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システム開発とアプリ開発それぞれの特徴と違いとは?

公開日:2021.01.06 最終更新日:2023.11.17

“システム”と“アプリ”は、いずれも一般的に専門業者に開発を依頼するものですが、具体的に両者はどのように違うのかがわからないという事業者様もいらっしゃるのではないでしょうか?

本記事では、システム開発とアプリ開発の違いを解説します。
自社で依頼すべきなのはシステム開発とアプリ開発どちらなのかお悩みの事業者様はぜひご一読ください。

システム開発とアプリ開発のそれぞれの特徴

システム開発とアプリケーションの開発とは何か、また、それぞれのメリットとデメリットについて解説します。

システム開発とは?

システム開発とは、企業での業務を効率良く行えるように、設計やプログラミングなどでさまざまな仕組みを構築することです。

メリット

システム開発のメリットは、業務が効率よく行えること、大規模なデータを管理できること、人的ミスが減ることです。

システム開発のメリット

  • 業務が効率よく行える
    システム開発によって、データの入力や問い合わせの対応などの定型業務をAIに任せられるので、従業員の業務量を減らせます。
  • 大規模なデータを管理できる
    システム開発をすると、一度に大量のデータを分析したり蓄積したりできるのです。データをさまざまな方法で抽出できるので、業務に役立ちます。
  • 人的ミスが減る
    これまで人間が行っていた業務をAIが行うことによって、人的なミスを減らすことが可能になります。ミスが減ると作業の効率が大幅に上がって、生産性の向上にも繋がってくるでしょう。

デメリット

システム開発のデメリットは、専門知識を持った人材が必要なこと、システムの仕組みが後継者に伝わらない恐れがあることです。

システム開発のデメリット

  • 専門知識を持った人材が必要
    自社でシステム開発を自社で行う際は、システム開発ができる人材が必要になります。しかし、AIについて詳細な知識や巧みなスキルを持つ優秀な人材は貴重で、雇用するのが難しい現状になっているのです。
  • システムの仕組みが後継者に伝わらない
    システム開発を社内で行った際は、開発者がある程度の業務を進めることとなります。しかし、システム開発を単独で行った場合には、開発者以外の担当者が業務を進める場合があるのです。その際に、開発者以外の担当者に、システムの細かい仕組みが伝わっていない恐れがあります。

アプリ開発とは?

アプリケーションには、3つの種類があります。

  • Webアプリ PCやスマホのブラウザから利用する
  • ネイティブ(スマホ)アプリ 端末にインストールして利用する
  • ハイブリッドアプリ OSを問わず端末独自の機能を利用できるアプリケーション

これらのアプリの開発には、フレームワークやプログラミング言語などの知識が欠かせません。また、アプリケーションの開発は、ユーザーが操作できるフロントエンドとユーザーが操作できないバックエンドに分けられています。この2つは同じアプリケーションの開発でも、技術やプログラミング言語などが異なるので注意しましょう。

メリット

アプリケーションの開発のメリットは広告になることと、ユーザーのデータを分析できることです。
アプリケーションの開発のメリット

  • 広告になる
    アプリケーションをSNSと連動させれば、ネット上で情報を拡散できるので、広告費を抑えられるのです。また、ネット通販をアプリケーションで行うことで、店舗に行かなくても商品を見たり買ったりできるようになります。
  • ユーザーのデータを分析できる
    アプリケーションでは、アプリケーションを使ったユーザーの年代や性別などの情報がわかるのです。ユーザーの購入履歴やユーザーが興味のある商品なども調べられるので、その情報を元にユーザーのデータを分析すると、改善点が分かってより良いアプリケーションが作れるようになります。

デメリット

アプリケーションを開発する際のデメリットは、思っていたより収益が少ない可能性があること、審査に通らない可能性があることです。

システム開発のデメリット

  • 思っていたより収益が少ない
    アプリケーションの開発に時間がかかったりスキルが必要だったりなど、苦労したにも関わらず、収益が少なかったということが多々あります。あらかじめ、収益が全くないことや少ないことを理解しておきましょう。
  • 審査に通らない可能性がある
    アプリケーションをアプリストアなどに公開するには、審査を受けて通過しなければなりません。審査に通過しなければ、どんなアプリケーションでも収益化することは不可能です。

