4987308 s - システム開発の6つの手法をそれぞれのメリット・デメリットとともに解説

システム開発の6つの手法をそれぞれのメリット・デメリットとともに解説

公開日:2021.05.25 最終更新日:2021.08.17

この記事では、システム開発の代表的な6つの手法とそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。
システム開発の開発手法でお悩みの事業者様は、ぜひご一読ください。

開発手法①ウォーターフォール型開発

ウォーターフォール型開発は、システム開発の要件定義・設計・テストなどの基本的な工程を、上流工程から下流工程まで流れに沿って進めていく手法です。

開発工程は大きく「企画」「設計」「実装」「テスト」の4つに分けられ、工程ごとに綿密な計画を立てる一般的なシステム開発手法とされています。
開発手順が明確であり、スムーズに開発を進めやすいことが大きな特徴です。

ウォーターフォール開発のメリット

ウォーターフォール開発は順番通りの工程で開発を進めるため、開発工程や情報の把握しやすいという特徴があります。
スケジュール調整がしやすく多人数のチームでも情報共有がしやすいので、特に大規模なシステム開発で役立ちます。

ウォーターフォール開発のデメリット

ウォーターフォール開発は決められた順に開発工程を完了させていくため、ミスや変更があった際に融通がつきにくいというデメリットがあります。

上流工程から下流工程まで一連の流れになっているため、万が一ミスが発覚した場合にはどこでミスが起こったかの把握に時間がかかります。
システム仕様の変更も同様に、1つの仕様変更も上流工程からやり直さなくてはいけないこともあります。

開発手法②アジャイル型開発

アジャイル型開発は、スピーディなシステム開発を行っていく際に用いられる手法です。

アジャイル開発はある程度の要件定義を決めたら、計画・設計・実装・テストを繰り返していきます。
プロジェクトの進行状況と照らし合わせて、要件を見直して品質を上げていくという内容です。

小規模での機能の決定、設計、開発、正常に動くかの検証を行い、それを繰り返してシステムの完成を目指します。

アジャイル開発のメリット

アジャイル開発は優先順位を考えて開発をおこなえるため、短期間でリリースできることがメリットです。
1つの機能単位で開発を行うため、仕様変更やトラブルにも短期間で修正が可能です。

ゲームアプリや新規事業のシステム開発のような、流行に左右される分野で活用しやすいです。

アジャイル開発のデメリット

アジャイル型開発は、開発しながら方針や仕様を変更するため、進捗状況が確認しづらいデメリットがあります。
また、クライアントと密なコミュニケーションが必須となるため、コミュニケーションが取りにくい場合だとアジャイル開発の効果が発揮できません。

開発手法③プロトタイプ型開発

プロトタイプ型開発は、試作品を作り、後から仕様変更や追加でプログラムをおこなう手法です。
実際の動作を確認しながら要件をすり合わせるので、クライアントとのイメージのズレを少なくできます。

開発時に試作品をつくることにより、問題点を早期に発見・改善することが可能になります。

プロトタイプ型開発のメリット

プロトタイプ型開発は、試作品を作ることにより全体像を把握しやすいことがメリットです。

後から仕様変更を行えるため、試作品をもとに具体的な内容を詰めたり改善点が早期に発見できます。
また、クライアント側としてもおおよその進捗やシステムのイメージがつきやすいということもメリットです。

プロトタイプ型開発のデメリット

プロトタイプ型開発は、試作品の作成に時間や手間がかかることがデメリットです。

具体的な内容が決まるまで試作から開発を繰り返すため、時間とコストがかかる長期的な開発になりやすいです。
また、つきつめればとこまでも改善が可能なため、開発の終わりが見えにくくなることもあります。

開発手法④スパイラル型開発

スパイラル型開発は、要件定義から計画・設計・実装・テストまでの作業を繰り返しながら開発する手法です。

アジャイル型開発と似ていますが、各工程が終わるごとに依頼者に内容を確認してもらい評価や意見を反映しながら品質を高めていく点が異なります。

スパイラル型開発のメリット

スパイラル型開発のメリットは、依頼者の満足を得られるシステム開発になりやすいことです。
随時意見を確認しながら進めるため、各工程での変更があれば臨機応変に対応できます。

また、開発スケジュールの変更にも対応しやすいというメリットもあります。

スパイラル型開発のデメリット

スパイラル型開発は、随時依頼者に確認をおこなうため各工程で修正作業が必要になる場合が多いです。
そのため、修正作業に時間やコストがかかりやすいことがデメリットといえます。

また、システムの全体像が掴みにくいという点もあります。

開発手法⑤MVCモデル

MVCはそれぞれ「Model」「View」「Controller」を示しており、3つのプログラムを分けて開発される手法です。

Modelはシステムの処理、Viewはブラウザへの表示、Controllerは指令や指示を指します。
システム開発の根幹となる部分であるため、それぞれを分担して開発し最後に組み合わせるという流れになります。

MVCモデルのメリット

MVCモデルは、Model・View・Controllerの部分でそれぞれ分担して開発がおこなえることがメリットです。

分業開発が可能なため効率の良い開発が可能であり、それぞれの分野での仕様変更に対応しやすいです。
また、プログラム内容がまとまりやすく担当者の変更に対応しやすくもあります。

MVCモデルのデメリット

分業開発はメリットでもありデメリットでもあります。

考え方によっては、各部分のプログラムを分ける作業が手間だと感じたり、それぞれプログラムの担当者を念入りに計画・整理しなければなりません。
分担作業自体が複雑になりがちなので、時間やコストがかかる場合もあります。

開発手法⑥DevOps

DevOpsは、開発チームの「Development」と、運用チームの「Operations」という言葉を合わせた造語であり、開発チームと運用チームが協力開発する手法のことです。

全工程を小さく設定して一旦リリースし、ユーザーの声を聞きながら開発を進めることが特徴です。

DevOpsのメリット

DevOpsは、実際にユーザーが使用した際の声をもとに開発するため、満足度が高いシステム開発がおこなえます。

利便性を上げる開発手法として有効であり、ユーザーの使いやすさを重視している場合にはおすすめです。
また、運用チームと協力できるためリリース後の保守も重要視できます。

DevOpsのデメリット

DevOpsは、運用チームやユーザーと意思疎通が図れないと余計な作業が増えてしまうことがデメリットです。
また、どちらかのチームの作業がずれてしまった場合、納期の遅れや品質に影響が出ることがあります。

システム開発の手法は目的や重視する項目により選ぼう

以上、システム開発の6つの手法とそれぞれのメリット・デメリットについて解説しました。

システム開発にはさまざま手法があり、目的や重視すべきことにより最適な開発手法が異なります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、事前にシステム内容を確認したうえで開発方法を選択することが大切です。

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この記事を書いた人

編集部員 濵岸

編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!

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