要な書類が異なるため、事前に確認しておきましょう。

>>小規模事業者持続化補助金の詳細はこちら

ユーザーファーストな外部設計を心掛けよう

システム開発には、要件定義や外部設計、内部設計などが欠かせません。また、スケジュールの管理やクライアントとのコミュニケーションなども、円滑にシステム開発を行うために重要な要素でした。ぜひ本記事を参考に、システム開発の外部設計や内部設計に、役立ててください。

外部設計に悩んだ際にはEMEAO!へのご相談を一度ご検討ください。

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この記事を書いた人

編集部員 濵岸

編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!

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