システム開発とアプリ開発の開発費用の目安

システム開発とアプリケーションの開発に関する費用の具体例を紹介します。

  • システム開発
    システム開発の費用相場は、ツールを導入すると10万円前後、自社用にツールをカスタマイズすると50万円〜300万円程度、スクラッチ開発は300万円〜数千万円程度になります。ちなみに、スクラッチ開発とは、オリジナルのアプリの開発を0から依頼することです。
    システム開発にかかる費用の大部分は人件費です。そのため、開発に携わるエンジニアのスキルや人数によって、費用は変動します。
    また、システムの種類によっても費用は変わってきます。
    例えば、「基幹システム」「業務支援システム」「Webシステム」の相場は以下のようになります。

    システムの種類費用相場
    基幹システム10万円〜500万円
    業務支援システム5万円~400万円以上
    Webシステム50万円〜500万円以上
  • アプリケーションの開発
    スクラッチ開発の場合の、アプリケーションの開発の費用相場は約250万円〜になります。具体的には、以下のようになります。

    アプリケーションの種類費用相場
    メディア系アプリケーション250万円~
    店舗系アプリケーション600万円~
    金融系アプリケーション1,000万円~
    ECアプリケーション(データベース連携あり)1,500万円~

    開発済みの機能を組み合わせてアプリケーションを開発することを、クラウド開発と言います。クラウド開発は、プログラミングをする必要がありません。そのため、機能の開発費用は発生せず、アプリのデザイン費や外部のデータベースとの連携費などが発生します。スクラッチ開発の半分程度のコストで済むのです。
    クラウド開発の費用相場は、以下の通りになります。

    アプリケーションの種類費用相場
    データベース連携なし200万円~
    データベース連携あり400万円~

    開発外会社のサービスやアプリケーションの要件によって費用は変わってきます。またアプリケーションのインストール数やプッシュ通知の送信件数などによっても変わってくる場合もあります。

システムやアプリの開発手順

システムやアプリの開発手順は、5つのステップにわかれています。時間やコストを無駄にしないように、一つひとつの作業を丁寧に行うようにしましょう。

システムやアプリケーション開発の5つの手順は、以下の通りです。

システムやアプリケーションの開発手順

    1. Webアプリケーションの仕組みを理解する
    2. 開発言語を選択する
    3. フレームワークを選択する
    4. 開発環境を作る
    5. 完成品を公開する

それぞれ解説していきます。

Webアプリケーションの仕組みを理解する

まずは、Webアプリケーションの基本の仕組みを理解しておきましょう。基本的な知識の他にも、セキュリティやSEO対策、JavaScript、Java、Rubyなどのプログラミング言語に関する知識も欠かせません。これらの知識を一度に勉強するのは難しいので、作りたいアプリケーションを決めてから、そのアプリケーションに必要な知識を勉強するようにしましょう。

開発言語を選択する

Webアプリケーションの仕組みを勉強したら、アプリケーションに使うプログラミング言語を選びます。プログラム言語はそれぞれ特徴が異なるので、作りたいアプリケーションに合わせて、JavaScript、Java、Rubyなどの言語を選ぶようにして下さい。

フレームワークを選択する

使用する言語を決めたら、フレームワークを選びましょう。フレームワークとは、開発における枠組みや構造のことです。あらかじめ適切なフレームワークを選んでおくと、開発が円滑に進みやすくなります。
利用するプログラム言語に合わせて、フレームワークを選ぶようにしましょう。

適切なフレームワークとプログラミング言語の組み合わせ

フレームワーク適切なプログラミング言語
CakePHPPHP
Ruby on Rails

 

Ruby
DjangoPython
AngularJSJavaScript
ASP.NETVisual Studio Code

開発環境を作る

アプリケーションの開発環境を作ります。以下の3つを進めていきましょう。

開発環境に必要なこと

  • 開発言語やフレームワークのインストール
  • プログラムを書いていくためのエディタや統合開発環境の準備
  • プログラムを実行する環境の準備

数人で開発する際は、SourceTreeやGitHubなどを使って、バージョン管理の仕組みを導入しても良いでしょう。

完成品を公開する

開発が完了したら、インターネット上にアプリケーションを公開してみましょう。レンタルサーバーを借りたり、クラウド上で利用できるAWS、Google Cloud Storage、Herokuなどのアプリケーションプラットフォームを利用したりしてインターネット上に公開します。インターネット上に公開すると、URLをクリックするだけで、誰でもアプリケーションにアクセスできるようになります。

システム開発とアプリ開発で失敗しないために押さえたいポイント

システム開発とアプリケーションの開発をするにあたって、いくつかのポイントを押さえておかないと、失敗してしまう恐れがあります。とくに、費用面には注意が必要です。

システム開発とアプリケーションの開発で失敗しないために、抑えたいポイントを紹介します。抑えたいポイントは、以下の通りです。

      • 綿密に計画を立てる
      • 市場調査を行う
      • バグが起こりにくい環境を作る
      • 開発コストを抑える
      • 小規模案件から始める

それぞれ解説していきます。

綿密に計画を立てる

きちんと計画を立てて行動するようにしましょう。計画性のないままビジネスを始めてしまうと、収益化が上手くいかず、失敗してしまう恐れがあります。作りたいアプリケーションと広告の種類の相性を確認した上で、具体的な計画を練るようにしましょう。

市場調査を行う

市場調査を徹底しましょう。現在、インターネット上に公開されているアプリケーションの種類は、非常に豊富です。そのため、他のアプリケーションと差別化しなくてはなりません。
例えば、有料のアプリを開発してインターネット上に公開したとします。しかし、競合が無料のアプリケーションを公開していました。ユーザーは、迷わず無料のアプリケーションを選ぶでしょう。このように、無料のアプリにユーザーが流れてしまうため、有料で公開したアプリの収益は減少してしまいます。
こうならないためにも、市場調査を徹底して、ユーザーのニーズを満たしたアプリケーションを作りましょう。

バグが起こりにくい環境を作る

開発したアプリケーションに、バグが起こりにくい環境を作りましょう。ある1つのバグが、大きなトラブルを引き起こす恐れがあります。例えば、お金が絡む内容があるアプリケーションの場合、アカウントの乗っ取りやログインができなくなるなどのバグが起こると、大問題となるでしょう。ユーザーからの信用を失ってしまう上に、ユーザーが離れる可能性が十分あるので、公開する前にテストを何度も行ったり他のエンジニアに確認してもらったりして、アプリケーションの公開前にあらかじめバグを防ぐようにしましょう。

開発コストを抑える

アプリケーションの開発に関するコストを、できるだけ抑えるようにしましょう。開発にコストをかけた分だけ、お金が減ってしまうためです。アプリケーションで出る収益は、アプリケーションを公開した後に発生するため、エンジニアなどを雇う人件費などは、大きな負担となってしまいます。そのため、最初はアプリケーションの開発を1人で始めるのがおすすめです。1人で開発をしていくうちにスキルが上達したり、資金に余裕ができたら、徐々に開発にコストをかけるようにしても良いでしょう。

小規模案件から始める

アプリケーションの開発で収益する際は、小規模な案件から始めるようにしましょう。大規模なアプリ開発は、コストや作業時間が多くかかってしまいます。また、人件費も必要となってくるでしょう。そのため、最初は小規模な案件から始めて、スキルが上達したり資金に余裕ができたりしたら徐々に大規模な案件を始めていくのがおすすめです。

大きな仕組みを作るのがシステム開発で、中身のソフトを作るのがアプリ開発

今回は、システム開発とアプリ開発のそれぞれの特徴と違い、さらにはそれぞれのメリットについて詳細にまとめました。
システム開発は、業務効率化や大規模な枠組み作りに対応できる一方で、アプリ開発は認知拡大や顧客データの解析・分析、マーケティング戦略の実施が可能です。
システム開発とアプリ開発はそれぞれ異なる目的とメリットを持っており、プロジェクトの目標や要件に応じて、適切な開発手法を選択することが重要です。
また、開発手法や費用相場にも違いがあり、これらを理解することでより効果的な開発が可能になるでしょう。
この記事を読んだあなたが、システム開発とアプリ開発の違いを理解して、自身のビジネスやプロジェクトにおいて最適な選択をする一助となれれば幸いです。
今後の開発活動において、この知識が役立つことを願っています。

アプリケーション開発に悩んだ際にはEMEAO!へのご相談を一度ご検討ください。

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この記事を書いた人

編集部員 城下

EMEAO!編集部員の城下です。雑誌編集者と人材コーディネーターの勤務経験を生かし、現在はWebコンテンツの作成を担当しています。業者選定ガイドでは真っ白でクリーンな情報を届け、皆様にとって有益な知識の溢れるお城となるようなメディアを目指します。よろしくお願いします!

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